シャープが住宅用ソーラーパネルを大型化、発電効率は国内メーカーで一位に!!

シャープが住宅用太陽光発電の主力製品であるBLACKSOLARシリーズに、「NQ-256AF」を追加!この新ラインナップによって製品の最高効率は19.6%と、パナソニックのHITを抜きました!!

東芝の製品は米サンパワーのOEMなので、自社でパネルを作る国内メーカーとしては日本一ということになります。

発売開始は8/25から。

これまでブラックソーラーの中で一番大型のものは、セルが7×6で並んだ「NQ-220AE」でした。
他のメーカーと比べて、ちょっと小さかったんですね。

今回、長辺にもう一列セルを足したことで8×6の48枚セルのソーラーパネルを新たにラインナップに追加。
サイズがアップしたことにより、実質的なパネル変換効率もアップしました。
(※セル自体の効率は同じものを使っていると思われます)

シャープは鴻海による買収交渉の中で太陽電池事業の切り離しが検討されていたことが顧客の不安を煽り
住宅用太陽光発電でシェアは2割まで落ち込んでいたようです。

今回の「日本一」製品の発売で、ブランド力の向上を図りたい意向が見えます。

シャープが産業用の薄膜型太陽電池の生産を停止

シャープが堺にある自社工場で生産していた薄膜太陽電池の生産を停止すると発表しました。

住宅用においてもしばらく前から、廉価版として販売されていた結晶型パネルから、メーカー最高効率であるブラックソーラーに注力するようになってきたシャープですが、今回生産停止でさらに自社製造として販売する製品数を減らすことになります。

ただ市場シェアを取りたいシャープとしては、メガソーラーのような超大型案件に適した薄膜パネルはラインナップとしては残し、実際の製造は海外企業に委託する形で提供を続ける予定のようです。


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積水ハウス、パナソニックとシャープの太陽光発電×蓄電池を組み込んだ「グリーンファースト蓄電スタイル」販売

2015年1月から、電力会社による太陽光発電の出力制御が住宅用も対象となりました。これを受けて、積水ハウスは、太陽光発電と蓄電池の両方を制御できるパワーコンディショナーを組み込んだ、戸建て住宅「グリーンファースト蓄電スタイル」を発売。

平常時には家庭内で余った電力を売電し、電力会社から出力制御の通知を受けると自動的にモードを切り替えて充電する仕組みです。

電力供給は3種類のモードで可能です。平常時のモードは、夜間の安い電力を蓄電池に充電する状態になっていますが、出力制御対応モードでは、夜間には充電せず、翌日昼間の出力制限時に太陽光発電した電力を、蓄電池に貯められるようにします。そして、蓄電した電力は夜間使用することで、電気料金の節約と発電した電力の無駄を無くします。

また、停電時には、電力会社のネットワークからシステムを切り離し、自立運転モードに移行します。これにより、昼間太陽光発電した余剰電力を蓄電池に貯めて、夜間に利用することができます。

さらに燃料電池エネファームと組み合わせ、3種類の電池で発電能力と給湯能力を高めたシステム構成もあります。これは蓄電容量により4通りの構成から選べます。

搭載されるのはパナソニックの創蓄連携システム、もしくはシャープのクラウド蓄電池で、どちらも補助金対象製品となっています。

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2014年のソーラーパネル世界シェアランキング、米IHSが発表

4月23日、米IHS(調査会社)が2014年太陽光パネルメーカーの出力の市場ランキングを発表しました。上位10社のうち7社が中国メーカーとなっており、それ以外では日本のシャープ京セラ、米国のファーストソーラーとなっています。今回も中国メーカーが市場を支配している状況でした。シェアの順位詳細は以下。カッコ内は昨年の順位からの推移を示します。

  1. トリナソーラー(+1)
  2. インリーソーラー(-1)
  3. カナディアンソーラー(-)
  4. ハンファソーラーワン(+6)
  5. ジンコソーラーホールディング(-)
  6. JAソーラー(+3)
  7. シャープ(-3)
  8. レネソーラ(-1)
  9. ファーストソーラー(-3)
  10. 京セラ(-3)

合計出荷量の約49%(23.7GW)が上位10社が占めており、2013年の48%からわずかに比率が伸びています。IHSは、2015年には2014年よりも世界市場は30%も増加し、57GWに達すると見ています。
太陽光パネルメーカーの工場の稼働率は2014年の61%(平均)から69%に向上し、上位メーカーでは90%になるのではないかと予想しています。

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シャープ、BLACKSOLARの新機種「NQ-220AE」など発売

シャープが6月30日に発売する住宅用単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」は、太陽電池セル内の受光面と裏面において起こる正孔と電子の再結合による発電ロスを抑える技術によりモジュール変換効率19.1%を実現しています。
この製品は、4種類の異なるサイズを組み合わせることで効率よく屋根にレイアウトできるため、屋根の形にかかわりなく容量を最大に設置することができます。
国際的な品質標準基準にはない独自の品質評価試験も加えた””Quality Test Standard of SHARP””に適合し、ドイツ愛大の電気・電子技術協会の機能評価試験規格に基づき高い評価をされており、太陽光発電システムの大容量化のニーズに対応しています。

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太陽光発電不振のシャープの戦略とは?

シャープは3月30日、不振の太陽光発電関連事業をてこ入れするため、今後の戦略を明らかにするとともに、大阪府堺市の太陽電池工場である堺工場を公開しました。今後の重点分野は大きく2つで、1つは海外における事業拡大、もう1つはメガソーラーEPCサービスやO&Mなどを含めたソリューション事業の拡大です。
メガソーラーのEPCサービスやO&Mについては、タイを起点として東南アジアを中心に拡大していきます。また、米国からは電力料金を最小化するシステムを拡販していきます。
日本ではメガソーラー向けの太陽光パネルの拡販を継続するとともに、需要が見込める住宅向けパネルに注力していきます。
堺工場の新ラインで量産するのは住宅向けのもので、パネル1枚あたりの出力を増やし、発電効率を高めた製品を商品化するとされています。

同社は2015年3月期の太陽電池事業の業績見通しを、30億円の黒字から50億円の赤字に修正しました。エネルギーシステムソリューション事業本部長によると、2015年は黒字化を見込んでいて、関連事業を拡大していくとしています。

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クリスタル・クリア・ソーラー(シャープ/芙蓉総合リース)、全国で3か所・計5MWのメガソーラーを開所

シャープと芙蓉総合リース株式会社が共同出資する合同会社クリスタル・クリア・ソーラーは「利根町シャープ第二太陽光発電所(茨城県)」「帝人三原第二太陽光発電所(広島県)」「シャープ大紀町太陽光発電所(三重県)」の商業運転を3月下旬に開始しました。いずれも当社が合同会社から建設を委託され発電事業まで行います。

それぞれの発電所における容量は「利根町シャープ第二太陽光発電所」が約1.0MW「帝人三原第二太陽光発電所」および「シャープ大紀町太陽光発電所」が約2.0MWで合計5MWになります。年間予想発電量は利根町シャープ第二太陽光発電所が115万kWh,帝人三原第二太陽光発電が222万kWh,シャープ大紀町太陽光発電所が212万kWhとなります。一般的な家庭の年間消費電力量に置き換えると順に約320,約617,約590世帯分に相当します。

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太陽熱でお湯も作れるハイブリッド太陽光パネルをシャープが製品化、欧州で先行販売

シャープは、太陽光パネルの熱をエコキュートの熱源にし給湯や暖房に利用するシステムを、2015年に欧州で発表します。太陽光パネル5枚で1日熱量を賄え、削減された光熱費によって約10年で投資回収ができる価格での発売を目標としています。

太陽光パネルに不凍液を満たしたパネルを取り付け、暖まった不凍液をエコキュートに送り熱源にするシステムのため、太陽光パネルの温度上昇も抑えられて発電の効率低下の抑制も可能です。またエコキュート自体の運転は太陽光パネルで発電した電力を使用するため、湯沸しに使う電力も削減できます。

英国の家庭10棟で実証した結果では、エコキュートのみを設置している家庭より44%も電気購入量を削減できました。

電力もお湯もつくる、太陽光パネルの新しい使い方として日本でも2~3年後の実用化が考えられています

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シャープ、パワコン新製品とクラウド蓄電池システム発売

太陽光発電の固定価格買取制度の運用ルールが変更になったため、地域によっては住宅用の太陽光発電についても電力会社から出力制御を求められるようになりました。
シャープはこの出力制御に対応できる新型の蓄電池「クラウド蓄電池システム」を5月に発売の予定です。
これは、太陽光発電用のハイブリッドパワーコンディショナーとリチウムイオン蓄電池を1台で制御できるもので、パワーコンディショナーの定格出力は従来機よりも30%増の5.5kWh、蓄電池の容量は従来機の2倍の9.6kWhに拡大されました。

これにより、一般家庭の1日分の電気使用量・約10kWhを賄うことができる上、従来はパワーコンディショナー1台では太陽光発電との連携が難しかった屋根面積数が多い寄棟屋根や複合屋根などでも、この新型蓄電池だと1台で対応が可能になります。

このシステムはネットワーク上で情報を管理する「クラウドサーバー」と連携し、電気料金の多様化やお客様の電力使用状況に合わせて、きめこまやかなエネルギーマネージメントを実現します。万が一の停電時でも、自動的に電力を家庭内に供給する機能を搭載しました。

また施工面でも、本体が2つのユニットに分離しているため設置方法が簡単になり、工期短縮や施工費用の低減が可能となりました。シャープは今後も高まる蓄電池需要に向けて、クラウド蓄電池システムのラインナップ強化を図る予定です。

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カナディアンソーラー、シャープの米国での太陽光発電事業を買収

2月2日、カナディアン・ソーラー(カナダの太陽光パネル販売・発電開発事業者)は、シャープから約2億6500万米ドルでRecurrent Energy社(米国の太陽光発電事業者)を買収すると発表しました。シャープは、本体の業績不振と太陽光パネル及び発電事業の再構築のため売却を決めたとのことです。競売にはソーラーフロンティアなども参加していたということでしたが、最終的にカナディアンソーラーが買い取ったのですね!

買収後、カナディアン・ソーラーの計画段階の太陽光発電所は合計出力約4.0GWから約8.5GWに、実行中のものも合計出力約1.0GWから、約2.4GWに拡大します。

Recurrent Energy社が実行中の太陽光発電所の中には、米カリフォルニア州とテキサス州において出力約1.0GWという世界最大のメガソーラーもあります。
こうしたメガソーラーも加わることから、収入機会が最低でも23億米ドルになる見通しとなっており、カナディアン・ソーラーは業界トップの太陽光発電開発事業者となります。同社は、この買収によってプロジェクトの開発力と資金の調達力を強化することができます。

規制当局の承認などをふまえて、2015年第1四半期に現金支払いによる買収を完了する予定です。
各事業者の財務アドバイザーは、カナディアン・ソーラーがスイスのクレディ・スイス、シャープは、三菱東京UFJ銀行と同行の米国子会社のMUFG Americas社となっています。

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