パネルの欠陥は設置前に検査、株式会社プランのマイクロクラック検査代行サービス

太陽光発電関連企業である埼玉県の株式会社プランは、住宅用・産業用の太陽光発電の販売・設置に加えて自社でパネルの製造や、不良パネルの検査など、総合的なサービスを提供しています。

今回ご案内するのは同社が提供するEL検査機。環境ビジネスにも紹介されている製品で、マイクロラックという目では見えないヒビやハンダ不良などの不具合を、電流を流して赤外線カメラで目視化するもの。

同社によると、某海外製のパネルではマイクロラックが検査対象の22.4%の製品に見つかったのだそう。

放っておくと出力低下や故障につながり、発電量にも影響を及ぼしますが、設置前にこうした不良パネルを除外することで、売電収入も最大限に保つことができます。

この検査機を用いたパネルの検査代行は1Wあたり2.5円から提供されるということ。200Wのパネルなら一枚500円~です。

なんと、楽天市場でも販売しています。280万円です。
1,120kW以上設置する場合は検査機を買う方がオトク!ということになりますね。大口の事業者に加えて、大手施工販売店などでの採用が予想されます。

3G通信回線搭載で容易に設置可能な、コンテックの運用監視システム「SolarView Air(ソーラービュー・エアー)」

産業用コンピュータや計測制御設備、ネットワーク機器を製造するコンテックは、同社のシステムを活用して太陽光発電設備を遠隔制御できるシステムを開発。監視パッケージ「SolarView Air」として販売を開始しました。

この製品は、同社が「SolarView(ソーラービュー)」として提供する太陽光発電計測・監視システムの進化版ともいえるもので、機器自体に3G通信回線を搭載することで通信回線工事が不要となり設置が容易に行えることが特徴。

SolarView(ソーラービュー)はパワーコンディショナから送られるデジタルデータから異常を発見する方式の運用管理システムで、電流センサーによるアナログ方式と比べて精度が高いのだとか。

一台で最大9台のパワーコンディショナに接続でき、年間利用料は24,000円(+税)とのこと。

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「F勝浦太陽光発電所」

各地でメガ単位の太陽光発電所の建設を行うNTTファシリティーズ
千葉県の勝浦市の、新電元工業株式会社が保有する土地に、
今月8日から1.253MWのメガソーラーの建設を始めると発表。
名称は「F勝浦太陽光発電所」です。

5か月の工期で完成を予定する同メガソーラーは、
NTTファシリティーズが独自で開発した発電診断システムを利用しているということ。

遠隔による自動診断で
ストリング(パネルが直列に並ぶ一回路分)/パワーコンディショナ/接続箱
といった単位ごとに発電診断を行い、さらに見える化することで、
故障や不具合に早急に対処できるというものだそう。

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ALSOKのパネル点検は空飛ぶロボット!

ALSOKは、無人飛行ロボット(ドローン)を利用したメガソーラーの点検サービスを開始すると発表しました。

同サービスはまず点検経路をパソコンで指定し、ドローンは経路に従って自動飛行。可視カメラと熱赤外線カメラによって空中から無線で映像を転送し、「ホットスポット」と呼ばれる異常個所を発見するというもの。

2MW程度だと人力で一枚一枚の確認は約4時間かかるところ、わずか15分で行えるというから、時間にして16分の一。

作業にはモニター確認と飛行ロボの準備の2人でできるということ。
なんだかこのロボ、かわいいです。

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トリナソーラー、タイゴエナジーとのタイアップ製品「Trinasmartソリューション」を発表

トリナソーラーは、米カリフォルニア州のシリコンバレーを拠点とする「タイゴエナジー」による太陽光発電システムの運用管理技術を用いて新製品「トリナスマート ソリューション」の提供を開始。

特許も取得している「マキシマイザーシステム」は、インピーダンスマッチングという技術を使って

モジュールレベルの診断、モジュールレベルでの太陽光発電システムのDC出力の最大化を実現。また、アーク、火災、安全性の問題の削減も実現

できるといいます。

住宅用の主流はクアッドマックスモジュールですが、この「トリナスマート」は、中大規模の産業用に主に使われるHoneyモジュール(単結晶は「DC05A」・多結晶は「PC05A」で始まるモデル)に搭載して販売される予定のよう。

スマートモジュールはマキシマイザー管理ユニット(MMU)に接続され、(一台で360枚のスマートモジュール(約100kW分)に対応可能)電圧などのトラブルシューティング管理をします。
そしてモニタリングサービスでは無償で毎月レポート(有償で日報のプランもあり)を提供。

市場最安値メーカーの一つでもあるトリナソーラー
比較的大規模な産業用プロジェクトでは運用管理の予算を組むことが多いため、初期費用を安くすませ、安定した売電事業を、と考える方には「Trinasmartソリューション」はぴったりの商品かもしれません。

似たような製品で、MPPT(最大電力点追随)システムを利用してパネルごとの出力を最大化するジンコソーラーのスマートモジュールのような製品もあります。
安価が魅力の中国メーカーですが、プラスアルファの価値を付けた商品展開を始めるメーカーが増えていくのでしょうか。

トリナソーラー・評判・価格など
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インリーソーラーが売電収入も含めた手厚い保証サービスを開始!

インリーソーラーのパネルを日本において展開する「インリー・グリーンエナジージャパン」が、日本リビング保証株式会社とともに新たな保証サービスを開始。

住宅用および50kw未満の産業用の太陽光発電システムが対象で、定期点検に、「売電収入保証」および「メーカー保証バックアップ」を付帯した、業界初のメンテナンスサービス『メンテナンスパック』として提供されます。

主なサービス内容は

  • 第三者竣工検査を含めて10年間に4~6回の定期点検およびモジュール洗浄
  • 契約期間中の機器の故障・不具合に対する修理
  • 売電損失を年間最大10万円を10年間保証

とあります。

サンテックの破綻の問題もあり、海外メーカーは「保証は充実していても、その会社自体が無くなっちゃったら意味ないよね」という消費者の不安は良く聞かれるところ。
そんな声にこたえるために「メーカー保証バックアップ」を付帯。

さらに詳しい内容はインリーソーラーのページでご案内しています。
その他のメーカーとの保証内容比較はこちら

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エージー・ジャパン、産業用に売電の保証を開始

当サイトでも紹介しています千葉県松戸市に本社を構える「エージー・ジャパン」は「関東実績No.1」を謳い、太陽光発電の施工店に関する記事でもよく取り上げられている優良太陽光発電業者の一つです。
太陽光発電施工業者「エージ―ジャパン」について

相原 英二社長率いるエージー・ジャパンが、4月から産業用の太陽光発電設備の保証メニューを拡充するそう。
内容としては、落雷や火災などの災害で設備が壊れて発電不能になった場合の不能期間分の売電利益相当額を給付するというもの。

売電事業を行いたい人にとって、なにより発電量の低下は収入に響きます。

産業用の太陽光発電の始め方について、くわいくはこちらをご覧ください。

パネルメーカーの保証内容比較はこちら

イスラエル企業、水を使わず太陽光パネルを洗浄するロボット

MENA地域やアメリカのカリフォルニア州、中国の砂漠地帯など、砂漠地帯での太陽光発電の運用例がさらに増していく事が予想される太陽光発電市場。
砂漠地帯での問題といえば、砂によるパネルの汚れ。

イスラエルEcoppia社が開発した砂漠地帯での運用を想定したパネルの洗浄ロボットを、中国のパネルメーカー、サンテックが自社製品の洗浄技術に認定したと発表しました。

この洗浄ロボットは水を使わず、回転するマイクロファイバーと空気を吹き付けるエアフローを合わせた技術を使い、パネルを傷付ける事無くソーラーパネル上につもる塵などを99%除去できるということ。

他にも遠隔操作による管理も可能で、遠隔の砂漠地帯での大規模なプロジェクトには魅力の多い技術と言えそうです。

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JR都城駅の太陽光発電、除草にヤギを利用

宮崎県で県2位の人口を持つ都市である都城市。
その中心の都城市栄町に位置するJR都城に、JR九州グループの運営する「都城太陽光発電所」が3月から稼働開始しましたが、その運用にヤギを活用する実証実験を行うと発表しました。

発電所の2万㎡の土地の除草のために5匹のヤギを放ち効果を測定します。
駅を利用する乗客からの反響も大きく、住民への癒し効果もあるということ。

鉄道会社では既に西武鉄道が、自社の太陽光発電所でのヤギ除草を行っているということで、親子合わせて4匹のヤギで年間176kgのCO2の削減効果を試算しているということ。

運用費の削減にCO2の削減、さらには癒し効果まで、一石三鳥にもなりうる動物による除草は全国で例が増えています。

関空のメガソーラーには三井情報による太陽光発電監視サービスを採用

関西国際空港の「KIXメガソーラー」が、2014年2月1日に稼働開始。発電状況の監視には三井情報による、リアルタイムの遠隔監視サービスが採用されたそうです。

遠隔監視サービスは他にも、シャープの「Webモニタリングサービス」などがあります。先日この「Webモニタリングサービス」サービス利用者数が4万件を突破したというニュースも発表されましたが、三井情報のサービスは、大規模発電所での利用を想定して設計されているということ。

三井情報はデータセンターでの発電データの長期保管ができ、事業者用には収益バランスの確認ができる管理画面を用意、メンテナンス事業者用にはレポート作成機能によって日々のオペレーションを容易に、など売電事業に適した機能の搭載が特徴で、クラウドサービスによってより安価にサービスが提供できる部分も魅力なのだとか。

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