寄棟屋根でも大容量設置可能の「スマートパワーステーションGR」(積水化学工業)

積水化学工業は、寄棟屋根でも大容量の太陽光発電を設置できる「スマートパワーステーションGR」の販売開始を発表しました。

一昔前の流行った「住宅で10kW以上の(産業用)太陽光発電の家」との違いは、大容量の太陽光発電を基本的に自家消費できるよう蓄電池の搭載を標準化しているところです。

また今回は屋根の形状にもバラエティが得られるよう、寄棟屋根の商品ということで、トップ部分の地上と平行になる面にも太陽光発電を設置しています。
設置面数を複数にすることで1日を通しての発電量の時間差を少なくできるメリットもあります。(参考
もちろん、南一面の方が年間を通しての発電効率は良く、設置費用も抑えられるという利点がありますが、家を建てる時太陽光発電最優先の方ばかりではないことを考えると、片流れ一面や切妻屋根のようないわゆる太陽光発電に適した屋根でなくても容量を増やせるオプションは嬉しいかもしれません。

気になる価格ですが、
パネルメーカーは京セラで、太陽光パネル9.09kW、蓄電池5kWh、HEMSなどを含めて坪単価74万円ということ。(38.5坪のモデルプラン)

これが高いのか、安いのか、ですが、
京セラは太陽光発電のメーカーの中でも、実のところ競争力が落ちているメーカーと言え、
価格競争力の高いソーラーフロンティアや、変換効率の高いパナソニックシャープなどのパネルと比べると価格のお手頃感がいまいちな場合が多いので、設計次第でもうすこし価格を抑えられる可能性もあるかもしれません。

参考

壁面にもソーラーパネル、防眩性・意匠性を高めたモジュールをカネカ/NEDOが実証実験

2~3階建ての住宅において、ゼロエネルギー住宅の実現は5kWもあれば可能で、既に多くの太陽光発電搭載家庭がZEHを達成していることが予想されます。

対してビルの屋上は限られたスペースのため、階層の高い場合はビル全体をまかなうほどのソーラーパネルを載せられません。

ここで注目したいのが、ビルの壁面。太陽光発電は通常、日射を直角で受けるほど発電量が上がりますが、壁面はどうしても斜入射がメインとなり、発電量が伸びないのが難点でした。

今回カネカNEDOとの共同事業としてこうした壁面を活用しながらより多くの発電量を得るとともに、弊害とされる反射光を低減させるモジュールを開発。

実用化のための実証実験ののち、2017年には商品化を目指すということです。

参考

リクシル、太陽光パネルの下に太陽熱温水システム・太陽光熱のハイブリッドパネル使用の実証実験で、消費エネルギー80%減を確認

東京都千代田区に本社を構える、藤森義明氏が社長を務めるリクシル株式会社は、GF技研と共同で既築住宅への太陽光発電システムを導入した実験を行い、住宅総消費エネルギーの約80%の削減に成功しました。
GF技研は、静岡県富士市に本社を持つ梅津健児氏が社長を務める会社で、太陽光エネルギーの最適ソリューション提供事業を展開しています。

今回実験に使用した太陽光発電システムは、高効率太陽熱光ハイブリットパネルを使用していて、エネルギー変換効率が高いことと、設置が容易なことを特徴としています。これまで、リクシルの研究所敷地内でのフィールド実験を実施していましたが、今回実際に使用されている住宅に太陽光発電システムを搭載することにより、実際の使用シーンに即したデータの取得が可能になると考えられています。
リクシルは実際に静岡県富士市の既築戸建て住宅に高効率太陽熱光ハイブリッドパネルシステムを設置し、2014年2月から開始した実証実験の結果、戸建て住宅の総消費エネルギーの約80パーセントを削減可能であることを確認。今後は太陽熱光ハイブリットパネルシステムと暖房や浴室、キッチンなどの住宅設備をHEMSを介して連携することも考慮しながら実証実験、研究を継続していくといいます。

ゼロエネルギー住宅ZEH)の構想は各社が競って研究を続けていますが、リクシルのこの実験がユニークなのは太陽光と太陽熱をどちらも活用することで、屋根で受ける太陽のエネルギーをより活用できるようにするというもの。

現時点でこのハイブリッドシステムについて、容量や効率等は明らかにされていませんが、おそらく商品化を視野に入れていると思われる同システム、今後さらに情報が明らかになってくるのを期待したいところです。

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「集熱PV併用システム」の実態は??

リクシルの同設備について、スマートジャパンに詳細が取り上げられていました。
これによると、同ハイブリッドシステムの構造は単結晶シリコン太陽電池背面にアルミニウムの板構造を重ねて、そこに蓄熱層と接続した銅の集熱用のパイプを通したもので、さらに太陽電池の表面から熱が逃げないように風防ガラスが全面に敷かれる工夫が施されているということ。
光と熱の太陽エネルギーを両方使うシステムは、ここでは「集熱PV併用システム」と呼ばれています。

太陽光発電設備は小容量2kW

なんとこのハイブリッド太陽光熱システムで使用されているのはパネル16枚2kW分の太陽光発電設備ということ。
一般住宅では4kW程度の積載が平均的なのですが、今回は半分程度の積載量となっています。

太陽熱は6.4kW、利用価値に期待

対して太陽熱温水を作るシステムは容量約6.4kW分だということ。
パネルの仕様からしても電力の3倍の熱が発生するため、パネルで得た熱をどのように効率的に使用するかが消費量削減の決め手となってきます。また、今回の実証実験で注目すべきところは既存の戸建て住宅にもともと備わっていた給湯機器やヒートポンプ式床暖房と接続することで成果を上げているところです。

太陽熱の利用方法は2つであり、床暖房と給湯で、このうち床暖房はそのまま熱媒体を利用します。一方、給湯は熱交換機を通じて水道水から得た温水を混合三方弁で混合して利用できるようにし、それをシステム制御装置で調整することでガス給湯器の利用をなるべく減らしたのです。また、HEMSを用いた実験も続けており、今後は暖房やキッチンなどの住宅設備とHEMSとの連携する方法を探る見込みとなっています。

同設備は太陽光発電システムと太陽熱温水システムが重なる形でできたシステムなので、屋根の限られた面積を最大利用するという意味ではかなり期待が高まります。
特に、売電をするための設備よりも、自家消費をより促せるシステムの需要は今後さらに伸びてくると予想されるので、他のメーカーからも同様のアプローチによる製品開発があるかもしれません。

リクシルの太陽光発電

賃貸住宅にも太陽光発電を、トヨタホームが2つの新製品を発表

代表取締役山科忠氏が取締役社長であるトヨタホームは、2014年の10月17日に太陽光発電システムを搭載した賃貸住宅『SINCE Smart Maison Soleto』と『Vie a FREETHA soleto』を発売します。

両住宅とも、間取りは戸建て感覚の2LDKと余裕のあるひろさで、吹き抜けと庭からの光と風を取り込むことができる快適な空間を演出しています。ウォークインクローゼットも設置され収納スペースも充実しています。外壁には片流れ屋根に木目調の外壁を組み合わせた印象的な外観デザインを採用しています。また、1階の壁面緑化用パネルと2階の軒天フックによる緑カーテンで豊かな住宅環境を演出しています。

太陽光発電システムの発電能力は10kW超で、豊富な発電能力で『再生可能エネルギーの固定価格買取制度』を利用することにより、全電力買取方式が利用できるため、賃貸住宅を経営するオーナーの経営を支援します。

戸建て物件にて豊富な実績を持っているトヨタホームでは、今後、賃貸住宅分野でも、顧客の幅広いニーズにこたえ、『建てるときの安心』・『建てた後も安心』・『支える安心』の3つの安心を届けることをポリシーとして住宅開発に益々注力していきます。

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スウェーデンハウス、太陽光発電住宅SOL HUS 10(ソル・ヒュース・テン)発売開始

スウェーデンから輸入する組み立て住宅の製造・販売を手掛けるスウェーデンハウスは、大容量の太陽光発電システムが搭載可能な住宅商品「SOL HUS 10(ソルヒューステン)」を10月3日に発売開始しました。

デザイン先進国のスウェーデンの現代的なデザインを採用している「SOL HUS 10」は、屋根のデザインを工夫することで面積を増やし、より多くの太陽光パネルを設置することが可能となりました。その結果、従来の2.3倍の太陽光発電システムを装備できるようになり、1日の発電量は、電気自動車で東京から名古屋まで走行できる電力量にあたります。加えて、外気の熱や冷気をブロックし、自然の力を利用して冷暖房のエネルギーを抑制することで、省エネを図る仕組みを取り入れました。年間で50棟の販売を目標としています。

また、10.4kW以上だと、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度により、全量売電することができて、20年間安定した収入が見込めます。

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アキュラホームによる「エアコンを使わない生活」

今年の夏は暑さがちょっとマシだなぁと体感的に思っていますが、この記事によると「冷夏の予想がずれて7月から例年を上回る暑さ」になっているのですってね。
夏季の電力需給も予備率が3%以下と厳しい状況になるほどだといいます。

そこで同記事では

ホームビルダーの中でもとくに「エアコンを使わない快適な暮らしの実現」に向けた取組みに力を入れている

と紹介するアキュラホームにインタビューを行い、住宅の暑さを緩和する方法として4つのポイントで紹介しています。


1.熱を入れない

家屋の断熱性を高めて外気の熱を中に入れない方法を紹介しています。
リフォームをしなくても、窓に遮熱シートを貼る、ブラインドをしたり、ツタ性の植物を窓を覆うように這わせたり、というのが効果を示すのだとか。

直射日光を当てた場合とすだれをかけた場合で、フローリング床の温度が12.6度も変わるといいます。
小さい部屋に大きい窓のある部屋では直射日光が入ればすぐに部屋温度が上がってしまいそう。
我が家でも、昼間はカーテンを閉めて日光が入らないようにして出かけるのですが、体感でもわかりますよね。来年はゴーヤも試してみようかしら?

2.熱を出さない

白熱灯からLEDに交換するのが効果的とされています。
電球自体の温度が53.6度も違うそうですよ!

あとは我が家で実践(というほど大それたことではありませんが)していることといえば、あまり火で料理しないこと、とかでしょうかね。むしろ夏は全然料理、したくないです。
とはいえカップ麺ばかりも良くないのでパスタとかも作るのですが、煮込む系のソースよりミキサーでガーっとやる冷製のソースばかり作ってます。友達に「邪道」と言われましたが、電子レンジでパスタがゆでられるやつ(こういうの)とか使えます。暑い夏にお湯沸かすのとか、考えたくもありません。

熱を排出する

天窓や高窓が効果的なんだとか。
今住んでいる家で実践するとしたら、窓を一つだけ開けるのではなくて風の通り道を塞がないように扉などを開けておくと熱がこもらないですよね。

熱を冷ます

「打ち水が効果的」としています。
が、打ち水も行う時間帯などによっては効果が薄いというのが、体感としてあります。朝出る時間帯にはすでにお日様がさんさんと照り付けているのですが、お掃除の方がアパートの周りに水をまいていて、それが蒸発する蒸気でモワっとして逆に暑苦しいな、なんて思った経験もあり。
研究でも打ち水の節電効果について検証しています。

アキュラホームでは、ドイツのQセルズのパネルを採用した太陽光発電のスマートハウスも限定販売しています。
国内メーカーが人気の中であえてのQセルズというチョイスに、センスが感じられました。

堅実でスマートな暮らしには、アキュラホームがよさそうだな、なんて思った今日この頃でした。

タマホームからも10kW以上の搭載が可能な家が発表

低価格な自由設計の注文住宅が得意なタマホームからも、10kW以上の太陽光発電システムが搭載可能な住宅「大容量ソーラーハウス楽楽(らくらく)の家」が発表されました。

片流れの屋根に屋根材一体型のパネルを10kW以上搭載するとされています。

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具体的には何坪以上あれば10kW以上搭載できるのか、パネルはどこのメーカーのものなのか、といった詳細はなく(安価なメーカーで屋根材一体型を販売しているといえば、サンテックでしょうか)断熱性などについての言及もなく、HEMSや蓄電池といった装備も付いていない(希望すれば付けられるのでしょうか?)ので、スマートハウスといっていいものかどうか微妙なラインですが、かろうじて全室LED照明がつくのを標準装備とするみたいです。

参考

三井ホームの「スマートブリーズZERO」は2kWの搭載で電気代ゼロを実現!

スマートハウス関連のニュースが続きます。
住宅メーカーでは「いかにして住宅に10kW以上を載せるか」という課題のもと、新製品の開発/発表が相次いでいますが、三井ホームの視点はちょっと違うようです。

三井ホームはなんと2kWという少容量の太陽光発電システムでも光熱費ゼロを可能にした「スマートブリーズZERO」を発表。
(あくまでここでは”光熱費ゼロ”ということで、ZEHまではさすがにいかないみたいです。)

「スマートブリーズZERO」は「Newスマートブリーズ」に太陽光発電システムを足したモデルで、この「Newスマートブリーズ」は業界トップクラスの超・高断熱性能を実現、省エネルギー性能では「通年エネルギー消費効率APF(Annual Performance Factor=通年エネルギー消費効率)が5.0」と業界一を誇ります。

パネルはシャープのブラックソーラーが採用されるということ。

また反射光による近隣トラブルの観点から設置が出来ない事が多かった北面へは、防眩パネルを用意してニーズに応えているのだそう。
設置角度にもよりますが、北面は南面と比べて66%程度まで発電量が落ちるのも設置例が少なかった一因としてあります。)

参考

住友林業も!住宅に10kW以上搭載「グリーンスマート ソーラーゼット」

住友林業は、イメージからーである「グリーン」と、スマートハウスの「スマート」を合わせた「グリーンスマート」シリーズを、同社が手がける環境配慮型の住宅の総称として使っています。
特徴としては

  1. 「木」の家であること
  2. エネルギー消費を減らすこと
  3. エネルギーを賢くいかすこと

をあげており、

断熱部材の強化、アルゴンガス入りLow-E複層ガラスの採用により、住まいの断熱性能を高めており、太陽光発電システム、家庭用燃料電池「エネファーム」、家庭用蓄電池システム、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)、V2Hシステム等お客様のライフスタイル、要望に合わせて組み合わせた提案が可能

としています。

そしてグリーンスマートシリーズの中でも太陽光発電システムの搭載容量を増やし、創エネを強化したモデル「Green Smart Solar Z」が今回発表されました。

設置屋根面が14坪以上で、10kW以上の太陽光発電システムの搭載が可能だということ。
LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅という構想の実現に向けたモデルだといいます。

住宅の運用中のエネルギー排出のネットゼロを目指すZEH(ゼロエネ住宅)構想というものがありますが、LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅はさらに、建築から解体に至るまでの住宅のライフサイクル全体を通して排出されるエネルギーを、ネットでマイナスにしようという構想。

ZEHは約4kWの太陽光発電の搭載で実現できるので、もはや新築住宅にとっては標準的なレベルと言ってもいいと思います。
今後はこのLCCM住宅の実現のために各社スマートハウスの開発を進めていくと考えられ、構想実現には太陽光発電システムも重要な役割を担うことになります。

リリース

アキュラホームの10kW太陽光の家は高品質「Qセルズ」を低価格で、9月までの限定販売!

アキュラホーム住宅に10kW以上の搭載を可能としたモデル「太陽を活かす家」を、7月から9月の期間限定で販売。
すみずみまでアキュラホーム”らしさ”が感じられる商品となっています。

新築でQセルズを検討している方は必見

住宅に10kW搭載できるスマートハウスが住宅メーカー各社から販売されていますが、パネルメーカーには絶対数が多いブランドを採用するのが常だという印象があります。
つまり、パナソニック京セラ東芝、違いを出すためにソーラーフロンティアなど。

ここであえて日本での知名度は低くても、絶対的な品質とパフォーマンスを誇るQセルズを選んだところに、アキュラホーム”らしい”こだわりが感じられます。

同社のホームページには、住宅づくりの特徴の一つに「適正価格」での提供があげられており、従来から一括仕入れや直接施工による品質と低価格の両立を試みているといいます。
今回もドイツのQセルズからの直接仕入れでコストダウンに成功したと発表しています。

新築への太陽光発電を検討していて、優先項目として”品質”を考えている方はアキュラホームでの施工を選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

導入には、少容量でも20年全量が適用される「屋根貸し」のプランも用意

自由設計の木造住宅で、ライフスタイルに合ったオンリーワンの注文住宅を提供するアキュラホーム。太陽光発電も、購入者が無理なくライフスタイルに合った方法で導入できるよう、4つのプランを用意しています。

より多くの容量を設置して住宅ローンの返済に充てる「全量買取プラン」や、発電した電力を家庭内で優先的に利用する「余剰買取プラン」においては、多くの住宅メーカーで類似したプランが標準的に用意されています。

ここでアキュラホーム独自だと言えるのが、いわゆる「屋根貸し」で導入時や導入後のメンテナンスにかかる費用を負担せずに太陽光発電を始められるというもの。

屋根貸しによる太陽光発電の導入方法には、20年間売電収入の一部が支払われる「太陽光共同事業プラン」と、11年目からの配当および20年目以降は100%太陽光発電が自分のものになる「屋根貸し事業プラン」の2種類を用意しています。
どちらのプランにおいても「10kWに満たない場合でも、他の住宅の太陽光発電設備と容量を合わせる事で20年全量売電ができる」ところに注目。(設置は3kW以上から)

配当の割合にもよりますが、余剰売電プランよりも、もしかするとお得になる場合も?
詳細やシミュレーションなどは、お近くの展示場などでご確認ください。

「太陽を活かす家」リリース内容

国内でも注目度が上がっているハンファQセルズ。他のメーカーと比べるとやはり高いと感じてしまいますが、アキュラホームなどでの採用で国内での導入量が増えて、さらにお得に設置せきるようになるといいですよね。

価格の最新情報については、毎月更新の「太陽光発電価格比較」においてご確認ください。