ハンファQセルズ、NEC蓄電池の販売を開始

ハンファQセルズジャパン株式会社は従来の太陽光発電システムに続いて住宅用小型蓄電システムの販売を開始しました。

本商品は日本電気株式会社(NEC)のリチウムイオン電池搭載小型蓄電システムで、小型でありながらも7.8kWと一般家庭での利用に適した容量です。容量は大きくてもコンパクトな設置スペースで十分利用できます。太陽光で発電した余剰電力を夜間の割安な電気を蓄電できるため、電気の節約が可能になります。節電や節約に加えて、停電時には非常用電源として約18時間の利用が可能です。さらに15年保証や「見守りサービス」によって快適かつ安心な暮らしを実現します。

さらに、本商品は経済産業省による省エネ支援制度として行われている”平成26年度補正予算「定置用リチウムイオン蓄電池」導入支援事業費補助金”の補助対象機器として指定登録されています。
Qセルズは、住宅用から産業用に至るまで、永続的かつクリーンな電力を提供することができる太陽光発電システム販売および発電事業を通じて、日本の再生可能エネルギーの中心である太陽光発電事業の躍進に寄与していくでしょう。

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ハンファQセルズ、アメリカの大手電力会社に1.5GW以上のモジュール供給を契約

ハンファQセルズ株式会社は、北米時間の2015年4月20日、アメリカで2番目に大きな電力会社であるネクステラ・エナジーの傘下にあるネクストラ・エナジー・リソーシズ社と、太陽電池モジュールの供給契約を締結した事を発表しました。

今回の供給契約により、ハンファQセルズ株式会社は、ネクステラ・エナジー・リソーシズ社及びその関連企業に対し、業界の標準的な製品に比べ発電量が多いという特徴を持つ「Q.PLUS」という製品を、供給します。供給するモジュールは韓国及びマレーシアのオートメーション化された工場で生産される1.5GW以上のものです。

今回の供給契約を受け、ネクステラ・エナジー・リソーシズ社の最高経営責任者であるアマンド・ビメンテル氏は「ハンファQセルズと当社は同じ価値観を共有している。今回のモジュール供給により、信頼性や効率性、耐久を得られる事を期待している」とコメント。一方のハンファQセルズの最高経営責任者であるナム・ソンウ氏は「ネクステラ・エナジー・リソーシズ社とパートナーになれた事を誇りに思う。今後、当社はアメリカ及び日本で市場のリーダーを目指す」とコメントした。

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ハンファQセルズ、北海道釧路で2MWのメガソーラー

ハンファQセルズジャパン株式会社は、独立系発電事業(IPP)のプロジェクトとして、北海道釧路市愛国にて総出力量約2MWの自社大規模太陽光発電所「ハンファソーラーパワー釧路愛国発電所」の全エリアでの運転を開始しました。この発電所は、敷地面積が約6万4千m2、設置されているハンファQセルズ製太陽電池モジュールは7,860枚、年間発電電力量(予測)は約250万kWh/年です。

北海道釧路市は、寒冷地ですが積も少なく、日射量が多いためメガソーラーの稼動に適しています。ただし、本発電所は釧路湿原の南に位置しているため、地盤の性質上、架台の基礎工法に工夫が必要であり、地下4メートルまで杭の打設を行って安全性を確保しています。

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2015年度は海外メーカーのソーラーパネルに注目?

日本の太陽光発電市場、特に住宅用の市場は高価な国内メーカーが根強く人気を持っていたものの、太陽光発電の買取単価が大幅に引き下げられる2015年度以降は海外メーカーの注目度がいやおうなしに高まってきそうです。シェアにして現在の3割から4割にまで上がってくるといわれています

日本でも人気の高いカナディアンソーラーに加えて世界シェアで1位2位を争うトリナソーラーインリーソーラー、そして最近中国のソーラーワンとドイツのQセルズが本格的に合併したハンファQセルズを合わせると出荷量は年内で380万kW(3.8GW)に上るといいます。

一方国内メーカーではシャープが2014年度の販売量見通しを下方修正して9%減、価格に関してはシリコン系よりも安価なソーラーフロンティアでさえ、15年は国内向け出荷を前年比6%減を予定しているのだそう。
ただソーラーフロンティアは海外(アメリカ)進出も進めているため、一概に事業収縮の見方をするべきでもないかもしれませんね。

ハンファQセルズ、米企業が開発した太陽電池ウェハー製造をコストカットする技術の商用化に資金提供

Hanwha Q CELLS(韓国)と1366 Technologies(米国)は2015年3月5日に高い効率性かつ低コストな太陽電池セルの開発に向け提携を結んだ事を発表しました。

二社の提携の目的は、1366 Technologiesが開発をしてきた「Direct Wafer」の商用化が目的で、同社によれば、Direct Waferには多結晶シリコン太陽電池用ウエハーの生産コストを従来に比べ半減出来るということです。1366 Technologiesは既に6400万米ドル以上の資金を集めており、Hanwha側も2010年からシリーズBに参加しています。この集まった資金を2015年第3四半期に米国で年産250MW規模の製造設備の建設を始める予定です。この建設計画は今回の提携発表よりも前から公開していました。

Direct Waferによってエネルギーペイバックタイムの短縮(エネルギー収支比の向上)が期待できます。つまりウエハーの製造工程の短縮、製造時に使用するエネルギー・シリコン材料の減少、製造時間の短縮によって、よりエコな方法でパネルを製造できるようになります。

今回製造する装置に投資をする必要が皆無なのに対し多結晶シリコン太陽電池の60%を置き換え可能なのだと1366 Technologiesは発表しています。現在、ウエハーはキャスト法が一般的で、この方法はワイヤーで約0.2MM厚のウエハーをスライシングしますが、その際に約0.1MM分のシリコンが切削くずとなってしまう為、各社スライシングを行わないウエハー製造技術の研究開発が進められてきました。

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ハンファQセルズ、東北市場へのサービス強化のため仙台支店開設

ハンファQセルズジャパン株式会社は、この度新規に東北以北のお客様に対するサービスをより強化すべく、2015年3月13日より仙台支店を開設しました。震災以降、東北地方では再生エネルギーの導入が推進しており、ニーズが大きくなっている事が仙台支店を開設した背景です。主に東北五県に対して地域密着のサービスをお応えできる体制を整備致します。

仙台支店は、4箇所目の販売拠点で本社、つくば技術センターを合わせ日本の外資メーカーで最多(当社調べ)の6箇所の拠点にて、全国のお客様にQセルズブランドを提供致します。今後も日本に根差した迅速なサービス提供を信条とし、お客様にご満足頂ける企業として努めてまいります。

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ハンファQセルズのパネル、福岡県の11.72MWメガソーラーに採用

オリックス九電工は、日本コークス工業が所有する福岡県大牟田市新開町にある土地を借りて、最大出力11.72MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設し運転を開始します。

初年度の年間発電量は、一般家庭約3620世帯分の消費電力に相当する1304.2万kWhを見込んでいます。

出費比率はオリックスが70%と九電工が30%で、両社の合弁によるSPC(特定目的会社)のKクリーンエナジー(鹿児島県枕崎市)が事業主体となります。

合計出力約7MWを枕崎空港跡地に、出力7.786MWのメガソーラーを鹿児島県鹿屋市にすでに稼動させています。

発電所のEPC(設計・調達・施工)のサービスは九電工が担当し、太陽光パネルはハンファQセルズ製で、4万7838枚を設置します。

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QセルズやLS産電など、海外メーカーによる日本の太陽光市場戦略とは

国際的に原油価格が下落した事により、再びスポットを浴びている産業があります。それは一時停滞気味とされていた太陽光発電事業です。

日本や中国、アメリカでも、環境のために太陽光発電への切り替えが進んでおり太陽光発電市場は賑わいを取り戻しつつあります。

各企業は今後、市場が一般家庭やピルなどに分散して拡張するとの見通しを持っており、電力の買い取りを行っている日本を中心にそのような市場が大きくなると予想しています。

ハンファQセルズやLS産業、ハンソルテクスを含む韓国の太陽光発電企業54社が2月25日に東京で開催されたワールドスマートエネルギー展示会に太陽光モジュールとESSと呼ばれるエネルギー保存装置などの新製品を一挙に公開し、他国での太陽光発電市場の獲得へ向けて動き出しました。

ここでは各メーカーが打ち出している戦略をダイジェストでお届けします。

2014年は日本供給量744MW、一位を狙うハンファQセルズ

今年、日本での1GW、太陽光モジュールの販売専有率1位を目指しているのが太陽光電池やモジュールを製造しているハンファQセルズです。

昨年は日本で約744MW規模のモジュールの販売実績を作りました。方向性として、単純部品を中心に制御装置やESSなどをまとめた統合ソリューションを製造販売していくことが決定しました。そのため2月6日にハンファソーラーワンと合併して以来初めての参加となる先の展示会でも各家庭で太陽光で生産された電気を制御しリアルタイムで電力状況を確認できる新たなエネルギーシステムを発表しました。

LG電子効率19%超のプレミアム製品で対抗

一方ライバルでもあるLG電子は高価製品で勝負を仕掛けるという戦略に出ました。今回の展示会で披露したのは太陽電池セル60枚の製品で出力は320W、効率は19.5%とされます。
市中のライバル会社のどの製品も300Wを超えることはありませんでした。

LS産電水上太陽光発電製品で勝負

一方LS産電ですが水上用太陽光ソリューションを発表するなど日本市場の獲得のために各社様々な戦略を立てています。

この水上太陽光発電、日本でも実例が増えています。
ため池など、他に使い道のない場所を発電所に変えることができ、さらには水による冷却効果でパネル面の温度を下げて多くの出力を得られる水上発電は、LS産電によると30%ほど施工費が高くつくということ。一方でエネルギー効率が地上に比べて5~10%良い(多分これは、熱損失が5~10%抑えられることを意味すると思われます)としていて、すでに日本でも10件程度、供給を交渉している最中だといいます。

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ハンファQセルズ、ドイツの生産工場を廃止で今後はマレーシア製造中心に

ハンファQセルズドイツのタールハイムにある製造拠点(セルの生産能力230MW、モジュールの生産能力130MW)での生産を今年の3月1日に停止し、マレーシアでの生産中心に切り替えると発表しました。

ソーラーワンとの合併とは無関係

昨年末に発表されたハンファグループ傘下の姉妹会社ハンファソーラーワンとの合併との関係を疑うかたも少なくないかもしれませんが、QセルズCFOのKasey Son氏はこれを否定。コスト競争力を上げるための純粋な決断だったといいます。

ドイツで550人を解雇

顧客に影響を及ぼすことはなく、これからも品質第一の製品を変わらず提供していくというのはCCO(最高顧客責任者)のJustin Lee氏。むしろより安価に製品を提供できる可能性を指摘していますが、当のドイツでは550人もの従業員解雇が伴う今回の決断、消費者の我々としては、嬉しいような、悲しいような、ですね。

ちなみにR&D(研究開発)施設だけはドイツに残される予定だということ。現在Qセルズの主な市場は日本ですし、マレーシアから送る方が効率的といえば効率的ですね。

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大分県に24MW、ハンファQセルズ3件目の発電所

大分県杵築市に約24MWの大規模太陽光発電所が完成し、1月より運転を開始しています。
この発電所は、ハンファQセルズジャパン株式会社が独立系発電事業(IPP)として、ハンファエナジーと共同出資して杵築市の山の斜面に9万7888枚の太陽電池モジュールを設置したものです。

ハンファQセルズジャパンは、昨年700MWもの太陽光モジュールを販売している日本の外資系太陽光モジュールメーカーです。また、自社発電事業にも積極的なところで国内の発電所は徳島県に2MW(2013年稼働開始)、北海道に0.8MW(2014年稼働開始)に続いて今回で3件目となっており、年間100メガワットもの発電所の設置を目標としている企業です。

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