トリナソーラーが多結晶パネルで19.86%、変換効率の記録更新

トリナソーラーは、多結晶シリコンパネルにおける変換効率で19.86%を達成し、世界記録を更新したということ。

記録を更新したのは、通常のセルを半分にした形の、156x78mmのハーフセルを120枚合わせた多結晶パネルで、PERC技術などを採用したこのモジュールは「Honey Plus」シリーズのものだそう。

多結晶でありながら単結晶パネルに近い変換効率となっています。

トリナソーラー、「トリナスマート」購入者にボーナスキャンペーン

トリナ・ソーラーでは、5月11日~6月30日まで「トリナスマート」購入者対象のボーナスキャンペーンを行ないます。

トリナ・ソーラーのモジュールと、ダイゴエナジー者によるオプティマイザーが一体化した知能を有する次世代ソリューションが「トリナスマート」です。モジュールの出力状態を個別にリアルタイム監視しながら、出力を最適化します。不具合発生時には原因となるモジュールの特定、対処が他のモジュールに影響を及ぼすこと無く可能となり、更には遠隔操作が可能であることから、災害時にも安心です。海外では、家庭や施設の屋根に設置されたり、イギリスの6.9MWメガソーラーに設置される等、幅広く利用されています。

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2014年のソーラーパネル世界シェアランキング、米IHSが発表

4月23日、米IHS(調査会社)が2014年太陽光パネルメーカーの出力の市場ランキングを発表しました。上位10社のうち7社が中国メーカーとなっており、それ以外では日本のシャープ京セラ、米国のファーストソーラーとなっています。今回も中国メーカーが市場を支配している状況でした。シェアの順位詳細は以下。カッコ内は昨年の順位からの推移を示します。

  1. トリナソーラー(+1)
  2. インリーソーラー(-1)
  3. カナディアンソーラー(-)
  4. ハンファソーラーワン(+6)
  5. ジンコソーラーホールディング(-)
  6. JAソーラー(+3)
  7. シャープ(-3)
  8. レネソーラ(-1)
  9. ファーストソーラー(-3)
  10. 京セラ(-3)

合計出荷量の約49%(23.7GW)が上位10社が占めており、2013年の48%からわずかに比率が伸びています。IHSは、2015年には2014年よりも世界市場は30%も増加し、57GWに達すると見ています。
太陽光パネルメーカーの工場の稼働率は2014年の61%(平均)から69%に向上し、上位メーカーでは90%になるのではないかと予想しています。

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2015年度は海外メーカーのソーラーパネルに注目?

日本の太陽光発電市場、特に住宅用の市場は高価な国内メーカーが根強く人気を持っていたものの、太陽光発電の買取単価が大幅に引き下げられる2015年度以降は海外メーカーの注目度がいやおうなしに高まってきそうです。シェアにして現在の3割から4割にまで上がってくるといわれています

日本でも人気の高いカナディアンソーラーに加えて世界シェアで1位2位を争うトリナソーラーインリーソーラー、そして最近中国のソーラーワンとドイツのQセルズが本格的に合併したハンファQセルズを合わせると出荷量は年内で380万kW(3.8GW)に上るといいます。

一方国内メーカーではシャープが2014年度の販売量見通しを下方修正して9%減、価格に関してはシリコン系よりも安価なソーラーフロンティアでさえ、15年は国内向け出荷を前年比6%減を予定しているのだそう。
ただソーラーフロンティアは海外(アメリカ)進出も進めているため、一概に事業収縮の見方をするべきでもないかもしれませんね。

世界シェア2014年一位を獲得のトリナソーラー、日本シェアは9%~から今年度は50%増を見込む

太陽光パネルを製造している中国メーカーのトリナ・ソーラーは、1997年に設立し、現在では太陽光パネルのトップシェアを凌駕するほどまでに成長しました。
日本市場への参加も考慮しており、両面ガラス型やそれぞれのパネルが発電する量を把握できるパネルなど新機軸の製品化にも積極的です。同社の会長兼CEO(最高経営責任者)の高紀凡(Jifan Gao)氏に、今後の成長戦略について聞いたインタビューをここではご紹介します。

トリナソーラーは2014年度シェアトップに

今までに累積で約10GWのパネルを全世界で出荷してきました。昨年の出荷量では、世界シェアでトップに立ちました。今年もトップクラスになると期待しています。
累計出荷量の約半分は、固定価格買取制度(FIT)の導入が早かった欧州市場向けですが、ここ数年、欧州以外の地域が急速に伸びています。実際に地域別の出荷実績では昨年中国がトップになりました。

トリナソーラー出荷量のうち日本向けは2割、今後の戦略は?

昨年の地域別出荷量では、30~40%が中国、次に米国が23~25%、三番目が日本で約20%になります。この三地域で全出荷量の70%以上を占めます。既に日本市場は、トリナ・ソーラーにとって大きな位置づけになっています。

昨年、日本の太陽光パネル市場は出力ベースで9.3GWに達しました。FITの買取価格は下り坂ですが、今年も市場規模は8~9GWと堅調に推移すると見ています。

トリナソーラーの日本国内での2014年シェアは推定8~9%、今年度は1.5倍も?

昨年のトリナ・ソーラーの日本でのシェアは8~9%程度と分析しています。今年の日本市場はやや縮小していますが「トリナ・ソーラー」ブランドの出荷量は、日本でも認知がされてきたこともあり、昨年に比べ40~50%増加すると見込んでいます。

トリナソーラーが世界シェア1位に

中国のトリナ・ソーラーが6四半期連続の黒字で、パネルの出荷が前年と比べて42%増加し、これによって同国のインリ・グリーン・エナジー・ホールディングを抜いて世界最大の太陽光パネルメーカーとなりました。

トリナは、アジア諸国や米各州でも大幅に成長しているマーケットで売り上げを伸ばしており、今年の販売も益々延びると予想されています。

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岡山県のメガソーラーにトリナソーラーが116MWのパネルを受注

Trina Solor Limited(トリナソーラー)は東洋エンジニアリング株式会社から発電出力231.44MWという日本最大級となる岡山県瀬戸内市錦海塩田跡地でのメガソーラープロジェクトで多結晶モジュールによる約116MWを受注契約しました。このプロジェクトは特別目的会社(SPC)「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」が事業主体となりますが、くにうみアセットマネジメント株式会社と東洋エンジニアリング株式会社、GEエナジー・フィナンシャルサービスが出資するものでメガソーラー建設や発電事業を行います。

総事業費約1,100億円の事業であり、メガソーラー発電事業を起爆剤として市内全体への波及効果や環境保全・地域の安全・安心といった面に配慮した事業として期待されています。

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トリナソーラー、多結晶パネル出力で世界新記録324.5W

太陽光発電を手がける、トリナ・ソーラー(Trina Solar Limited)が開発した多結晶シリコン太陽光モジュールが、出力で世界新記録の324.5Wを達成した事が、中国太陽光発電技術国家重点研究室にて発表されました。

トリナ・ソーラーは、1997年に太陽光システムインテグレーターとして設立された会社です。この記録は、局所裏面電界や裏面パッシベーションなど高い技術を用いた、60枚の高効率Honey Plus多結晶シリコンセル(156x156mm2)による世界新記録です。

記録は、第三者検査機関のTUV Reinlandにより認められました。Honey Plus p型裏面不動態型(PERC)セルの変換効率記録20.76%に次ぐ、世界新記録になります。

今回の記録により、トリナ・ソーラーは2014年度、合計4回世界新記録を達成した事になります。トリナ・ソーラーの副社長兼ディレクターであるZhiqiang Feng氏は、「意義のある研究技術革新にフォーカスして取り組んでいく」「引き続きトリナ・ソーラーがPV市場における技術革新のリーダーとして台頭し続け、高効率モジュール製品の将来的な大量生産を目指す」などと語りました。

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トリナソーラー、バックシートの改善や高性能MPPT制御機能搭載の「Trina smart DC」を発表

従来の太陽光発電のパネルには樹脂性のバックシートを採用しており、これが経年劣化と過酷な条件下では変質を招きやすいと指摘されてきました。この樹脂を廃止して厚さ2.5mmの特殊ガラスを両面に利用することにより、微小なひび割れであるマイクロクラックを引き起こす可能性を限りなくゼロに近づけることに成功しています。
厚さ2.5mmというのは実験結果から割り出されたもので高温多湿、砂漠などの環境でも利用することが可能なことが検証済みとなっています。さらにガラスの両面を銅箔で覆うことにより、通常予想しうる10倍以上の高温高湿の条件下でも劣化する可能性が3%以下と驚くべき結果が明らかになっています。

特殊ガラスを生産するためのコストはまだまだ高いのですが、量産することで価格をおさえることが可能ですし信頼性が高まるにつれて需要も高まるはずです。アルミ製フレームを排除したことで埃や砂、が滑り落ちる構造になっており、メンテナンスコストも削減することができます。厳しい気候の中でも一定の発電量を確保することが容易になっているのです。
ガラスを利用することで両面受光型となり最大限の電力を発電することが可能になります。パネルに変換器を設置することでパネルごとに電流と電圧を制御することができますので修理や故障もパネルごとに行うことで対応することができメンテナンスも容易になります。

大量生産を想定しており、すでに量産化の計画がスタートしています。太陽電池セルが60個のものと72個のパネルをすでに製品化しており、事業者が効率よく発電できるようにサービスを開始しています。マイクロインバータの代わりにパワーコンデイショナーを設置し、太陽電池セルを利用することで特殊ガラス以外のコストを下げ、価格を従来製品よりも安くすることに成功しています。

このほかにも、パネルごとにMPPT制御を可能にする「Trina smart DC」を新たに商品化。

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トリナソーラー、2015年以降はさらにコスト低減をめざしてシェア拡大を狙う

中国に本社を置くトリナ・ソーラー社は現在世界二位のソーラーパネル出荷数を誇る会社であり、今年度中に世界一の出荷数を目指す見通しを立てています。世界一の出荷数を達成するべくトリナ・ソーラー社では現在研究開発を盛んに行っており、ソーラーパネルのエネルギー変換効率を向上させてアドバンテージを作り出しているほか、耐久性に優れたパネルや、太陽光発電システム全体を管理するシステムなどの新製品を投入しています。

世界全体の太陽電池市場は米国や中国、日本などという国が多くを占めており、中でも日本のメガソーラー事業をターゲットに売り込みを行っていく計画を立てています。
現在のトリナ・ソーラー社の日本での市場シェアの目標は8%を打ち出しており、2014年のシェアである7%からより引き上げていく見通しです。そのため、トリナ・ブランドの商品のみならず、自社工場で製造した商品をOEM製品として日本企業のブランドとして販売するルートなども確保されています。

中国ブランドであるトリナ・ソーラー社は、それまでの安値攻勢の一本でシェアを獲得してきた中国メーカーのような非常に廉価な販売のみを行うのではなく、あくまで粗利益を得たうえで事業を拡大するための資金へと回すことが大切であると考えており、その上で販売後のアフターケアや徹底的な品質管理を行っていく方針です。
2015年度以降には太陽光発電の買取サービスにおける電力の買取価格が下落する懸念があり、太陽電池のコストを電力会社の電力料金単価と同程度にするためにコスト低減をターゲットとして運営を行っていく方針です。
中長期的には、日本でのシェアを10%以上にすることが目的として掲げられています。

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