羊の次は「エミュー」メガソーラーの”エコ除草”

日本毛織(ニッケ)のメガソーラーの羊による除草の次は、大分石油株式会社のエミューによる除草のニュースです。

ソーラーフロンティア製パネルを使用した1.102MWのメガソーラー「久兵衛2号発電所」では、”エコ除草”と称する施設管理がユニークで、エミュー6羽、ヤギ2頭を使った除草を実施。
除草に関わるメンテナンス費を削減できるメリットの他に、除草作業を無くすためのコンクリート基礎の弊害である温度上昇による発電量の低下といったデメリットも回避でき、さらに成長したエミューは食肉として販売する事も考えているといいます。
しかもメガソーラーの間から動物がひょっこり顔を出すことで癒し効果といった意外なメリットも。

そういえば、草食動物でおとなしくて比較的飼いやすいとされるアルパカも、毛を販売できるメリットもあって、適しているのではないでしょうかね?
ちなみに米国では酪農との兼業も進んでいるというニュースもありました。
メガソーラーと草食動物の組み合わせ、今後も増えていくと、ほっこりしていいですね。

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ソーラーフロンティア×千代田化工、合計86MW(18か所)のメガソーラー受注

ソーラーフロンティアと千代田システムテクノロジーズ株式会社(千代田化工建設グループ)は共同で、全国に計18か所、累計86MWのメガソーラーを建設する予定を明らかにしました。

各プロジェクトにおいて、ソーラーフロンティアが自社製CIS太陽電池を提供、千代田化工建設グループがEPC事業を担当。

それぞれの強みを生かしてコストパフォーマンスに優れた付加価値の高い設備の提供で、太陽光発電事業の普及をさらに進める意向を示しています。

積水化学も、住宅で太陽光発電10kWが搭載できる新製品「スマート・パワーステーション」

スマートハウスの中でも、今特に注目すべきは太陽光発電の設置容量!
パナホームミサワホームに続いて積水化学も、住宅でも太陽光発電を10kW以上を搭載して全量買取が適用できる商品を発表しました。

その名も「スマートパワーステーション」。10月26日発売開始です。

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太陽光発電、HEMS、蓄電池で、余剰でも売電収入480万円

35坪弱で10kWの搭載を実現!

写真でも分かる通り、屋根のひさし部分が大きく伸びていることで、114㎡(約34.5坪)~の住宅の屋根において、10kWの搭載を可能にしたということ。(従来は40坪程度で6.8kW程度が最大)

鉄骨系の商品ではソーラーフロンティア製CIS太陽電池を採用。効率が劣りますが、結晶型に比べてコストパフォーマンスがかなり高く、発電量も多く期待できます。重量が一般的な結晶型パネルと比べて重いことから、鉄骨系の商品に限ったオプションになっていると考えられます。

木質系商品ではシャープ製のパネルを採用しているということ。

進化したHEMSでしっかり光熱費削減

コンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビは10,000棟以上の住宅をネットワークでつなぎエネルギー需給を「見える化」しているのだそう。
無理なく節約できるくらしのサポートをするというスマートハイム・ナビに、今回は独自で全室空調「快適エアリー」を制御する機能を強化。
生活スタイルを変えることなく、年間17,500円の電気代を削減できるとは、うれしい限りですね。

安全面強化の室内置きリチウムイオン蓄電池

太陽光発電、HEMSの次に標準化がすすむのは蓄電池。
安全面の強化と小型化により、室内に設置できる、5kWhの蓄電池「e‐Pocket」を搭載。
室内に置けるということで保証期間も15年ついています。蓄電池の寿命は使用環境で大きく変わりますが、15年は蓄電池としてはかなりの長期の保証内容といえます。

ユニークなのは、積水化学のスマート・パワーステーションでは「売電の”余剰/全量”を選択できる」ということ。

10kW以上の場合、全量売電にする方が売電収入上はかなりお得になるとも考えられますが、この「スマート・パワーステーション」では、あえてそれを自家消費する余剰売電のオプションを設けることにより、よりエコに貢献できる生活がしたいと考える消費者のニーズに応えられる商品になっています。

リリース内容では「20%を自家消費、残りを余剰売電で、20年で480万円の収入」と発表していますが、10kW以上なら、余剰売電でも20年間の固定価格が適用されるのですね!

ゼロエネ住宅(ZEH)の観点で言えば4kW程度の搭載で平均的な家庭の消費電力と同等の発電量が得られますが、5kWhの蓄電池に10kWの余剰分を蓄電すれば、”ネット”ゼロエネルギーどころか、完全にエネルギーの自給自足も不可能ではないかと考えられます。

エネルギーの自給自足は送電によるロスもないためエネルギー効率もよく、系統にも負荷をかけないので、エネルギーの観点からは究極のエコ住宅だといえます。こうした住宅が増えてくれることを祈りたいですね!

参考

ノースランド、パチンコ店屋上に太陽光発電

以前、アメリカのIT企業における再生可能エネルギーの導入の話題をお届けしました。

データセンターで大量に電力を使用する米国の大手IT企業がこぞって再生可能エネルギーを導入しているという内容で、日本においては「大量に電力を消費するようなパチンコ店は太陽光発電を取り付けて自家消費すればいいのに」という内容をちらっとつぶやきましたが、どうやら富山県でパチンコ店などを展開する澤田グループは富山市のパチンコ店「ノースランド山室店」に太陽光発電を導入するようです。

太陽光発電の導入は、県内のパチンコ店では初めてという事ですが、私は全国を見てもパチンコ店の屋上を使った太陽光発電のニュースは初めて聞きました。

実際地方のパチンコ店は広大な敷地の半分くらいが駐車場、そして建物の多くが1階建てで広~い屋根を持っているので、屋根上もしくは駐車場の一部などを利用した太陽光発電の設置を思いつかない方が不思議だと思っていたくらいです。

ノースランド山室店の屋上にはパネル2000枚、320kWもの容量が載るとされています。
(おそらくソーラーフロンティア製のCIS太陽電池160Wを使用)

残念ながら今回の設備は全量売電制度を利用して北陸電力に全量が売電されるということ。

「澤田グループでは、今回のシステム導入により年間でおよそ11万5000キロのCO2削減を目指したい」
と意気込んではいますが、320kWもの容量を載せられるのなら、一部に余剰売電を適用して店内の消費電力を太陽光発電でまかなった上で余剰売電、それ以外を全量売電を適用するのでも、十分収益が出るのではないかと思います。

コンビニ業界では多く採用されている「部分的な発電分の自家消費と全量売電のコンビネーション」。(ミニストップの記事ローソンの記事
パチンコ業界においても同様にしながら、パチンコ店のCSRに風穴を開けてくれるような企業が出てくる事を期待したいところです。

参考

スマートフォンよりも薄い!ソーラーフロンティアの新製品「Solacis neo」

ソーラーフロンティアから新製品「Solacis neoソラシス・ネオ)」が発表されました。

ソーラーフロンティアは、シリコン系と比べて安価なCIS太陽電池が売りです。
今までパネルサイズのバリエーションはシンプルに1種類で、効率をどんどん上げていくことでより安価により高性能なパネルを提供してきました。

しかし一つだけネックだったのが、パネルの重さ。
例えば世界最高効率の東芝製パネルと比べると、1枚あたりの重さで1.3倍もありました。
屋根への負担を気にして設置を踏みとどまった方も多いかもしれません。
ソーラーパネルのサイズ・重量比較

今回このデメリットを解消すべく発表されたのがこの新製品「Solacis neo(ソラシス・ネオ)」。重さにして40%軽減されたことで、上記の東芝製パネルよりも面積当たりの重量が軽くなります。
気になる性能ですが、95W~100Wが予定されており、効率に換算すると12.1%~12.7%。

神奈川県の再生可能エネルギー事業が下方修正を余儀なくされたというニュースもお伝えしましたが、「薄膜型の開発が進まず、重さがネックになっていた」ということで、この新製品がもしかしたが打開策となるかもしれませんね。

2013年10月から生産開始、11月から出荷予定だそうです。

サウジアラビアでは日本の1.4倍の発電量が得られる!

サウジアラビア王国ダーラン市のアドミラルタワーに併設された駐車場には、ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池モジュールが10.5MW分設置されていますが、運転開始から6か月をすぎ、その稼働状況が発表されています。
それによると、6カ月間で8498Mwhの実発電量を記録したという事!!

日本で得られる発電量と比べて実に1.4倍以上もの発電量が、同じパネル容量で得られることになります。羨ましいですね!

この発電量は日照量の多さが寄与していることはもちろんですが、高熱に強く耐久性に優れたソーラーフロンティアのCIS太陽電池だからこそ、パフォーマンスが落ちることなくこの発電量が得られているともいえるでしょう。

ソーラーフロンティアはサンベルト地帯でのCI太陽電池の普及にこれからもちからを 入れていきたい、ということですが、MENA地域(中東と北アフリカ地域の総称)は太陽光発電市場で今後注目が高まる地域である上に、ソーラーフロンティアは昭和シェルの子会社なので石油産出国とのかかわりも強いはず。
これからの活躍に期待が高まります。

ソーラーフロンティア、実用レベルでモジュール変換効率14.6%達成

ソーラーフロンティアは、国富工場の生産ラインで変換効率14.6%(出力:179.8w)のモジュールを製造することに成功したそうです。

研究段階では、30cmのサブモジュールで17.8%、セル変換効率では19.7%を達成しています。
モジュール変換効率とセル変換効率の違い

ちなみに研究段階のセル変換効率では、シャープが世界最高の37.9%を、化合物3接合型太陽電池セルで達成しています。
この数値と比べるとかなり見劣りする数字にも見えますが、かたや宇宙利用などのための特別な太陽電池用に開発されているもの。
ソーラーフロンティアの、CISという安価な素材を使った太陽電池で、実際の生産ラインを使った製品の変換効率の向上は、住宅での実用や発電事業での採算性をアップさせるために大きく貢献する可能性が大きいです。

ちなみに現在でも変換効率こそ他のパネルと比べれば低いですが、価格の安さから採算性の面では他のメーカーのモジュールを大きく上回っています。(メーカー別・収支関係シミュレーション

関西空港に11.6MWのメガソーラーはソーラーフロンティア

「KIXメガソーラー」と名付けられた関西国際空港の太陽光発電施設は、長さ4000メートルの第2滑走路の横約10万㎡の土地に加え、空港内の貨物施設などの屋上に太陽光パネルを設置し、合計11.6MWに上るメガソーラー。

ソーラーフロンティアのパネルを使用する理由として、太陽光が反射してもまぶしくないという特徴を挙げており、空港の運営上、安全面も考慮された施設になっています。

ソーラーフロンティアは、単価の安さ、実発電量の多さが特徴で、儲けやすいパネルと言えます。
購入から10年後、20年後の収支や、初期費用の回収年数を総合的にシミュレーションすれば歴然!
さらに、一番おトクに購入できる施工店の紹介も行っています。

2012年はインリーソーラーが供給量で1位に

IHSの発表によると、

サンテックを抜いて1位に躍り出た中国のインリーは、一昨年から43%の伸び。それに対してサンテックは製造拠点の閉鎖などで順位を大きく落としたのは、誰もが想像していた事だと言います。

ファーストソーラー、サンテック、シャープは10位以内に入ってはいるものの、出荷数では一昨年を下回っています。

この10位以内に入ったメーカーの中でヨーロッパの会社はRECのみ。

しかし中国の競合メーカーにひけ劣らない31%という高成長率を見せています。

 

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全体でみると上位10位の全体に占める割合は2011年の46%から下がって40%。

日本国内の需要の大きさは、日本のメーカー京セラソーラーフロンティアの成長を促したとも言います。

順位にして、ソーラーフロンティアは2011年の14位から2012年は11位に、京セラは17位から12位に伸びています。

国内需要の拡大は2013年も続く事が予想されますが、対する中国メーカーRenesola、AstronergyHareon SolarそしてJA Solarも出荷数を伸ばしており、隣国の日本もおちおちしていられない??

ヨーロッパの少数国が大半の需要を担っていた2011年の状況から世界的に需要が拡大するにつれ、メーカーも他地域進出の傾向が大きいです。

参考

ソーラーフロンティア、欧州での事業拡大に向けて

ソーラーフロンティアプレスリリースより

投資家が太陽光発電プロジェクトにおいてソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池を使用する場合の資金調達に関して、欧州の資産担保融資大手、ユニクレディットリースから融資適格であるという審査結果を獲得しました。

独フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所(ISE)による厳格な品質試験を経て、欧州の資産担保融資大手ユニクレディットリースは、ソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池の耐久性と性能、それに加えて企業としてのソーラーフロンティアを信頼できる太陽電池メーカーであることを認めたことになります。

ヨーロッパで大規模な太陽光発電事業を始めたい事業主へのアピールポイントが増したという事になります。

ヨーロッパは市場は衰退方向にあるとはいえ、まだ数年は市場を引っ張っていける需要があると予測されています。
ソーラーフロンティアはすでにアメリカの143.2MWの大規模事業でも採用されるなど、収益性の高さは海外でも認められています。

これを機会にヨーロッパでも採用されるといいですね~!
もちろん住宅用でも、ソーラーフロンティアの収益性は注目されています。

ソーラーフロンティアのページ
ソーラー7大メーカーの収益が一発で分かるシミュレーション