トリナソーラー、2015年以降はさらにコスト低減をめざしてシェア拡大を狙う

中国に本社を置くトリナ・ソーラー社は現在世界二位のソーラーパネル出荷数を誇る会社であり、今年度中に世界一の出荷数を目指す見通しを立てています。世界一の出荷数を達成するべくトリナ・ソーラー社では現在研究開発を盛んに行っており、ソーラーパネルのエネルギー変換効率を向上させてアドバンテージを作り出しているほか、耐久性に優れたパネルや、太陽光発電システム全体を管理するシステムなどの新製品を投入しています。

世界全体の太陽電池市場は米国や中国、日本などという国が多くを占めており、中でも日本のメガソーラー事業をターゲットに売り込みを行っていく計画を立てています。
現在のトリナ・ソーラー社の日本での市場シェアの目標は8%を打ち出しており、2014年のシェアである7%からより引き上げていく見通しです。そのため、トリナ・ブランドの商品のみならず、自社工場で製造した商品をOEM製品として日本企業のブランドとして販売するルートなども確保されています。

中国ブランドであるトリナ・ソーラー社は、それまでの安値攻勢の一本でシェアを獲得してきた中国メーカーのような非常に廉価な販売のみを行うのではなく、あくまで粗利益を得たうえで事業を拡大するための資金へと回すことが大切であると考えており、その上で販売後のアフターケアや徹底的な品質管理を行っていく方針です。
2015年度以降には太陽光発電の買取サービスにおける電力の買取価格が下落する懸念があり、太陽電池のコストを電力会社の電力料金単価と同程度にするためにコスト低減をターゲットとして運営を行っていく方針です。
中長期的には、日本でのシェアを10%以上にすることが目的として掲げられています。

参考