ソーラーフロンティアがトルコ開発業者と23MWのパネル供給契約締結

ソーラーフロンティアは4月30日、同社のドイツ拠点子会社であるソーラーフロンティアトルコの太陽光発電事業者であるKonar Energy社と、23MW規模のCIS化合物太陽光パネルの供給契約を諦結した、と発表しました。日本で生産している太陽光パネルをトルコ国内で建設を予定している5カ所の太陽光発電所に供給します。

トルコ内陸に位置するコンヤの5.9MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)とブルドゥルにある4.7MWのメガソーラーに向け、まもなく出荷を開始します。他の3つの発電所は、いずれもトルコ南部で建設が計画されていて、2016年後半に出荷する予定です。

Konar Energy社のトルガ・オズデミルCEOは「ソーラーフロンティアのCIS型太陽光パネルは、従来の結晶シリコン型パネルを実発電量で勝ることから、特にトルコの高い気温など、厳しい環境における使用に適している」とのコメントを出しました。

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カナディアンソーラーがトルコに12.6MWのパネルを供給

トルコ最大の工業ゾーンであるカイセリ地区。2400㎡に950以上の企業があり、8600万kWの電力を消費するということで、この2年間で太陽光発電の導入に積極的なのだそうです。
年間の合計日照時間だけとっても、日本で最長日照時間を誇る山梨県の2183時間(1981年~2010年の平均)を上回る2500時間超と、太陽光発電には適していそうな同地区。そこに、今回世界的なパネルメーカーであるカナディアンソーラーが12.6MWの太陽電池モジュール(産業用の多結晶パネルであるCS6P-255PとCS6P-260Pの予定)を供給。
カナディアンソーラーは昨年もトルコにおいて2.2MWのパネル供給をおこなっており、トルコの発電所へのパネル供給は今回で2回目です。

をはじめとするさまざまな設置環境に対する耐性が強みのカナディアンソーラーのモジュールですが、トルコは地域によって気候が違うということですが、トルコでのパフォーマンス(実発電量など)はどの程度なのでしょうか。
ちなみにトルコでは1kWあたり約1.2米ドルで10年間というFIT制度がありますが、この発電所ではFITが利用されるのかどうかは発表では言及されていません。

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中東・北アフリカ(MENA)に注目が集まる今後3年の太陽光発電

太陽光発電の需要形態がFiT政策による売電目的のものから、本質的な電力需要(遠隔地やグリッドコストの高い地域、電力不足の地域など)へと多様化していくにつれ、中東から北アフリカにわたるMENA(Middle East and North Africa)地域の需要は2015年までに3.5GWに達し、世界的な需要の約8%を占めるまでに成長するという調査報告が出されました。
img via GTM

その中でも主要な市場となるのがトルコサウジアラビア。MENAすべての需要の70%程度を占めることになる予測です。
MENAでは初めてのギガワット級の市場となると予測されるサウジアラビアは、2030年までに太陽光発電で16GW、集光型太陽熱発電で25GWを設置する目標を掲げています。

その他の国では、カタールが2014年までに1.8GWの設置目標、ドバイが2030年までにエネルギー供給量の5%を太陽エネルギーでまかなうという目標を発表しています。

アブダビは100MGの集光型太陽熱発電施設の発注をしています。

この報告をしているGTMリサーチとESIAは、1月16日にアブダビで行われたWorld Future Energy Summitで、さらに詳細なMENAの太陽光市場展望を発表したということです。

昨年のWorld Future Energy Summitについてはこちらでも触れています。

今年のサミットの速報についても、ニュースが出次第ご報告します!

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