台湾のメーカー合併でサンテックに次いで生産能力で世界2位に


台湾の太陽電池のメーカー「新日光能源科技」(国内第2位)と「旺能光電」(同5位)が、2013年6月を目途に合併することを明らかにしました。
2社を合計すると生産能力が2GWになり、中国のサンテックに次ぐ世界第2位の生産能力になる見通しです。

合併によって規模を拡大し、価格競争に勝ち残るためと考えられています。
合併には規模拡大による生産効率・単価の引き下げ以外にもメリットがあるという専門家もいます。つまり、合併によってその製造メーカーの「開発部門」を大きくできる余裕ができるほうが、技術的なイノベーションを起こしやすいという考え方。

これを機に大手の合併はより加速することになるのでしょうか。
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モテック、ライバルの台湾企業を買収の噂

日本にも伊藤組モテックとして北海道を拠点に展開している台湾の大手モジュールメーカーのモテックですが、台湾の経済ニュースによると同じく台湾のNeo Solar Power Corporationの買収の噂が持ち上がっているそうです。

ひとつ前に「太陽光発電合併の利点」という記事を紹介しましたが、実際に買収はどんどん進んでいくことになるのでしょうかね。

この買収が実現すれば、モテックの設備は3GWに達するという事。
現在年間1.5GWの設備容量を持つモテックはさらに今年中に1.6GWにまで設備量を増やす予定で、Neo Solarの方は1.3GWの設備容量を持っているとのこと。

しかし、世界中の設備容量はすでに需要を上回っていて、シャープソーラーフロンティアなどの日本企業も設備の縮小をしています。
ここで注目されているのはやはり設備容量よりも世界シェアなのでしょうか。
合併によってシェアは7%にまで引き上げることができ、アメリカのファーストソーラーと中国のJAソーラーに次いで3位に上昇するという事です。

メーカー側からはこの噂について「推論であってコメントは出さない」という姿勢を見せていますが、Neo Solarの10月の歳入を見てみると2,650万米ドルと、前月の9月よりは少し上回ってはいるものの、前年の同月と比べて34%減となっており、厳しい経済状況であることは明らかであるようです。

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太陽光発電業界の合併が進むことの利点とは?

「今。太陽光発電業界で起こっていることは、数年前メモリーチップ業界で起こっていたことと重なる。」
と言うのはGTM米太陽光市場動向カンファレンスでのMartin Hermann。

数年前何百もの製造企業があったメモリーチップ産業は、今は数えるほどしか残っていません。
メモリー市場も太陽光発電と同じく、度重なる急成長と破綻ごとに数パーセントの企業が脱落していきました。

しかしMartin Hermannが注目するのは製造会社一社が持てる研究開発部門の大きさです。
つまり、合併によって一つの企業が大きくなればなるほど、研究開発に携わる人数を増やすことができ、業界のイノベーションを引き起こすこともより容易になるという考えです。

メーカー側の人間はともかく消費者の私たちは、こういう風に考えれば太陽光発電業界の興亡も希望を持って見られそうですね!

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