利回り18%!昭和シェルと宇部興行によるメガソーラーが完成!

以前ニュースをご紹介した宇部興産と昭和シェルによるメガソーラーが完成したそうです。

総工費は約50億円でキロワット換算約23万円。
2012年度中に設備認定を済ませているはずなので、40円(税抜)の売電単価が適用され、年間平均9〜10億円の売電収入を見込むということです。

ちょうど遊休地を持て余していた宇部興行と、使用したパネルのメーカーであるソーラーフロンティアを完全子会社としている昭和シェルによる事業だったからこそ成し得た驚異的な利回りは約18%!羨ましい限りですよね。

ちなみにここでは、同発電所の設備利用率は13.4%、年間発電量は1175kWhという想定で売電収入を算出していますが、実際の稼働中太陽発電所の記録を見てみると、全国平均に近い山口県でも14.28%の設備利用率となっており、利回り18%の試算でさえ”控えめ”になる可能性も大いにあります。
ましてや使用しているのは実発電量で結晶型の1.1倍程度が出ると実証されているソーラーフロンティア

参考までに、平均データとしてある山口県の設備利用率14.28%を1.1倍にしてみると15.7%という数字が得られます。
そしてこの設備利用率による売電収入は年間11.7億円、利回り23.4%!!

とまぁ、純粋に興味に駆られて計算してみましたが、あくまでこれはかなり好条件での発電事業が行われた場合の試算ですが、売電単価も引き下げられている現在からすると夢のような利回りですよね。

参考

遊休地などを利用した産業用太陽光発電・価格と収益のシミュレーション
発電事業にもうってつけ!ソーラーフロンティアのCIS太陽電池・特徴や最新相場価格情報など

山口県でのり面発電の実証実験

のり面での太陽光発電は各地で行われていますが、山口県は農道や水路などの法面でフィルム型のアモルファスシリコン太陽電池を組み込んだ防草シート「防草発電シート」を使う実証試験を始めました。

柳井市の農業用ダムの管理用道路の法面約80㎡に、出力2.7kWのシートを設置したということで、電力を農業用ポンプでまず使用し、余剰は売電されるという事。

2.7kWというと通常の住宅用太陽光発電と比べても小規模と言える容量なので、余剰売電すると言っても収入としては微々たるものかもしれません。

とはいえ除草作業の必要が無くなったりと、副次的なメリットを考えると、活用例は今後も増えていく可能性もあります。3年の期間を設けて発電および除草効果を検証するということ。
今月24日には現地見学会も予定されています。

参考

昭和シェル、山口県の宇部興産と協力で21.3MWのメガソーラー

昭和シェルは大規模な太陽光発電施設の話題が相次いでいます。

宇部興産株式会社との協力で今回建設が決まった事業。
「ユーエスパワー株式会社」という新会社を合同で立ち上げ、宇部興産の遊休地に21.29MWのメガソーラーを建設します。

宇部興産株式会社は、所有する自家発電所や電力会社向け卸発電所のノウハウを活かしながら、運転監視、設備の保守・管理を行います。

一方で昭和シェルは、子会社のソーラーフロンティア製のパネルを提供、さらに太陽光発電に関わる事業ノウハウの提供を行います。

今年4月に着工を行い、来年2014年の7月からの稼働開始予定だそうです。

参考

三井物産太陽光発電事業の全貌・パネルは京セラ、ソーラーフロンティア、パナソニック・被災地復興支援のための太陽光事業など

三井物産は全国で発電事業に関わっていますが、今日発表された「宮城県東松島市で復興支援の太陽光発電事業」のニュースとともに、自社事業・共同事業すべてにおける、発電事業の内容をまとめた資料を発表しているので、ご紹介します。

まず今回発表された「宮城県東松島市で復興支援の太陽光発電事業」
メガソーラーと「カーポート型」の2種類の施設を手掛けます。
メガソーラー内容

  • 東松島市野蒜地区の奥松島公園跡地
    浸水により居住が困難となった野蒜地区沿岸部をメガソーラーに活用
  • 規模:3,581kW(3.581MW)
  • パネル:京セラ
  • 建設開始:2013年1月
  • 運転開始予定 2013年10月

カーポート型内容

  • 東松島市中心部の公共施設3箇所の駐車場スペース
    災害時の非常用電源確保のための施設
  • 規模:270kW(合計)
  • パネル:パナソニック
  • 建設開始:2013年1月
  • 運転開始予定 2013年3月

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企業年金モデル
東京海上アセットマネジメント投信との共同事業。JFEスチールグループが施工に関わるという事で、ニュースでも一度ご紹介しましたが、これらは企業年金等の投資先として開発されるということです。
全国に計10か所、約28MWの出力になる予定です。
パネルについてはソーラーフロンティアが山梨県の2つのメガソーラーへの自社製CISパネルの供給を発表しており、さらに他のメガソーラーに関してもパネル供給の交渉が進んでいるそうです。
ソーラーフロンティアは国内外でメガソーラーへのパネル供給の伸び率が高いと感じます。

  • 北海道網走市(市有地)・1.5MW
  • 北海道厚真町(町有地)・1.5MW
  • 山梨県韮崎市(県有地)・5.3MW(ソーラーフロンティア製パネル)
  • 山梨県甲斐市(県有地)・5.1MW(ソーラーフロンティア製パネル)
  • 三重県四日市市(民有地)・1.8MW
  • 和歌山県(南海電鉄保有)・1.8MW
  • 徳島県徳島市(民有地)・2MW
  • 山口県田布施町(民有地)・3.0MW
  • 山口県山口市(市有地)・3.5MW
  • 熊本県球磨郡錦町(町有地)・2.2MW

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大規模メガソーラー発電事業
大規模メガソーラー事業を他企業と合同で行っています。

  • 鳥取米子メガソーラー」
    SBエナジーと共同
    鳥取県米子市などに合計42.9MW
  • 田原メガソーラー」
    東芝など7社での合同事業。技術開発やコスト引下げなどのノウハウや課題を共有する目的
    愛知県田原市に50MW(他に風力発電6MW)
    過去の紹介記事

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三井物産は他にも過去に、JFEエンジニアリングとの共同出資で羽田空港のターミナルに2MWの施設建設や、スペインのカタルーニャ地方の1.5MWのプロジェクトへの出資も行っていいます。

三井物産の事業にも採用された京セラパナソニック、ソーラーフロンティアなど、メーカー別パネルの最安値・相場確認はこちらから!

JFEスチールグループ山口と和歌山に合計8.3MWを建設・三井物産の事業の一環

三井物産株式会社と東京海上アセットマネジメント投信株式会社が実施する第1期分3ヶ所のメガソーラーを、JFEスチールグループが設計からすべてをフルターンキーで受注されました。

内訳は山口県山口市に3.5MW、山口県田布施町に3MW、和歌山県串本町に1.8MWで、2013年の中ごろまでにすべての発電所が稼働している計画です。

JFEスチールグループのJFE電制は、産業用の太陽光発電で10年以上の施工実績があります。同じくグループ内のJFEシビルとJFEスチールの共同開発した耐食性の強い「JFEエコガル®」架台の使用など、グループ全体の技術と経験を結集して、最適なシステム設計から設備メンテナンスまで提案できる体制を整えており、今回の受注でもそれが発揮されることとなります。

パネルはどこのパネルを使われるのか気になりますね。

JFEスチール:プレスリリース