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東京エコサービス

東京都の清掃工場の運営受託を行う東京エコサービス株式会社は、ごみ焼却の廃熱を利用した発電設備の運用、電力販売を行っています。このページでは新電力としても登録する同社の電力事業について詳しくご案内しています。

東京エコサービスの企業情報

以下では東京エコサービスの会社沿革や関連会社情報、ニュース等を取り上げながら、新電力として登録する東京エコサービスについてより深く知るための情報をご案内していきます。

ごみ焼却場と電力事業の両体制

東京エコサービスは清掃工場の運営受託およびごみ焼却発電で作った電力の販売の2つの事業を柱とし、平成18年10月に設立されました。主要株主は東京二十三区清掃一部事務組合(59.8%)です。特別地方公共団体にあたる同組織の主導のもと、東京の小中学校を中心に公共性の高い事業が行われています。電力だけでなく廃熱の供給も行っており、各焼却工場からはそれぞれの地元の公共施設にむけて、無償の熱供給も行われています。

残る40.2%の株式は東京ガスが保有しています。東京エコサービスの電力事業において、電力の不足があった際には東京ガスからの供給を受けるとしており、業務上でも協力関係にあります。

卸売からはじまり小売にも参入

設立の2010年以来、同社は他の新電力(PPS)への卸販売を行っています。卸販売先としては、新電力大手で、同社の親会社でもある東京ガスも出資するエネットと2010年から供給契約を結んでいます。当時の契約内容によると供給予定電力量は274,480,182kWhとなっており、東京エコサービスの年間卸売販売量の大部分はエネットとの契約が占めていると言えます。

平成22年(2010年)には自身も新電力として登録し、小売販売を始めています。

東京エコサービスの電力事業

以下では東京エコサービスが電力販売を行うにあたっての特徴をご案内しています。

発電設備(電源)や電力調達先について

電力は、東京二十三区清掃一部事務組合が運営するごみ焼却発電所からの調達を主としています。同組合が運営する清掃工場で作られる電力は年間約11億kWhで、約半分が同施設内で消費されたのち、余剰を販売に回しています。

販売先を、他PPS(卸販売)と小売に分けて運用しており、港・中央・墨田・千歳・新江東の6施設からは卸販売、江戸川・目黒・北・品川の4施設からは主に区立小中学校を供給先として小売販売を行っています。小売販売に際しては東京ガスから融通された電力も活用しているということです。

  • 平成25年3月から平成26年2月までの総発電量11億3,010万kWh

電力販売以外のサービスについて

東京エコサービスは「業務部」と「事業開発部」の2つの柱を持っており、業務部では清掃工場の運転管理の受託、事業開発部では電力事業と分業されています。

「事業開発部」の電力事業においては卸売と小売が中心で、周辺サービスの提供は特に案内がありません。

周辺関連事業
電気保守 -
自家用発電装置 -
蓄電池 -
省エネ関連
デマンドレスポンス提案 -
電力負荷平準化サポート -
省エネ設備提案 -
見える化 -
環境保全対策
環境配慮型発電装置(太陽光など) -
グリーン電力証書の発行 -

電力小売り完全自由化後の戦略

低圧部門の自由化にあたり、東京エコサービスは小売電気事業者の申請を済ませて参入の意向を示しています。ただ、ごみ焼却発電の余剰だけでは販売できる電力の調達量に限りがあるのに加えて、区内の小中学校中心の販売から一般顧客への販売に参入するとは考えにくく、低圧需要家の中でも公民館などの施設への供給を行うといったシナリオの方がより自然に聞こえます。

他社新電力と東京エコサービスを徹底比較

以下では東京エコサービスを電力購入先の候補とする場合に参考になる実績値を他社新電力との比較においてご案内しています。

供給実績

実績
供給量(販売量) 6,472MWh
うち高圧 6,472MWh
うち特別高圧 0MWh

ご案内するのは2015年8月における東京エコサービスの電力供給実績です。販売は高圧需要家を中心とし、実績は小売事業の開始から少しずつ増えている状況です。

シェア推移

以下の表では東京エコサービスの小売販売量(高圧、特別高圧の需要実績合計)および全体におけるシェアの推移をご案内しています。供給量自体は増えているものの、他の新電力の伸びが大きいためシェアは2013年の0.25%を最大値として、近年は少し下がり気味です。

  • 2015年度の供給量(販売量)においては、既に実績のある月の平均値に12を掛けた数値を推計値として掲載

卸供給量

実績
卸売量 3988MWh
全体に占める割合 38%

表では東京エコサービスの卸売供給量をご案内しています。新電力が自社や契約企業から調達した電力は一般的に、需要家に販売した後余剰分を卸売に回されます。東京エコサービスの場合、販売量を合わせた全体の供給量のうち卸売が38%となっており、比較的電気の余力があると読めます。

今後需要家への電力供給(小売販売)の拡大を行う場合はまずこの余剰分の電力の効率的な活用から事業計画が練られる可能性もあります。ただ、東京エコサービスの場合は卸売事業からはじめている経緯があり、電源別に卸売り/小売明確に区別していることもあるため、卸売比率はある程度保ちたい考えがある可能性もあります。

二酸化炭素排出係数

環境評価
CO2排出係数※1 0.518kg-CO2/kWh
前年度比 -kg-CO2/kWh
平均との差 0.0752kg-CO2/kWh

ご案内しているのは、同社の平成25年度(2013年度)の調整後排出係数です。販売する電力の二酸化炭素係数は、一般電気事業者(既存の大手電力会社)と新電力を含めた平均値0.4428kg-CO2/kWhと比べて0.0752-CO2/kWh多くなっています。東京エコサービスの電力の多くは、ごみ償却の際の熱を活用する形で調達されます。通常の火力発電と比較すると、ごみを燃料とした発電は効率の向上が難しいと考えられ、それは二酸化炭素排出係数からも読み取れます。ただ、そもそもごみの焼却という本来の目的があり、そこから出るエネルギーを有効活用している点はCO2排出量とは別で評価されるべきだと考えられます。

販売業種のバリエーション

販売業種
業種数 -業種
平均との差 -

毎月経産省は全14の業種別※2における実績を発表しています。東京エコサービスにおいては届け出がないためか、実績一覧には載っていません。ただホームページには、主な供給対象施設として「東京23区内の区立小中学校等」と明記しています。運営は比較的公共性が高く、顧客の開拓は他の新電力と比べて積極的でない印象を受けます。

  • 1 1kWhの電力を作るにともなって排出した二酸化炭素の量。数字が少ないほど環境に優しい電力といえる。
  • 2 鉱業、食料品、繊維工業、パルプ・紙加工品、化学工業、石油製品・石炭製品、ゴム製品、窯業・土石製品、鉄鋼業、非鉄金属、機械器具、製造その他、鉄道業、その他の全14業種。
東京エコサービス(株)会社概要
所在地 供給区域 設立年 電力小売事業開始年 親会社
東京都 - 平成18年
(2006年)
平成22年
(2010年)
東京二十三区清掃一部事務組合(59.8%)
東京ガス株式会社(40.2%)

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