積水化学も、住宅で太陽光発電10kWが搭載できる新製品「スマート・パワーステーション」

スマートハウスの中でも、今特に注目すべきは太陽光発電の設置容量!
パナホームミサワホームに続いて積水化学も、住宅でも太陽光発電を10kW以上を搭載して全量買取が適用できる商品を発表しました。

その名も「スマートパワーステーション」。10月26日発売開始です。

sekisui

太陽光発電、HEMS、蓄電池で、余剰でも売電収入480万円

35坪弱で10kWの搭載を実現!

写真でも分かる通り、屋根のひさし部分が大きく伸びていることで、114㎡(約34.5坪)~の住宅の屋根において、10kWの搭載を可能にしたということ。(従来は40坪程度で6.8kW程度が最大)

鉄骨系の商品ではソーラーフロンティア製CIS太陽電池を採用。効率が劣りますが、結晶型に比べてコストパフォーマンスがかなり高く、発電量も多く期待できます。重量が一般的な結晶型パネルと比べて重いことから、鉄骨系の商品に限ったオプションになっていると考えられます。

木質系商品ではシャープ製のパネルを採用しているということ。

進化したHEMSでしっかり光熱費削減

コンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビは10,000棟以上の住宅をネットワークでつなぎエネルギー需給を「見える化」しているのだそう。
無理なく節約できるくらしのサポートをするというスマートハイム・ナビに、今回は独自で全室空調「快適エアリー」を制御する機能を強化。
生活スタイルを変えることなく、年間17,500円の電気代を削減できるとは、うれしい限りですね。

安全面強化の室内置きリチウムイオン蓄電池

太陽光発電、HEMSの次に標準化がすすむのは蓄電池。
安全面の強化と小型化により、室内に設置できる、5kWhの蓄電池「e‐Pocket」を搭載。
室内に置けるということで保証期間も15年ついています。蓄電池の寿命は使用環境で大きく変わりますが、15年は蓄電池としてはかなりの長期の保証内容といえます。

ユニークなのは、積水化学のスマート・パワーステーションでは「売電の”余剰/全量”を選択できる」ということ。

10kW以上の場合、全量売電にする方が売電収入上はかなりお得になるとも考えられますが、この「スマート・パワーステーション」では、あえてそれを自家消費する余剰売電のオプションを設けることにより、よりエコに貢献できる生活がしたいと考える消費者のニーズに応えられる商品になっています。

リリース内容では「20%を自家消費、残りを余剰売電で、20年で480万円の収入」と発表していますが、10kW以上なら、余剰売電でも20年間の固定価格が適用されるのですね!

ゼロエネ住宅(ZEH)の観点で言えば4kW程度の搭載で平均的な家庭の消費電力と同等の発電量が得られますが、5kWhの蓄電池に10kWの余剰分を蓄電すれば、”ネット”ゼロエネルギーどころか、完全にエネルギーの自給自足も不可能ではないかと考えられます。

エネルギーの自給自足は送電によるロスもないためエネルギー効率もよく、系統にも負荷をかけないので、エネルギーの観点からは究極のエコ住宅だといえます。こうした住宅が増えてくれることを祈りたいですね!

参考