太陽光発電とエコキュート・オール電化は本当にお得?
価格や電気代・メリットやデメリットを徹底比較

エコキュートはヒートポンプで効率的にお湯を沸かせるエコ電気給湯器です。太陽光発電とエコキュートを組み合わせればお家のエネルギー利用をより効率的でエコにでき、経済的にも大きなメリットがあります。このページでは、両機器の併用によって実際どれくらい電気代がお得なのか、また併用によるデメリットはあるのか、など詳しくご案内していきます。

エコキュート(オール電化)と太陽光発電併用のメリット・デメリット

エコキュートのデメリットは初期費用

長期的にはお得になるとはいえ、エコキュートも太陽光発電も結構な費用が導入時にかかってくる設備である事は事実です。太陽光発電は安くても85〜200万円(容量やメーカーによって価格は変動)、エコキュートは30〜36万円(ガス給湯器のエコジョーズは約15万円)で、どちらも組み合わせると、ガス併用よりも100〜200万円以上多くの初期費用がかかってくる計算になります。

またそれぞれの機器に固有のデメリットもあります。太陽光発電は発電量が伸びない場合は初期費用が回収できず、また築年数の経った木造住宅などでは耐震性の面で設置が難しい場合もあります。太陽光発電は設置前の発電量シミュレーションや耐震診断がとても重要です。エコキュートは大きなタンクの置き場所を確保する必要がある事がデメリットとなり得る事もあります。

メリットはやはり電気代の節約!環境面もポイント

エコキュートがお得なのはその効率の高さによって給湯に利用するエネルギー(電気)が少なく抑えられる事に起因します。また、現時点では夜間の電力単価の方が太陽光発電の売電単価よりも安いため、エコキュートの電気を電力会社から購入する方がお得と言えますが、固定価格買取制度の売電単価保証期間が終わった11年目からはエコキュートの電力を太陽光発電でまかなう事で、お家のエネルギー利用がさらにエコで効率的・経済的になります。

太陽光発電をつけていない場合のシミュレーションでは、ランニングコストとして年間2.5万円(都市ガス)〜5.9万円(LPガス)、エコキュートの方が安くなり、初期費用の価格を差し引くと15年間で12.5万円(都市ガス)〜52.5万円(LPガス)エコキュートの方がお得になるという結果が出ています。

また太陽光発電を付けた場合は光熱費が年間4.2〜6.8万円安くなるのに加えて、売電収入が得られます。詳しいシミュレーションはこのページの後半でご案内しています。

給湯器をエコキュートに買い換えるだけでなく、ガス調理器具もIH(電気調理器)に交換することでお家で利用するエネルギーを電気に一本化できます(オール電化)。ガスを使わず電気だけにする事で基本料金に当たる5,000円程度が年間で削減できます。

オール電化家庭の特権だった夜間電力、近年はお得感に欠ける

エコキュートのような高効率電気給湯器の開発により、電力会社はオール電化家庭に対し、夜間だけお得な割引単価の電力を提供するサービスを始めます。以下は主に夜間の8時間が安くなるプラン(東京電力)の単価変遷をご案内しています。

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夜間料金
(8時間)
従量B
2004 6.43円 16.83~24.22円
2005 6.53円 16.01~22.82円
2006 7.56円 16.51~22.95円
2007 7.56円 16.51~22.95円
2008 7.56円 16.51~22.95円
2009 9.43円 18.38~24.82円
2010 9.43円 18.38~24.82円
2011 9.43円 18.38~24.82円
2012 9.43円 18.38~24.82円
2013 12.16円 19.43~29.93円
2014 12.16円 19.43~29.93円
2015 12.16円 19.43~29.93円
2016 17.46円 19.52~30.02円

夜間電力の夜間8時間は従量電灯と比べてはるかに安くなる代わりに、昼間は従量電灯よりも高い単価になるというのが夜間電力のプランです。このプランを使う事で確かに給湯にかかる費用は安くなるのですが、昼間家にいる事が多い家庭では昼間の電気代が多くなるので、これを補うために太陽光発電で昼間の電気代を大きく減らす事が有効とされました。

  • 2004年から2015年は東京電力のおとくなナイト8をご案内。2016年以降はおとくなナイト8の新規加入が廃止されたため、それに相当するスマートライフプランの料金プランをご案内しています。スマートライフプランはエコキュート等を使用の家庭のみ、夜間5時間の電力単価が安くなるプランです。

2016年以降は夜間電力のプランが大きく変更に

先にご案内した夜間電力プランは、もともと原子力発電の稼働率が高かった時代に作られた電気料金体系で、稼働量の調整が難しい原子力発電所において夜間あまりがちな電力を有効活用するのが主な目的でした。ただ2011年3月の福島第一原子力発電所事故以降は原子力発電所の稼働率が下がり、夜に「余る」電力というのが基本的に減ったので、夜間電力の単価にもそれが影響しています。

2016年には電力自由化が始まりましたが、それ以前のような割引率の高いプランは廃止されています。代わりとして導入されたプランは昼間が25.33円/kWh、夜間の5時間が17.46円/kWhというもので、夜間と昼間の価格差があまり無くなっています。この条件では昼間の電気代単価が通常の電気代単価とあまり変わらないため、太陽光で昼間の消費量を抑えなくても、エコキュートの導入による光熱費削減効果が享受しやすくなったとも言えます。

ガス給湯器かエコキュートか
太陽光併設による光熱費を徹底比較

ここまでは、エコキュート利用家庭が使える夜間電力プランの変遷を詳しく見ていきましたが、気になるのは「今、導入するなら太陽光発電だけか、エコキュートも併設がいいのか」という事なのでは無いでしょうか。以下では、どの組み合わせで売電額と電気代がどれくらいになるのかを実際に比較してご案内していきます。

家庭の電力消費量と太陽光発電量・自家消費量、エコキュートの消費量をグラフで確認

以下の表では、「2世帯家庭の平均電力消費量(参照)」、「太陽光発電4.5kW(全国平均積載量)の発電量(5月の晴れの日を想定)」、またこの太陽光発電設備から「自家消費をした後の家庭の電力消費量」、さらに、「エコキュートを夜間5時間稼働させて給湯し、3.5kWhを消費した場合の電力消費例」をまとめてグラフにしています。

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このグラフの具体的な数値を示すと、2人世帯の1日の電力消費量 7.7kWh、エコキュート利用家庭の1日の電力消費量 11.2kWh、太陽光発電の発電量 14.8kWh、自家消費後の買電量3.6kWh 3.6kWhとなります。

太陽光・エコキュートの有無で電気代はどう変わるかシミュレーション

それぞれの時間帯ごとの消費電力量が分かったところで、実際に電気代が太陽光の有無、エコキュートの有無のそれぞれの組み合わせでどう変化するのかをシミュレーションしていきます。

スタンダードプラン
基本料金 電力量料金
40A 1123.2円 ~120kWh 19.52円
50A 1404円 ~300kWh 25.98円
60A 1684.8円 300kWh~ 30.02円
スマートライフプラン
基本料金 電力量料金
40A 1123.2円 6~1時
(昼19h)
25.33円
50A 1404円 1~6時
(夜5h)
17.46円
60A 1684.8円
夜トク8プラン
基本料金 電力量料金
40A 842.4円 7~23時
(昼16h)
32.14円
50A 1053円 23~7時
(夜8h)
20.78円
60A 1263.6円

シミュレーションには東京電力が関東圏で住宅用に提供する上述の3つのプランを使い、それぞれ電気代はいくらになるのかを計算していきます。スマートライフプランはエコキュートを設置している家庭のみ使用できるプランです。電気代の計算にはいずれも50Aの基本料金を適用し、再エネ賦課金も足した金額をご案内しています。

2世帯家庭の1ヶ月の電気代シミュレーション
プラン エコキュートなし エコキュートあり 太陽光発電あり
エコキュートなし
太陽光発電あり
エコキュートあり
スタンダードプラン 7,229円
(31.3円/kWh)
11,396円
(34円/kWh)
3,793円
(35.2円/kWh)
6,719円
(31.6円/kWh)
夜トク8プラン 8,538円
(37円/kWh)
10,997円
(32.8円/kWh)
4,412円
(40.9円/kWh)
6,871円
(32.3円/kWh)
スマートライフプラン - 9,828円
(29.3円/kWh)
- 6,366円
(29.9円/kWh)

太陽光発電の有る無しに関わらず、エコキュートをつけているか否かで最適プランが変わってくることがシミュレーションから分かります。太陽光発電を付けていると昼間の消費電力量が少なくなるため、スタンダードプランよりも夜トクプランの方がお得になるのかと思いきや、夜トクプランは基本料金は安いものの電力単価は夜間であっても高めに設定されているので、一人暮らしで昼間はほとんど電気を使わない、といった限定的な場合にのみ安くなるプランのようです。

太陽光を付けるならエコキュートも付ける方がお得

シミュレーションで特に注目して欲しいのが電気代の単価です。太陽光発電を付けていると電気代は半分強にまで下がりますが、さらにエコキュートを併用することでスマートライフプランの契約対象となり、単価が15%も安くなります。

またエコキュートなしの場合は上述の電気代に加えてガス代が毎月かかってきます。この金額は2人ぐらしで月4,400(都市ガス)〜6,600(LPガス)円でエコキュートも太陽光発電もない場合と比べると、エコキュートと太陽光発電の組み合わせでは月に約3,500円、年間では4.2万円も光熱費が削減できる計算になります。また太陽光発電の売電収入がこれに加わります。

太陽光発電の電力で昼間にエコキュート稼働はお得?

固定価格買取制度を利用して売電できる期間、太陽光発電はできるだけ売電がこれまでの基本でしたが、2018年度は26円、2019年度は24円(いずれも出力抑制のない地域の場合)と、どんどん売電単価が下がっていく今後はエコキュートを夜間ではなく昼間に稼働させる方がお得なのではないか、とお考えになった方もいらっしゃるかもしれません。以下では現時点でエコキュートと太陽光を併用する場合、昼間太陽光から自家消費が良いのか、夜間電力を使う方がいいのかを比較しています。(太陽光発電は4.5kWを導入、エコキュートは一日3.25kWh消費、2人世帯の場合)

太陽光発電+
エコキュート
夜稼働
太陽光発電+
エコキュート
昼稼働
電気代
(月)
スタンダードプラン 6,719円 3,715円
スマートライフプラン 6,366円 4,254円
売電収入(月) 13,890円 8,430円
差額 +7,524円 +4,715円

エコキュートを太陽光発電で稼働させた場合、電気代はもちろん大きく減るのですが売電収入がそれ以上に減るため、まだ採算が合うとは言えません。もちろん自家消費をすれば、より環境に優しい電気をお家で使えるというメリットが付いて来るのですが、経済的にも魅力的と言えるのは太陽光発電の売電単価が10円代前半程度まで下がってからと言えそうです。

太陽光発電を設置してから10年後は売電単価が11円程度まで下がると予想されているため、給湯器の交換時期を太陽光発電の設置後11年目に合わせ、エコキュートに買い換えるというのも良い策です。太陽光発電の電力で給湯器を稼働させる場合、うまく余剰のみを利用できるようなエネルギーマネージメントが必要になってきます。既にパナソニックは、余剰電力でエコキュートを自動に沸き増しできる機能をHEMSに搭載して発売していますが、(2018年現在)FIT制度の初期利用者が10年目を迎える2019年以降はさらに効率的に余剰電力をエコキュートに利用できるようなシステムが提案されていることが期待されます。

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