ソーラーフロンティア、サブモジュールにおいて19.2%の効率を達成

ソーラーフロンティアは、30cm角サブモジュールにおいて19.2%の効率を達成したと発表。
これは2012年2月にの同社記録17.8%を1.4%上回ります。

太陽電池は、面積の小さいセルにおける研究段階ではより高記録を出しやすいものの、その後モジュールとして組み立てるとフレームやセル同士を並べた際のスペースなどが必要になるためモジュール変換効率は低くなります。
さらに量産の際は価格とのバランスを見ながらさらに効率が落ちることもあります。

今回の19.2%の記録は30cm角のサブモジュールとしてカテゴライズされる太陽電池での記録です。さらに小さい7×5cmのミニモジュールでは19.8%という記録も確認したということです。

楽しみですね。

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ソーラーフロンティア、効率が0.4ポイント向上したSF175-Sを販売

CIS太陽電池を製造するソーラーフロンティアは、同社のソーラーパネルを従来製品よりも5W向上させた新製品「SF175-S」の販売を開始しました。

モデルチェンジに際して特にプレスリリースがあったわけではないので、公式にいつから販売し始めたのかという情報はありませんが、
販売店のウェブサイトなどを見ていると今月からこの新製品に切り替えているところもあるようです。
以下は新製品の製品スペックです。

型式 SF175-S
公称最大出力※1(Pmax) 175W
モジュール変換効率 14.2%
質量 20.0kg
外形寸法(mm、W×L×D) 977×1,257×35

サイズは変わらず、出力が170Wから175Wに5W増えたことで、効率は13.8%から14.2%に0.4ポイント向上しています。

ソーラーフロンティアとNEDOが共同で22.3%のCIS系セル開発、新記録!

NEDOがCIS太陽電池のリーディングカンパニーであるソーラーフロンティアと行った共同研究において変換効率22.3%を達成し、世界記録を塗り替えました。

宇宙用の太陽電池など特殊用途を想定した高価な多接合型セルでは30%台後半といった記録も出ていますが、この成果で重要なところは量産を前提とした技術での記録取得であったところ。

NEDOは2030年までに太陽光発電の発電コスト7円という目標を太陽光発電開発戦略(NEDO PV Challenges)において掲げており、この研究もその実現に向けたものでした。

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ソーラーフロンティア、業績悪化の一部は先行投資負担が原因、今後の価格対応などは「余裕あり」

固定価格買取制度価格低下および出力抑制の無制限化を受けて今後大きな落ち込みが予想される太陽光発電市場で、早くも業績悪化に苦しむ太陽光発電メーカーが多くある中、CIS太陽電池の国内製造を続ける昭和シェル子会社のソーラーフロンティアは今後の展望に対し、苦しいながらも他メーカーと比較して「余裕のある」見通しを持っていることを明らかにしています。

今月7日に公開された東洋経済のインタビューで同社社長の平野敦彦氏が答えた内容を抜粋、要約してこちらではご案内します。

FIT導入翌年の2013年度から黒字が続いていたソーラーフロンティアが2015年度上期に赤字に落ち込んだ原因は市場の停滞もあるものの、新しく竣工した東北工場や、投資物件として販売を目的とした太陽光発電所の建設費などの先行投資負担によるものも大きいようです。

価格競争に拍車がかかる中、ソーラーフロンティアは出力向上による単価の値下げの余裕がまだあることや、国内工場での生産で円安の影響を受けないことから、他社と比べてより明瞭な見通しがあるように見えます。

また、住宅用市場や、自社開発の産業用、米国市場などを含めて健全な経営で成長を遂げる中で、他社に先駆けた住宅用グリッドパリティの実現の可能性も高いことにも言及しています。

日本製パネルの中では最高のコストパフォーマンスを誇るソーラーフロンティアについての製品・企業詳細や最新価格情報は「ソーラーフロンティアのCIS太陽電池、最新モデルの価格やメーカー評判など」でご案内しています。

ソーラーフロンティア、フレキシブルな軽量パネルを公開、2020年までに製品化目標

ソーラーフロンティアは太陽光発電の展示会「PV Japan 2015」において厚さ1.5mmのフレキシブルCIS太陽電池モジュールを発表しました。
通常ガラスが使用される基盤およびカバーを金属薄板と樹脂フィルムカバーに置き換えたことで既存モジュールの3分の1という軽量化を達成。
効率は明らかにはしていませんが、本来パネルが載せられなかった場所、例えば平らでない屋根に沿った設置なども可能にすることで利用用途にも広がりが期待されます。建材一体型としての製品化も検討しているということです。

樹脂フィルムの耐久性の検証を含め2〜3年の実験期間の後2020年を目標に製品化を進めていくそうです。


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ソーラーフロンティアの東北工場が完成

ソーラーフロンティア株式会社は2015年5月19日にソーラーフロンティアが有する4番目のCIS薄膜太陽電池となる東北工場を宮城県黒川郡に竣工し、竣工式には村井嘉浩宮城県知事も参加しておこなわれました。年間生産力150MWの東北工場では世界トップレベルでの生産コストの実現と、さらなるモジュール性の向上がはかられる予定です。

同工場は海外展開に向けたモデル向上としての役割も担い、同社代表取締役社長の平野敦彦は東北工場でメイドインジャパン品質を極めグローバル市場で戦っていくと述べています。

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ソーラーフロンティア、イギリスで100MWメガソーラー

ソーラーフロンティア株式会社は、イギリスに最大100MW規模のCIS薄膜太陽光発電所を開発します。この事業は、再生エネルギー開発を専門に行うNew Energy for the World社と協力して行われ、発電所の開発と販売に関する契約が結ばれています。

この契約により、2015年第3四半期に最初の発電所の建築を開始する予定です。すでに建築用の土地と接続系統は確保されており、売却についての投資家との協議も進められています。

ソーラーフロンティア株式会社などの幹部からは、CIS薄膜太陽光発電所はイギリスの気候でも高い性能を発揮することが立証されており、投資家の皆様からも信頼をよせてもらえるはずだとコメントが出されました。

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ソーラーフロンティアがトルコ開発業者と23MWのパネル供給契約締結

ソーラーフロンティアは4月30日、同社のドイツ拠点子会社であるソーラーフロンティアトルコの太陽光発電事業者であるKonar Energy社と、23MW規模のCIS化合物太陽光パネルの供給契約を諦結した、と発表しました。日本で生産している太陽光パネルをトルコ国内で建設を予定している5カ所の太陽光発電所に供給します。

トルコ内陸に位置するコンヤの5.9MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)とブルドゥルにある4.7MWのメガソーラーに向け、まもなく出荷を開始します。他の3つの発電所は、いずれもトルコ南部で建設が計画されていて、2016年後半に出荷する予定です。

Konar Energy社のトルガ・オズデミルCEOは「ソーラーフロンティアのCIS型太陽光パネルは、従来の結晶シリコン型パネルを実発電量で勝ることから、特にトルコの高い気温など、厳しい環境における使用に適している」とのコメントを出しました。

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ソーラーフロンティア、米カリフォルニアの計280MW太陽光発電設備を取得

ソーラーフロンティア(株)は、Gestamp North Americaが保有する、完成時の設備能力が合計280MW規模の、主にカリフォルニア州の開発段階にある10案件を取得しました。最初の案件であるカリフォルニア州カーン郡の15MWの発電所は間もなく着工、次に20MWの発電所が、2015年第2四半期中に着工となる見込みです。平行して、売却先となる長期の投資家の協議も進めています。
ソーラーフロンティアアメリカズは、本案件の取得に伴い、ソーラーフロンティア・アメリカズ・ディベロップメントを設立し、ここにGestamp Solarの経験豊富な開発チームが加入します。この組織拡大は、米国市場での事業拡大と更なる事業展開を意味しており、ソーラーフロンティアは本案件を通じて、海外市場における包括的な太陽光発電ソリューションプロバイダーとしての地位確立を目指します。
同社は、太陽電池製造における世界をリードする企業として、最新の生産技術により、最高品質の製品を供給しています。独自のCIS薄膜型太陽電池は、従来の結晶シリコン系に比べ実発電量に優れており、経済性・環境性に優れたエネルギーを提供しています。

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ソーラーフロンティア、国内4つめの東北工場完成

昭和シェル石油株式会社の100%出資小会社であるソーラーフロンティア社が、世界トップレベルの生産コスト実現とモジュール性能の向上を目的とした同社4番目のCIS薄膜太陽電池工場となる東北工場(年間生産能力:150MW)の稼働開始し、商業生産開始に向けた立ち上げを進めると発表しました。
ソーラーフロンティア社のCIS薄膜太陽電池モジュールは、結晶シリコン型モジュールに比べて発電量が多いという優位性を持ちます。

東北工場で生産される新製品は、その優位性に加え、(1)15%以上の変換効率、(2)電圧と電流の仕様見直しによるシステム設計の自由度アップ、(3)ケーブル配線部材配置の工夫、などにより、CIS技術及び薄膜太陽電池技術分野においてのソーラーフロンティア社のリーダーシップを高めることも目的とされています。
東北工場が、今後の海外展開に向けた技術的な礎として、海外生産体制の構築に向けたモデル工場としての役割を担うことをソーラーフロンティア社は期待しています。

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