家庭用の電気料金を電力会社と新電力で徹底比較

家庭用の電気料金(電気代)について、30秒で要点説明

全国10社の電気代はそれぞれ料金設定が異なり、地域によって価格に大きな差があるのが現状です。例えば一番電気代が安い北陸電力と、逆に電気代が高い北海道電力を比べると電気代の支払額は1.5倍もの差になります。

2016年に電力の低圧市場が自由化されれば新電力を含めて購入先を選ぶことができますが、これは北海道の家庭が単価の安い北陸電力から電力を買えるようになることを意味するわけではありません。地域ごとに新電力の参入企業数にバラツキがあるのは少し気がかりなところで、これが電気代の地域格差を広げないよう目を光らせておきたいところです。

既存電力会社の電気料金プランは大きく分けて2種類

国内10社の電力会社は、少しずつ内容や単価が異なるものの大体同じような電気料金プランを用意しています。家庭用においては大枠として2種類に分けられ、いつ使っても単価は同じだけど、使用量に応じて単価も増えるタイプのメニューと、使用時間帯によって異なる単価を設定するタイプのメニューがあります。後者については時間帯割引プランの各社比較のページで詳しくご案内しています。

ベーシックな従量性の電灯料金を電力会社別比較

家庭用の低圧電力をご利用で特に自分でプランを変更しない限りは一番ベーシックな従量電灯Bか従量電灯Aとよばれるプランが適用されている場合が多いです。従量電灯Aはアパートの共有部分の照明などに向けたメニューとして用意しているところが多く、使用可能な電流も5アンペア程度と家庭用には適しません。ただ関西電力のように使用可能な電流を60アンペアまで広げ、消費量の少ない家庭にお得に使ってもらえるような内容になっている会社もあります。

全国的にみると、家庭用にも従量電灯Aを用意している関西電力なども含めて従量電灯Bの利用者が一番多いのではないかと思います。従量電灯Aと比べると基本料金がかかる一方単価が安めとなっているのが特徴です。

  • 会社によっては60A以上の需要家に対しては業務用の部類に入れ、料金体系は同じであっても従量電灯Cというプラン名を付けているところもあります

各社のプラン詳細

この項では従量電灯B(C)と従量電灯Aの料金体系について、国内10社の電力会社を比較しています。

従量電灯Bの料金体系

使用アンペアに応じた基本料金と、消費電力が多くなるにつれ高くなる3段階の単価と消費電力を掛けた電力量料金の合計金額を電気代として徴収します。

全電力会社において相当するプランが用意されています。

従量電灯Aの料金体系

アンペアに関わらず最低料金(実質的基本料金)が定められており、15kWhまでは料金が変わりません。15kWh以上からは消費電力に応じて3段階の単価を設定されています

関西電力、中国電力、四国電力が同様のプランを家庭用として用意しています。

従量電灯BC 基本料金(1kVA※1あたりの単価)
40Aの場合の金額例
電力量料金
~120kWh ~300kWh 300kWh~
東京電力 280.8円
1,123.2
19.43 25.91 29.93
北海道電力 334.8円
1,339.2
23.54 29.72※2
33.37※2
東北電力 324.0円
1,296.0
18.24 24.87 28.75
中部電力 280.8円
1,123.2
20.68 25.08 27.97
北陸電力 237.6円
950.4
17.48 21.29 22.98
関西電力 388.8円
1,598.4
20.47 24.75 28.33
中国電力 399.6円
1,598.4
17.7 23.68 25.52
四国電力 367.2円
1,468.8
16.66 22.09 24.96
九州電力 291.6円
1,166.4
17.13 22.63 25.57
沖縄電力 394.65円
1,578.6
22.49 27.93 29.87
従量電灯A 最低料金
(15kWhまで同一価格)
電力量料金
~120kWh ~300kWh 300kWh~
関西電力 403.92 20 26.5 29.95
中国電力 330.26 20.34 26.9 28.98
四国電力 403.92 20 26.5 29.95
  • 1 基本料金を算出する際の単位としてA(アンペア)を使う電力会社とkVA(キロボルトアンペア)を使う電力会社がありますが、ご家庭のコンセントの電圧が100Vの場合(ほとんどの場合がこれにあたります)1kVAは10Aに相当します。
  • 2 北海道電力は第二段階と第三段階の区切りが280KWhです

全国の電気代支払額比較

上でご案内した料金一覧を見たところで、どれくらい電気代に差が出るのかを想像するのは難しいかもしれません。以下では実際に消費電力に応じて支払う電気代の推移を、各社で比較できるよう表にしてご案内しています。

電力会社10社の電力使用量と電気代(40Aの一般家庭)

(円)

各社の電気代は、従量電灯Bに相当するプランで使用電流を40A(4kVA)として算出しています。電気代には毎月変わる燃料費調整額は含まれていません。再エネ賦課金は平成27年度に適用される単価1.58円を適用しています。

120kWhから800kWhの間で俯瞰できるグラフでは、大まかな傾向を読み取ることができます。黄色い枠内で全国の電気料金の傾向をまとめています。

  • 北海道電力は多くの場合全国で一番電気代が高く沖縄電力はそれに次ぐ
  • 北陸電力は全国で一番電気代が安い
  • 全国における電気代は安い会社と高い会社で1.5倍もの地域差がある
  • 使用電力量が多くなるほど地域間の電気代の価格差は大きくなる

従量電灯AとBの電気代支払額比較

ここまででは地域間で電気代の差がかなり大きいことをご案内しましたが2016年の電力小売り自由化が始まるまではご家庭で使用の電力を他地域の電力会社や新電力などに切り替えることはできません。ただ2016年より前でも、地域の電力会社が提供する電気代のプランを見直すことで電気代が安くなる可能性があります。

昼間の使用電力が少ないのであれば以下でご案内している夜間電力がお得なプランがおすすめですが、全体的に使用電力が少ないご家庭で関西電力、中国電力、四国電力地域にお住まいの場合、従量電灯Aの方が安くなる場合があります。ここではどちらのプランを選んだ方が安いのか、その分岐点となる電力消費量を突き止めます。

関西電力の一般家庭用各プランの電気代

(円)

使用電力が120kWh~800kWhの間で従量電灯Aの青い線が従量電灯Bの三本の線を大きく横断しているのが確認できます。現在従量電灯Bをお使いの方で従量電灯Aに契約の変更をお考えの方、もしくはその逆であっても、以下の表でご案内する損得分岐点をご参考にプラン変更をご検討ください。

関西電力の家庭向け従量電灯プラン お得になる分岐点
従量電灯B(30アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が300kWh、電気代が月8,552円未満の方はお得
従量電灯B(40アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が380kWh、電気代が月11,333円未満の方はお得
従量電灯B(50アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が460kWh、電気代が月14,115円未満の方はお得

関西電力のほかには中国電力、四国電力が従量電灯Aを家庭用に用意しています。それぞれの損得分岐点も以下でご案内しています。

中国電力の家庭向け従量電灯プラン お得になる分岐点
従量電灯B(30アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が380kWh、電気代が月10,227円未満の方はお得
従量電灯B(40アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が490kWh、電気代が月13,608円未満の方はお得
従量電灯B(50アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が610kWh、電気代が月17,259円未満の方はお得
四国電力の家庭向け従量電灯プラン お得になる分岐点
従量電灯B(30アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が250kWh、電気代が月6,368円未満の方はお得
従量電灯B(40アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が330kWh、電気代が月8,714円未満の方はお得
従量電灯B(50アンペア)→従量電灯Aに変更 月の使用電力が400kWh、電気代が月10,939円未満の方はお得

電力小売自由化と新電力の電気代

2016年度に電力小売り自由化が迫った中、新電力各社は家庭用電力へのサービス内容や料金について続々と詳細を発表し始めています。ここからは有力新電力会社の電気料金プランについてご案内します。

電力自由化後の電気代

電力自由化後は家庭でも既存の電力会社以外を選ぶことができます。かといって東京にご在住の家庭が北陸電力から電力を購入できるようになるかというと、それは別問題と言えます。今のところ家庭用等の低圧市場において、地域をまたいだ電力供給を行う意思を示している電力会社は10社中ゼロ社となっています。(2015年11月時点)

お住まいの地域によってピーク時間帯や全体の消費電力などが異なり、さらに電力会社ごとに電源構成が異なることから、新電力を含めて各社が販売区域を広げるのには時間がかかると予想されます。新電力の参入企業数も、首都圏から始める企業が多い中地方に行くごとに参入企業数が減っていき、地域格差を広げる可能性も否定できません。

電気代が安いからといって東京から北陸に引っ越そうなどと考える方は多くはいらっしゃらないと思いますが、電力自由化後は選択肢にある企業の料金プランをシビアに見比べる他にも、価格がかなり下がってきている太陽光発電などでそもそもの電力の購入量を減らす動きも活発化する可能性もあり、電力使用の多様化はどんどん進むことが予想されます。

おうちの電気料金・光熱費を見直す

各社多様な電気料金プランを用意していますが、料金体系だけでなく本当に安くなるのかをまずシミュレーションで確認できるサービスも併せて提供されています。以下は主要な電気事業者の電気代シミュレーションができるページをご案内しています。

エネチェンジ(対象地域:全国)
月間170万人が利用するエネチェンジは、お住いの郵便番号と現在の電気料金や世帯人数などを入力するだけで、「エネチェンジ限定キャンペーン」が適用されるお得で最適な電気料金プランをご案内してくれます。電気料金の比較から切り替えまでかんたんでわかりやすく申し込みができ、さらには電気の選び方や切り替え手続きに関する相談も無料でサポートしてくれるので安心してプランの変更が可能です。

エネチェンジ

ソフトバンクでんき(対象地域:全国)
「でんきがかわる。みらいがかわる」をテーマに自然エネルギーの普及を積極的に推進しているソフトバンクでんき。FITでんき(再生可能エネルギー)比率の高い電力を使用し、地球温暖化対策への取り組みとして、未来のために今選ぶべき新電力かもしれません。ソフトバンクの携帯電話やスマートフォン、通信サービスをまとめたセット割は、かなりお得な料金プランです。まずは料金シュミレーションでご確認ください。

ソフトバンクでんき

事務所・工場の電気代を見直す

タイナビスイッチビズ(対象地域:全国)
高圧・特別高圧を受給している事業者による新電力への切り替えは、すでに50,000以上の施設等で行われています。利用者数100万人を超える新電力比較サイトタイナビスイッチビズ」では、全国から厳選された最大5社から完全無料で電気料金削減プランを取得し提案してくれるので手間なく最適な見積もりを受け取ることができます。

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新電力一括.jp(対象地域:全国)
事業用では特定の負荷率の場合PPS側から契約を見送られることもあります。また800社近くの登録社数がある新電力の中から自社の施設へ電力販売が可能な会社を見つけるだけでも手間がかかります。ご案内する新電力一括.jpでは、電力の需要地において供給可能なPPSに絞って最大5社から無料で見積もりを取ることができます。

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