福岡の太陽光メーカー、サニックスが全社員の16%相当数の希望退職者を募る

福岡市の太陽光発電システムの販売・施工業者であるサニックスは、7日、希望退職者を600人募集すると発表しました。今回の希望退職者の募集は、全社員の16パーセントにあたります。

営業所の統廃合も進めるこの措置には、再生エネルギーの買取制度見直しにより経営状況が急激に悪化している背景も。希望退職は太陽光事業部門メインに募られ、応募者には割り増し退職金が支払われる予定です。同時に、西日本を中心に営業所の大幅な削減も行われます。

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サニックス、発電事業と電力小売り事業を拡大

株式会社サニックスは太陽光電力および電力小売事業の拡大を決議しました。
東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力の管内において、発電電力10kW以上50kW未満の太陽光発電設備を対象に、発電された電力を固定価格買取制度で定められている価格に一定額を上乗せして買取をするサービスを開始します。
また、特定規模電力業者による電力小売が認められている高圧受電の需要家向けに電力の販売を行うことにより、電力小売事業を拡大します。適切な電力契約を行うことにより、電力コストの削減を促進します。
事業開始は平成27年10月1日を予定しています。

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サニックスが2015年3月期赤字で業績を下方修正

サニックスは、電力会社の接続保留を受けて2014年10月31日に売上高1180億円、経常利益32億円・当期利益を13億円に下方修正していましたが、太陽光発電設備の着工の遅れが予想を上回ったため、2015年に3月の木通算連結業績の見通しを更に下方修正することになりました。修正後の売上高は970億円、経常損失は14億3千万円、当期損失は27憶2千万円と赤字に転落する見通しになっています。
太陽光発電システム関連を主な事業としている『SE事業部門』は、サニックスの売り上げの6~7割を占めていますが、2月12日の時点で、SE事業部門の売上高は前年にに対して69.9%増加して517億5200万円となりましたが、売上高の中の人件費などの固定費の比率が大きく上昇したため、30億7500万円の営業損失を出す結果となりました。
サニックスは、太陽光発電システムの施行件数の増加を前提で、SE事業部門の人員を638人から2706人にまで増員したため固定費が上昇しましたが、接続保留問題などの外部環境の悪化によって、売上高の伸びが予想を下回り、固定費の増加を吸収できなかったという結果になっています。
サニックスでは、今後、東京電力・中部電力・関西電力管轄が、今後の主要な営業地区になると見込んでいて、九州・四国地区から、関東・関西・中部地区に人員の配置換えを行う予定です。同時に、採算性の改善を図るため、太陽光発電用の部材や流通費のコスト削減、固定費の全面的な見直しを図り、損益分岐点を引き下げる方針です。
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太陽光全量買取中止を受けてサニックスはリストラも、さらに販売は住宅用にシフト

太陽光発電の全量買い取りについて、申込みの保留(実質的な買取の中止)が各電力会社から相次いでいる中、福岡県を拠点とする太陽光発電システム販売のサニックスは直に影響を受けているようです。(参考:各電力会社の買取状況の速報

同社は拠点九州で全量買い取り対象の産業用太陽光発電の販売を主としていたのでしょうね。九州電力の発表からすぐに、

九州以外への人員配転や採用計画の見直しなどのリストラ策に着手する

と発表しており、かなり焦っている様子です。
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sanix

従来の主な販売先である産業用から、まだ買取中止の影響を受けていない住宅用に市場をシフトし、画像のような広告で緊急売り出しも行っている模様。

住宅用太陽光発電もサニックス
先着500名様ご予約
サニックスなら3.5kWシステムが
なんと99万3,600円

ちなみにサニックスは中国や台湾のメーカーのパネルをOEM販売しています。
広告のセール品は中国製パネルなのかどうかまではわからないのですが、3.5kWで単価28万円台という価格は、最安値ではないにせよ安めです。見積もりの際は比較検討もお忘れなく。

中国系のメーカー一覧ページ
全13メーカー・価格相場比較表

日本の太陽光発電業界を先導する10大企業はどんな会社?

日本流通産業新聞で、「太陽光業界をけん引する10社特集」というものが発表されていました。(現在記事は見れないようですが)

これは、日本における太陽光発電の普及と市場の拡大に、”営業および施工技術”の観点から牽引力のある企業を紹介したものらしく、実際に紙面は読んでいないのですが企業の名前だけはウェブにも上がっています。

の10社が取り上げられています。
当サイトでもご案内することが多い企業も上がっています。

これらの多くが太陽光発電の施工販売業者。
唯一京セラは自社で太陽電池を作るメーカーで、イオンモールに京セラの太陽光発電の店舗を作ったりもしています。ちなみにイオンモールの京セラの太陽光発電は、日本エコシステムが施工販売に入っています。

サニックスエクソルは、比較的知名度の低い海外メーカーとの取引をいち早く行っています。

ウェストホールディングスは水上のメガソーラーをいち早く手掛けたりと、産業用太陽光発電の可能性を独自に追及している印象があります。

ジオックスは数あるネット系の太陽光発電販売店の一つ。
ネット系施工販売店は雨後の筍のごとく多く出てきましたが、1~2年のブームの後に既に住宅用の施工は終了して産業用のみの取扱い、というようにシフトの早い業者もあります。
こうなると、「10年後には既に太陽光発電から手を引いている」可能性も無きにしもあらず。安いけれど実際の契約はちょっとだけ注意が必要です。

ジオックスはここに取り上げられているということは、ネット系販売店の中でも健全性の高い販売店だと考えられます。

当サイトでは、ネット系販売店の最安値価格を毎月調査、比較掲載しています。

サニックス、佐賀県にパワコン工場新設

メーカー直売にこだわるサニックスの太陽光発電。
韓国のLS産電などから仕入れたパネルを直売というスタイルで太陽光発電においては施工販売店に近いビジネスモデルですが、需要の拡大を見据えて新たに、太陽光発電関連機器であるパワーコンディショナーの工場を作ると発表しました。

8億4500万円を投じて作られる新工場は佐賀県武雄市に建設され、従業人約100人の雇用が見込まれています。
これによってさらに安いシステム価格で、太陽光発電の提供を可能にしたいということ。

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