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国内外のソーラーパネルメーカーは、それぞれ大きさや効率といったスペックの異なる太陽光パネルを販売していますが、1キロワットあたりの単価を比較することでそのメーカーの製品が安いのか、高いのかを一律に比較することができます。以下は主要メーカーの主力製品の単価相場を一覧で比較したものです。
メーカー 「型番」 (出力・効率) |
価格相場 | |
---|---|---|
SOLAR FRONTIER ソーラーフロンティア 「SF185-S 」 (185W・15.1%) |
203,500円/1kW 費用を見積る |
203,500円/1kW 費用を見積る |
Panasonic パナソニック 「P252αPlus」 (252W・19.7%) |
200,000円/1kW 費用を見積る |
200,000円/1kW 費用を見積る |
SHARP シャープ 「NQ-256AF」 (256W・19.6%) |
341,000円/1kW 費用を見積る |
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CanadianSolar カナディアンソーラー 「CS3LA-300MS」 (300W・20.1%) |
164,000円/1kW 費用を見積る |
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KYOCERA 京セラ 「KJ270P-5ETCG(Rooflex)」 (270W・18.6%) |
260,700円/1kW 費用を見積る |
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メーカー 「型番」 (出力・効率) |
価格相場 | |
---|---|---|
CIC 長州産業 長州産業 「CS-340B81」 (340W・20.0%) |
175,000円/1kW 費用を見積る |
175,000円/1kW 費用を見積る |
Q.CELLS ハンファQセルズ 「Q.PEAK DUO-G9」 (355W・20.6%) |
188,000円/1kW 費用を見積る |
188,000円/1kW 費用を見積る |
SUNTECH サンテック 「STP250S-20/Wdb」 (250W・15.4%) |
341,000円/1kW 費用を見積る |
341,000円/1kW 費用を見積る |
Hanwha Solar ハンファQセルズ 「Q.PEAK-G4.1 305」 (305W・18.3%) |
228,910円/1kW 費用を見積る |
228,910円/1kW 費用を見積る |
Trina solar トリナソーラー 「TSM-205DC80.08」 (205W・16.0%) |
264,000円/1kW 費用を見積る |
264,000円/1kW 費用を見積る |
ご案内しているのは標準的な積載容量(4~6kW程度)を載せた際のシステム費と標準工事が含まれたモデル価格(税込)です。設置工事に足場が必要な際や、別途部材が必要な屋根材の場合などは追加料金がかかる場合があります。
また金額はあくまで比較的安いネット販売店のサイト表示価格を調査し、最安値を表示したものです。購入の際の目安としてご利用いただければ幸いですが、価格以上に施工店の信頼度を大切にしたいという方には以下でご案内するような一括見積サイトのご利用をおすすめしています。この表でご案内するような最安値価格帯の業者も、地元密着型の信頼の高い業者も加盟しており、安さと信頼度を一度の見積もり依頼で比較検討できるのが便利です。
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厳選施工店から選びたい
ソーラーパートナーズ ソーラーパートナーズ太陽光発電の施工業者の中には、販売のみを行い、施工は別会社に下請けさせるといった業態を取る場合があります。このような運営方法は各部門での専門性を高められるといった点で効率が良いと考えられる一方で、実際の施工業者の顔が見えにくのは欠点とも言えます。ソーラーパートナーズではこういった販売店経由の施工店の紹介はしないというところに、他の一括見積もりサイトと違いをつけています。
実際に価格が安くなるのかどうかは場合にもよると考えられますが、紹介される施工店がどれくらい違うのか、相見積もりをしてみるのもいいかもしれません。
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ご案内したのは主要太陽光発電システムメーカーの最新相場をキロワット単価で比較したものです。一昔前は「安価な国内メーカー」としてシャープや京セラが人気でしたが、近年は「安いといったら中国メーカー」に常識が変わりつつあります。中でもトリナソーラーとインリーソーラーは最安値メーカーとして世界的に高いシェアを誇ります。価格の安さはいずれも同レベルと言えますが、日本ではトリナソーラーを取り扱う業者の方が多い印象です。
そもそもシャープが安く売りだしていたパネルは海外からOEMで調達した製品ですので、上述の海外メーカーが自社で作って売り出しているものと違うところがあるとすればフレームに付いているブランドロゴくらいです。シャープとしても今後は住宅用の高級国産モデル「ブラックソーラー」シリーズの販売に力を入れていく方針のようなので、パナソニックのような高価格帯メーカーとしての地位を高めていくと考えられます。
「安いメーカー」を語る際外せないのが近年急速にシェアを伸ばしているソーラーフロンティアです。海外製品をOEMで安価に提供してきたシャープと異なり、ソーラーフロンティアは国内生産にこだわりながらも中国メーカーのパネルに匹敵する安さでパネルを販売しています。安さの理由はパネルの種類にあります。先にご案内したメーカーはいずれもシリコン系パネルといって比較的高価なシリコンを原料にした従来型のパネルを製造しています。対してソーラーフロンティアは比較的新しい技術を採用したCIS太陽電池という化合物系のパネルで、原料が安く抑えられるためパネル自体の価格も非常に安くなっています。
以下では各メーカーのパネルのスペックと屋根の大きさごとに載せられるパネル容量、さらにはその容量で期待される見積金額と年間の売電収入利回り※をご案内しています。また費用関連の情報と合わせて検討いただきたい各社の特徴などもまとめています。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
パナソニック | P252αPlus | 252W | 19.7% | 20.0万円/1kW |
HIT250αplus | 250W | 19.5% | 24.7万円/1kW | |
空き | 0W | 0.0% | 0.0万円/1kW |
屋根の大きさ | システム容量 (パネル枚数) |
初期費用総額 | 利率 |
---|---|---|---|
小さめ | 4.88kW(20枚) | 約165万円 | 10.4% |
標準的 | 7.32kW(30枚) | 約244万円 | 10.8% |
大きめ | 9.76kW(40枚) | 約326万円 | 10.9% |
三洋電機から受け継いだハイブリッドHIT太陽電池は日本メーカーとしては最高効率のソーラーパネルとなっています。効率が良い分価格も比較的高めに設定されているものの、同時に人気も高いため値引き率が大きくお買い得と言えます。
パナソニックは国内と海外にパネルの製造工場を保有していますが、セルから一貫生産ができるマレーシア工場が稼働し始めてからは日本で販売されるパネルの多くが同国の工場から送られているようです。もちろんマレーシア工場と言っても国内工場と同じようにメーカーによる品質管理が行われていると予想されますし、気にするべきでないという意見も少なくないかもしれません。
パナソニックは言うまでもなく家電の製造・販売で有名ですが、ソーラーパネルと蓄電池、HEMSを同社の各スマート家電と併せて同社が提案する近未来的なエコ生活は現実味があります。パナソニックは新電力にも登録しており、安価な電力を同社の製品購入者に優先的に販売するようなサービスも今後考えられるかもしれません。藤沢市と共同でスマートシティをプロデュースしたりと、人々の暮らしのエネルギー利用に包括的に関わっていきたい同社の姿勢には共感できる方は少なくないでしょう。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
ソーラーフロンティア | SF185-S | 185W | 15.1% | 20.4万円/1kW |
SF175-S | 175W | 14.2% | 24.0万円/1kW |
屋根の大きさ | システム容量 (パネル枚数) |
初期費用総額 | 利率 |
---|---|---|---|
小さめ | 3.4kW(20枚) | 約98万円 | 11.8% |
標準的 | 5.1kW(30枚) | 約143万円 | 12.6% |
大きめ | 6.8kW(40枚) | 約190万円 | 12.8% |
近年人気を増しているソーラーフロンティアは、キロワット単価が安い上の1kW当たりの発電量が多いことからより多くの売電収入が見込めます。そのコストパフォーマンスの高さに加えて、親会社昭和シェルの高い信頼度を受け継ぐ同社はパネルの完全国産にもこだわりをもち、高い評価を得ています。
ついにキロワット単価20万円台に突入したソーラーフロンティアは東北に新工場も完成したことで、さらに今後価格面で他社を引き離していく可能性も高いと考えられます。
毎年およそ一度の頻度でモデルチェンジをして効率を高めた新製品を販売する同社の現在の主力製品は「SF185-S」です。これまで他のシリコン系パネルと比べてその重量がデメリットにとらえられていた同社の化合物系CISパネルですが、シリコン系パネルと比べても軽量化に成功したソラシスネオ(型番SFR100-A)の選択肢も加わりより多くの設置環境で採用されるようになっています。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
NQ-256AF | 256W | 19.6% | 34.1万円/1kW | |
シャープ | NU-210AH | 210W | 18.2% | 23.9万円/1kW |
屋根の大きさ | システム容量 (パネル枚数) |
初期費用総額 | 利率 |
---|---|---|---|
小さめ | 4.4kW(20枚) | 約151万円 | 10.2% |
標準的 | 6.6kW(30枚) | 約221万円 | 10.7% |
大きめ | 8.8kW(40枚) | 約295万円 | 10.8% |
シャープは複数のシリーズ展開がありますが中でもブラックソーラーを検討することをお勧めします。NQで始まる型番のブラックソーラーモジュールは国内工場の製造にこだわった高効率パネルで、コーナーモジュール等を組み合わせて屋根全面に効率よく載せられるのが特徴です。国内でシャープよりも高い効率のパネルはパナソニックと東芝から販売されていますがいずれもコーナーモジュールは用意されていないため、寄棟屋根や切妻屋根のような複雑な屋根の形の場合はシャープのブラックソーラーが設置容量を一番増やせる可能性が高いと言えます。
シャープは太陽光発電や液晶テレビなどの売り上げが伸びず経営不振に陥った過去があり、不安を抱く方も少なくないかもしれません。同社は長年太陽電池の国内シェア1位を誇ってきたものの、パネルの多くをOEM製品等に頼っていたりとその実質性には疑問が残る部分がありました。より安価に提供されるモデルの多くは海外工場から輸入したものにシャープのラベルを貼って売り出してきたようなもので、故障率などが問題視されてきた経緯もあります。
近年同社はそうしたイメージの払拭を狙っていると見え、同社の製品の中でもブラックソーラーの販売に力を入れるようになってきています。シャープをお考えの方でブラックソーラー以外の海外製廉価製品の見積もりを出された場合は、同じ海外製でももっと安くて実績の高いメーカーがある可能性もあります。慎重に検討することをお勧めします。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
ハンファQセルズ | Q.PEAK DUO-G9 | 355W | 20.6% | 18.8万円/1kW |
ハンファQセルズ | Q.PLUS-G4.1 270 | 270W | 16.2% | 27.5万円/1kW |
屋根の大きさ | システム容量 (パネル枚数) |
初期費用総額 | 利率 |
---|---|---|---|
小さめ | 4.16kW(20枚) | 約134万円 | 10.8% |
標準的 | 6.5kW(30枚) | 約207万円 | 11.2% |
大きめ | 9.1kW(40枚) | 約290万円 | 11.4% |
ドイツのパネルメーカーQセルズは完全オートメーションの製造工場で高い品質管理が実現されており、世界的なプロジェクトでも多く採用されています。2012年に韓国ハンファグループに買収されてからはハンファの強い市場開拓のおかげで価格的な魅力も増しています。
Qセルズが生まれたドイツは一年を通して日照量が少なく、そんな環境でもより多くの発電量が得られるよう開発が重ねられた同社の製品は低照度の環境を含めて年間でより多くの発電量が期待できるところが強みと言えます。ヨーロッパの市場に合わせたパネルは日本の屋根には少しサイズが大きいこともあるようですが、日本市場に合わせて特別に小型パネルのラインナップも加わっています。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
トリナソーラー | TSM-205DC80.08 | 205W | 16.0% | 26.4万円/1kW |
屋根の大きさ | システム容量 (パネル枚数) |
初期費用総額 | 利率 |
---|---|---|---|
小さめ | 4.1kW(20枚) | 約111万円 | 12.8% |
標準的 | 6.15kW(30枚) | 約159万円 | 13.8% |
大きめ | 8.2kW(40枚) | 約213万円 | 13.9% |
安さを取るならトリナソーラーに勝る選択肢はなかなかありません。世界的なシェアも高く、日本では日立もOEMで販売を行うなど着実に実績を伸ばしてきています。
中国は国全体でソーラーパネル市場に積極的に取り組んでいますが、中国メーカーで一時は世界シェア1位を誇っていたサンテックが価格割れの原因を自身で作り破産するなどその経営バランスが問題視されている側面も否めません。ソーラーパネル自体は20年でも30年でも使えるポテンシャルを持つ機器ですが、耐久性や企業の信頼性よりも早期の投資資金の回収を優先したいという方には魅力的な価格設定です。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
カナディアンソーラー | CS3LA-300MS | 300W | 20.1% | 16.4万円/1kW |
CS3L-375MS | 375W | 20.3% | 21.4万円/1kW |
中国に生産拠点を置くメーカーの中でも日本での実績が長く、本社のある北米でも人気の高いカナディアンソーラーは高効率のパネルを安価に提供しており、産業用としても採用例が多いメーカーです。数年前までは他の中国メーカーと比べて少し高めで取り扱われる事が多かったのですが最近は価格が一気に下がってきており、2017年現在住宅用で20万円代(消費税抜き)を切る価格で販売される数少ないメーカーの一つになっています。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
京セラ | KJ270P-5ETCG(Rooflex) | 270W | 18.6% | 26.1万円/1kW |
KJ200P-3CRCE | 200W | 15.0% | 37.8万円/1kW | |
RD183X-QP-R | 183W | 13.5% | 34.4万円/1kW | |
サムライシリーズ | 48W | 13.7% | 40.7万円/1kW |
京セラは国産品質で安価な多結晶パネルを作り続けてきました。イオンなど大手のショッピングセンターなどに店舗を置いて顧客獲得を強化していますが、大手販売代理店を通すことで価格が下げにくく、特に近年は中国メーカーなどに押されて苦戦している印象を受けます。
価格面でも性能面でも独自性を出しづらい位置にいる京セラですが、サムライのような製品は特に設置後の屋根の見た目にこだわる方にとって他メーカーでは代替できない魅力であると言えます。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
長州産業 | CS-340B81 | 340W | 20.0% | 17.5万円/1kW |
長州産業では国内の自社工場で製造している単結晶パネルとパナソニックのOEM製品としてHIT太陽電池を取り扱っています。価格についてはいずれの販売店でも非公開が貫かれており見積もり前に検討が難しい状況ですが、国産パネルを安価に販売することで定評があります。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
サンテック | STP250S-20/Wdb | 250W | 15.4% | 34.1万円/1kW |
かつては世界シェア一位も獲得したサンテックですが、自社を含む中国メーカーの値下げがコントロールしきれず経営が悪化し、破産を経験しています。現在は経営再建もして新たにスタートを切っています。
メーカー | ソーラーパネル | 出力 | 変換効率 | 価格・相場 |
---|---|---|---|---|
ハンファQセルズ | Q.PEAK-G4.1 305 | 305W | 18.3% | 22.9万円/1kW |
世界でのシェアを伸ばしつつあるハンファソーラーは韓国のハンファグループの太陽光発電部門。他の有力メーカーの買収により規模を拡大してきました。買収された2つのメーカーの一つで安価な中国メーカーであった中国のソーラーファンは、現在ハンファソーラーワンとして展開しており、価格の安さが売りです。
太陽光発電システムとして構成される設備機器や工事などがすべてセットで含まれていますが、表はその内訳構成を表したものです。
太陽光発電導入にかかる費用の中でも半分以上を占めるのが発電にかかわる太陽電池モジュール(いわゆるソーラーパネル)で、機器としては太陽電池で作った直流の電気を集約して家の中で使いやすい交流に変換するためのパワーコンディショナーも金額的に大きな比率を占めます。太陽電池を屋根に取り付けるための架台や配線のためのケーブルがそれに続きます。
変圧器や接続箱など、設置環境や選択したメーカーやパネルの配置、配線によって適宜必要になってくる設備もあります。
工事費は大きく分けて施工設置に関わるものと、電気工事に関わるものがあります。FITを使って売電する場合は設備認定の申請費用もいくらかかかります。
項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
太陽電池モジュール(4.2kW) | 20 | 25,000 | 500,000 |
パワーコンディショナ | 1 | 100,000 | 100,000 |
ケーブル一式 | 1 | 30,000 | |
架台一式 | 1 | 80,000 | |
システム工事費用 | 1 | 150,000 | |
電気配線工事費用 | 1 | 100,000 | |
申請手続き費用 | 1 | 15,000 | |
モニタ | 1 | 61,000 | 61,000 |
自然災害補償(15年) | 1 | 21,000 | |
小計 | 1,057,000 | ||
消費税 | 105,700 | ||
(調整値引) | 2,700 | ||
支払金額合計 | ¥1,160,000 |
表では実際に見積もりを取った際の明細例をご案内しています。見積もり書を見るときは全体の販売単価とともに内訳を確認すると、カットできそうなコストが見つかるかもしれません。
パネルメーカーの中にはソーラーパネルなどのメーカー希望小売価格などが案内されている場合がありますが、大体定価から50~70%引きで提供している販売店が多いようです。丁寧な見積書を出してくれる施工店であれば、定価と販売価格のどちらも記載してくれている場合もあるので、計算してみるといいかもしれません。価格に自信のある施工店は定価の何割引きかということはあえて強調しません。パネルだけでなく、施工費やその他の設備全てを含めた価格で勝負しなくては意味がないからです。定価からの割引率を強く主張してくる施工店があれば、黄信号と考えるのがいいかもしれません。
1枚あたり30~270W程度の出力で1枚ずつ増やしていけるソーラーパネルと違い、パワーコンディショナは比較的大きな単位で容量が決まっています。家庭用で一番ポピュラーな容量は4.0kWか5.5kWで、どのメーカーを選んでも容量のパワコンは必ず用意があるはずです。他にメーカーによっては3.0kW、4.4kW、4.5kW、4.6kW、4.8kW、4.9kW、5.8kW、5.9kWといった容量のパワコンを組み合わせることもあります。
ここで重要となってくるのが、パネル容量に対してどの大きさのパワコンを選ぶかということ。従来はパネルで発電した電力を無駄にしないように容量に余裕を持たせたパワコンを合わせることも少なくありませんでしたが、近年は売電単価が安くなってきていることもあり、発電した分を売り切るよりも、少しピーク分が無駄になっても、小さめのパワコン容量で初期費用を抑える構成の方が多くなってきていると言えます(画像参照)。
通常、パワコンの容量に対して5%程度多いパネルまで接続できるとしているメーカーが多いのですが、パネル容量の過積載の例を見ると25%も多い容量のパネルをパワコンに接続している場合もあります。発電量は地域によって差がありますが、雪国のようにもともと発電量が多き期待できない地域などは、過積載によって大きくコストカットを図り、初期費用回収を優先させるのも一案です。どこまで過積載ができるかは、施工店とも十分話し合って決めるのが良さそうです。
HEMSは発電モニターの上級グレードのようなもので、発電量はもちろんおうちの部屋ごとの消費電力量などが確認できて便利です。HEMS、発電モニターはオプション品にあたり発電には直接関係ないので、予算を抑えたい方は付けないという選択肢もあります。海外では住宅用太陽光発電のモニターは付けないか、かなり簡易的なものが選択されることが多いようですが、日本ではHEMS機能付きやカラー表示などの上位機種を選ばれる方が多いため、施工店としては当たり前のように見積もりに含んで出してくる場合もありますが、付けなくても問題ないということは頭に入れておいても良さそうです。その場合でもシステムの正常な運転を確認するために、売電メーターなどで発電状況を確認し、少し面倒ですがご自身で毎月の発電量推移を記録しておくことをおすすめします。住環境計画研究所ソーラークリニックといったサイトを使えば、同じ地域の他のユーザーの発電量などとも比較できて便利です。
経産省は毎年売電単価を決めるためにワーキンググループ(コスト等検証委員会)を組んで前年の太陽光発電価格の値下がり状況を調査しています。(以下参照)施工費については全国平均で5.8万円/kW(非住宅用は8.5万円/kW)としており、地域差は若干ありますが目安にすることができます。平均単価より異常に高い/安い場合は価格差について納得のいく説明をもらうようにすると後悔なく導入に踏み切れます。
先にご案内したように、経産相は各再エネ発電機器の設置費用について、その年度のサンプルを集めながら平均価格を定めています。2015年度の住宅用および産業用の太陽光発電の平均価格は以下の通りです。
住宅用 戸建て用など10kW未満の設備 |
産業用 メガソーラーなど10kW以上の設備 |
|
---|---|---|
建設費 (設備費用と施工費の総計) |
36.4万円/kW うち30.6万円が設備費 5.8万円が設置工事費 |
29.4万円/kW うち20.9万円が設備費 8.5万円が設置工事費 |
接続費用 | - | 1.35万円/kW |
運転維持費 | 3,600円/kW/年 (主にパワコンの買い替え費用) |
6,000円/kW/年 (人件費、修繕費、土地の賃貸料など) |
このサイトでご案内している最新相場と比べて高めであることにお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。高価なパナソニックやシャープといったメーカーでも単価30万円台前半で購入できることも多くなっているのも事実ですが、あくまでこれは新築や、既築でもスレート屋根のように安く設置しやすい環境においての最安値に相当します。多くの場合で以下でご案内するような費用がオプショナルでかかってくるため、全国平均としては最安値価格より数万円高い金額となるのが通常です。
これらの設置環境に付随する追加金は避けようがありませんが、平均価格との差額のほとんどが営業費に費やされていると判断される業者はできるだけ避けたいところです。高額請求額が顕著な訪問販売は近年減りつつあるようですが、大手チェーンの家電店やショッピングセンターが販売店として間に入る場合も営業マージンが意外に高くついていることがあり注意が必要です。
住宅用の太陽光発電は産業用と比べて維持メンテナンス費があまりかからないのが通常で、運転維持費のほとんどがパワーコンディショナの買い替えに充てられると考えられます。パワーコンディショナは早くて10年で買い替えの必要が出てきますが、例えば4kWのもので12~15万円程度かかり、10年で一回買い替えるとして年で3,000円/kWとなります。
このほかにメーカーによっては定期点検を受けることを推奨していますが、メーカーが提供するもので10年のうち3回(初年度と5年目、9年目といったタイミングが多い)で6万円程度という例があります。点検費用は住宅用は一律価格であることが多く、容量が増えるほどメンテナンスにかかる費用の比率が減ることになります。コストのかかりがちなメンテナンスですが、故障に気付くのが遅くなると発電ロスにつながりますし、定期点検に含まれることの多いパネル清掃でパネルの発電面を洗浄してもらえば発電量アップにもつながるので、是非購入時に検討していただきたいサービスです。定期点検はメーカーが行っている場合もあれば、施工店独自のものを提供している場合もあります。施工店選びは価格や実績はもちろん、こうしたアフターサービスの充実度も併せて検討するといいかもしれません。
ここでは太陽光発電の容量別の費用相場をご案内しています。標準的な4kWサイズから、住宅用としてはかなり余裕のある9kW台のものまで、メーカー別にご案内していますので、見積もり時の目安としてご利用いただければ幸いです。なお価格は20201年1月時点のもので計算しています。
太陽光パネルの容量と、お住まいの住宅の電気代から、電気代の削減額や売電収入の見込み額、そして初期費用の回収年数といった費用対効果をシミュレーションできる以下のページも併せてご確認ください。
住宅用として導入される太陽光発電の容量は全国平均で4.5kW程度です。発電量は地域によって差がありますが、この容量があれば年間で約5,000kWhの電力が得られ、一般家庭の消費電力量に相当します。
4~5kW台はパワーコンディショナの容量のラインナップも多く、パネル容量に合ったパワコンが選びやすいのも特徴と言えます。
メーカー | 設置枚数 | 容量 | 費用目安 |
---|---|---|---|
SOLAR FRONTIER ソーラーフロンティア 「SF185-S(185W・15.1%)」 |
22枚 | 4.07 kW |
82.8万円 |
23枚 | 4.255 kW |
86.6万円 | |
24枚 | 4.44 kW |
90.4万円 | |
25枚 | 4.625 kW |
94.1万円 | |
26枚 | 4.81 kW |
97.9万円 | |
27枚 | 4.995 kW |
101.6万円 | |
28枚 | 5.18 kW |
105.4万円 | |
29枚 | 5.365 kW |
109.2万円 | |
30枚 | 5.55 kW |
112.9万円 | |
31枚 | 5.735 kW |
116.7万円 | |
32枚 | 5.92 kW |
120.5万円 | |
Panasonic パナソニック 「HIT250α(250W・19.5%)」 |
16枚 | 4 kW |
98.6万円 |
17枚 | 4.25 kW |
104.8万円 | |
18枚 | 4.5 kW |
110.9万円 | |
19枚 | 4.75 kW |
117.1万円 | |
20枚 | 5 kW |
123.3万円 | |
21枚 | 5.25 kW |
129.4万円 | |
22枚 | 5.5 kW |
135.6万円 | |
23枚 | 5.75 kW |
141.7万円 | |
SHARP シャープ 「NQ-256AF(256W・19.6%)」 |
16枚 | 4.096 kW |
139.7万円 |
17枚 | 4.352 kW |
148.4万円 | |
18枚 | 4.608 kW |
157.1万円 | |
19枚 | 4.864 kW |
165.9万円 | |
20枚 | 5.12 kW |
174.6万円 | |
21枚 | 5.376 kW |
183.3万円 | |
22枚 | 5.632 kW |
192.1万円 | |
23枚 | 5.888 kW |
200.8万円 |
メーカー | 設置枚数 | 容量 | 費用目安 |
---|---|---|---|
CanadianSolar CS6V-250MS(250W・18.5%)ソーラー 「CS6V-225MM(225W・16.6%)」 |
16枚 | 4 kW |
81万円 |
17枚 | 4.25 kW |
86万円 | |
18枚 | 4.5 kW |
91.1万円 | |
19枚 | 4.75 kW |
96.1万円 | |
20枚 | 5 kW |
101.2万円 | |
21枚 | 5.25 kW |
106.3万円 | |
22枚 | 5.5 kW |
111.3万円 | |
23枚 | 5.75 kW |
116.4万円 | |
KYOCERA 京セラ 「KJ270P-5ETCG(270W・18.6%)200P-3CRCE(200W・15.0%)」 |
15枚 | 4.05 kW |
105.6万円 |
16枚 | 4.32 kW |
112.6万円 | |
17枚 | 4.59 kW |
119.7万円 | |
18枚 | 4.86 kW |
126.7万円 | |
19枚 | 5.13 kW |
133.7万円 | |
20枚 | 5.4 kW |
140.8万円 | |
21枚 | 5.67 kW |
147.8万円 | |
22枚 | 5.94 kW |
154.9万円 | |
Q.CELLS ハンファQセルズ 「Q.PEAK-G4.1 305(305W・18.3%)」 |
14枚 | 4.27 kW |
97.7万円 |
15枚 | 4.575 kW |
104.7万円 | |
16枚 | 4.88 kW |
111.7万円 | |
17枚 | 5.185 kW |
118.7万円 | |
18枚 | 5.49 kW |
125.7万円 | |
19枚 | 5.795 kW |
132.7万円 |
6kWから7.9kWまでは家庭用としては大きめのサイズで、売電収入も多く期待できます。パワーコンディショナは3kW~4kWのものを2台使うことになります。6~6.3kWは3kW2台、7~7.4kWkWは3kWと4kWという組み合わせのパワコンを合わせることになると考えられます。それ以外の容量については多めの過積載で対応するか、パネルの枚数を調整する方がいいかもしれません。
メーカー | 設置枚数 | 容量 | 費用目安 |
---|---|---|---|
SOLAR FRONTIER ソーラーフロンティア 「SF185-S(185W・15.1%)」 |
33枚 | 6.105 kW |
124.2万円 |
34枚 | 6.29 kW |
128万円 | |
35枚 | 6.475 kW |
131.8万円 | |
36枚 | 6.66 kW |
135.5万円 | |
37枚 | 6.845 kW |
139.3万円 | |
38枚 | 7.03 kW |
143.1万円 | |
39枚 | 7.215 kW |
146.8万円 | |
40枚 | 7.4 kW |
150.6万円 | |
41枚 | 7.585 kW |
154.4万円 | |
42枚 | 7.77 kW |
158.1万円 | |
43枚 | 7.955 kW |
161.9万円 | |
Panasonic パナソニック 「HIT250α(250W・19.5%)」 |
24枚 | 6 kW |
147.9万円 |
25枚 | 6.25 kW |
154.1万円 | |
26枚 | 6.5 kW |
160.2万円 | |
27枚 | 6.75 kW |
166.4万円 | |
28枚 | 7 kW |
172.6万円 | |
29枚 | 7.25 kW |
178.7万円 | |
30枚 | 7.5 kW |
184.9万円 | |
31枚 | 7.75 kW |
191万円 | |
SHARP シャープ 「NQ-256AF(256W・19.6%)」 |
24枚 | 6.144 kW |
209.5万円 |
25枚 | 6.4 kW |
218.2万円 | |
26枚 | 6.656 kW |
227万円 | |
27枚 | 6.912 kW |
235.7万円 | |
28枚 | 7.168 kW |
244.4万円 | |
29枚 | 7.424 kW |
253.2万円 | |
30枚 | 7.68 kW |
261.9万円 | |
31枚 | 7.936 kW |
270.6万円 |
メーカー | 設置枚数 | 容量 | 費用目安 |
---|---|---|---|
CanadianSolar カナディアンソーラー 「CS6V-250MS(250W・18.5%)」 |
24枚 | 6 kW |
121.4万円 |
25枚 | 6.25 kW |
126.5万円 | |
26枚 | 6.5 kW |
131.6万円 | |
27枚 | 6.75 kW |
136.6万円 | |
28枚 | 7 kW |
141.7万円 | |
29枚 | 7.25 kW |
146.7万円 | |
30枚 | 7.5 kW |
151.8万円 | |
31枚 | 7.75 kW |
156.9万円 | |
KYOCERA 京セラ 「KJ270P-5ETCG(270W・18.6%)」 |
23枚 | 6.21 kW |
161.9万円 |
24枚 | 6.48 kW |
168.9万円 | |
25枚 | 6.75 kW |
176万円 | |
26枚 | 7.02 kW |
183万円 | |
27枚 | 7.29 kW |
190.1万円 | |
28枚 | 7.56 kW |
197.1万円 | |
29枚 | 7.83 kW |
204.1万円 | |
Q.CELLS ハンファQセルズ 「Q.PEAK-G4.1 305(305W・18.3%)」 |
20枚 | 6.1 kW |
139.6万円 |
21枚 | 6.405 kW |
146.6万円 | |
22枚 | 6.71 kW |
153.6万円 | |
23枚 | 7.015 kW |
160.6万円 | |
24枚 | 7.32 kW |
167.6万円 | |
25枚 | 7.625 kW |
174.5万円 | |
26枚 | 7.93 kW |
181.5万円 |
8kWから9.9kWまでは家庭用(10kW余剰設備)として設置できる最大規模のサイズです。パワーコンディショナは4kW~5.5kWのものを2台使うことになります。4kW台はパワコンの容量のバリエーションも多めにあるので、屋根に載る最大容量を購入して最大限の売電収入につなげることができます。10kW以上になると全量売電になりますが、売電単価も下がり出力抑制の可能性も高まるため、今後は自家消費を基本とした設備構成を考える方が得策かもしれません。
メーカー | 設置枚数 | 容量 | 費用目安 |
---|---|---|---|
SOLAR FRONTIER ソーラーフロンティア 「SF185-S(185W・15.1%)」 |
44枚 | 8.14 kW |
165.6万円 |
45枚 | 8.325 kW |
169.4万円 | |
46枚 | 8.51 kW |
173.2万円 | |
47枚 | 8.695 kW |
176.9万円 | |
48枚 | 8.88 kW |
180.7万円 | |
49枚 | 9.065 kW |
184.5万円 | |
50枚 | 9.25 kW |
188.2万円 | |
51枚 | 9.435 kW |
192万円 | |
52枚 | 9.62 kW |
195.8万円 | |
53枚 | 9.805 kW |
199.5万円 | |
54枚 | 9.99 kW |
203.3万円 | |
Panasonic パナソニック 「HIT250α(250W・19.5%)」 |
32枚 | 8 kW |
197.2万円 |
33枚 | 8.25 kW |
203.4万円 | |
34枚 | 8.5 kW |
209.5万円 | |
35枚 | 8.75 kW |
215.7万円 | |
36枚 | 9 kW |
221.9万円 | |
37枚 | 9.25 kW |
228万円 | |
38枚 | 9.5 kW |
234.2万円 | |
39枚 | 9.75 kW |
240.3万円 | |
SHARP シャープ 「NQ-256AF(256W・19.6%)」 |
32枚 | 8.192 kW |
279.3万円 |
33枚 | 8.448 kW |
288.1万円 | |
34枚 | 8.704 kW |
296.8万円 | |
35枚 | 8.96 kW |
305.5万円 | |
36枚 | 9.216 kW |
314.3万円 | |
37枚 | 9.472 kW |
323万円 | |
38枚 | 9.728 kW |
331.7万円 | |
39枚 | 9.984 kW |
340.5万円 |
メーカー | 設置枚数 | 容量 | 費用目安 |
---|---|---|---|
CanadianSolar カナディアンソーラー 「CS6V-250MS(250W・18.5%)」 |
32枚 | 8 kW |
161.9万円 |
33枚 | 8.25 kW |
167万円 | |
34枚 | 8.5 kW |
172万円 | |
35枚 | 8.75 kW |
177.1万円 | |
36枚 | 9 kW |
182.2万円 | |
37枚 | 9.25 kW |
187.2万円 | |
38枚 | 9.5 kW |
192.3万円 | |
39枚 | 9.75 kW |
197.3万円 | |
KYOCERA 京セラ 「KJ270P-5ETCG(270W・18.6%)」 |
30枚 | 8.1 kW |
211.2万円 |
31枚 | 8.37 kW |
218.2万円 | |
32枚 | 8.64 kW |
225.2万円 | |
33枚 | 8.91 kW |
232.3万円 | |
34枚 | 9.18 kW |
239.3万円 | |
35枚 | 9.45 kW |
246.4万円 | |
36枚 | 9.72 kW |
253.4万円 | |
37枚 | 9.99 kW |
260.4万円 | |
Q.CELLS ハンファQセルズ 「Q.PEAK-G4.1 305(305W・18.3%)PLUS-G4.1 270(270W・16.2%)」 |
27枚 | 8.235 kW |
188.5万円 |
28枚 | 8.54 kW |
195.5万円 | |
29枚 | 8.845 kW |
202.5万円 | |
30枚 | 9.15 kW |
209.5万円 | |
31枚 | 9.455 kW |
216.4万円 | |
32枚 | 9.76 kW |
223.4万円 |
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