パナソニック、オーストラリアなどで蓄電池販売

パナソニックは、住宅用蓄電池をオーストラリアニュージーランドを皮切りに海外に向けて販売していくことを発表しました。

蓄電池はすでにインドの携帯電話基地局向けに展開していますが、住宅用の海外販売は今回が初めての試みとなります。
今後、太陽光発電の普及が進んでいるイギリスやドイツにも進出する予定で、平成30年度の海外売上高を100億円と目標設定しています。

オーストラリアでは10月から容量8kWh時のリチウムイオン蓄電池を現地の電力小売り会社3社を通じて販売する予定で、ニュージーランドでも現地の小売り会社と提携予定です。

オーストラリアでは全世帯の18パーセントにあたる約140万世帯が太陽光発電を導入しており、普及率は世界でトップを誇ります。電力小売会社は太陽光パネルを設置している住宅で電気代の節約効果などについての実証実験も併せて行っていく予定です。

参考

オーストラリア、2013年までの住宅用太陽光発電・累積設置量は3.1GW

インドに続きオーストラリア累積設置量です。
オーストラリアは、2013年までの累積で、住宅用の太陽光発電の設置量が116万件、3.1GWになったそうです。計算すると一件あたり2.7kW弱になります。
日本の住宅用太陽光発電の平均設置容量が3〜4kWであることを考えると、オーストラリアではより小規模容量を載せる家が多いようです。日本よりもオーストラリアの住宅の方が屋根が小さいとは考えにくいので、補助金制度などの関係でしょうか。

オーストラリアでは、2020年までに再生可能エネルギーによって20%の電力をまかなうという目標を掲げています。

参考

各国の太陽光発電累積設置量・最新情報

各国の導入状況が発表され次第、随時更新していきます。参考までに各国の総電力需要に占める太陽光発電の割合も併せて掲載しています。なお、地域によって太陽光発電の設備利用率は異なりますが、平均的な設備利用率が把握できる国については表中の数字を使ってご案内しています。それ以外の国については日本の設備利用率13%(1kWあたりの年間発電量1140kWh)で計算してご案内しています。

国名 累積設置量 国の電力需要(MW) 設備利用率 太陽光割合 データ更新月 URL
中国 43,530 MW 5,463,800,000 16% 1.1% 2015年12月 参考
ドイツ 39,700 MW 582,500,000 11% 6.6% 2015年末 参考
日本 34,347 MW 859,700,000 13% 4.6% 2015年12月 参考
アメリカ 25,910 MW 4,686,400,000 17% 0.8% 2015年12月 参考
イタリア 18,920 MW 307,200,000 8.0% 2015年12月 参考
フランス 6,580 MW 462,900,000 14% 1.5% 2013年6月 参考
スペイン 5,440 MW 249,700,000 16% 3.2% 2015年12月 参考
オーストラリア 5,093 MW 2015年12月 参考
インド 5,048 MW 938,823,000 19% 0.9% 2015年12月 参考
イギリス 3,510 MW 323,300,000 10% 2.5% 2015年12月 参考
韓国 3,421 MW 2015年12月 参考
ベルギー 3,250 MW 84,780,000 4% 2015年12月 参考
ギリシャ 2,610 MW 59,530,000 7.4 % 2015年12月 参考
カナダ 2,500 MW 2015年12月 参考
チェコ 2,085 MW 59,260,000 3.5% 2015年12月 参考
オランダ 1,570 MW 112,500,000 1.2% 2015年12月 参考
タイ 1,444 MW 2015年12月 参考
台湾 1,176 MW 2015年12月 参考
南アフリカ 1,122 MW 2015年12月 参考
パキスタン 1,000 MW 2015年12月 参考
オーストリア 937 MW 65,670,000 12.7% 1.5% 2013年11月 参考
イスラエル 870 MW 2015年12月 参考
チリ 854 MW 2015年12月 参考
デンマーク 789 MW 32,070,000 10.8% 2.3% 2015年12月 参考
ポルトガル 454 MW 48,270,000 14.5% 1.2% 2015年12月 参考
アルジェリア 300 MW 2015年12月 参考
メキシコ 205 MW 2015年12月 参考
スロベニア 195.6 MW 14,700,000 1.5% 2012年11月 参考
フィリピン 156 MW 2015年12月 参考
サウジアラビア 100 MW 2015年12月 参考
ブラジル 69 MW 2015年12月 参考
アラブ首長国連邦 24 MW 2015年12月 参考
エジプト 16 MW 2015年12月 参考

イタリア、ドイツは全体から見た割合も高く、「太陽光先進国」と言われるだけあります。
チェコも、経済的に無理をしてでも導入促進をしているだけあって、割合的には日本を大きく上回っています。

インドネシア・1人1ワットの太陽光計画

人口にして日本の2倍近く、世界第4位のインドネシア。(そんなに人口がいるの、私知りませんでした。データはここから)そのインドネシアに「一人1ワットの太陽エネルギー」を目標に掲げるのは、”SGI-Mitabu“。The Solar Guys International (SGI)とMitabu Australia。両社ともオーストラリアの会社ですが、東南アジアの太陽光発電普及を主な事業としています。

今回、2憶4千万近くの人口に1ワットずつを達成させるために約250MWの太陽光発電施設の建設を目指しており、第1段階として50MWの施設を建設するための資金確保が完了したということです。

この施設はデザイン的に初の試みとなるという事で、地元の雇用者や、旅行者の注目を集めることが期待されています。

同社は今後インドネシアに限らずアジア諸国すべてを対象に「一人1ワットの太陽エネルギー計画」の実現をしたい意向だということです。

このSGI-Mitabuのパートナーシップのページには、今のところパネル提供は”京セラ”の名前だけが上がっており、インドネシアの第1段階・50MWのプロジェクトではおそらく京セラ製が使われると考えられます。東南アジアでの、オーストラリア企業のプロジェクトにも採用されているというと、京セラ製太陽電池モジュールの信頼性は海外でも高い評価を受けているのですね。

京セラの太陽光発電について・価格相場など

参照