新電力ランキング・主要会社一覧|家庭向け新電力
このページの要点
2016年の電力小売全面自由化から10年。経済産業省登録の小売電気事業者は700社を超え、家庭向けには独立系・再エネ特化型と資本系(ガス・通信・石油)の事業者が選択肢として揃いました。独立系のLooopでんき・エルピオでんき、ガス系の東京ガス・大阪ガス・CDエナジーダイレクト、通信系のau・ソフトバンク・楽天、石油系のENEOSでんきが主要事業者の代表です。シェア数値ではなくタイプ別の特徴で選ぶと、自分に合うプランを見つけやすくなります。
2016年4月の電力小売全面自由化を契機に、それまでの大手電力10社による寡占から、独立系・ガス大手・通信大手・石油元売り・再エネ特化型など多彩な事業者が参入する競争市場に変わりました。2022年の燃料価格上昇局面を経て事業者の選別が進み、現在は自社電源や安定した卸調達網を持つ事業者が中心の構造です。本ページでは家庭向けに供給する主要事業者をご案内します。具体的なプラン比較・選び方の判断軸は新電力プラン比較のページでご確認いただけます。
新電力とは — 小売電気事業者の制度
2016年の電気事業法改正で、それまでの「特定規模電気事業者(PPS)」という呼称は「小売電気事業者」に変更されました。一般的には「新電力」という通称が広く使われています。経済産業省・資源エネルギー庁の登録制で、直近の登録数は700社を超えています。
新電力は自社で発電設備を持つ場合もありますが、多くは日本卸電力取引所(JEPX)からの調達、大手電力・発電事業者との相対契約、再エネ電源からの調達を組み合わせて電力を供給しています。送配電網は地域の大手電力会社(旧一般電気事業者)が引き続き管理しており、新電力も大手電力も同じ送配電ネットワークを使うため、停電リスクや復旧スピードに差はありません。違うのは料金体系・セット割・電源構成・ブランドなど商品設計の面です。
新電力に切り替えても変わらないもの
- 送配電網(地域の大手電力会社が管理)
- 停電時の復旧対応・停電リスク
- 電気そのものの品質(電圧・周波数)
- 使用中の電線・分電盤・スマートメーター
市場全体の構造(販売電力量ベース)
電力・ガス取引監視等委員会が公表する販売電力量ベースのシェアでは、現在も大手電力(旧一般電気事業者)が過半を占め、新電力は3割弱、相対契約等(大口需要家向け)が残りを占める構造です。2022年の燃料価格上昇期に新電力シェアは一時的に縮小しましたが、2024〜2025年は底打ちし緩やかに回復しています。
| 区分 | シェアの目安 | 主な事業者 |
|---|---|---|
| 大手電力10社 | 過半 | 東京電力EP・関西電力・中部電力ミライズ・九州電力・東北電力ほか |
| 新電力 | 3割弱 | 登録小売電気事業者700社超。独立系・ガス系・通信系・石油系・再エネ特化型 |
| 相対取引等 | 約15% | 大口需要家(産業用)向けの相対契約 |
家庭低圧市場に限定した場合、新電力のシェアは販売電力量全体に比べてもう一段低い水準にあります。家庭向けは大手電力の規制料金プラン(従量電灯B/C)が引き続き選択肢として残っているため、切替検討の余地が大きい市場と言えます。具体的なシェア数値は調査機関・対象期間で揺れるため、本ページでは事業者のタイプ別整理を主軸にご案内します。
家庭向けに供給する主要事業者(タイプ別)
家庭向け(低圧)に供給している主要事業者を、参入カテゴリ別に整理しました。受付状況・キャンペーン条件は時期で変動するため、契約前には各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
独立系 — 自社の卸調達運用に強み
| 事業者 | 主な特徴 |
|---|---|
| Looopでんき公式 → | 独立系の供給量上位事業者。市場連動型プラン「スマートタイムONE」の代表格。在宅時間を柔軟に動かせる家庭・蓄電池併用家庭に向く |
| エルピオでんき公式 → | 独立系。基本料金+3段階単価の従量制プランで、燃料費調整に上限を設定した安定運用が特徴 |
| しろくま電力公式 → | 独立系。シンプルな従量単価+燃料費調整上限ありで家計予測がしやすい。基本料金もリーズナブルで小〜中規模世帯に向く |
| リボンエナジー公式 → | 独立系。「使った分だけ」の透明な従量制で、燃料費調整の急変動を抑える設計。安定運用を重視する家庭に向く |
| アルカナエナジー公式 → | 2014年設立。法人高圧での実績を持つ独立系。家庭向けも従量制+燃料費調整上限ありの安定運用 |
| 四つ葉電力公式 → | 独立系。「変動なしの安定単価」ホット安心プランで燃料費調整の影響を抑制。料金の見通しを重視する家庭に向く |
| トクテンでんき公式 → | 独立系。従量制プラン+多彩な特典・キャンペーンが特徴で、料金単価+契約者向け特典の両面で差別化 |
| リミックスでんき公式 → | 独立系。市場連動型「Styleプラス」プラン。基本料金0円・解約金0円・JEPX 連動。東証スタンダード上場の運営 |
| ネット電力公式 → | 独立系。基本料金0円・解約金なしのシンプル設計。独自のローコストオペレーションで地域最安値圏の単価帯。電源調達費調整額が JEPX 卸価格に連動 |
ガス会社系 — 都市ガスとのセット割が強み
| 事業者 | 主な特徴 |
|---|---|
| 東京ガスの電気 | 首都圏の都市ガス利用世帯と相性が良い。段階型プラン+ガスとのセット割で月500〜1,500円相当の差が出やすい |
| 大阪ガスの電気 | 関西圏向け。段階型プラン+ガスとのセット割。家族向けの電気使用量レンジでメリットが出やすい |
| CDエナジーダイレクト | 中部電力ミライズと大阪ガスの合弁。首都圏向け。段階型・時間帯別・再エネ部分対応プランあり |
| 東邦ガス(東邦ガスの電気) | 中部圏向け。都市ガスとのセット割と段階型プランが基本構成 |
通信会社系 — 携帯・ポイント還元が中心
| 事業者 | 主な特徴 |
|---|---|
| auでんき(KDDI) | Pontaポイント還元と携帯・ネットとのセット割。スマホがau/UQ系の家庭に向く |
| ソフトバンクでんき/自然でんき | PayPayポイント連携と携帯セット。自然でんきは基本料金0円+実質再エネ100%で、再エネ志向の家庭にも向く |
| 楽天でんき | 楽天経済圏(楽天市場・楽天モバイル等)ユーザー向け。楽天ポイント還元と単一料金体系が特徴 |
| ドコモでんき | NTTドコモの電力サービス。dポイント還元と「Green」プラン(実質再エネ100%)も提供 |
石油会社系 — 長期契約と固定単価の安定感
| 事業者 | 主な特徴 |
|---|---|
| ENEOSでんき | 2年割プランで長期契約の割引。石油精製の副産物(LNG等)を活用する自社発電を持つ。EneKey等とのポイント連携可 |
| 出光興産(idemitsuでんき) | カーライフ連携(出光カードでの還元など)。給油の頻度が高い家庭に向く |
再エネ特化型 — 電源を選べる仕組み
| 事業者 | 主な特徴 |
|---|---|
| みんな電力 | 電源トレーサビリティを公開する「顔の見える電力」。実電源で再エネ100%を実現する事業者 |
| オクトパスエナジー | 英国発のグローバル新電力。再エネ電源開示型のプランで、時間帯別料金にも対応 |
| 自然電力/ハチドリ電力ほか | 非化石証書を活用した「実質再エネ100%」プランを提供する事業者群 |
その他の事業者
主要事業者の表に載せていない事業者を、契約形態・営業範囲別に整理しました。法人・高圧契約専用の事業者と、地域限定・特殊な営業形態の事業者を含みます。各事業者の詳細は個別ページでご確認いただけます。
家庭向け(地域限定・特殊形態)
家庭向け(低圧)契約を扱っているものの、対応エリアが限定的、または特殊な営業形態の事業者です。料金プランは個別ページでご確認いただけます。
法人・高圧専用
家庭向け(低圧)契約は提供せず、主に法人(高圧・特別高圧)向けに電力を供給している事業者です。家庭でのご契約は本ページの主要事業者表からお選びください。
法人向け高圧電力の比較もあわせてご確認ください。
新電力に切り替えるメリット
2016年の自由化から10年を経て、新電力への切替検討は単純な「単価が安い」だけではなく、家庭ごとの使い方・既存サービスとの相性・環境価値の重視度など複数の観点に広がりました。
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家計の電気代を下げる
大手電力の従量電灯B/Cからの切り替えで、家庭規模・使用量によって年5,000〜20,000円程度の削減になるケースがあります。段階型プラン・セット割・燃料費調整上限の組み合わせで、自分の家庭の使い方に合うプランを選ぶことで実額の差が出ます。
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既存サービスとのセット割で生活コスト全体を最適化
都市ガス・携帯・ポイント経済圏など、既に契約している別サービスとセットにできるかでも実質コストは変わります。月500〜1,500円程度の還元・割引になるケースが多く、料金プラン単体より総額の節約効果が大きい場合があります。
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再エネ・環境価値を選ぶ
再エネ100%プラン(非化石証書付加型・実電源型)の選択肢が広がりました。RE100の流れを家庭でも反映できる構造で、年間1.5〜2.5トン規模のCO2排出削減効果が見込めるケースがあります。
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EV・太陽光・蓄電池と組み合わせる
EV所有家庭の深夜充電プラン、太陽光オーナーの卒FIT後の自家消費プラン、蓄電池併用家庭の時間帯別プランなど、設備に合わせて最適化できる構造になっています。
一方で、2022年の燃料価格上昇局面を経て、契約内容の確認(料金体系・燃料費調整上限・解約違約金)はより重要になりました。具体的なプラン比較と選び方の判断軸は新電力プラン比較のページでご確認いただけます。
選び方の手順(概観)
家庭の状況に合う新電力を絞り込む基本手順を整理しました。詳細な判断軸(料金プラン型/セット割/再エネ比率/燃料費調整上限)は新電力プラン比較でご確認いただけます。
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家庭の使い方を整理する
月使用量(kWh)・在宅時間帯・契約アンペア・既に契約している別サービス(都市ガス・携帯・ガソリンなど)を一覧化します。家庭の検針票で確認できる項目です。
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既存サービスとセット可能な事業者をリストアップ
都市ガス利用ならガス系、特定キャリアの携帯利用なら通信系、特定の石油会社の利用が多いなら石油系というように、まずセット割の相性で候補を絞ります。
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料金プラン型と燃料費調整上限を確認
段階型・時間帯別・市場連動から自分の使い方に合うタイプを選び、燃料費調整額の上限有無で月額の振れ幅の許容度を判断します。
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シミュレーションで実額を確認
郵便番号・世帯人数・現在の電気使用量を入力するだけで複数社を一括比較できる電力比較サービスを使い、現契約との実額差を確認します。
電気料金の見直し・新電力切替の候補
電力プランは家庭の使い方で最適解が変わります。ここでは「安定運用」「時間帯シフトで節約」「複数社を横並びで比較したい」の3つの典型ニーズに対応する代表的なサービスをご紹介します。
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家計予測しやすい安定型
リボンエナジー
基本料金+3段階単価のオーソドックスな料金構成で、燃料費調整には上限を設定。世界情勢や燃料価格の急変があっても月額が大きく振れにくい設計で、毎月の電気代を予測したい家庭に向きます。
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時間帯シフトで節約する攻め型
Looopでんき
市場連動型のスマートタイムONEが主力で、安い時間帯に洗濯機・食洗機・EV充電を寄せれば固定単価より大幅な節約が期待できます。AIおまかせ割とアプリ「でんき予報」で時間帯シフトを自動化できます。
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複数社を横並びで比較したい
エネチェンジ
郵便番号と現在の使用量を入れるだけで、対応エリアの主要プランの年間削減額が10分程度で試算できます。固定単価型・燃調上限あり・市場連動型を一覧で比較でき、ガス・通信とのセット割もまとめて確認可能です。
もっと多くの電力会社を比較したい方へ
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独立系・ガス系・通信系・石油系・再エネ特化型をタイプ別に整理。料金プランの3タイプ、セット割、再エネ比率、燃料費調整の上限有無で横並びに比較できます。
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各タイプの代表事業者を並列展示・シミュレーション活用法・申込手順までを段階的にご案内します。
よくある質問
- 新電力と大手電力の違いは何ですか?
- 東京電力・関西電力など旧一般電気事業者10社は発電・送配電・小売の3部門を保有してきましたが、2020年4月の発送電分離で送配電部門は別会社(送配電事業者)として切り離されました。新電力も大手電力も同じ送配電ネットワークを使うため、停電リスク・復旧スピードに差はありません。違うのは料金体系・セット割・電源構成・ブランドなどの商品設計面です。
- 新電力には何社あるのですか?
- 経済産業省・資源エネルギー庁の登録小売電気事業者は直近で700社を超えています。ただし家庭低圧向けに実際に供給している事業者はこのうちの一部で、独立系・ガス系・通信系・石油系・再エネ特化型に大きく分類されます。
- 新電力の中でどの会社が選ばれているのですか?
- 家庭向け(低圧)市場では、独立系(Looopでんき)と、ガス会社系(東京ガス・大阪ガス・CDエナジーダイレクト・東邦ガス)、通信会社系(au・ソフトバンク・楽天)、石油会社系(ENEOSでんき)の事業者がシェア上位に並ぶ構造になっています。シェア数値は調査機関・対象期間で大きく揺れるため、本ページではタイプ別の特徴整理を主軸にご案内しています。
- 新電力に切り替えるとどれくらい安くなりますか?
- 大手電力の従量電灯B/Cからの切り替えで、家庭規模・使用量によって年5,000〜20,000円程度の削減事例があります。料金プランの種類(段階型・上限あり・市場連動)と既存サービスとのセット割の組み合わせで、実際の削減幅は変わります。
- 新電力に切り替える手続きで気をつけることは?
- ①契約期間と途中解約時の違約金、②燃料費調整額の上限有無、③供給地域、④支払方法の対応、⑤キャンペーン条件(一定期間継続利用などの付帯条件)の5項目を契約前に確認しましょう。詳しくは新電力プラン比較の「契約前に確認したい5項目」セクションでご案内しています。




