田淵電機の新技術パワコンで、発電量を増やせる?

パワコンメーカーの田淵電機が、「太陽光発電所の発電効率を高められる」新技術を開発したとのこと。
詳細がプレスリリースは見つからなかったので詳細が分からないのですが、なんでも、通常大型パワーコンディショナーを少数代おくところを、容量の少ない小型パワコンをパネル下に設置できるようにしたものだといいます。
これによってパワコンの設置に場所を取らないのでパネルを設置できる面積を増やせたり、一つのパワコンに接続するパネルの枚数が減るので、出力変動そして異常などにも気づきやすいメリットがあるのだとか。

台数を増やすとメンテナンスや初期費用が増えるイメージがあるのですが、実際どうなのでしょうか。
公式リリースによる詳細を待ちたいところです。

ALSOKのパネル点検は空飛ぶロボット!

ALSOKは、無人飛行ロボット(ドローン)を利用したメガソーラーの点検サービスを開始すると発表しました。

同サービスはまず点検経路をパソコンで指定し、ドローンは経路に従って自動飛行。可視カメラと熱赤外線カメラによって空中から無線で映像を転送し、「ホットスポット」と呼ばれる異常個所を発見するというもの。

2MW程度だと人力で一枚一枚の確認は約4時間かかるところ、わずか15分で行えるというから、時間にして16分の一。

作業にはモニター確認と飛行ロボの準備の2人でできるということ。
なんだかこのロボ、かわいいです。

参考

スフェラー(sphelar)の懐中電灯にため息

sphelar

sphelar(スフェラー)という球状の太陽電池を使用した懐中電灯、美しいです。
太陽光発電はデザイン・アートとの相性が抜群だということが再確認されます。

sphelar2

大阪のデザインスタジオ/ショップのgraf studioと、京都のスフェラーパワーのコラボレーションによって生まれた照明機器。

第一弾として昨年(か2年前)に同社がランタンを発表しましたが、砂時計を上下を逆にするだけで充電/放電(点灯)できる、その優雅なインターフェイスには感動したものです。

暗いベッドルームが怖い子供部屋なんかにもピッタリなこの照明器具を、いつかは手に入れなければと思っていたのですが、その小型版の懐中電灯が商品化されたということです。

いざというときに電池切れの心配がないのもメリットの一つですが、災害用に取っておくのはもったいない美しさ。
アウトドアや自転車の照明などにもピッタリです。

sphelar(スフェラー)

三菱電機、PCS10台接続の住宅用太陽光発電モニター新商品発表

三菱電機は、住宅用太陽光発電システム向けカラーモニター「エコガイド」の新製品を12月に発売開始すると発表。再生可能エネルギーの固定買取制度が発足した影響により、全量買取対象となった10kW以上50kW未満の低圧連系システムの市場が拡大しつつあることを受け、これまでパワーコンディショナー(電流変換器)を2台までしか接続できなかった低圧連系システムでも、一戸建て住宅と同様に10台まで接続できるように改良されています。

発電量などの運転状況は、接続したパワーコンディショナーごとに表示することができます。これによりシステムに異常が発生した場合も早期発見の可能性が高くなり、売電機会の損失を最小限に抑えることができます。通信方式は安定性に優れる有線を採用、従来では最大50mだった通信距離は、その2倍となる最大100mに変更されています。

表示ユニットは発電・消費・売電・買電といった電力状況に加え、年月日ごとの実績がグラフとなって示されます。積算発電量に応じて動物や草木が増えるアニメーションで環境貢献度がチェックできる他、発電量・消費電力を時間帯別に示す画面も用意されています。
販売価格は99,000円(税別)で、月産3,000台を予定しています。

参考

環境にさらに優しいメガソーラーは木の架台で – 福島県に4.8MWの木製架台メガソーラー

太陽光発電事業の環境貢献性を高くするための試みとして、ちょっと前から話題になっているのが木製架台
間伐材のように用途が限られた木材を有効利用できることに加え、発電施設を解体する際は他用途にさらに再利用したりでき、発電事業のライフサイクル全体を通したエネルギー消費の低減に貢献、つまり発電設備としてのエネルギー収支比をより大きくすることが可能となります。

福島県棚倉町の藤田建設工業は木造住宅建築のノウハウを生かした木製架台の実用化に着手し、完成した架台のお披露目を行いました。
強度を考え、今回はヒノキを採用。これまでに防腐処理をした木製架台の例がありましたが、解体時にウッドチップなどに再利用することを考えて防腐処理はしなかったのだそう。

発電所は20年は稼働することになりますが、防腐処理がなくても劣化しないのかが気になるところ。
同社はこの架台を使用して、県内社有地に2か所、合計4.8MWのメガソーラーを設置すると発表。3万2550本分の間伐材が架台に姿を変え、来年3月には発電所が稼働する予定。企業向けに、見学会なども開かれる予定です。

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反射鏡と追尾システムでさらに進化する?採光システム

紫外線関連機器や電子部品などの輸出入を行う東京都ユーヴィックスは、新しく米Sundolierの「Daylight Harvestor」および、カナダSuncentralの「SunBeamer」という太陽光採光システムの取り扱いを始めると発表しました。

採光システムとは、太陽の光を集める機器を野外に設置し、それを光ファイバーなどで室内に届けるシステム。
電力を使わないことから、究極のエコ照明などともいわれます。

大きい施設では三井不動産のららぽーとなどでも採用されています。

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写真は「デイライド・ハーヴェスター」。
今回ユーヴィックスが取り扱いを始める2つの商品はどちらも太陽を追尾するシステムを搭載していて、時間ごとに最大限に光を集められる角度を調整します。
そして集光や集めた光の伝達に鏡を使うという点も共通するこれらの商品。

日本にもすでに採光システムは商品としてありましたが、いろんな選択肢が増えることで採用できる建物なども増えていくかもしれませんね。

キャノン「M15P-CL」、カメラでソーラーパネルの欠陥を検知

キヤノンが開発した「M15P-CL」は、ソーラーパネルの微細な欠陥を正確に検知できるというカメラ。

ソーラーパネルの製造工程で、ソーラーパネルの微小な傷、異物などの欠陥を正確に検知できる商品として開発されました。

大規模な太陽光発電を運用すると数%のパネルの欠陥により発電量が低下、売電収入にも影響がでてきます。
太陽光発電設備の関連ビジネスとして、欠陥をすぐに見つけ出せる運用管理サービスも多く出てきていますが、パネルを選ぶ段階でこうした設備を活用して生産管理体制が整っているメーカーを選ぶというのも重要かもしれません。

参考

関空のメガソーラーには三井情報による太陽光発電監視サービスを採用

関西国際空港の「KIXメガソーラー」が、2014年2月1日に稼働開始。発電状況の監視には三井情報による、リアルタイムの遠隔監視サービスが採用されたそうです。

遠隔監視サービスは他にも、シャープの「Webモニタリングサービス」などがあります。先日この「Webモニタリングサービス」サービス利用者数が4万件を突破したというニュースも発表されましたが、三井情報のサービスは、大規模発電所での利用を想定して設計されているということ。

三井情報はデータセンターでの発電データの長期保管ができ、事業者用には収益バランスの確認ができる管理画面を用意、メンテナンス事業者用にはレポート作成機能によって日々のオペレーションを容易に、など売電事業に適した機能の搭載が特徴で、クラウドサービスによってより安価にサービスが提供できる部分も魅力なのだとか。

参考

自立運転機能付きの100kWパワーコンディショナ

三洋電気株式会社は、100kWの産業用太陽光発電用パワコンディショナー「SANUPS P83E」のラインナップとして停電時に自立機能の付いたものを発表しました。
“三洋”というので、今はパナソニックで取り扱われている高性能HITパネルを元々販売していた三洋電機かと思ったら電気違いの山洋電気という会社なのですね。

産業用の太陽光発電も、停電時の自立運転機能があれば災害時にも安心ですね。

参考

太陽光を蓄光して夜に光る美しい歩道

夜の歩道を照らすために太陽光パネルと蓄電池を搭載した独立型の街灯なども普及が進む中、夜道を照らすのに電気を使わないという発想の転換により美しい景観をも実現した製品、それが「Starpath」。
太陽光を蓄光し、光る様子はまるでクリスマスイルミネーションのように幻想的で素敵です。

この光る表面塗装材「Starpath」を開発したのはPro-Teq社。スプレー塗布できる、速乾性エラストマーコーティング剤を開発するイギリス拠点の会社です。

Pro-Teq社HP
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