カリフォルニアの砂漠に世界最大の太陽熱発電

太陽のエネルギーを使った発電方法は太陽光発電だけではありません。

太陽の日射による熱を利用した太陽熱発電は、太陽光発電と比べるとかなりシンプルな技術。火力発電と基本的には一緒で、太陽の熱を利用してボイラーで蒸気を発生させ、タービンを回すことで発電するというもの。

集光型太陽熱発電は鏡を利用して一カ所に光を集めるため、効率もさらに上がります。虫眼鏡で火を起こすのと同じ原理。
カリフォルニア州にできた世界最大の集光型太陽熱発電所は、タワー式太陽熱発電という方法を使ったもの。

なにより発電所の見た目が美しいので、BrightSource Energyの写真をいくつかご紹介します。
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鏡で光を反射して、この上を通る飛行機なんかはまぶしくないのか、なんてお思いかもしれません。
この鏡はちょうど追尾型太陽光発電システムのように、太陽の動きを追うように制御され、中央の発電設備にちゃんと光が集中するようになっています。

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カリフォルニア州の再生可能エネルギー開発計画

発電設備を備えた3棟のタワーを合計して392MWになるということ。
そしてこの施設でアメリカの一般家庭の電力消費量の14万世帯分を発電できるそうですが、アメリカの住宅における平均的な電力消費量はなんと、日本(約3600kWh/年)の3倍近くの、1万1000kWh!

ちなみにカリフォルニア州では2020年までに33%の電力需要を再生可能エネルギーでまかなうという目標を掲げています。広大な土地と日照量が得られる同州は再生可能エネルギーの開発に向いているとはいえ、節電についてをもっとちょっとだけ真剣に考えれば、目標到達はより簡単なのではないか、と思うのですが。。。

カリフォルニア州の集光型太陽熱発電、発電効率は日本での太陽光発電の3.7倍

さてここで、このプロジェクトの数値を利用して、カリフォルニア州がいかに再生可能エネルギーに適した土地であるかを見てみようと思います。
(1万1000kWh)×(14万世帯分)÷(392MW)で、1kWあたり3,928kWh/年の発電量を得られるという計算になります。
つまりこれは、日本での太陽光発電1kWあたりの発電量の3.7倍!設備利用率(稼働率)にして約45%と、風力発電も大きく上回る効率の良さになります。なんとも羨ましい気候ですね。

カリフォルニア州の集光型太陽熱発電の発電コストは半分?

このプロジェクトにはNRG Energy、BrightSource Energy、Googleなどが出資し、施設の総工費は22億ドル(約2200億円)だったそう。
集光型太陽熱発電の耐用年数については情報が見つからなかったので、仮に火力発電の耐用年数15年で計算すると、発電コストは約9.5円/kWhという計算になります。

これに対して日本の太陽光発電の発電コストは14.3〜19円。(キロワット単価30〜40万円で計算)

耐用年数、稼働率など、正確な数値で計算するともう少し変わるのかもしれませんが、コストが安い事にかわりはなさそうです。
やはり、羨ましい!Googleが再生可能エネルギーを「投資先として魅力的」だと考えるのも納得できます。

参考

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