新電力「イーレックス」の会社とサービスについて

老舗の金融企業のサイドビジネスとして始まった新電力のイーレックス株式会社。はじめは外部企業の余剰発電の販売中心だった電力事業ですが、自社開発の発電設備も増やしながら本格化してきています。

親会社は老舗金融会社

新電力(PPS)のひとつであるイーレックスは、セントラル短資株式会社の子会社として1999年に設立されました。セントラル短資は創業100年以上の老舗金融企業。現エナリスの代表取締役である池田元英氏が同社に勤めていた当時電力販売事業を持ちかけ、設立につながったと言われています。

金融取引の要領でその時間帯ごとに安価な電力を他企業から購入し、需要家に販売するというスキームで、初期の取引先であったパナソニックの電気代の大幅削減などで実績を伸ばします。

大手総合商社の阪和興業が主要株主に

セントラル短資によって設立された会社であるものの、現在はどの程度までセントラル短資が関わっているのかは明らかではありません。子会社Nittan eREXの名も主要株主のリストから消えており、現在主要株主 の欄には日立製作所、東芝、前田建設工業に先立って阪和興業、太平洋セメントの名が記載されています。

持ち株の比率などは公表されていませんが、2013年12月の出資で阪和興業が筆頭株主になっています。同社はイーレックス社の開発するバイオマス発電所(後出)に燃料の供給も行っており、さらに自身も新電力として登録し電力市場参入の意向を強めています。

阪和興業に次いで名が挙がっている太平洋セメントは、同バイオマス発電所の建設の際敷地を提供するなど、イーレックスとの関係性を強めています。

代理店制度で実績を伸ばすイーレックス

イーレックスは顧客への営業を全国で1000社を超える代理店を通して行っています。顧客数の増加は著しく、2014年7月時点で2,000件弱であった電力供給設備は2015年7月には5,000件となっています。

イーレックスの発電所

はじめは卸売市場や外部企業の工場で使用する発電設備で余った電力などを販売する形で運用していたイーレックスですが、2002年には株主でもある日立製作所と、同社の余剰電力を買い取って小売をするための合弁会社(五井コーストエナジー)を設立するなど電力調達先への資金投入を増やしていきます。

2013年からは太平洋セメントから譲り受けた発電設備を基盤にしてバイオマス発電事業を始めています。高知県高知市に約29,500kWの規模で商用運転を開始したこの土佐発電所は、同社の子会社イーレックスニューエナジーが運営しています。

これに続きイーレックスは50,000kWのバイオマス発電設備を同じく太平洋セメントが大分県に持つ遊休地を使い建設することを発表しています。2015年2月に着工、2016年秋の稼働開始を予定している同発電所の稼働後はさらに供給力を増やしていくことが予想されます。

イーレックスが得意な電力供給先は?

ベースロード電源を持たない多くの新電力にとって、既存電力会社と同じようにあらゆる需要家に同条件で電力を販売するという方法を取るのは難しくなっています。それぞれが保有もしくは提携している電源の種類によって得意不得意が分かれ単価や価格がそれぞれ変わってくるため、検討する場合は複数社に見積もりを依頼するのがよさそうです。

イーレックスの場合は電気料金の値引きが現実的な需要家の目安として負荷率が60%未満程度としています。

他の新電力との比較が一目でわかる
数字で見る「イーレックス」

実績
供給量(販売量) 44,940MWh
シェア※1 1.69%(12位)
シェアの伸び率(直近3か月比) 97%
シェアの伸び率(昨年度比) 107%
環境評価
CO2排出係数※2 0.457kg-CO2/kWh
平均との差※3 0.94
既存の電力会社との差※4 0.77

掲載の情報は新電力イーレックスの2015年(平成27年)3月の情報です。昨年と比べてシェアも伸びており、代理店による顧客獲得が順調な同社は今後も伸びが期待されます。

  • 1 新電力全体の供給量におけるシェアと順位
  • 2 1kWhの電力を作るに伴って排出した二酸化炭素の量。数字が少ないほど環境に優しい電力といえる。
  • 3 月間2.5万MW以上を供給する新電力上位17社のCO2排出係数の平均との比較
  • 4 電力会社10社のCO2排出係数の平均との比較
イーレックス(株)会社概要
所在地 供給区域 事業開始年 親会社 子会社
東京都 東北・東京・中部・関西・九州 平成13年(2001年) セントラル短資 イーレックスニューエナジー
イーレックスニューエナジー佐伯(70%)

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