エコキュートは元が取れる?設置価格と電気代

エコキュートとは

エコキュートは電気温水器(電気給湯機)の一つで、エアコンと同じようにヒートポンプ技術を利用しながら高効率でお湯を沸かせるのが特徴です。三菱電機をはじめパナソニックやコロナなどが製造しています。

タンク貯湯式のエコキュートはデメリットも少なくない

水道から引いた水を使いたいときに温める瞬間式給湯が基本のガス温水器と異なり、エコキュートや電気温水器はお湯を温めて貯め置きしたものを使う貯湯式が基本です。貯水式の湯沸かし器は急な断水などでもお湯が使えるというメリットもあるものの、一般的にはデメリットが語られることの方が多くなっています。給湯における性能の良さから忘れられがちなエコキュートのデメリットをまずはしっかり抑えておき、導入に際しては失敗の無いよう備えることが大切です。

デメリットの一つにまず置き場所があります。350~550ℓ程度の貯湯タンクとヒートポンプを置く場所として横幅200~300cm、奥行50cm程度のスペースを屋外に用意する必要があります。マンションなどでは設置できない場合も多くなります。また貯湯層に長年の汚れが溜まり水質が劣化する点も指摘されており、季節ごとのメンテナンスは忘れず行うことが求められます。またタンクに貯め置かれた水は基本的にはそのまま飲めません

電気を使用する温水器は通常は夜間電力などの単価の安い電力を利用してお湯を作るため光熱費削減に有効と言えますが、朝から昼にかけて湯を使いすぎた場合はお湯切れしないよう単価の高い昼間の電力を使って沸かし直すことになるため電気代がかさむ可能性があります。通常は昼間の湯沸かしを極力避けられるよう十分なタンク量を確保しますが、長期的な家族構成の変化などには対応しきれない場合もありそうです。

これらのデメリットはありながらも、性能としては非常に高いエコキュートはランニングコストの安さがなによりの魅力。後半では、上述のデメリットを代償として払いながらも大きな経済的メリットがあるエコキュートの実力を検証していきます。

エコキュートは本当にお得?

エコキュートは光熱費が安いことが最大の魅力とされます。この項ではエコキュート自体の価格(初期費用)、エコキュートの耐用年数(標準的な寿命)そして実際のランニングコストをご案内し、従来のガス給湯器と比べてどれくらいお得になるのかを検証していきます。

エコキュートの価格
高価で故障率が高いエコキュート

メーカー(容量) 価格相場
(定価)
三菱電機(370ℓ) 35万円
(75万円)
三菱電機(460ℓ) 37.5万円
(80万円)
三菱電機(550ℓ) 40万円
(95万円)

ご案内しているのはエコキュートの工事費込みの販売価格目安です。普及が進んだガス給湯器は施工費込みでも10万円以下、高効率のエコジョーズで13~15万円程度で購入できるのに対し、エコキュートはガス給湯器の2~3倍もの初期費用がかかる計算になります。ちなみにメーカーは三菱電機製の製品を特に安く取り扱う販売店が多い傾向がありますが、施工店によって各メーカーの値引き率が異なるため見積もりをいくつか比較検討してみるのが重要です。

初期費用が3倍とご案内しましたが、光熱費がその分安くなるのであれば導入の価値は十分にあると言えます。一つだけ気を付けたいのが、耐用年数がエコキュートもガス給湯器も10~15年程度とされているものの、より作りが複雑なエコキュートは15年の間に故障する確率が若干高いということです。購入時はできれば有償でも10年の長期保証を付けている施工店を選ぶことをおすすめします。保証自体は3万円程度ですが、実費で修理となると購入費用に近い金額がかかることもあるので、是非ご検討ください。以下ではエコキュートの買い替え頻度が高いことも踏まえた上で本当にお得になるのかをシミュレーションしています。

エコキュートの電気代
オール電化で年間2万~5.7万円光熱費が安くなる

給湯に関わる消費エネルギーは、全国的な世帯平均で年間13.6GJです。(家庭の消費エネルギー内訳等についてはこちらのページでご確認ください。)13.6GJをそれぞれガス、電気、灯油で得るとした場合、光熱費は以下の表のようになります。

給湯に関わる
光熱費(年額)
電気温水器 ¥98,000
ガス給湯器(LPガス) ¥81,600
ガス給湯器(都市ガス) ¥50,300
石油給湯器 ¥34,000
エコキュート ¥35,000~40,000

1GJあたりの単価は灯油、都市ガス、LPガス、電気の順に高くなるので(参考)光熱費も石油給湯器(燃料は灯油)、ガス給湯器(都市ガス)、ガス給湯器(LPガス)、電気温水器の順に高くなります。

エコキュートも電気を使って給湯しますが、電熱ヒーターを使う電気温水器と比べて効率は2.5~3倍程度高くなるため、光熱費は灯油に次いで安くなります。

オール電化にするとさらに年間1万円程度お得

オール電化にした場合はガスの基本料金分(1,000~1,500円程度)が浮くので、電気のアンペア数を上げて基本料金が上がる分を考えたとしても年間10,000円程度の出費を抑えられる計算になります。

一般に普及しているガス給湯器と比べると、オール電化を前提にした場合基本料金も含めた光熱費削減額で都市ガスの地域で年間20,300~25,300円、単価の高いLPガス(プロパンガス)の地域で年間51,600~56,600円お得になるということになります。

  • ヒートポンプを使うエコキュートがCOP(Coefficientof Performance)が3、つまり1の投入エネルギー(消費電力)に対して3倍のエネルギーを得られます。実際の効率は屋外の気温にも影響され、外気温が下がる冬季はこの効率が2弱まで下がることがあるようです。ここでは年間平均として2.5~3という数値を使い、電気代を算出しています。

LPガス地域はエコキュート買い替えがお得

給湯器の設置費用と光熱費が確認できたところで、実際のランニングコストがどうなるのかを10年、40年の2種類のスパンで比較したものが以下の表です。10年スパンでは給湯器の買い替えはしないことを前提とした月々のコスト、40年スパンではエコキュートの方が故障率が高いことを加味し、40年の間にガス給湯器は1回買い替え、エコキュートは2回買い替えを行うとして月々の電気代、ガス代に初期費用を月額換算して算出したものです。

月々のランニングコスト
(10年スパン)
ガス給湯器(都市ガス) ¥5,775
ガス給湯器(LPガス) ¥8,383
エコキュート ¥6,042~6,458
月々のランニングコスト
(40年スパン)
ガス給湯器(都市ガス) ¥5,392
ガス給湯器(LPガス) ¥8,000
エコキュート ¥5,260~¥5,677

ガス温水器を導入する時と比べると、都市ガスをお使いの地域ならエコキュートに買い替えてもあまりお得になるとは言えないかもしれません。一方単価が高いLPガスをお使いの地域ではオール電化・エコキュートの経済的メリットは少なくないと言えそうです。

エコキュートで電気代が下がりにくい家庭

さて、ここまででご案内したのはあくまで標準家庭のエネルギー使用状況を前提としたものです。エコキュートを実際に導入した方の口コミなどを見ていると、「エコキュートなのに電気代が下がらない」といった例もちらほら見受けられます。電気代が下がらない理由には以下のようなものが考えられます。

寒冷地域はお得になりにくい

先ほどエコキュートの効率についてご案内した際に少し触れましたが、ヒートポンプの効率は冬場は下がります。その差はお住まいの地域の年間の気温推移にもよりますが、基本的に寒冷地域では効率が圧倒的に悪くなるため、設置を見送る例が多いです。

今後家族の人数が大幅に変わる可能性のあるご家庭

給湯器の使用状況は世帯人数によって大きく変わってきます。特に、共働きのご夫婦などでお子様がお生まれになった場合、幼児が一人増えるだけであっても生活スタイルの変化などにより使うお湯の量が1.5倍程度まで上がるような場合もあります。タンクの量を購入時に決めなければいけないエコキュートは、こうした世帯の変化に細かく調節して稼働させるのが苦手です。将来のことを考えて大きめの容量を購入すると世帯人数が少ないうちは余剰のお湯を温める分の電気代が余計にかかることになりますし、容量をぎりぎりで購入してしまうと利用人数が増えた時、昼間の焚き直しが増えて電気代を押し上げる原因となり得ます。

電力の夜間割引が使えない場合

従来、エコキュート導入の主なメリットは安価な夜間電力を利用できる事が前提として成り立っていました。しかし多くの原発が休止し稼働再開の目途が立たない中、夜間電力を安価に提供できない状況が続いており、夜間割引の新規加入の停止に踏み切ったり、夜間の割引率を大幅に低減させたりといった措置を取る電力会社が増えています。現在既に夜間割引をご利用で、エコキュート設置後も同じ契約で継続して電力供給が受けられる家庭でもない限り、光熱費削減のメリットは従来よりも低くなる事は覚悟しておく必要があります。

エコキュートがもっとお得になる家庭
太陽光発電を既に設置していれば断然お得

一方、エコキュートとの相性がとても良いのが太陽光発電です。固定価格買取制度が制定された2012年7月以降パネル価格も大きく下がったため、既にご自宅に設置されている方も多いかもしれません。ご利用の太陽光発電が10年を超えると売電価格は大きく下がることが予想されるので、エコキュートに買い替える大きなチャンスです。

設置に適した屋根をお持ちだけどまだ太陽光発電は設置していない、という場合はエコキュートと同時設置を考えてもいいかもしれません。売電単価も下がった代わりにパネルもかなり安くなっているので、太陽光発電で作った電力はより多く自家消費できる方がお得になります。太陽光発電の電力でエコキュート稼働の3~6割の電力をまかなえれば都市ガスのガス給湯器よりもランニングコストは安くなる可能性が高いです。

エコキュートの設置はどの業者に頼むのが良いか

エコキュートなどを導入する場合、どの業者に頼むといいかとお悩みになるかもしれません。価格面や保証面ではオール電化に特化した施工店などが優位な場合が多いです。オール電化一括見積などでそうした業者は見つけることができます。エコキュートと太陽光発電をどちらも施工したい場合は、より予算がかかる太陽光発電の一括見積から、オール電化も同時に見積もると手軽に安い業者が見つかります。

オール電化機器(IH、エコキュート)が得意な業者を探す

グリーンエネルギーナビ・オール電化

IHおよびエコキュートの買い替えをお考えの方は、オール電化に特化した業者に絞った一括見積のご利用が便利です。エコキュートのような高価な機器は大量仕入れができる専門業者の方が通常のリフォーム業者など比べてより安価な見積もりを得られる可能性が高いです。一括見積では価格だけでなく業者の実績なども含めて検討できます。特にエコキュートの保証内容などは施工店の信頼度ありきで成り立つので、総合的な比較検討をおすすめします。

グリーンエネルギーナビ

太陽光発電やオール電化機器の得意な業者を探す

グリーンエネルギーナビ

太陽光発電をご検討の方は、太陽光発電に特化した業者を集めた一括見積のご利用が便利です。太陽光発電のみを特に安く取り扱う業者もあれば、オール電化をセットで割引率が良くなる業者など、価格設定はその会社ごとに異なるので、蓄電池、エコキュートなど他にご検討の設備があれば同時に見積もりもできます。

グリーンエネルギーナビ

トイレやバスなど、内装も同時に大幅なリフォームをお考えであれば、太陽光発電やオール電化専門業者では対応できないことが多くなるので全般的な内装が行えるリフォーム業者を集めた一括見積をご利用になるのが便利です。ただこの場合、安さという面では専門業者の方が有利な場合が多いため、少し面倒でもそれぞれ特化した一括見積を利用の上、別々の業者に依頼する方がよりお得になる可能性が高いです。

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