2014年2月「ソーラーパネルの市場最安値価格」は4ヶ月ぶりに低下の動き

太陽光発電の価格相場更新!

このサイトでは太陽光発電のネット上最安値比較表を毎月更新していますが、ソーラーパネルの価格はここ数ヶ月更新されておらず、価格据え置きの期間は実に4〜6ヶ月。2013年の12月は、年末の駆け込み需要にむけて価格競争が再燃するかと思いきや、それは静かなものでした。

しかし今月に入り、人気が集中していると思われるブランドのパネル価格に大きく変化が見られました。

具体的にはソーラーフロンティアの「SF170-S」が、昨年9月の28.3万円/kWから、今月は27.6万円/kwに。
いまだに住宅用の太陽光発電はほとんどのプレイヤーが結晶シリコン系のパネルで、化合物系CIS太陽電池のソーラーフロンティアは効率において引け劣っているイメージがありました。
しかし、住宅でも10kW全量売電ができる積水化学の太陽光発電住宅「スマート・パワーステーション」にソーラーフロンティアのパネルが採用されたりと、住宅の屋根の限られた面積でもパワフルな発電(そして十分な売電)ができることが認められつつあるのではないでしょうか。

また東芝のソーラーパネルの最安値価格も更新されました。
世界最高効率モデル「SPR-250NE-WHT-J」は、31.7万円/kW(2013年10月時点)から31.5万円/kWになり、わずか1,000円/kWの差ですが同じく高効率が売りのパナソニックのHITパネルよりも安くなり、さらに採算性に貢献できる選択肢になってきています。
廉価版モデルの「LPV-200V-BLK-J 」も、28.2 万円/kW(2013年8月時点)からずっと動かなかった価格ですが、今月は26.8 万円/kWと大きく価格が下がっており、中国メーカーの安さに近づいてきています。

最後に、価格の安さが売りの中国メーカーの中でも、トリナソーラーはずっと最安値を守ってきましたが、今月アップソーラーにそれを抜かれています。
トリナソーラー「TSM-205DC80.08(205W/16.0%)」が25.3万円/kWに対し、
アップソーラー「UP-M200M(200W/15.7%)」は25.2万円/kWでキロワットあたり1,000円だけ安くなっています。
トリナソーラーの方が若干出力が勝るパネルなので、実質的には、2ブランド同程度の価格帯になったと言えるでしょう。

より詳しい価格最安値比較表はこちら


価格以外に注目したいのが、ネット系の太陽光発電業者の中でも最安値に近い価格を提供していた会社の一つが住宅用の太陽光発電の販売を終了したことです。

価格の変動も早く、ビジネスの展開も早いのがネット系の太陽光発電業者の特徴。
最近では住宅用太陽光発電だけでなく、HEMSを強化する業者やカーポートを強化する業者、自分で組み立てができるような野立てのパックを販売する業者、蓄電池パックを販売する業者など、それぞれの色が見え始めていましたが、住宅用の太陽光発電市場から一抜けし、産業用に特化する業者が出てきたというのは注目したいところです。

価格の安さをとにかく優先させたい場合はネット系の業者に頼む手もありますが、10年、20年の付き合いになる太陽光発電。太陽光発電の施工における実績や専門性なども考慮した施工店選びをおすすめします。
それぞれの業者を、価格やバックグラウンドといった面で色々相談にのってもらえる一括見積もりサイトの利用をおすすめします。
価格交渉にはぜひ、当サイトの価格比較表もご参考になさってください。