夜間電力の割引価格を比較

夜間電力の割引価格について、30秒で要点説明

電気代が安くなる夜間割引の適用時間帯は23時から翌7時の8時間が一般的です。通常の従量電灯料金は安くても17円程度、使用電力量が120kWhを超えると20円台まで単価が上がるのに対し、夜間電力はどれだけ使っても7.6~14.13円ととてもお得です。もちろん夜間意外は高めの単価が設定されていますが、電気代を安くするには23時~翌7時の間に全体の4割以上の電力を使うような生活パターンが望まれます。一般家庭がこの時間に使う電力は平均で24%と少ないことから、夜間電力で本当にお得になる家庭はとても限られているのが実情と言えます。

一方で夜間電力の積極的な利用は家計だけでなく環境への負担も減らせるためできるだけ活用したいところです。ここでおすすめしたいのが電気温水器、蓄熱式床暖房、蓄電池の導入です。生活の質の向上に繋がるこれらの機器は導入にまとまった金額を要しますが、夜間電力を上手に使えば大幅に負担を減らすことができます。


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1. 夜間割引プランの時間帯と単価一覧

一日の電力の使用パターンを見たとき、通勤時間帯である9時台と17時台をピークに夜間にかけて電力需要は減っていきます。ピークと低需要の時間帯の差を減らしてできるだけ一定の需要を保つことは電源の効率的な稼働につながります。これによって電力を安価に作れるだけでなく、一定電力当たりの二酸化炭素排出量を抑えることにもつながります。

需要を一定に保つために各電力会社は低需要時間帯に割引が適用される電力プランを各種用意しています。以下では全国10社の電力会社が提供する時間帯別料金プランの料金について一覧でご案内します。

電力会社 プラン名 基本料金 メモ
北海道 ドリーム8 1,404円 70A以上は100Aまで2,268円
東京 朝得プラン
夜得プラン
半日お得プラン
おトクなナイト8
おトクなナイト10
1,296円 70A以上は100Aまで2,160円
東北 やりくりナイト8
やりくりナイト10
1,404円 70A以上は100Aまで1,944円
中部 時間帯別電灯 1,296円 70A以上は100Aまで1,944円
北陸 エルフナイト8 1,188円 70A以上は100Aまで1,620円
関西 時間帯別電灯 1,188円 100A以上は10Aごとに388.8円追加
中国 エコノミーナイト 1,188円 100A以上は10Aごとに399.6円追加
四国 得トクナイト 1,188円 100A以上は10Aごとに367.2円追加
九州 時間帯別電灯 1,188円 70A以上は100Aまで1,620円
沖縄 時間帯別電灯 842円 一律

電気代は「基本料金(右表)(上表)」と電力使用量と単価を掛けた「電力量料金(下グラフ)」の和で求められます。10Aごとに基本料金が変わる従量電灯と違い、夜間料金は60Aまではどの電力会社も一律料金を設定しています。一般家庭で多い30Aや40Aの従量電灯と比べると基本料金が高くなってしまうことが多いものの、50Aと比べると0~1,131円、60Aと比べると238~1,526円も基本料金が安くなる計算です。

夜間割引プランの電力量料金一覧

一概に夜間電力と言っても安くなる時間帯はプランによって異なります。23時から翌7時までの8時間を設定しているプランが一番多くなっています。

2. 夜間電力で安くなる家庭とならない家庭

先にご案内した時間帯別の電力量料金ですが、昼間の単価はかなり高いと多くの方が感じるかもしれません。実際、どれくらいの昼間/夜間の割合であればこの夜間割引プランがお得になるのかを以下の表で損得分岐点としてご案内しています。

東京電力の「おトクなナイト8」と「従量プランB」の損得分岐点

(円)

一人暮らしやご夫婦二人といった世帯に多い200kWh~300kWh台であれば昼間と夜間の比率が半々程度でないと経済的なメリットに繋がらないことがグラフから確認できます。月間400kWhを超えると夜間が電力使用が4割以上の場合で電気代が安くなります。ここで気にになるのが平均的な家庭は23時から7時のうちにどれくらいの電力を消費しているのか、ということです。

一般家庭の時間帯別の電力使用量を見ると朝7時から夜の23時の間の電力使用量は全体の24%程度となっています。夜間割引といっても、多くの家庭にとって夜の団欒の時間である19時から22時は割引が適用されないプランがほとんどであることには注意が必要です。以下でご案内するような夜間電力と相性の良い機器をご使用でない限り昼型の生活の場合は夜間割引でお得になる可能性はかなり低いと言えます。

3. 夜間電力を有効に利用するには

普通に昼型の生活をしているだけではメリットにならない夜間電力プランですが、夜間の電力を積極的に使うための家庭用機器がいくつか存在します。これらは単に夜間電力の活用だけでなく生活の質を向上させるための機器としても注目できます。

夜間電力と相性の良い機器1「電気温水器」

家庭で夜間の電力を有効活用する機器として一番導入が進んでいると言えるのが電気温水器です。深夜の電力を使ってお湯を沸かし貯めておく機器で、オール電化リフォーム(もしくは新築でオール電化仕様)をする場合に導入されることが多いです。光熱費を電気に一本化し、夜間の電力を積極的に使って電気代を下げることで、経済的なメリットに繋がります。

デメリットとしてはタンクの量が決まっているので、不規則にお湯を使う日があったり、家族の人数が増えるといった生活の変化にうまく対応できない場合があることが挙げられます。費用対効果が使い方次第で変わるというのも少し気がかりな部分です。

夜間電力と相性の良い機器2「蓄熱式床暖房」

冬場の朝、家が寒くて起きれないという経験をした方は少なくないのではないでしょうか。冬の快適さが低い日本の住宅。リフォームや新築をお考えの方はきちんとした断熱とセットで蓄熱式床暖房の導入をご検討いただくといいかもしれません。

部屋全体を温める床暖房の快適さはエアコンやストーブとは比べられません。ただ気になるのが電気代。部屋全体を快適な温度に保つには少なからぬ電気を使いますが、蓄熱式床暖房なら夜間の安価な電力を活用するため電気代に響きにくい特徴があります。

一方蓄熱式床暖房は床暖単体だけでなく断熱もきちんとしないと効果が減ってしまうばかりか電気代がかさんでしまします。つまり、既築住宅での導入には断熱も含めた大規模なリフォームが必要になり、ハードルが高い設備だと考えられます。

夜間電力と相性の良い機器3「蓄電池」

近年注目されているのが蓄電池です。電気温水器と蓄熱式床暖房が、夜間の電力を熱に変えてためておく機器であるのに対し、蓄電池は電気をそのまま電気として貯えます。電気は利用用途が広く災害時などに非常に頼りになるのが蓄電池のメリットです。一方初期費用が大きくかかってしまうことがデメリットと言えますが、この負担を減らすためにもやはり夜間電力が活用できます。夜間電力の活用で実質的なコスト月5,000円弱で災害対策ができることがシミュレーションで確認されています。

夜間電力と相性の良い機器4「太陽光発電」

固定価格買取制度の制定後、産業用・住宅用共に急激に導入量が増えた太陽光発電は再エネの中で一番導入しやすい発電機と言えます。化石燃料の比率が高い系統電力(電力会社から電線を伝って購入する電力)と違い100%グリーンなエネルギーを家庭で使えるだけでなく、昼間の購入電力を減らして夜間電力の割合が増えるので、夜間割プランの利用メリットも高まります。さらに余剰の発電分は電力会社に買ってもらえることが保証されており、売電価格が年々下がってはいるものの、十分な広さの屋根があれば初期の投資額はほぼ確実に回収できるのも魅力の一つです。屋根の大きさとお支払の電気代によって費用収支が確認できるシミュレーションも用意していますので是非ご活用ください。

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