鳥取空港に2MWメガソーラー

2015年3月2日、新たな県営の太陽光発電所が稼動しました。

鳥取市にある鳥取空港の滑走路南側の立ち入り制限区域にある太陽光発電所です。法律の制限が多い空港内の土地の活用法は以前より課題となっており、全国で2例目の同区域を活用した太陽光発電所となります。

2014年2月から着工して太陽光パネルは9888枚を使用しています。最大出力は県営で最も大きい約2000kWで、年間約7800万円の中国電力への売電による収入が見込まれています。

参考

地方のレジャー施設で太陽光発電は有効か?

朝日新聞のデジタル版から、九州にできた新しいメガソーラー2つの記事が出ていました。

空港跡地でのメガソーラーはすでに「あたりまえ」

一つは鹿児島県の空港跡地。枕崎市の旧枕崎空港の12万9000㎡の土地に、約3万3500枚のパネルで8.2MWの容量ということ。
オリックス九電工が出資する事業者が市から同地を借り受け、事業を行います。
この空港は1991年に全国初のコミューター空港として開港したそうです。ちょっと淋しい気もしますね。
このように地方の閉鎖された空港や、利用していない滑走路を使った太陽光発電は前例も多いです。

レジャー施設のメガソーラー設置で「人を呼べる」のか?

もう一つは宮崎県の延岡市北方町のレジャー施設「ETO(えと)ランド」。4万2300㎡のスキー場跡地に出力2MWの太陽光パネルを設置したのだそう。
同様に地方のレジャー施設での太陽光発電はハウステンボスの例などもあります。

9月中に稼働するということでまだグーグルマップの航空写真には反映されていませんが、既に設置している風力発電の風車は、影をはっきり確認することができます。「ETO(えと)ランド」にはスキー場が2箇所あるようですが、どちらに発電所を設置するのでしょうか?

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土地を所有する同市は「観光面にも寄与してくれるのでは」というコメントも出していましたが、今やそこらじゅうにある太陽光発電施設、珍しくもなんともないです。太陽光発電で山奥に人を呼ぼうなんて、なんだかちょっと甘いな、なんて思ってしまいますね。

それよりも、4.2haもの土地あるのであればもう少し規模を大きくできなかったのかな、とも思います。土地の形状にもよりますが、1~1.5haあれば1MWが設置できるといわれています。
資金がないのであれば地元で投資ファンドなんかを募る手もあるのではないでしょうか。
とはいってもすでに九州電力での設備認定が回答保留状態なので、今更足せませんが。

静岡空港のメガソーラーには京セラの防眩仕様パネル

空港でのメガソーラーがどんどん建設されています。
空港に太陽光発電を建設する場合、飛行機の運航を妨げないよう、防眩仕様としてソーラーフロンティアのパネルを使用する例が多かったのですが、TOKAIが静岡空港に建設する「TOKAI富士山静岡空港太陽光発電所」では、ガラス面の表面に特殊加工を施した防眩仕様の京セラ製パネルが使用されるそうです。

設置されるのは、空港および空港北側の県有地で、県有地は騒音対策のための緩衝地となっていたのだそう。ちょうど良いですね。

昨年の11月に事業者公募が行われ、見事TOKAIが選ばれたということで、TOKAIは県に年間900万円の土地貸借料を支払い、19,630㎡(1.96ha)の土地で約1.5MW(1,525kW)のメガソーラーの運用を行うのだそう。

年間予想発電量は164万kWhと、キロワットあたり1075kWhを期待していますが、静岡県は全国でも太陽光発電の設備利用率が高い地域。
都道府県別発電量ランキングによると、住宅用の太陽光発電の平均発電量は1368kWh/kWと全国4位です。
静岡空港のメガソーラーは周りに高層の建物が無く、発電には適した環境ということで、実際稼働開始したらもっと発電量は伸びるかもしれません。

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ソーラーフロンティアなどによる長崎空港のメガソーラー

ソーラーフロンティアが関わる新たなメガソーラーの計画が発表されました。

ソーラーフロンティアと、LPG(液化石油ガス)供給会社のチョープロ(長崎市)が共同で建設・運営する予定のメガソーラーは長崎空港長崎県大村市)隣接地に建設されます。

同じく関西空港の約11.6MWのメガソーラーにもソーラーフロンティアのパネルが採用されていましたが、黒色のパネルは従来のシリコン系のパネルと比べて反射光の影響が少ないことが言及されていました。
今回の事業でもソーラーフロンティア製のパネルの「光の防げん性」が評価されています。
また、九州に生産拠点を持つ事から、パネルの輸送コストや輸送に際して排出される二酸化炭素を抑えられることも評価できそうです。

空港の滑走路の35.1ha分を賃借して29.1MWを建設する予定で、他にも空港にメガソーラーを建設する例はいくつかありますが、世界単位で見ても長崎空港のものが最大級となるそう。さらにプロジェクトの収益の一部は県に還元されるということで、注目どころ満載のメガソーラー計画ですね。

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成田空港もメガソーラー

各地域の空港で、太陽光発電の建設が広まっています。
成田空港でも整備が凍結している滑走路の予定地の一部の30,000㎡(3ha)を使って、2MWの太陽光発電施設を建設するということです。

事業費6億円でキロワット換算30万円。
自社の土地を使って行うため、別途の土地賃貸料も発生していないと考えられ、7〜8年での初期投資回収が可能になります。

40円/kWhの買取価格とされているので、2012年度中に設備認定は済ませているようです。しかし着工は今年の4月以降。
設備認定後、1年もの間着工がされていない事情が気になるところですね。
設備認定後、価格が下がるまで着工を遅らせる案件に対して認定取り消しを決定した経済産業省の発表もありました。

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東芝、福島空港メガソーラー事業に500kWの太陽光発電を寄贈

福島空港敷地内の土地を利用した合計1.2MWのメガソーラー事業に、東芝がOEM販売をしているサンパワー社製のソーラーパネル500kW(250kWを2000枚)と、500kWパワーコンディショナー1台を寄贈すると発表しました。

特定非営利活動法人の福島県再生可能エネルギー推進センター長の東之弘が代表取締役社長をつとめる、福島発電株式会社が事業主となり、再生可能エネルギーを利用した次世代エネルギーパークの中核施設とし、復興のシンボルとしていきたいということ。

500kWものパネルを寄贈とはかなり大きな容量です。
しかもパネルは世界最高効率のサンパワー社製。
世界最高効率をOEMでリーズナブルに提供する東芝の太陽光発電は、設置面積の限られた住宅用の太陽光発電や、より多くの容量を載せて売電収入を得たい産業用の太陽光発電にも魅力的です。

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関西空港に11.6MWのメガソーラーはソーラーフロンティア

「KIXメガソーラー」と名付けられた関西国際空港の太陽光発電施設は、長さ4000メートルの第2滑走路の横約10万㎡の土地に加え、空港内の貨物施設などの屋上に太陽光パネルを設置し、合計11.6MWに上るメガソーラー。

ソーラーフロンティアのパネルを使用する理由として、太陽光が反射してもまぶしくないという特徴を挙げており、空港の運営上、安全面も考慮された施設になっています。

ソーラーフロンティアは、単価の安さ、実発電量の多さが特徴で、儲けやすいパネルと言えます。
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