ジンコソーラー、中国エネルギー会社と1GWのパネル供給契約

世界大手のPV企業ジンコソーラーが、投資会社の中国民生投資銀行が全額出資した新しいエネルギー会社であるCMNEと戦略的協力提携関係を結び、1GWの太陽光発電(PV)モジュールの供給を行ないます。

2015年から2016年にかけて、CMNEは契約条件に合わせ2015年の最低割り当て容量600MW、更に同じ契約条件で優先権をジンコソーラーに与えPVモジュールを最低1GW2年間に渡り購入することとなります。

ジンコソーラーのシエンディ・リー董事長のコメントでは、中国民生投資銀行との長期的関係への発展と、ジンコソーラーとCMNEの両社が中国での太陽光発電産業の合点推進、結果を出すことを約束するとしています。

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2014年のソーラーパネル世界シェアランキング、米IHSが発表

4月23日、米IHS(調査会社)が2014年太陽光パネルメーカーの出力の市場ランキングを発表しました。上位10社のうち7社が中国メーカーとなっており、それ以外では日本のシャープ京セラ、米国のファーストソーラーとなっています。今回も中国メーカーが市場を支配している状況でした。シェアの順位詳細は以下。カッコ内は昨年の順位からの推移を示します。

  1. トリナソーラー(+1)
  2. インリーソーラー(-1)
  3. カナディアンソーラー(-)
  4. ハンファソーラーワン(+6)
  5. ジンコソーラーホールディング(-)
  6. JAソーラー(+3)
  7. シャープ(-3)
  8. レネソーラ(-1)
  9. ファーストソーラー(-3)
  10. 京セラ(-3)

合計出荷量の約49%(23.7GW)が上位10社が占めており、2013年の48%からわずかに比率が伸びています。IHSは、2015年には2014年よりも世界市場は30%も増加し、57GWに達すると見ています。
太陽光パネルメーカーの工場の稼働率は2014年の61%(平均)から69%に向上し、上位メーカーでは90%になるのではないかと予想しています。

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ジンコソーラー、マレーシアにセルとモジュールの工場を建設

2015年3月26日、ジンコソーラーマレーシアのペナンにソーラーセルとモジュール製造施設を建設する計画を発表しました。
同製造施設には最新の高効率多結晶技術が用いられるとされ、完工すればジンコソーラー社の生産能力が太陽電池セル500MW、太陽光モジュール450MW分拡大するものと見られています。

生産ラインが建設される作業場ではネーションゲートテクノロジー社とテナント契約を結び、装備と運転資金を含めて1億ドルを投資します。
参考

マレーシアの製造拠点で製造しているメーカーは他にもパナソニック、ハンファQセルズ(ドイツのQセルズ母体)などがあります。
ソーラーパネル(太陽電池モジュール)の生産国について

北海道で日本グリーン電力開発が蓄電池併設の25MWと20MWのメガソーラーを2件開発

再生可能エネルギー事業に取り組む日本グリーン電力開発が北海道の2サイトで蓄電池を併設した売電事業に取り組むことを発表しました。北海道電力は2MW以上のメガソーラーの系統連結に際して、蓄電池の併設を求めており、プロジェクトはこの要請に対応した初めてのものになります。

設置されるのは苫小牧市と厚岸町の2ヶ所。苫小牧に建設されるのは、太陽光パネル出力38.1MWとパワーコンデショナー(PCS)出力25MWの施設です。厚岸町はパネル出力25MW、PCS出力20MWとなっています。大幅な過積載が採用されていますね。
太陽光パネルは中国のジンコソーラー製、蓄電池は韓国のLG化学製を採用しました。今後としては、今秋に建設着工、2016年10月完成を予定しています。

北海道電力は接続申し込み40万kMWを越えた分のメガソーラーを連結するための条件として蓄電池の設置を要請しています。指標としては、メガソーラーと蓄電池の連携出力の変動幅を1分間にPCS定格出力の1%以内に収めることとしています。設置した蓄電池容量によって、この指標を達成できない場合は、北海道電力から太陽光発電の出力抑制が求められます。出力抑制と蓄電池容量の比率の目安としては、PCD定格出力と蓄電池容量(kW)が同じ場合太陽光パネルの出力抑制率は0-1%、蓄電池容量が80%の場合は同1-4%、60%の場合は同11-14%という値が稚内で行われた実証事業から算出されています。蓄電容量が小さいと、設置コストも安く済む代わりに、太陽光パネルの出力抑制率が高くなるということです。

日本グリーン電力開発は、蓄電池容量は公開していませんが、この目安に沿ったものを設置するということです。また、プロジェクトファイナンスを組成する目処も立っていると伝えています。

参考

日本グリーン電力開発、北海道のメガソーラーで蓄電池併設

再生可能エネルギー事業に取り組む日本グリーン電力開発が北海道の2サイトで蓄電池を併設した売電事業に取り組むことを発表しました。北海道電力は2MW以上のメガソーラーの系統連結に際して、蓄電池の併設を求めており、プロジェクトはこの要請に対応した初めてのものになります。

設置されるのは苫小牧市と厚岸町の2ヶ所。苫小牧に建設されるのは、太陽光パネル出力38.1MWとパワーコンデショナー(PCS)出力25MWの施設です。厚岸町はパネル出力25MW、PCS出力20MWとなっています。太陽光パネルは中国のジンコソーラー製、蓄電池は韓国のLG化学製を採用しました。今後としては、今秋に建設着工、2016年10月完成を予定しています。

北海道電力は接続申し込み40万kMWを越えた分のメガソーラーを連結するための条件として蓄電池の設置を要請しています。指標としては、メガソーラーと蓄電池の連携出力の変動幅を1分間にPCS定格出力の1%以内に収めることとしています。設置した蓄電池容量によって、この指標を達成できない場合は、北海道電力から太陽光発電の出力抑制が求められます。出力抑制と蓄電池容量の比率の目安としては、PCD定格出力と蓄電池容量(kW)が同じ場合太陽光パネルの出力抑制率は0-1%、蓄電池容量が80%の場合は同1-4%、60%の場合は同11-14%という値が稚内で行われた実証事業から算出されています。蓄電容量が小さいと、設置コストも安く済む代わりに、太陽光パネルの出力抑制率が高くなるということです。

日本グリーン電力開発は、蓄電池容量は公開していませんが、この目安に沿ったものを設置するということです。また、プロジェクトファイナンスを組成する目処も立っていると伝えています。

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ジンコソーラーのスマートモジュール、兵庫県の2MWメガソーラーに採用

2月5日、中国ジンコソーラーホールディングは、兵庫県西宮市の2MWメガソーラー(大規模太陽光発電所)に、太陽光パネル供給をしたことを発表しました。

供給したのは、太陽光パネル単位MPPT(最大電力点)を制御するパネル「smart modules」に、アメリカの「Tigo Energy社」の制御モジュールを取り付けることで実現することができました。

パワーコンディショナー(PCS)レベルのMPPT制御では、一部分に影がかかり出力低下した太陽光パネルは、PCSがその出力低下のパネルに合わせ、MPPT制御をするので、高い出力で発電をしている他のパネルの発電量も低下してしまうことになります。このような出力が下がった太陽光パネルの影響を防ぎ、パネルごとに最大の出力を実現させることができると共に、一部分に影がかかった太陽光発電所の最大出力20%向上することが出来ると言います。今回7644枚のパネル納入「smart modules」を使っての太陽光発電所は、日本では最大な規模となります。

参考

いずみ市民生協、奈良県で1MWのメガソーラー、パネルはジンコソーラー製

大阪府堺市のいずみ市民生協は、奈良県天理市で出力1MWのメガソーラー「奈良・天理太陽光発電所」を稼動したと発表しました。1万1417m2の敷地にジンコ・ソーラー製の太陽光パネルを設置し、年間で112万8314kWhの発電を見込んでおり、2月2日から関西電力に売電します。

テス・エンジニアリングが設計・調達・施工(EPC)サービスを担っており、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用しています。投資総額は2.99億円で、投資回収は12年です。

大阪いずみ市民生協は、大阪府和泉市にある2箇所の物流拠点に合計2.3MWのメガソーラーを設置済みで、天理市のサイトが3箇所目になります。

参考

ジンコソーラーの「Eagle+」多結晶セルパネルで出力記録更新

中国の太陽光パネルメーカー、ジンコソーラーホールディングは同社製の6インチセル60枚で構成した60セルの多結晶シリコン型太陽光パネルの試作品である「Eagle+」が、ドイツの第三者認証機関である上海テストセンターで測定した結果、既存60セルの平均最高出力255Wをこえ、業界最高の306.9Wを達成したと発表。
現行製品ではジンコソーラーの60枚セルのパネルの大きさは1650×992となっており、このパネルの大きさと同じものが306.9Wを出したと仮定すると効率18.75%となります。これは単結晶パネルにも及ぶ成績と言え、現在製品化されている多結晶パネルの効率の最高16.2%よりも2%以上高いことになります。

もちろん、あくまでこれは試作品の記録のため、ここから量産品に落とし込む段階でどこまでこの効率をキープできるのかが見どころとなりそうです。

今回使用したセルは数個の高効率と革新的技術を綜合し、その中でシリコン結晶欠陥を減らす新技術として米デュポンの導電ぺーストを使用し、新たな電導層の形成技術によりセルの欠陥を抑制したうえで、先進なモジュール体化包装技術としてデュポンの薄膜のパックシートを使用し、発電効率を向上させた上に信頼性も高めました。

試作した太陽光パネルの試験では、デュアル85の条件下で1000時間の試験後の劣化現象がフリーであることを実現し、セルと包装材料を抗酸化デザインにすることで、スネイルトレイルと呼ばれるセルの細かいひび割れがほぼ0%にまで抑えられたと強調しています。またジンコソーラー社のCEOは今回の高技術の革新運用によりモジュールの出力と信頼性を大幅に高め、安定した発電を25年は保証できる、さらに今後は量産をめざし、コスト削減と全世界の太陽光発電業界内の発電の加速させると述べています。

参考

2014年前期のパネルシェアは中国勢が圧倒的

おなじみ米NPD Solarbuzzから、2014年第2四半期のシェアが発表されました。

2014年第1四半期はシャープが約4年ぶりにシェア一位を奪回したものの、すぐに逆転されてしましましたね。

上位6位が中国メーカー、上位20社もほぼ中国勢

順位が明らかにされていないのですが、上位6社のラインナップがトリナソーラ−、カナディアンソーラージンコソーラーJAソーラーインリーソーラーレネソーラーということ。全て中国メーカーです。

ちなみに2013年のメーカーシェアランキングとあまり変わらないとすると、
インリー、トリナがほぼタイで1位と2位、
それから3位から6位は
カナディアン、ジンコ、レネ、JAといった順序かと予想します。
この中でインリーとレネを除いて4社がそれぞれ各社過去最高の出荷量を記録したということ。
中でもトリナソーラーは一四半期で1GWに届く勢い(第3四半期は1GWを達成の見込み)というので、もしかすると1位が逆転しているかもしれませんね。

ちなみに上位20社のほとんどが中国メーカーで、全体の出荷量のうち71%を占めているのだとか。

アメリカとの摩擦も関係ない(?)勢いの中国メーカー

中国メーカーのパネルにアンチダンピング課税をかけているアメリカの太陽光発電市場ですが、中国メーカーはお隣の台湾などのアジア諸国を経由しての出荷や、中国以外の製品のOEMなどという抜け穴作戦で対抗していたのですが、その抜け穴も完全に塞ごうとアメリカ側は課税対象を広げたことで今後のシェアの動向がきになるところです。

抜け穴を塞ぐ貿易是正措置の決定を目の前にして中国メーカーの米国向け出荷が増加したということで、中でもトリナソーラーが米1位のファーストソーラーに届く勢いでの出荷量を記録したのだそう。

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”フリーでフェアな貿易”を目指して、中国のパネルメーカーなど149社による太陽光発電協会「CPIA」が発足

中国の大手パネルメーカーインリーソーラーカナディアンソーラージンコソーラー、JAソーラーなどを含む中国の太陽光発電、エネルギー関連の149社が結合して業界団体CPIA(Chinese Photovoltaic Industry Association)を発足。初代の代表にはトリナソーラーのCEO、Jifan Gao氏が選出されたと発表されました。

この組織で今後どのような活動が行われていくのかは発表されていませんが、中国メーカーや中国の太陽光関連事業に関する透明性を高めてEPIA(欧州の太陽光発電協会)やSEIA(アメリカの太陽光発電協会)との関係を強化することなどが主なミッションとされると考えられます。

米・中や欧・中のアンチダンピングを巡ったやりあいに関して、双方の業界を潰しあうことになりかねないとして反対していた立場の人々(太陽光発電の設置業者や発電事業者など)にとっては、CPIAの設立に期待が膨らみますが、米×中のアンチダンピング抗争を仕掛けた張本人であり、最近ではアメリカ政府に対し台湾のセルを使用することでアンチダンピング関税の抜け穴を通っていた中国メーカーのパネルに対する処置を要請していたソーラーワールドなどにとっては苦しい状況となりそうです。