9月25日にEPIA(欧州太陽光産業協会)がドイツのフランクフルトから出した情報によると、ヨーロッパにおける太陽光発電を含む再生可能エネルギーは近年ヨーロッパのエネルギー産業で重要な位置を占めており、2030年までに15%(またはパラダイムシフトが行われた場合では25%)を占めるまでに成長するとみられています。
EPIAは、伝送と分配の両方面でのネットワークオペレーターへのインタビューをもとに、外部のエキスパートのアドバイスも含めながらレポートをまとめました。
価格において
2012年にはシステム自体の価格が、€1.22~€2.31/W、2022年には€0.92~€1.78/Wと、安くなることが予想されています。
これは、住宅用の3kWの屋根置き型システムが2000年の時点で€20,000したものが、2012年の現在では€6,000まで下がり、さらにこの10年が終わるころには€4,500まで下がるということになります。
価格の低下の速度は弱まるものの、システム価格は年々低下が約束されていると考えられます。
太陽光の割合について
エネルギー行動計画(National Renewable Energy Action Plan: NREAP)の出している2020年までの太陽光普及率目標は2.4%ですが、ベースラインのシナリオでも4%、パラダイムシフトシナリオで12%の予測です。
2030年には10%(ベースラインシナリオ)、25%(パラダイムシフト)の予測が出されています。
この数字の現実性について、具体的にヨーロッパの各地域での普及率を例示しています。
- イタリアで5%の電力需要をカバー
- ピーク時の需要においては10%のカバー率
- EU内における15の地域では、年間ベースで太陽光が10%近くをカバーしている
- スペインのExtremaduraにおいては、この数字は18%以上