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雪国の太陽光発電|積雪地域の発電量と設置の注意点

北海道・青森・岩手・秋田・山形・新潟・富山・石川・福井・鳥取の10道県は、全域が豪雪地帯に指定されています(国土交通省)。道県庁所在地の日射量から計算した年間発電量は1kWあたり約1,090〜1,190kWhで、47都道府県の中では32位〜47位です。設置するときは、雪が滑り落ちやすい傾斜、地域の積雪量に対応したパネル・架台、落雪への対策を確認します。

豪雪地帯に指定された10道県の年間発電量

国土交通省「豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定」(令和8年4月1日現在)で、全域が豪雪地帯に指定されている10道県の年間発電量です。このほか14府県で、一部の市町村が指定されています。

全域が豪雪地帯に指定された道県の年間発電量(1kWあたり kWh/年)
道県年間発電量47都道府県での順位
北海道約1,190 kWh32位
岩手県約1,160 kWh35位
山形県約1,140 kWh39位
福井県約1,130 kWh40位
鳥取県約1,110 kWh41位
富山県約1,110 kWh41位
青森県約1,100 kWh44位
石川県約1,100 kWh44位
新潟県約1,100 kWh44位
秋田県約1,090 kWh47位
  • NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の道県庁所在地の値(1981〜2009年の平均・真南・年間最適傾斜角)×365日×損失係数0.85で計算。計算方法と47都道府県の一覧は都道府県別の太陽光発電で確認できます。
  • 同じ県の中でも地点によって差があります。一部の市町村が指定されている長野県では、長野市が約1,230kWh、松本が約1,410kWhです。

積雪地域で設置するときの注意点

1. 雪が滑り落ちやすい傾斜にする

傾斜が大きいほど、雪はパネルの表面を滑り落ちやすくなります。後で紹介する新潟の雪国型メガソーラーでは、20度と30度のパネルを1対3で設置し、降雪時は30度の方が雪が滑り落ちやすく、晴天時の発電効率には大きな差がなかったと報告されています。屋根の勾配や地域の積雪量で適した角度は変わるため、施工業者と相談してください(傾斜と発電量の関係は設置角度と方位)。

2. 地域の積雪量に対応したパネル・架台を選ぶ

パネルと架台が耐えられる積雪の重さは、メーカー・モデルによって異なり、データシートや設置マニュアルに記載されています。お住まいの地域の積雪量(自治体が建築基準法に基づいて定める垂直積雪量など)を施工業者に確認してもらい、それに対応した仕様を選んでください。

3. 雪止めと、雪が落ちる方向を確認する

パネルの表面はガラスで滑りやすく、屋根から落ちた雪が隣家の壁やカーポート、人に当たると、被害や賠償の問題になりえます。雪止めの設置や、雪が落ちる方向とパネルの配置を、施工業者と事前に確認してください。

4. 雪で覆われている間の発電は見込まない

パネルが雪で覆われている間は光が届かないため、ほとんど発電しません。雪が滑り落ちるか溶けるまでは発電量が下がるため、冬の発電量は少なめに見込んでおきます。

新潟の雪国型メガソーラーの発電実績

昭和シェル石油が新潟県の協力を得て新潟市に設置した発電所で、雪の多い地域でも計画を上回る発電量を記録しました。

この表は新潟雪国型メガソーラーの概要と発電実績です。
項目内容
場所新潟市(製油所跡地・敷地約3万5,000㎡)
事業者昭和シェル石油(新潟県の協力)
規模出力1,000kW(CIS薄膜太陽電池 12,528枚)
運転開始2010年8月31日
設置方法地上約1m(2009年の積雪85cmを考慮)、傾斜20度と30度のパネルを1対3で配置
発電実績2010年9月〜2011年7月の11か月で103万kWh(計画85万kWhの約1.2倍)
分かったこと降雪時は30度のパネルの方が雪が滑り落ちやすい。晴天時の発電効率には大きな差がなかった

積雪地域で施工経験のある業者を選ぶ

積雪地域での施工経験や、積雪に対応したパネル・架台の提案内容は、業者によって異なります。複数の業者から見積もりを取り、提案内容と価格を比べてください。

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よくある質問(FAQ)

雪の多い地域でも太陽光発電は発電する?
発電します。全域が豪雪地帯に指定されている10道県の年間発電量は、道県庁所在地の日射量から計算すると1kWあたり約1,090〜1,190kWhで、最も多い山梨(約1,380kWh)より1〜2割少ない水準です。新潟市の雪国型メガソーラー(出力1,000kW)では、2010年9月〜2011年7月の発電量が計画の85万kWhを約2割上回る103万kWhでした。
雪国ではパネルの傾斜を何度にすればいい?
傾斜が大きいほど雪は滑り落ちやすくなります。新潟の雪国型メガソーラーでは20度と30度のパネルを1対3で設置し、降雪時は30度の方が雪が滑り落ちやすく、晴天時の発電効率には大きな差がなかったと報告されています。屋根の勾配や地域の積雪量で適した角度は変わるため、施工業者と相談してください。
積雪に耐えられるパネルを選ぶには?
パネルと架台が耐えられる積雪の重さはメーカー・モデルによって異なり、データシートや設置マニュアルに記載されています。お住まいの地域の積雪量(自治体が建築基準法に基づいて定める垂直積雪量など)を施工業者に確認してもらい、それに対応した仕様を選んでください。
雪止めは必要?
パネルの表面はガラスで滑りやすく、屋根から落ちた雪が隣家の壁やカーポート、人に当たると被害や賠償の問題になりえます。雪止めの設置や、雪が落ちる方向とパネルの配置を、施工業者と事前に確認してください。
雪が積もっている間は発電しない?
パネルが雪で覆われている間は光が届かないため、ほとんど発電しません。雪が滑り落ちるか溶けるまでは発電量が下がるため、冬の発電量は少なめに見込んでおきます。

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