徳島県徳島市での、3.5MWのソーラーシェアリング事業

岐阜県で県営の営農型メガソーラーが稼働開始したニュースを以前おとどけしましたが、徳島県徳島市のものはさらに大規模な事業になります。

岐阜県の例は県が所有地を利用する事業を公募して採用されたものでした。
一方徳島県の例は、「国府花園薬草倶楽部」と名付けた兼業農家4人による団体が、高齢化、過疎化が進む地域の農業を守るために行う事業。
平成25年3月31日に農林水産省が認めた、太陽光発電のための農地転用の一部許可を受けて許可を受けた本格的な営農型メガソーラーとしては先進的な例となります。

具体的には、合計約4ha(20カ所)に3.5MWの太陽光発電設備を設置。
ちなみに1MWあたり約1.1haを使っており、営農型ではない太陽光発電施設と同等の土地利用率を達成しており、それに加えて農業の収入(農地転用許可にのっとり、収穫量の約8割の維持が目指される)もあるため、非常に採算性の高い事業となると予想されます。さらに徳島県は全国的にも発電量が多く得やすい地域です。

太陽光パネルは1.8〜2.5mの支柱の上に設置され、農地ではトラクターも利用しながら通常通り農業が営めるということ。

作物は付加価値の高の薬草や山菜などを選び、将来的にこれらの作物を使った加工品生産、薬膳料理店の経営、医療ツアーの誘致などを考えているそうで、農業から発展して多角的な経営で地域の活性化に繋げたい意向。

ただ太陽光発電を行うだけでなく、その先も考えた多角的な計画が頼もしいですね!それも、太陽光発電に対する優遇的な売電制度があってこそだとも考えられます。

参考