サンパワーの効率21.2%「Xシリーズ」ついに日本上陸!

米パネルメーカーサンパワーは日本で産業用に向けたソーラーパネル「Xシリーズ」を販売開始する予定を明かしました。

注目はなんといっても21.2%という高効率で、日本で販売されるパネルの中では最高効率を達成する予定です。

これまで日本市場では東芝サンパワー社から高効率パネルEシリーズの「E20」(効率20%台のもの)を独占的にOEM契約することで、「東芝」として日本最高効率パネルブランドを銘打っていましたが、当の製造元であるサンパワー社も産業用を中心に日本で直接的な販売網を着々と広げてきました。

今回、東京ビッグサイトで行われた「PV Japan 2015」で日本上陸した「X21」シリーズは、実は米国本土では長らく販売されてきていたものの日本市場での販売網は確立されていませんでした。東芝からOEM販売されているパネルは住宅用をメインにしていますが、これよりもひと回り大きいことから産業用に絞った販売網の確立を計画しており、当面は東芝も住宅用に限って日本最高効率を名乗って入られそうです。


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サンパワーが南アフリカで86MWのメガソーラー建築開始

米国の大手太陽光パネルメーカーのサンパワーは4月20日、南アフリカで出力86MWのメガソーラーの建設を開始したと発表しました。

2016年にフル稼働を開始する予定としており稼働後は、電力購入契約に基づき電力会社のESKOM社に売電します。サンパワーにとって3件目のメガソーラーの建設といい、他2件は北ケープ州のダグラス近郊にある合計出力33MMで2014年に稼働を開始しました。 設計・施工、O&Mまで、サンパワーが担い、建設中に約700人分の雇用を創出するとしています。サンパワーは今回、自社製の1軸型の追尾式の架台を導入し、これによって、固定型の架台を導入した場合に比べて太陽光パネル当たりの発電量が最大25%増加します。

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ソーラーパネル米大手、サンパワー社が30周年記念

シリコンバレーに本社を置く、サンパワー社は2015年4月23日に創業30周年を迎え、創業以来、最も効率的な太陽光電池とパネルの開発をミッションに世界的な太陽光発電技術およびエネルギサービス会社として発展してきました。現在では、市場に出回る高効率の太陽光電池とパネルを生産するだけでなく、世界中の住宅や商業施設等に太陽光発電ソリューションを提供しており、米国環境保護局の試算によれば、今日までに年間240万世帯の電力消費量に匹敵する電力を供給してきました。

同社は数々の画期的な成功をおさめてきており、世界で環境意識を実践する優秀企業と協力し、そのうちApple社はアメリカと中国の8拠点で130MWシステムに投資している事例もありますし、450以上の太陽光関連の特許を取得済みで、そのうちのいくつかは人類のための特許賞も受賞しているのです。また、2015年完成予定の世界最大579MW発電可能な太陽光電子力発電所をカリフォルニア南部に建設中で、同社社長兼CEOのトム・ワーナーは長年の経験をいかし、未来に向けてお客様が何より効率的にエネルギー管理できる選択肢となるよう継続的な技術革新に取り組んでいくと述べています。将来を見据え、蓄電池やエネルギーの需給、消費のマネジメントといった新技術を活用し、スマートエネルギービジネスの強化への取り組みも行われています。
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サンパワー、ソーラーセル10億枚の販売達成!

太陽電池メーカーの米サンパワーは9月17日、自社製の太陽電池セルの販売数10億枚を突破したと発表。
2003年から11年間で同記録を達成したということです。
セル10億枚というと、3000MW(3GW)超の容量であると予想されます。現在年間1300MW(1.3GW)規模の生産能力を持つ工場をフル稼働中ということで、次なる20億枚の壁は11年と言わず、3年程度で達成してしまいそうな勢いということですね。
いやもしかしたら3年さえかからないかもしれません。
サンパワーはさらに2015年初頭には生産能力を350MW増やして1650MW(1.65GW)の設備が稼働することになるということ。

サンパワーが2003年にセルの開発、生産を行った時点でセル変換効率は20%だったといいます。それが今では24.2%の製品(モジュール変換効率にして約20%)を市場に供給しているのですから、年率にして約0.4%、効率を向上させた製品を作り続けていることになります。

ちなみに現在サンパワー製の製品で一番効率が高いのがXシリーズの21.5%のもの。
日本では残念ながらこのモデルよりも1レベル低い20.1%のパネルまでしか購入できません。
おそらく東芝と「世界最高効率パネルを独占で供給」する契約を結んでしまっているからではないかと 予想しています。

時間の問題だとは思うのですが、効率21%のシリーズが日本でも購入できる日が待ち遠しいですね。

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サンパワーのパネルを使った29MWのメガソーラー鹿児島県日置市で

サンパワーのパネルの人気がじわじわ上がっていますね~。
住宅用では東芝を通してシェアを伸ばすサンパワーですが、産業用での直接的なパネル提供の例も増えています。

サンパワーの今回の取引先は南国殖産。鹿児島県日置市に29MWというメガソーラーです。
使用される予定のパネル「E20/327」は効率20.1%の世界最高。東芝ブランドで取り扱われる「SPR-250NE-WHT-J」と同等商品であると予想されます。

限られたスペースにできるだけ多くのパネルを敷き詰めたかったという南国殖産。29MWも置けるとなると30ha前後はある土地だと考えられ、”限られたスペース”と説明するのは若干違和感を感じますが、今後発電事業を150~200MWまで拡大していきたいと考えているようで、新電力なども念頭に置いているのでしょうかね。

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シャープのシェア1位奪回、サンパワ―とのOEMが功を奏す

太陽光発電業界の市場リサーチ・分析を行っているsolarbuzzによると、2014年の第一四半期においてシャープの太陽光発電のパネル供給量が700MW以上をマーク、世界一位になったそうです。(参考

シャープは1963年から2008年の45年間もの間PV業界のリーダーの座を維持してきたそうですが、2009年以降は一位の座をFirst Solarと中国ベースのPVメーカー(複数社)に奪われていました。
2014年第1四半期び一位奪回は、2009年第4四半期以来の快挙だということ。

とはいえこの功績は、シャープのブランド名の強さは証明したものの、他社の生産力に頼りながら成し遂げたものであると言えそうです。

image via SOLARBUZZ

image via SOLARBUZZ

シャープは2012年12月、サンパワーとのOEM契約によりシャープブランドでのサンパワー製品の販売を開始すると発表しています。

グラフを見てみると、この発表のすぐ後である2013年第1四半期の供給量が大幅に伸びており、この時期には世界2位を取っています。
伸び幅分全部とは言えないまでも、多くの部分をサンパワーからのパネル供給に負っているとも考えられます。

SOLARBUZZも、シャープのアウトソーシング戦略が一位奪回の直接的な要因となったとしています。

アナリストRay Lian氏は

”ファブライト”と呼ばれる、自社の生産能力と外部調達を効果的にコントロールして短期的な商機の変化に対応するビジネスモデルの有効性を証明することにもなった。このファブライトモデルは現在、業界大手の垂直統合企業数社に採用されている

としています。

日本での需要拡大と、このファブライトモデルで中国や台湾の企業からの外部調達を活用したことが、シャープのブランド力の強さと相まった結果とみることができます。

NPD Solarbuzzによると、シャープは従来、自社でセルやモジュールを生産する垂直統合型を採用していたということ。
しかし近年は「主に中国や台湾を拠点とするパートナー企業に生産を外部委託しており、Sharpはモジュール販売に重点を置くようになっている。」としています。

シャープは生産国のみ公開していますが、サンパワーのOEMである「NB-245AB」はフィリピン、それ以外のモデルは日本で生産ということになっています。
これはNPD Solarbuzzの分析内容と、少し食い違っているような気もしますが、「原料などの調達先は非公開」ということなので、台湾や中国などの工場からセルなどは輸入し、モジュール組み立ては日本の工場で行っている、という考え方が一番自然かと思います。

さて、これをどう締めくくるべきか迷いますが、とにかくシャープブランドの強さは健在ですし、ブランド名を汚さないためにも、OEM契約先や原料供給先も慎重に選んではいると予想できます。なので、この功績を評価してやはりシャープを選ぶ、という選択も、もちろんありだとは思います。

しかし、「パネルの生産体制」という面で見た時、大手で唯一国内工場での一貫生産を続けているソーラーフロンティア、マレーシアに生産拠点を移して価格を抑えながら、自社での一貫生産体制を行うパナソニックなど、生産体制の透明性がより高いブランドを評価したいという方にとって、世界一位であってもシャープは魅力に欠けて映るのも、無理はない話です。

製品の詳細・価格などは「シャープの太陽光発電」でくわしくご案内しています。

サンパワー、茨城県の2.4MWメガソーラーにパネル提供と発電量のモニタリング

日本のメガソーラープロジェクトにサンパワーのパネルが使用される例が増えてきました。

茨城県の鷹彦スリーカントリーゴルフ場に設置された2.4MWのメガソーラーには、サンパワー社の世界最高効率パネルが使用され、さらにEPCを行ったジャパンパワーサプライと共同でこのメガソーラーにおいて、発電量のモニタリングを行うと発表。

サンパワーはフラウンホーファー研究機構において、2013年に行われた結晶シリコン型ソーラーパネルの性能比較において、参加した8大メーカーの5製品の中で一番経年劣化が少ないと証明されたということで、このメガソーラーでのモニタリングで、日本の気候での運用においても、性能の高さを証明できることを期待しているということ。

日本の住宅用でサンパワーの製品を購入しようとすると、東芝のOEM製品を購入することになります。
東芝から買うと、パネルの出力保証は無償保証で10年だけ。
サンパワー社は25年の出力保証が付いているので、メガソーラー規模の出力なら、サンパワーから直接パネル提供してもらう方がお得ですね!

太陽光発電メーカーの保証比較

ソーラーパネルの耐用年数と経年劣化

サンパワーについて

東芝の太陽光発電/価格や評判など

参考

サンパワー(東芝ソーラーパネルのOEM製品・元ブランド)が、グーグルとパネルリース事業で提携

東芝とのOEM提携により、世界最高効率のパネル日本の住宅用太陽光発電市場に提供しているサンパワー
拠点とするアメリカではサンパワー製のパネルを使ったリース事業が普及しており、既に2万人がこのプログラムを利用しているということですが、今回グーグルが最大1億ドル、サンパワーが約1億5000万ドルの出資を約束。住宅用の太陽光発電の普及を進め、「二酸化炭素排出量の減少により効果的な方法を家庭に提供(グーグルの企業金融部門・コジョ・アコアサレ氏)」したい、としています。

グーグルはこれまでにも再生可能エネルギー分野に投資を行っており、その額は合計10億ドル以上ということ。

参考

サンパワー、合計1GWの産業用太陽光発電を計画

日本においては東芝を通じた住宅用太陽光発電へのパネル供給に加え、近年では産業用プロジェクトへのパネルの提供などで着々と日本での事業の幅を広げてきたサンパワー

今後の予定として、合計で100万kW(1GW)もの太陽光発電事業に参入するつもりだという。

新電力事業への発展も見込むソフトバンクの子会社SBエナジーでは合計200MW(0.2GW)を目標にメガソーラーの開発を進めていますが、サンパワーはその5倍もの量を見込んでいるということ。

合計とはいえ土地の確保の難しさを考えると、どうやって1GWも集められるのか、見所かもしれません。

アメリカのソーラーパネルメーカーでは、ファーストソーラーが日本での太陽光発電所開発も含めた進出を果たしたばかり。

参考

サンパワーが群馬県のメガソーラープロジェクトに13MW提供

エコマックスジャパン(東京都港区)は、EPC事業を委託されたメガソーラープロジェクトにサンパワー製パネルを採用すると発表しました。

エコマックスジャパンは太陽光発電の設置や販売を行う会社で、インリーソーラーおよびMAXEON(サンパワー)を取り扱っています。
エコマックスジャパンは、昨年の12月にサンパワーと総計20MWのパネル供給の契約を締結し、今回のプロジェクトもこの一部。(参考

住宅用では日本ブランドが根強い日本市場ですが、産業用では海外製パネルが採用される例がよく見られるようになりました。
安価な中国製パネルに加え、日本では東芝などとOEM契約を結び、「世界最高効率パネル」を日本市場に提供しているサンパワーが、産業用のプロジェクトにサンパワーブランドとして直接パネルを提供する例も増えています。

産業用の太陽光発電プロジェクトにおける”プレミアムな”選択肢としてサンパワーの存在感がどんどん増してきそうですね。

参考