ソーラーフロンティア、NEC製の蓄電池とHEMSをラインアップに追加

ソーラーフロンティア株式会社は、従来の商品ラインナップに加えて新たに蓄電システム・HEMSを追加し販売します。

日本電気株式会社製の新型「小型蓄電システム」を採用したこの新しい蓄電システムは、蓄電容量7.8kWhと家庭での利用に適しており、停電時にも必要な家電機器を使用することができます。また、従来品よりも蓄電システムを長寿命化したことにより、屋外設置15年保証という業界最長期間での保証サービスを実現しています。さらに割安な夜間の電気を貯めて日中利用したり、太陽光発電での余剰電力を貯めて夕方に利用したりなど、ご家庭の希望にそったスマートな電気の利用方法を選べるようになっています。
またこの蓄電システムではクラウド型HEMSを専用HEMSとして採用し、各ご家庭の部屋ごとの消費電力を計測し、ご家庭全体の電気の使用状況をリアルタイムで確認できる機能を備えるとともに、太陽光発電システムの発電状況を見守るなど、ご家庭での省エネに対する取り組みをサポートしてくれます。

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蓄電池と太陽光一元制御で売電金額を増やす、オンキョーの「Onkyo HEMS」

2月6日、オンキヨーの連結子会社であるオンキヨーマーケティングジャパンの住宅エネルギー管理システム「Onkyo HEMS」が、SIソーラーのシステム標準機器に採用されました。

ダブル発電を回避して売電金額を増やす

太陽光発電システムと蓄電池を合わせて使用した場合、従来ならばダブル発電となるため、売電価格が低く設定されてしまいます。その太陽光発電システムと売電を分けて管理できるというのがこの住宅エネルギー管理システム「Onkyo HEMS」の特徴です。

そのため、「Onkyo HEMS」を利用すると、固定価格買取制度のダブル発電には該当せず、蓄電池を合わせて使用しているにもかかわらず、売電収入を増やすことができます。また「Onkyo HEMS」は電気だけでなく家庭内で使用するガスや水道などもトータルで管理することが可能です。

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ソーラーフロンティアのCIS太陽電池、トヨタホームのスマートハウスSINCÉ Cada(シンセ・カーダ)に採用

日本人の美的感覚の繊細さは随一ですよね。
「ソーラーパネルは付けたいけど、見た目があまり好きじゃない」
という方は意外に多くいらっしゃるのかもしれません。

トヨタホームの新商品「SINCÉ Cada(シンセ・カーダ)」はそんな方のニーズに応えるために、陸屋根にフラットにパネルを設置。また、シリコン系に特有の光沢をもった”いかにも”なパネルではなく、黒いマットなデザインが特徴なCIS太陽電池のソーラーフロンティアを採用しているので、グーグルマップで上から見られても恥ずかしくない!(?)

この「シンセカーダ」は2004年から発売開始された商品で、グッドデザイン賞も受賞しています。ソーラーフロンティア製のパネルを採用したモデルは4月26日から全国発売される予定。
(ちなみに見た目はかっこいいですが、設置角度0°だと南向きの場合の90%弱程度しか発電しないため、発電量売電収入を増やしたい、という場合は南向き片流れの屋根にしたほうがいいです。)

「スマート・エアーズ」・「在宅演出システム」・「リモート換気システム」など機能も充実のスマートハウス、気になる”エコ”部分では太陽光発電システムに加えて、リチウムイオン蓄電池やHEMSも搭載、そしてもちろんトヨタホームという事で、EVにも対応しています。

ちなみに10kWを搭載したい場合は、屋根面積が最低75㎡、22.5坪以上あれば、載せられる可能性が高いです。

デザイン性とともに、国産にこだわっているところなども評価されています。ちなみに積水化学のスマートハウスにもソーラーフロンティアが採用されています。おしゃれでエコな家を建てたい方はぜひ!

ちなみに後付でソーラーフロンティアのパネルを10kW家につけて全量売電をした場合、20年で560万円程度の収益が見込めるようです。

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消費電力1.7倍の北海道でもエネルギー収支ゼロの「BEST TWOBY ZERO(ベストツーバイゼロ)」

北海道の平成25年度環境・エネルギープロジェクト形成促進事業として採択され、土屋ホームなどが開発を行った積寒冷地スマートハウス「BEST TWOBY ZERO(ベストツーバイゼロ)」が完成!札幌市北区のピースフル新琴似という一戸建ての分譲地で、2棟がこの「BEST TWOBY ZERO」で、見学も可能。

高断熱仕様による省エネに加え、太陽電池・燃料電池・蓄電池の3電池の動作連携と地中熱ヒートポンプによる創エネにより、日本の平均と比べ1.7倍の電力を消費するという北海道の住宅でも、エネルギー収支ゼロを達成できる住宅とされています。

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キャンペーンで太陽光発電システム特典も用意

今はまだ実証実験の段階で、販売はされていませんが、完成を記念して土屋ホームではソーラーフロンティア製のパネルとHEMSのセットなどが特典として提供されるキャンペーンを実施しています。
(現在キャンペーンは終了済)

土屋ホームホームページ

積水化学も、住宅で太陽光発電10kWが搭載できる新製品「スマート・パワーステーション」

スマートハウスの中でも、今特に注目すべきは太陽光発電の設置容量!
パナホームミサワホームに続いて積水化学も、住宅でも太陽光発電を10kW以上を搭載して全量買取が適用できる商品を発表しました。

その名も「スマートパワーステーション」。10月26日発売開始です。

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太陽光発電、HEMS、蓄電池で、余剰でも売電収入480万円

35坪弱で10kWの搭載を実現!

写真でも分かる通り、屋根のひさし部分が大きく伸びていることで、114㎡(約34.5坪)~の住宅の屋根において、10kWの搭載を可能にしたということ。(従来は40坪程度で6.8kW程度が最大)

鉄骨系の商品ではソーラーフロンティア製CIS太陽電池を採用。効率が劣りますが、結晶型に比べてコストパフォーマンスがかなり高く、発電量も多く期待できます。重量が一般的な結晶型パネルと比べて重いことから、鉄骨系の商品に限ったオプションになっていると考えられます。

木質系商品ではシャープ製のパネルを採用しているということ。

進化したHEMSでしっかり光熱費削減

コンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビは10,000棟以上の住宅をネットワークでつなぎエネルギー需給を「見える化」しているのだそう。
無理なく節約できるくらしのサポートをするというスマートハイム・ナビに、今回は独自で全室空調「快適エアリー」を制御する機能を強化。
生活スタイルを変えることなく、年間17,500円の電気代を削減できるとは、うれしい限りですね。

安全面強化の室内置きリチウムイオン蓄電池

太陽光発電、HEMSの次に標準化がすすむのは蓄電池。
安全面の強化と小型化により、室内に設置できる、5kWhの蓄電池「e‐Pocket」を搭載。
室内に置けるということで保証期間も15年ついています。蓄電池の寿命は使用環境で大きく変わりますが、15年は蓄電池としてはかなりの長期の保証内容といえます。

ユニークなのは、積水化学のスマート・パワーステーションでは「売電の”余剰/全量”を選択できる」ということ。

10kW以上の場合、全量売電にする方が売電収入上はかなりお得になるとも考えられますが、この「スマート・パワーステーション」では、あえてそれを自家消費する余剰売電のオプションを設けることにより、よりエコに貢献できる生活がしたいと考える消費者のニーズに応えられる商品になっています。

リリース内容では「20%を自家消費、残りを余剰売電で、20年で480万円の収入」と発表していますが、10kW以上なら、余剰売電でも20年間の固定価格が適用されるのですね!

ゼロエネ住宅(ZEH)の観点で言えば4kW程度の搭載で平均的な家庭の消費電力と同等の発電量が得られますが、5kWhの蓄電池に10kWの余剰分を蓄電すれば、”ネット”ゼロエネルギーどころか、完全にエネルギーの自給自足も不可能ではないかと考えられます。

エネルギーの自給自足は送電によるロスもないためエネルギー効率もよく、系統にも負荷をかけないので、エネルギーの観点からは究極のエコ住宅だといえます。こうした住宅が増えてくれることを祈りたいですね!

参考

京セラ製ソーラーパネル・蓄電池・HEMSを使ったスマートハウス「SMART EVERY(スマート エブリ)」

スマートハウスが続々出てきます。
新昭和の展開する住宅ブランドクレバリーホームの新商品「SMART EVERY(スマート エブリ)」は、京セラ製の太陽光発電システム、蓄電システム、HEMSを採用したスマートハウス。
10月12日から全国のクレバリーホームの店舗で販売開始されます。

太陽光発電による創エネ、蓄電池による蓄エネに加え、高気密 · 高断熱性能を高めて家自体が省エネ構造になっており、HEMSによって住宅内のエコサイクルが管理されるワンランク上のエコ住宅・スマートハウス。

新昭和はこれまでにも既に京セラとのスマート住宅のタッグを組んでおり、千葉に建設された新昭和の戸建分譲住宅全217棟には、京セラ製の太陽光発電・蓄電システム・HEMSが搭載されているということ。

2020年に2011年比2.5倍にもなると予想されているスマートハウス市場。今後はどんな商品が出てくるのか、楽しみですね!

参考
スマート エブリの公式ページ

京セラの太陽光発電について・価格相場など

太陽光発電付きマンションGRANDIAの新物件「ソラーレ久留米中央」はHEMSも付いてよりエコに

福岡県を中心に、今から5年前の平成19年(2007年)から、太陽光発電を各戸に接続した太陽光発電マンション”ソラーレ”を売り出していたGRANDIA。新物件「ソラーレ久留米中央」は太陽光発電に加えHEMSを搭載することにより、よりエコでスマートなマンションになりました。

屋上部分には東芝の太陽電池モジュール(出力250W)を設置しているという事ですが、マンション上に面積に設置する分で、各戸により多くの発電量を分配できるようにするためには、より効率の高いパネルを設置する必要があり、東芝の世界最高効率が選ばれたのも不思議ではありません。
とはいっても、サンパワーが最近は日本でも、産業用太陽光発電プロジェクトに対して直接のパネル提供を行っていることを考えると、”東芝製”としているのはマンション購入者の印象への配慮でしょうか。

規模は180枚ということで全部で45kW。一戸当たり5枚分(1.25kW)が割り当てられるということで、全て家庭内で利用したとしても月2,500~3,000程度の電気代削減に、もし発電量の半分程度を売電できるとしたら電気代の削減と合わせて月3,500円程度の経済効果が得られることになります。

HEMSも組み合わせられて電力が見える化がされることで、より節電意識向上に役立つのに加え、ECHONET Liteに対応したHEMSは将来的に子供や高齢者の在宅確認に利用できるメリットなどもあり、まさに最先端のマンションといった感じ。

儲かるかどうかギリギリな屋根には、太陽光発電は設置すべき?

読売新聞のニュースで、今更記事にする必要があるのかと思われるような内容が載っていたのですが、まとめると

「太陽光発電の普及は大いに結構、しかし売電で支払われる資金は、電力会社から電力を購入している一般の消費者全体にのしかかっている。その金額は現在、電気代7000円程度の家庭で120円。今後この価格はさらに上がっていくことも予想される。太陽光発電を載せられた家はいいが、載せられる屋根の無い家庭との差はどんどん大きくなっていく。この”不都合な真実”は、太陽光発電のメリットとともに常に意識されるべきだ。」

ということ。

当サイトでも「”儲かりすぎてもいけない”売電価格の設定について」のページで太陽光発電促進付加金については詳しく触れています。

もちろん、不均衡は広がっていくでしょう。
毎月の再エネ賦課金が例えば500円になってきたりすると不満の声は大きくなるでしょうが、それ以上に着目するべき点はある気がします。

電力自由化が進み、新電力が利用できるようになったら?

新電力への切り替えで、自治体などが大幅に電気代を削減したニュースなどが目立つようになりました。
2018年から2020年に欠けて、一般家庭も自由に購入する電力会社が選べる、完全な「電力自由化」が実現されることが目標とされ、現在一歩ずつ対策を踏んでいる状況です。
大幅な値下げを期待はできないとはしながら、現在地方電力会社の独占状態にある状況に競争が生まれる事は、価格下落の期待も高まります。

10年後は売電単価が下がる?

今年の固定価格買取制度で定められている売電単価はキロワットあたり38円(10kW以下の設備)。
そしてこの買取価格は10年間保証されるものの、その後の買取価格は「電力会社が独自に決める」ことになります。つまり、10年後の売電額は、買電額よりも低く設定されることも大いに予測できます。
さらにその頃には上の項の通り、電力自由化も進んでおり、買取期間が過ぎた太陽光発電設備の電力はより有効に活用され、消費者の電気代に反映される事も予想できます。

太陽光発電との関連製品の普及促進と、価格低下

太陽光発電の普及が進めば、次の段階として太陽光発電からの電気を溜められる蓄電池や、その電気を使って動くEV、そしてそれらを管轄するHEMSなどの関連設備への需要が高まり、価格の低下も促されると予想できます。
太陽光発電が設置できない家庭でも、EVや蓄電池への需要がある場合には、その恩恵を受けることは可能です。

「太陽光発電の普及を進めないと、環境に配慮された電力の確保はいつまでたってもできない」
「太陽光発電の普及を進めるという事は、すなわち設置家庭とそうでない家庭の不均衡を強める事にもつながる」

このどちらを優先させて環境政策を作るべきか、という事を考えるときに、これまでに説明したことも踏まえながらやはりその”間”をうまく見つける事が求められるのではないでしょうか。


太陽光発電で儲かるか儲からないかの”間”にある時は?

太陽光発電を普及させたい、しかし”導入すれば必ず誰でも沢山儲かる”ような仕組みにするわけにもいかないという事で、設定される売電価格において、必ず「儲けられるかどうかギリギリ」のラインが出てくることは事実です。
当サイトの提供している費用対効果シミュレーションを見ても分かる通り、設置できるパネル枚数に限りがある家庭では、必ずしも10年で初期費用の回収が終わらない場合もでてきています。
しかし是非、「なんだ、太陽光発電は儲からないなら、やめよう」と、簡単に諦めないでください。

太陽光パネルは20年よりもさらに長く使えると言われています。
もし10年で初期費用が回収できなくても、例えば20年間使い続ければ、仮に10年後の売電価格が現在の電気代の半額程度に下がったとしても、多くの場合で利益は必ず出ます。

また、将来EVや蓄電池も導入したいと考えている人は、太陽光発電を付けていれば、それらを導入した時にメリットをさらに高める事ができます。

それらの事も踏まえて、購入を迷っている方は、ぜひ一度実際に見積もりを取って、ご家庭でどれくらいメリットを出せそうか調べてみてください。
一括見積サイトにもさまざまな種類があるので、ニーズにあったサービスを使いたいところです。

値段交渉の際には価格比較・相場確認もお忘れなく!