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効果的な騒音対策や防音リフォームの方法や価格費用

このページでは防音リフォームついての情報をまとめています。音の大きさの指標デシベルや遮音等級といった騒音についての基礎知識を簡単に確認した上で、実際の防音対策ではどういった建材や遮音材を選択するのかなど、具体的な例と対策、価格費用などについても詳しく見ていきます。

騒音の定義や基準と遮音等級を知る

どれくらいの音の大きさになると「騒音」と意識されるようになるのでしょうか。またその騒音を騒音と感じなくする(つまり遮音・防音をする)ためには、建物としてどういった性能を有する必要があるのでしょうか。こうしたことをより具体的な形で説明するには、「騒音」と「遮音」を数値化するのが分かりやすいと言えます。

音の大きさの指標「dB(デシベル)」と日常生活における目安

音の大きさを示すdB(デシベル)という指標を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。防音について語るときもこのデシベルが目標値を知る目安として使われます。

表では生活のあらゆる場面で接する音や、シチュエーションごとに目安としたい音の大きさを一覧にしてご案内しています。

音の目安
乗り物の音
屋外や街中で出会う音 居住空間においての
機械音や騒音
人の声や楽器など
10dB
聴こえる限界、無響室
20dB 雪の降る音
30dB 深夜の郊外
40dB 寝室の目標値 図書館 静かな換気扇
静かな洗濯機
ささやき声
50dB
キッチンやリビングの目標値
静かな室内
洗濯機
静かなドライヤー
60dB
静かな車
銀行 トイレ洗浄
換気扇
足音
普通の会話の声
70dB
新幹線車内
車の車内
賑わっているレストラン 掃除機
ドライヤー
椅子を引く音
ドアを勢い良く開けた時の音
大きな声
80dB
交通量の多い道路
スプーンなど硬いものを落とした音
戸棚のドアを勢い良く閉めた時の音
アコースティックギター
90dB
地下鉄の車内
パチンコの店内 犬の鳴き声
ピアノの演奏
100dB
ガード下での電車通過音
110dB
自動車のクラクション
サックスの演奏
120dB
新幹線の通過
オーケストラの演奏
130dB
飛行機のエンジンや落雷
生ドラムの演奏

育ち盛りの子供がいたり楽器の練習をしたい場合、夜間に洗濯をしたい場合など、自分たちが音を出す側になる場合は隣家や上下左右のマンション部屋の住人の部屋で50dB未満になるくらいまで防音できることがひとまずの目安となります。公道に面した壁側にある寝室では外からの騒音を40dB未満まで減らすことを目標に防音対策を立てるのが良いでしょう。

対数であるデシベルの計算▼(開く)

対数表示のデシベルは単純な足し算引き算はできない

例えば、小さなささやき声の音のエネルギーが1だとすると、自動車のクラクションなどの耳を突くような大きな音は約1万倍ものエネルギー量になることがあります。このように人間が聞くことができる音のボリューム幅はかなり広く、絶対値で表すと桁も大きくなりがちですが、これを0から140くらいまでのよりシンプルで分かりやすい数値になるように対数表示したのがデシベルという指標です。

対数なので、50dBの換気扇が2台あったところでその音の大きさは100dBにはなりません。50dBが2台あると53dB、3台だと55dB、4台だと56dBという数値になります。

また、既に30dBの音を防ぐことができる床にそれ自体が-20dBの効果がある遮音材を敷いたところで-50dBの遮音性を発揮することにはなりません。

音の伝わり方は2種類ある

音の伝わり方には空気の振動が直接耳に届く場合と(空気音)、物質が振動することで伝わる場合(固体音)の2種類あります。例えば目の前で話している人の声は空気を通じて聞こえていますが、長い廊下の手すりなどの片端を叩いた音が、もう片方で耳を付けたら聴こえる、という小実験は物質を介して音(の振動)が伝わる例の一つです。

防音リフォーム

日常生活においては、戸建て住宅でピアノの練習をしている部屋から外に漏れる音は空気音が大部分ですが、椅子を引く音や床に置いたスピーカーの音が階下に響く場合は、振動が(自階の)床材から(下階の)天井材というように伝わって固体音として認識されます。

遮音等級(防音性能)D値、L値、T値

分譲マンションを購入する時は壁のD値や床のT値、窓のL値などといった遮音等級が語られることがあります。おうちの防音について語る際にたまに出てくるこれらの指標について簡単に確認しておきます。

空気音の遮断性能を示す「D値」

空気音をどれだけ軽減できるかを示す等級はD値(sound pressure level Difference)で示されます。D値の考え方はシンプルで、D-40であれば90dBの音を50dBまで軽減できることを示します。基本的にはより質量の大きい素材(コンクリートなど)を壁や床により厚く施工することでより高いD値を得やすくなります。戸界壁(室内の2室や隣室を隔てる壁)の性能としては木造住宅などでD-30〜D-40くらい、コンクリート造のマンションなどではD-40〜D-50くらいの等級を有していると言われます。

壁のコンクリート厚とD値▼(開く)

壁のコンクリート厚なんセンチでD値はどれくらい?

先述のように空気音対策には壁や床の素材の質量と厚みが重要で、木の壁よりもコンクリートの壁、10cm厚の壁よりも15cm厚の壁の方が防音性能は高いと考えることができます。それでは壁のコンクリートが何cmあれば騒音を気にせず過ごせるのでしょうか。一般的には180mm(18cm)の壁の厚さがあれば安心、というようなことが言われますが、工法の重要性も無視できません。

防音性能を高めた特殊な工法などは15cmの壁でD-50という防音性能が得られる場合もあるようです。一方でコンクリート壁と下地ボードの間が空いている構造の住宅をたまに見かけますが、そうした構造では中空層で音が共鳴して騒音が増幅してしまうこともあるようです。

窓(サッシ)の遮音性能を示す「T値」

遮音性能が壁と比べてはるかに低い窓は、外からの騒音のウィークスポットになることが多いようです。特に隙間の多いアルミサッシは遮音性だけでなく断熱性も大きく損なわれるため、新築での採用数は減少傾向にあると言えます。窓(サッシ)の遮音性能はT値としてJIS規定があり、窓メーカーのカタログなどで製品ごとの性能を確認できます。T-1は25dB分の騒音をカットできる程度の性能をもち、T-2で30dB、T-3で35dB、T-4で40dBの遮音性能を持ちます。常に車の通る公道に面した立地のマンションならリビング窓でT-2くらいの性能のものは取り入れたいところです。

下階への足音など「L値」は2種類ある

上階からの足音などの固体音をどれだけ軽減できるかを示す等級はL値(floor impact sound Level)で示されます。物が落下した時の音や椅子を引きずる音(軽量衝撃音)の遮音性を示すLL(Light)値と、飛び跳ねる音や足音のような重くて鈍い音(重量衝撃音)の遮音性を示すLH(Heavy)値の2種類に分けて考えるのが通常です。

日本建築学会が定める設計指針

ご案内したD値、T値、L値について設計の際の指針を日本建築学会が定めています。建築基準法では隣室を隔てる壁がD-40相当以上あることを定めているのみで、法的に定められている遮音性能があくまで最低レベルに過ぎないことが分かります。

集合住宅 防ぎたい騒音 特級 1級
(標準)
2級
(許容)
3級
(最低)
隣戸を隔てる居室壁のD値 話し声など D-55 D-50 D-45 D-40
下階のある床のLH値 足音など LH-45 LH-50 LH-55 LH-60(65※1
下階のある床のLL値 物を落とす音など LL-40 LL-45 LL-55 LL-60
戸建て住宅 防ぎたい騒音 特級 1級
(標準)
2級
(許容)
3級
(最低)
下階のある床のLH値 足音など LH-45〜50 LH-55〜60 LH-70 LH-75
下階のある床のLL値 物を落とす音など LL-45〜50 LL-55〜60 LL-65 LL-70
  • 建築基準法施行令第22条3において、125ヘルツの透過損失25dB、500ヘルツの透過損失40dB、2000ヘルツの透過損失50dB以上の技術的基準を設けることを定めている。これはD値にしてD-40に相当。
  • 1%nbsp;木造などの場合

場面別、騒音対策・防音リフォームの方法と価格費用

法的なD-40未満といった法に外れるほどの薄い壁でない限り、騒音対策費はご自身のおサイフから捻出するしかないと言えます。ここでは、実際の場面ごとにできるだけ費用対効果の高い騒音対策をご案内していきます。

外を走る車の音や歩く人の話し声を減らしたい

外から漏れ入る騒音の多くを防ぐには窓や換気扇など、特に音漏れの激しい部分に重点を当てるのが良いと言えます。壁と比べて遮音性能が格段に下がる窓や、隙間から外の音が入りやすい壁付けの換気扇などに対策を加えることで、費用対効果の高い騒音対策ができる可能性が高いです

例えば気密性の高い内窓を取り付けるだけなら3万円程度から施工例が見つかります。内窓リフォームは防音だけでなく、断熱性の改善、結露・カビの防止といった副次的なメリットも期待できるのが嬉しいところです。

窓のすぐ外にある室外機の騒音を減らしたい

エアコンの室外機の騒音は意外に大きく、気になる方も少なくないようです。固体音である室外機の騒音は自宅だけでなく隣接するご近所からの苦情も出やすいのが悩みどころです。ネットショップでも売られている防振マットを室外機の下に敷いてみる方法がとられることが多いようです。また窓を通して空気音として室内に入ってくる音も少なからず気になるという場合は、内窓設置の対策を取ります。年中動かすわけでもない室外機のために内窓をつけるのはもったいないとお考えの場合は、断熱性や防犯性の向上などのメリットも合わせて検討してみるのもいいかもしれません。

お隣のテレビの音や話し声が気になる

原因はいくつか考えられ、単に壁が薄かったり、コンクリートと下地ボードの間で音が増強されている可能性が考えられるほか、部分的に壁が薄くなるコンセントから音が漏れ出るといったこともあるようです。石膏ボードを2重にし、グラスウールなどを挟むといった施工内容で対応されることが多いです。施工面積にもよりますが、壁一面で壁紙の交換も含めて10〜20万円近くの予算が必要になるだけでなく、部屋が幾分か狭くなるのを覚悟する必要があります。

お手軽騒音対策・騒音は引くより足す?▼(開く)

お手軽騒音対策・「気になる騒音を引く」より「暗騒音を足す」が効果的?

都内だと上下に2本走る公道の真横にマンションが建っていることなどは稀ではありません。こうした住環境では常に車の走る音があるため、床の防音性能が高くないアパートでも上階の足音などもかき消されて気にならず、問題になることは多くないと考えられます。逆に郊外などの非常に静かな住宅街においてはほんの小さな物音でさえ敏感になることがあります。

常に車が走る公道だけでなく、24時間換気扇や冷蔵庫などから常に出る機械音などは暗騒音と呼ばれます。暗騒音が静かな場所ほど、突発的な音とのギャップからその音をより「気になる音」と認識するようです。

さて勉強や就寝の際に音が気になってしまうという時、その音が聞こえなくなるようにするにはかなりのリスクを伴います。音を出している隣家にクレームを入れると近所仲がこじれたり、壁などに防音対策をするとなると大きなお金がかかります。(耳栓をする、というのが一番効果的と考えられますが、この方法が嫌だという時には)逆に暗騒音を足して、周りの音が気にならなくなるようにする方法をおすすめします。

ホワイトノイズ(テレビの砂嵐のような音)を聞くと勉強に集中できると聞いたことはあるでしょうか。これも暗騒音を増やすことで突発的な騒音に(時に無意識的に)気が散ってしまことを避けられることが大きな理由であるようです。ホワイトノイズは機械音らしさが特徴ですが、他にも雨の音、波の音など自分の耳に心地よいと感じる「ノイズ」を足してみると、騒音問題が気持ちよく解決できるかもしれません。こうしたノイズを出す専用のサウンドマシンも販売されていますが、現代は数百円程度で収まるスマホアプリなども提供されています。

子供の足音などで階下からクレームが

大人と違い「ゆっくり静かに歩く」という器用なことができないのが子供というものです。子供がいるだけでも大変なのに、近所の人にも気を使わなくてはいけないなんて都心の子育ては疲れるばかりですね。

子供が走るのはある程度どうしようもないのですが、保育園でできるだけ身体を使う遊びをさせて疲れさせるようにお願いしてみる、子供には「忍者ごっこ」のように忍び足をする様子を見せてみるなど、まずは子供を叱って自分にストレスを溜めないことを考えるのも重要です。

階下の住人への配慮としては防音カーペットやジョイントマットなどを取り入れる方が多いようです。カーペットは汚れが落ちにくいし、子育て世帯とはいえ家の見た目を妥協するのも嫌だ(ジョイントマットははっきり言ってダサい)という方は、コルクマットや置き畳などのように素材にこだわった床材で防音性能にすぐれたものもあります。置き畳は平米あたり4,000円程度〜、コルクマットは表面のみコルクを施した製品で平米600円程度から選べます。

マンションでも無垢材フローリングを使いたい

少し古いカーペット張りのマンションでは、階下の響くのでフローリングを使えない、使えたとしてもクッション材と合板の複合フローリング(遮音フローリングといった製品名で売られる)しか選べないといった問題があります。

一方床材として天然木を切り出したままの無垢材の魅力は代え難いものがあります。制限の厳しいマンションでも無垢材を使うには、遮音のゴムマットを利用したり、遮音フローリングを敷いた上にさらに無垢材フローリングを敷くといったコストも手間もかかるのが通常です。無垢材フローリングは材木によって価格が大きく変わるのですが、少なくとも平米1万円、12畳のリビングで20万円程度の予算は覚悟したいところです。

本格的な防音リフォームをしたい

お子様がピアノを習いだした、引退して時間ができるので大好きな映画鑑賞を本格的に楽しみたい、など本格的な防音リフォームをお考えの方も少なくないかもしれません。音を楽しむための空間を作るには近隣への防音に加えて、反響音を減らすための吸音素材を床や壁、天井などに施すのが通常です。隣家との距離がある戸建て住宅であれば他の部屋に大きく漏れ出なければ良いだけなので、音楽室の壁のような穴の空いた防音ボードを壁に施したり、気密性の高いドアに変えたり、階上であればスピーカーの下に(固体音を減らすために)吸音ゴムマットを敷いたりといったちょっとした改装(費用にして10万円前後)で事足りることが多いのですが、マンションなどでより本格的な防音対策が必要な場合は防音室を導入する必要があるかもしれません。防音室は6畳程度の大きさで部屋の中にさらにキューブを入れ込むようなものが多く、施工も含めて200万円前後の費用がかかります。

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