ナチュラルテイストのインテリアに合う
木製素材・木目キッチンの選び方

ナチュラルな雰囲気のキッチンを作るには

システムキッチンと言えば、ステンレスのワークトップに人工的な塗装の色が目立つデザインのものが思い浮かびやすいかもしれません。


image courtesy of home space
かっこいいけど自分らしくない

スタイリッシュで都会的なインテリアはちょっと自分のイメージと違うし、総ステンレスの質感は悪くないけど小さめの部屋では悪目立ちしやすいし、真っ白なキッチンも物足りない。できれば、ナチュラルで気持ち良い、木の素材感を生かしたキッチンがいい。このページではそんな方に向けたキッチンの作り方をご案内しています。

メーカーのシステムキッチンか、オーダーキッチンか

キッチンを購入する際は、メーカーのモジュール化された製品(システムキッチン)を選択するのが一般的です。メーカーの製品は均整の取れたいかにも工業製品らしい仕上がりになりがちですが、例えばステンレスの代わりに温かみのある風合いの人工大理石のワークトップを選べば優しい印象のキッチンを作ることができます。収納部分の扉は安価なものでは木目調シートで加工したものもありますし、さらにこだわるなら天然木を使用した扉の素材を選ぶこともできます。天然木を使ったシリーズがあるかどうかはメーカーによっても異なりますので、以下の項で詳細はご案内します。

さらにこだわるなら、オーダーキッチンで素材の一つ一つにこだわって作ることも可能です。システムキッチンでは実現し得ない木のワークトップなどは、北欧デザインのお家などにぴったりです。

メーカーのシステムキッチンでナチュラルキッチンを作る場合

以下では、木目調の柄や天然木を利用したナチュラルな見た目のキッチンを購入したい場合におすすめのメーカーとモデルをご案内します。キッチンは水に塗れたり調味料や油で汚れたり、何度も扉の開け閉めを繰り返す使用環境に置かれるため、耐久性を重視した製品選びが求められます。キッチン内部の収納部は、手入れがしやすく劣化が少ないステンレスやホーローのような素材を使ったメーカーを選ぶというのも一つですし、大事に丁寧に使い継いでいくことを前提に、できるだけシンプルなデザインの上質な木製キッチンを選ぶのも一つです。

Woodone(ウッドワン)の無垢材キッチン「su:iji(スイージー)」

木材を使った建材(ドア)やフローリングも手掛けるウッドワンは、4種類の無垢材から選べる木製のキッチン「su:iji(スイージー)」を販売しています。木のキッチンにこだわりたい方なら一度は検討したい製品です。扉の素材にマッチする取手やワークトップ、ホーローのシンクを選択できるのも嬉しいです。肝心のキッチン機器、コンロや換気扇、食洗器などは、デザイン性と機能性の高いメーカーのものを取り入れ、選択することができます。見た目もとことんこだわりたい、性能の良さも妥協したくない、という方にはとてもお勧めです。

キッチンの価格は90万円~200万円程度でオプションやレイアウトによって変わります。ウッドワンのキッチンを使ったリフォーム事例ではアイランドキッチン施工費も込み、さらに背面のカウンター収納や内装も合わせて184万円という事例もあります。アイランドキッチンの場合、リフォームの中心価格帯が130~190万円なので、無垢材でこだわりのキッチンにしてはリーズナブルと言えるのではないでしょうか。

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木材を使った製品を販売するメーカーとして、質が良くサステイナブルな木材の調達を真剣に考え、1990年からニュージーランドで4万ヘクタールの森の管理に携わっています。そうして作られたニュージーパイン材の他に、オーク、メープル、ウォールナットから選ぶことができます。扉のデザイン(掘りの深さや形状など)も自由に選べます。スイージーに使われるのは風合い損なわない漆膜で守られた無垢材で汚れに強く、使われるごとに「経年美化」していくということ。まさに長く使い継ぎたいキッチン、です。フロアユニットは引き出しか開き戸を選ぶことができるようで、メンテナンス性を考えてステンレスの底を採用することもできるようです。引き出し収納に関しては収納量を増やせるようなオプションがいくつか用意されているものの、吊戸棚に関しては、使い勝手を向上させるプルダウン収納などは用意していないようです。

その他のメーカー

リクシル、パナソニック、トクラスはシェアもある程度あるシステムキッチンの大手と言ってよい企業ですが、天然木を使った扉はいずれも最高グレードの機種でのみ取り扱っています。以下ではその詳細をご案内しています。

メーカー シリーズ 価格帯 バリエーション
メーカー シリーズ 価格帯 天然木の突板化粧板
LIXIL リシェルPLAT - 艶消し3種
LIXIL リシェルSI 105万円 艶消し2種と鏡面仕上げ3種
パナソニック Lクラス 120万円 艶消しシンプル3種、艶消し框造り3種
トクラス
(ヤマハ)
Berry 105万円 艶消しシンプル3種、艶消し框造り4種と、鏡面仕上げ4種
サンワカンパニー MUJI+キッチン 30万円(設備のみ) 艶消し2種

価格は間口255cmの壁付けI型の同モデルにおいて、ご案内するような天然木をオプションで選んだ場合にかかってくるモデル価格です。サンワカンパニー以外は工事費込みの価格になっており、いずれも各メーカーの一番安価なシステムキッチンのシリーズを購入した場合と比べて2倍程度の費用がかかってきます。また、この価格は床や壁の張替えなどの金額が含まれていませんが、お部屋全体をリフォームする際にはそうした費用も含めてさらに予算は上がってきます。

LIXILのリシェルPLATは、無印良品アートディレクターの原研哉をデザインディレクターに迎えたシリーズで、快適で気持ちの良いダイニングとの関係性を追及した素材感やデザインが特徴です。またサンワカンパニーは建材のネット販売などを行う企業で、キッチンに関してはシンプルでお手頃価格の無印良品とのコラボレーション商品が魅力的です。掲載している価格は設備のみの価格で、ここに工事代として20~40万円程度がかかってくることになりますが、木製の扉を使用したキッチンとしてはかなり格安と言えます。

もっとこだわったナチュラルキッチンを作る

先にご案内したメーカーのシステムキッチンは手軽で比較的安価に購入できるのが魅力ですが、いかにもメーカーの製品を買いました、という仕上がりにはなりたくないもの。手軽にオリジナル風のナチュラルキッチンを取り入れるなら、キッチンはよりリーズナブルなシステムキッチンにするにしても、飾り気のないキッチンパネルの代わりにタイル張りの壁を取り入れてみると、かなり見た目がグレードアップします。優しい印象の風合いを持つタイルは壁だけでなく床に敷いてみるのもいいかもしれません。

ナチュラルなキッチンをこだわって作りたい、という方はオーダーキッチンという選択肢もあります。オーダーキッチンにするなら、少し使い勝手は良くないのは承知の上でワークトップを木にしてみるのもいいかもしれません。扉部分に白を選べば、北欧調の台所の完成です。ワークトップが木製だとお料理をしている時に優しい木目が目に入るので、キッチンに立つたびに心が弾みそうです。

一方で木製ワークトップは水による腐食や熱での変色がしやすいことから、いつも以上に気を使って使わないといけないのも事実。お手入れにちょっと自信がないな、という方は、キッチンは耐久性とコスト重視のシンプルなものにして、ダイニングとの間に対面キッチン風のカウンターを導入してみるという手もあります。

ナチュラルキッチンが作れる業者を探す

ナチュラルなキッチンといっても人それぞれに思い描くデザインは異なると思います。ここでご案内したプランに、採用してみたいアイデアはありましたでしょうか。

キッチンリフォームの業者探しは、価格やデザインを含めて複数社から検討できる一括見積もりが便利です。一括見積には多くのサービスがありますが、ご要望に合った見積もりサービスをご利用されることをおすすめします。以下はその一例です。

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