ジンコソーラーの「Eagle+」多結晶セルパネルで出力記録更新

中国の太陽光パネルメーカー、ジンコソーラーホールディングは同社製の6インチセル60枚で構成した60セルの多結晶シリコン型太陽光パネルの試作品である「Eagle+」が、ドイツの第三者認証機関である上海テストセンターで測定した結果、既存60セルの平均最高出力255Wをこえ、業界最高の306.9Wを達成したと発表。
現行製品ではジンコソーラーの60枚セルのパネルの大きさは1650×992となっており、このパネルの大きさと同じものが306.9Wを出したと仮定すると効率18.75%となります。これは単結晶パネルにも及ぶ成績と言え、現在製品化されている多結晶パネルの効率の最高16.2%よりも2%以上高いことになります。

もちろん、あくまでこれは試作品の記録のため、ここから量産品に落とし込む段階でどこまでこの効率をキープできるのかが見どころとなりそうです。

今回使用したセルは数個の高効率と革新的技術を綜合し、その中でシリコン結晶欠陥を減らす新技術として米デュポンの導電ぺーストを使用し、新たな電導層の形成技術によりセルの欠陥を抑制したうえで、先進なモジュール体化包装技術としてデュポンの薄膜のパックシートを使用し、発電効率を向上させた上に信頼性も高めました。

試作した太陽光パネルの試験では、デュアル85の条件下で1000時間の試験後の劣化現象がフリーであることを実現し、セルと包装材料を抗酸化デザインにすることで、スネイルトレイルと呼ばれるセルの細かいひび割れがほぼ0%にまで抑えられたと強調しています。またジンコソーラー社のCEOは今回の高技術の革新運用によりモジュールの出力と信頼性を大幅に高め、安定した発電を25年は保証できる、さらに今後は量産をめざし、コスト削減と全世界の太陽光発電業界内の発電の加速させると述べています。

参考