中国の太陽光産業、2012年中に300社以上が稼働停止


過剰供給が引き起こしたパネル価格の低下が原因で、中国の太陽光関連企業、サプライヤーからポリシリコン製造、パネルメーカーを含め、350社以上が稼働を完全に停止したと、ENFの市場リサーチが発表しました。

2011年は新規参入企業の増加で807社から901社に増えていた中国の太陽光関連企業ですが、2012年、300社近くが主に倒産で退場を強いられ、今業界に残るのは704社だと言います。

パネルメーカーに至っては、2011年の170社から624社にまで増えていたものの、2012年の終わりには454社まで減ったということです。

しかし、それらの多くの小規模パネルメーカーは、需要供給バランスが整うまで、休止という形を取ると考えられています。

結晶型に増してダメージが大きかったのが、薄膜型のパネルメーカーだという事で、中国での薄膜型の生産は、大半が休止とのこと。
中国製の薄膜型パネルの価格は、2011年12月時点で€0.63/Wp (約72円)から、2012年12月には€0.57/Wp (66円)に下がっています。
価格に関しては結晶型の落ち込みの方が大きかったようで、€0.68/Wp (約78円・2011年12月) から€0.46/Wp (約53円・2012年12月)にまで下がっています。

薄膜型の方が一般的に安いと言われていましたが、2012年の間に逆転してしまったのですね!

中国は政府が大規模な業界救済策を発表していましたが、「各自治体に地元企業の救済を禁じる」事さえ辞さない徹底的な改革で、2013年もさらに多くの企業がドロップアウトしそうですね。

参考

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