オール電化と太陽光発電の併用について

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オール電化と太陽光発電の併用について

2011年の東日本大震災後、オール電化の弱点が多く露呈されて、しぼみ気味になってきたオール電化。
それでも、「太陽光発電+オール電化」の組み合わせ販売を宣伝する施工店はいまだにあります。

それってなんでなの?

昨年の各電力会社の電気料金の改定後、オール電化を取り巻く状況は大きく変わっています。
そんな今、本当にオール電化にするべきか?また、太陽光発電との併用はいいのか、はたまた悪いのか?

小さな疑問をこの特集記事でスッキリさせてください。

オール電化と太陽光発電の併用について

ソフトバンクの孫正義社長率いる「自然エネルギー財団」の意見書の内容は?

経済産業省・資源エネルギー庁の平成25年の売電価格案の発表についてのニュースの時にもご案内した「パブリックコメント」の受付け。
これを利用して売電価格の設定と、政府のエネルギー政策についての意見書を提出したのが「自然エネルギー財団」。
会長はほかならぬ孫正義氏で、評議員には音楽家の坂本龍一氏なども参加しています。

この意見書の内容が以下のようなもの。

  1. 導入目標の設定
  2. 調達価格のきめ細やかな設定
  3. 回避可能原価の算出と設定
  4. 接続義務の厳格化・接続費用の妥当性の評価
  5. 委員会の検討項目について
  6. 効率的な事業実施」の定義

1の【導入目標の設定】は簡単に言ってしまえば「自然エネルギーの導入量目標が明確でないと始まらないだろ!?」というような内容。
ごもっともです。
調達価格(=売電価格)を決定するのに、現在は「平均的なシステム費用を元に、10年間で費用回収できる価格」を考慮し、設定されていますが、それに加えて「どれくらい普及させたいか」という目標を考慮する必要があるという意見です。
確かに、海外の環境政策では導入目標の提示が行われている事が多いですが、日本では聞いたことがありませんね。

2【調達価格のきめ細やかな設定】は、具体的には「太陽光発電は規模の区別を3段階にし、風力発電は設置場所の風況と、設置条件(洋上も含め)を考慮した区分を」という意見。
太陽光発電の3区分については、「10kW未満」「10kW以上50kW未満」「50kW以上」の3区分にすべき、としています。個人的には「10kW以上50未満のシステム費用はそれ以上に比べて高い」という意見には少々かけている部分もあるかと思いますし、資源エネルギー省の発表は十分それについても考慮していると思うのですが(記事)調達価格の細分化はなされるべきかと思います。
既に25年度の価格は決まってしまっているので、設定変更はかなり厳しいでしょうね。

3【回避可能原価の算出と設定】
「回避可能原価」と言うのは

電力会社が再生エネを買い取ることで、本来行うはずだった発電を取りやめる場合、燃料費などの支出を免れるコスト(回避可能費用)を算出する際の元となる単価。

の意味で、消費者への賦課金額にも影響するもの。
現在はかなり過少に算出されている事を指摘しています。
これについては、資源エネルギー省のしっかりとした反応を求めたいところ。

ファーストソーラーが「砂漠と欧州をつなぐ」デザーテックプロジェクトに本格参加

“アフリカの砂漠の太陽エネルギー、風力エネルギーを利用し、ヨーロッパに送電する”という構想実現の為に太陽光関連の団体で構成されたDiiDesertec Industrial Initiative)に、それまで関連企業として参加していたファーストソーラーですが、今年3月1日正式に新たな株主として参加することになりました。

Diiでの活動を通して、今後継続的に市場が拡大されると考えられるMENA地域での存在感を強めたい意向のようです。

参考

まだまだ決まらない平成25年度の売電価格「1000kW未満のコスト問題は考慮すべきか?」

37-38円に売電額が切り下げられる見通しが発表されてから久しいですが、まだまだ委員会では価格を決めきれずにいるようです。
3月6日の「調達価格等査定委員会」を受けて「1000kW未満の場合の買取価格は42円/kWhに据え置くべきである。」とするメディアもありました。
その根拠として、「10kW以上1,000kW未満の設備に関して、コスト削減が進んでいない」という事を挙げています。

経済産業省の資料を基にすると、すべて平成24年度10月~12月に運転開始した設備のシステム価格で、
住宅用(10kW未満/以上の括りがあるかは不明)
img04

10kW~1,000kWのシステム
img01

1,000kW以上のメガソーラー
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となっており、「平均価格」を見た時に10kWのシステムの方が1,000kWよりも高くなってしまっています。
このことから、この規模設備の導入が滞らないよう、42円の据え置きの主張をしていると考えられます。

しかし、同じく経済産業省の資料に盛り込まれている「件数分布表(下)」も参考にしてみれば、問題の「10kW~1,000kWのシステム」の大部分が10kW~16kWに集中していることが分かり、10kW~1,000kWのシステムの2,814件の内、実に半分以上が10kW台に止まっているという事が分かります。

img03
経済産業省は、

実態は10kW未満のものが無理に何とか10kWを超えようとして、件数が大きくなっている可能性が高い。仮に、この部分に、新たな区分を設け高めの調達価格を設定することとすると、更に案件が集中し、賦課金の負担を過剰にするおそれが高い。

という見解も発表しているため、「10kW~1,000kWのシステム」への優遇は一筋縄にはいかない事も示唆しています。

海外では、カナダ、ドイツなどの国が10kW、スペインが20kWを基準として、それ以上の設備はそれ以下の設備よりも売電単価が低くなるように設定されています。
また、イタリア、イギリスのような国では、4~5段階に分けて(1~3kW、3~20kW、20~200kW、200~1,000kW、1,000kW~・イタリア)漸次的に売電単価が低くなるようにしている国もあります。

そんな中で10kW未満と以上が変わらない単価、しかも、10kW以上の方が「20年間全量の売電」と、有利であった昨年7月以降の固定価格買取制度はかなり特異であったと言えます。

楽天ソーラーの新たなサービス「太陽マイレージクラブ」を解説

※平成27年8月31日をもって楽天ソーラーは太陽光発電事業を終了しています。

楽天ソーラーは、新たに「太陽マイレージクラブ」というサービスの開始を発表しました。
年額11,000円のサービスの内容は以下のようなもの。

  1. 太陽マイレージサービス
  2. 防災パックお届けサービス
  3. 日照補償サービス
  4. 太陽マイレージクラブ会員継続特典

1・太陽マイレージサービス
発電量10,000kWhごとのアニバーサリーに、クラブ会員限定の選べる特典を進呈
「太陽光発電メンテナンス」(通常価格25,000円)
「太陽光発電モジュール洗浄」(通常価格50,000円)
「省エネクリーニング」(エアコンやレンジフードの内部洗浄)(通常価格12,000円)
の中から選べるようです。
10,000kWhごとと言うと現在のパッケージで一番大容量の6.290kWのものでいうと1年半で一回これらのサービスが受けられることになります。
太陽光発電モジュール洗浄はもともと高いので、それが実質15,000円になるのは嬉しい限りですね!
パネル洗浄は定期的に行った方が、発電量の維持につながります。

2・防災パックお届けサービス
非常の際に、飲料水4リットル、非常食を届けてもらえ、さらに小型蓄電池を5日間無料レンタルできる。
(利用は1年に1度まで)
蓄電池のレンタルは、災害時にとても役に立つと思います。

蓄電池を自分で買おうとすると、一番安くても12万円程度。
これを災害時だけの為に、わざわざ買っておこうというのは、なかなか誰でもできる事ではないので、特に災害時の為に太陽光発電を設置した方にとって、このようなサービスは利用価値が高いと思います。

3・日照補償サービス
年間の日照時間が基準値より下回った場合、1時間ごとに100円(上限額5万円)を支給します。(ただし基準値から100時間未満の場合は、支払なしとなります。)
その基準値というのがこちらです。(公表されている基準値は楽天ソーラーの対応している地域をすべてカバーしていませんが、そこについては記載がないため分かり次第更新します。)

地区 基準値 地区 基準値 地区 基準値
秋田県 1,207 山形県 1,321 福島県 1,441
茨城県 1,605 栃木県 1,594 群馬県 1,804
埼玉県 1,573 千葉県 1,512 東京都 1,518
神奈川県 1,581 新潟県 1,338 富山県 1,299
石川県 1,369 福井県 1,306 山梨県 1,870
長野県 1,652 岐阜県 1,756 静岡県 1,738
愛知県 1,700 三重県 1,719 奈良県 1,500
和歌山県 1,717 鳥取県 1,322 島根県 1,344
岡山県 1,705 広島県 1,725 山口県 1,561
徳島県 1,761 香川県 1,700 愛媛県 1,706
高知県 1,839 福岡県 1,546 佐賀県 1,672
長崎県 1,573 熊本県 1,681 大分県 1,660
宮崎県 1,782 鹿児島県 1,662 沖縄 1,468

単位:基準値(時間)
このサービスについてはもちろん、ないよりあった方がいいに決まっていますよね。
楽天ソーラーはもともと雨の日ポイントサービスというのも行っていましたが、そちらとの併用も可能なのかは分かり次第お知らせします。

そして最後の
4・太陽マイレージクラブ会員継続特典
これは、1の太陽マイレージサービスでも紹介されていた通常価格25,000円の太陽光発電メンテナンスを、ポイント特典でもらう時以外でも、割引価格で利用できるというものです。
2年目は30%、3年目は40%、4年目以降は50%でメンテナンスを受けられます。

と、内容たっぷりの楽天ソーラーの「太陽マイレージクラブ」。
現在は楽天ソーラーで設置を行った家庭に限っていますが、楽天ソーラーと提携している伊藤忠系の日本エコシステムで施工した家庭も後々対象となる予定だそうです。

当サイトの楽天ソーラーの特集ページでは、収支面でのメリットや口コミなど、より詳しく楽天ソーラーについてご案内しています。

新架台による工事費低下に期待:新製品PV EXPO 2013に集結

「太陽光発電の価格」は「ソーラーパネル費」に加えて架台などの「周辺機器費」、それから「工事費」が含まれます。

ソーラーフロンティアは、従来以上の安全性や信頼性を確保しながら、屋根に取り付ける金具やモジュールを固定する部品数を大幅に削減した新架台「クロスワン工法(仮称)」を発表し、これにより

施工時間を40%削

、太陽光発電設置の「工事費」の削減にも貢献するそうです。

また、サンテックパワーも架台の新製品「スムースルーフ」を2013年4月から販売開始すると発表しました。
「幅広い適応範囲と短工期を両立できる新架台」と説明されています。
こちらも施工時間にして40%削減という記述がありますね。

どちらも2月27日より開催されている「PV EXPO 2013第6回国際太陽電池展」でブースに展示されるそうです。
参考参考

紙の太陽電池!?

001

紙でできた太陽電池!ですって!
これが紙!?と思ったでしょうが、「木材パルプの繊維を厚さ15ナノメートルと超極細にし透明にすることに成功」という事で、これは紙なんです!!すごい!
開発しているのは大阪大学産業科学研究所の能木雅也准教授(材料学)らのグループ。

変換効率は現在製品化されている住宅用の太陽光パネルで12~21%程度であるのに対し、この紙の太陽電池は”3%”。一見かなり低く見えますが、今回と同じ素子を使ったガラス基板の太陽電池と比べると同程度なのだそうです。

なによりもすごいのが、コストにして10万分の1で製造できてしまうというところ。
しかも、製造時に必要なエネルギーもより少なく、より環境にやさしい太陽電池だと言えます。

厚さ1ミリ以下で折りたたむことができる紙の太陽電池は災害時の被災地での活用なども可能で、数年後の実用化を目指しているのだそう。

参考

売電42円に間に合うには2月22日までに申請を!最安値施工店をシミュレーションで、時間も短縮!

売電価格42円の適用に間に合わせるには、2月22日までの申請を」
資源エネルギー庁が出した目安です。

太陽光発電の設置には、見積もりから価格交渉などをしていると時間が思った以上にかかってしまいます。
22日までに間に合わせるには「確実に安くて、保証も安心の施工店に初めから頼む」のが、一番安全な方法かと思います。

今の42円から38円に下がると10年で約20万円の収益の差が出ます。

今の42円という価格は、「異例に高い価格だ」という事で批判の声もあったほどで、38円の「正常な買取価格」に下がったら、これ以降今ほどの収益が上がる可能性は一気に下がります。

太陽光発電収益シミュレーションで、まずはどれくらいの経済効果があるのか、確認してみてください。

参考

沖縄の塩害・台風に耐えられる太陽光発電システム

LIXILが発売した沖縄仕様の住宅用太陽光発電システム「ソーラーベース ロータイプ」は、塩害台風にも対応しているのだそう。
価格は3kWで2,356,400円。キロワットあたり78.5万円で、今の相場の軽く2倍はある価格ですが、大規模な発電所が建てられない離などでは、他の島から電気を引くよりも安い場合もあるのではないでしょうか。

ハワイとニュージーランドの中間に位置するトケラウでは、今までディーゼル発電に頼っていたのを、新しい太陽光発電施設が完成して、100%の電力をそこから賄えるようになったという記事も以前ご紹介しました。

参考

楽天ソーラー、無料の自然保証がついてさらに安心・施工販売店の保証内容比較表

※平成27年8月31日をもって楽天ソーラーは太陽光発電事業を終了しています。

楽天ソーラーが、自然災害に対する補償サービスを開始しました。

本サービスは、設置後10年間、自然災害などによる偶発的な事故(火災、落雷、破裂・爆発、暴風雨等の風災、崩等の雪災、建物外部からの物体の落下・飛来・衝突等)の際、太陽光発電システムへの損害に対し、再調達価格として、最大150万円もしくは販売価格いずれか低い方の保険金を支払うもの。

ということです。

サイトには
日本エコシステムシャープの製品保証と連動して独自の10年保証

という記載があり、紛らわしいですが、まとめると

  • 出力・システム保証はシャープ・10年
  • 施工保証(雨漏り含む)は日本エコシステム・10年
  • 自然災害保証は楽天・10年

という事でしょう。

他の大手施工販売会社のアフターサービスの比較を表にしてまとめています。
楽天は順位的には太陽光専門の業者にはまだかなわないようです。
がんばれ楽天!(関係者ではありません!)

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