東京電力管内では夏のピーク時の1.1%を太陽光でカバー

政府の電力需給検証小委員会が発表した、各電力会社における「夏のピーク電力需要時間帯のうち太陽光発電および風力発電でまかなわれた電力」の内容が興味深いです。

2013年夏は、太陽光発電による電力供給で一番実績が良かったのが東京電力で、8月9日の14:00~15:00において、最大需要5,093万kWh中の56万kWhが太陽光発電設備から供給されたということです。
割合にして1.1%。

ちなみに中部電力は2,623万kWhのうち51万kW(1.9%)関西電力は2,816万kWhのうち44万kW(1.6%)が太陽光発電から供給された結果になりました。
割合で言うと東京電力より多くの電力が太陽光発電によってまかなわれたことになります。

まだまだピークカットとも言えないような割合に感じますが、昨年と比べると9つの電力会社の合計で876万kWがまかなわれたことになり、昨年の121万kWから大幅に伸びて7.2倍強。
電力需要のピークと、太陽光発電の発電量が多くなる時間帯がほぼ重なることも強みとなっており、設備利用率も年間を通じて12%であるのに対し、ピーク時間帯だけで25%に上ったのだそう(余剰売電が適用される住宅の太陽光発電設備で消費されている電力を合わせるともっと多くなると予想されます)

累積設置容量はどんどん増えているので、今後はより発電設備として頼れる存在になっていくことが期待できますね。