シャープ、パワコン新製品とクラウド蓄電池システム発売

太陽光発電の固定価格買取制度の運用ルールが変更になったため、地域によっては住宅用の太陽光発電についても電力会社から出力制御を求められるようになりました。
シャープはこの出力制御に対応できる新型の蓄電池「クラウド蓄電池システム」を5月に発売の予定です。
これは、太陽光発電用のハイブリッドパワーコンディショナーとリチウムイオン蓄電池を1台で制御できるもので、パワーコンディショナーの定格出力は従来機よりも30%増の5.5kWh、蓄電池の容量は従来機の2倍の9.6kWhに拡大されました。

これにより、一般家庭の1日分の電気使用量・約10kWhを賄うことができる上、従来はパワーコンディショナー1台では太陽光発電との連携が難しかった屋根面積数が多い寄棟屋根や複合屋根などでも、この新型蓄電池だと1台で対応が可能になります。

このシステムはネットワーク上で情報を管理する「クラウドサーバー」と連携し、電気料金の多様化やお客様の電力使用状況に合わせて、きめこまやかなエネルギーマネージメントを実現します。万が一の停電時でも、自動的に電力を家庭内に供給する機能を搭載しました。

また施工面でも、本体が2つのユニットに分離しているため設置方法が簡単になり、工期短縮や施工費用の低減が可能となりました。シャープは今後も高まる蓄電池需要に向けて、クラウド蓄電池システムのラインナップ強化を図る予定です。

参考