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サイサン

さいたま市を拠点にLPガス販売などを行う株式会社サイサンは、新電力としても登録し高圧部門で少しずつ実績を伸ばしています。自前の太陽光発電所からの電力供給やガスとのセット割といった強みを武器に自由化後の家庭用電力市場にも参入を予定しています。

サイサンの企業情報

以下ではサイサンの会社沿革や関連会社情報、ニュース等を取り上げながら、新電力として登録する株式会社サイサンについてより深く知るための情報をご案内していきます。

ガスの販売で60余年

株式会社サイサンの創業は1945年、はじめは酸素・溶接材料の販売業者としてスタートしました。埼玉県に「埼玉酸素販売所」を運営し新たな、商材としてプロパンガス(LPガス)を取り扱い始めたのは1952年、サイサンの社名は1970年から使われています。日本国内にも多くの営業所やグループ会社を持つ同社ですが、中国やベトナム、オーストラリアなどに合弁会社、グループ会社を設立するなどグローバルな活躍を見せています。

2003年からガスワン(Gas One)ブランド始動

同社はガス事業でのナンバーワンを目指すため、2003年から「Gas One(ガスワン)」というブランド名称を使用し始めます。この呼び名は同社の施設や営業所などの名称に使われ、同社のグループ企業は「ガスワングループ」と呼ばれることもあります。

グループを通して関連事業も拡大

産業用にはロボット、機器販売と省エネ支援も

ガス商品販売事業者として多くの製品を取扱い、LPガス販売量では全国10位の実績も持つ同社ですが、この主事業に加えて産業用事業者には各種機器やロボット製品などの施工販売も行っています。これらの機器の販売にあたっては省エネ化支援の一環としてより効率の高い機器の提案を行ったり、合わせて太陽光発電のような創エネ機器の提案、またそうして削減したCO2に対して、クレジット化などもサポートしています。

家庭用にはエネファームや太陽光発電も

ガス会社としてはLPガスを使った家庭用発電機「エネファーム」の販売施工はもちろん、太陽光発電の販売施工実績も持っているといいます。個人向けのサービスとしては他にも、宅配水ウォーターサーバー(ウォーターワン)や保険(サイサンライフ)の販売やリフォームを行うグループ企業を持っています。

エネワンソーラーパークの開発

固定価格買取制度の施行後、多くの企業がメガソーラーなどの大規模太陽光発電所の建設を始めましたが、サイサンもその一つです。2013年6月に竣工した埼玉県の発電所を始めとし、全国に9箇所の太陽光発電所を保有します。(2015年11月現在)

サイサンの電力事業

以下ではサイサンが電力販売を行うにあたっての特徴をご案内しています。

発電設備(電源)や電力調達先について

サイサンでは複数の太陽光発電所を保有しています。これらの電源から作られた電力は基本的には固定価格買取制度を利用して地域電力会社もしくは自社の需要家に供給されていると予想されます。(つまり、FIT電源のため環境価値は残っていません。)

表ではサイサングループの手掛けるメガソーラーを一覧でご案内していますが、共同運営のものも含めると※1出力の合計は約54.5MWとなります。

名称 出力(MW)
エネワン ソーラーパーク寄居(埼玉県寄居町) 2.621
エネワン ソーラーパーク防府(山口県防府市) 2.016
エネワン ソーラーパーク六ヶ所村(青森県六ケ所村) 2.293
エネワン ソーラーパーク宗像(福岡県宗像市) 4.2
エネワン ソーラーパーク御殿場(静岡県御殿場市) 1.545
エネワン ソーラーパーク松島(宮城県松島町) 1.713
エネワン ソーラーパーク矢吹(福島県矢吹町) 1.091
新岡山太陽光発電所(岡山県岡山市) 37
名称未定(北海道千歳市) 1.99

これに加えてサイサンは、より出力の安定した再エネ電源であるバイオマス発電のプロジェクトにも参加しています。この事業は早稲田環境研究所を主体として埼玉県秩父市に2MWの木質バイオマス発電所を建設するもので、サイサンのような地元のPPS事業者を通じた地産池消型の電力需給システムの構築を目指すとしています。

上述した電源の出力を合わせると、サイサンは年間74GWhの電力を自社関連事業から調達できることになります。※2

サイサンが供給する電力の電源について特に公開されている情報はありませんが、電源の大部分を占める太陽光発電は出力が時間・天候ごとに不安定な特性があるため、おそらくこうした関連事業からの電力に合わせて卸売市場から調達した電力が供給していると考えられます。

  • 1  エネワンソーラーパークは、森和エナジーとの共同会社エネワンソーラーが事業者となっているものもあります。新岡山太陽光発電所は伊藤忠商事、芙蓉総合リースとの共同事業で出資比率は25%、北海道千歳市の発電所は子会社いちたかガスワンとの共同事業となっています。
  • 2  太陽光は13%、バイオマスは70%の設備利用率で算出

電力販売以外のサービスについて

企業情報の事業内容の部分には主力のガス販売事業に次いで「省エネルギーエスコ事業」と記されています。そう書かれているからにはできないことはないのでしょうが、このサービスについて詳しく案内しているページは用意されていません。そのため実績やサービスの詳細については未知数です。

対して家庭用にはエネファーム、太陽光発電の販売に関する案内があります。

周辺関連事業
電気保守 -
自家用発電装置 -
蓄電池 -
省エネ関連
デマンドレスポンス提案 -
電力負荷平準化サポート -
省エネ設備提案
見える化 -
環境保全対策
分散型発電装置 (太陽光、エネファーム)
グリーン電力証書の発行 -

電力小売り完全自由化後の戦略

エネワンでんき

サイサンは2016年の低圧部門の自由化にあたり小売電気事業者の申請を済ませて参入の意向を示し、ホームページにも家庭用電力の事前予約受付準備のページを用意し、LPガスや宅配水とのセット販売の準備を進めてきました。

2016年4月、家庭向けの電力販売を開始

2016年4月1日から「エネワンでんき」として一般家庭向け電力販売を開始しました。サイサンのLPガスやウォーターサーバーとのセット割引はお得な料金でご利用できます。 販売4カ月で申込件数は50,000件を超えており、それにはLPガス販売で培った既存顧客層が他社との競争において強みとなっている可能性は高いと言えます。

他社新電力とサイサンを徹底比較

以下ではサイサンを電力購入先の候補とする場合に参考になる実績値を他社新電力との比較においてご案内しています。

供給実績

実績
供給量(販売量) 6,479MWh
うち高圧 6,479MWh
うち特別高圧 0MWh

ご案内するのは2015年8月におけるサイサンの電力供給実績です。主に高圧需要化に向けた電力供給事業を行っています。

シェア推移

以下の表ではサイサンの小売販売量(高圧、特別高圧の需要実績合計)および全体におけるシェアの推移をご案内しています。

  • 2015年度の供給量(販売量)においては、既に実績のある月の平均値に12を掛けた数値を推計値として掲載

卸供給量

実績
卸売量 4,001MWh
全体に占める割合 38%

表ではサイサンの卸売供給量をご案内しています。新電力が自社や契約企業から調達した電力は一般的に、需要家に販売した後余剰分を卸売に回されます。サイサンの場合販売量を合わせた全体の供給量のうち卸売が38%で、まだまだ小売に回せる余力が残っていると読むことができます。

二酸化炭素排出係数

環境評価
CO2排出係数※1 0.725kg-CO2/kWh
前年度比 -kg-CO2/kWh
平均との差 0.2822kg-CO2/kWh

ご案内しているのは、同社の平成25年度(2013年度)の調整後排出係数です。販売する電力の二酸化炭素係数は、一般電気事業者(既存の大手電力会社)と新電力を含めた平均値0.4428kg-CO2/kWhと比べて0.2822/kWh多い排出量となっています。

ただサイサンのように成長の著しい新参企業の場合CO2排出係数が年ごとに大きく変わる可能性もあるため、この数字は参考程度とする方がよさそうです。

販売業種のバリエーション

販売業種
業種数 1業種
平均との差 0.3

毎月経産省は全14の業種別※2における実績を発表しています。サイサンは、届け出のある新電力の平均業種数である3.4業種と比べると少なく、1業種のみの販売実績となっています。

  • 1 1kWhの電力を作るにともなって排出した二酸化炭素の量。数字が少ないほど環境に優しい電力といえる。
  • 2 鉱業、食料品、繊維工業、パルプ・紙加工品、化学工業、石油製品・石炭製品、ゴム製品、窯業・土石製品、鉄鋼業、非鉄金属、機械器具、製造その他、鉄道業、その他の全14業種。
(株)サイサン会社概要
所在地 供給区域 創業年 電力小売事業開始年 グループ会社
埼玉県さいたま市 - 昭和20年
(1945年)
平成25年
(2013年)
ガスワングループ(Gas Oneグループ)各社

電気以外のサービスとのセットでお得
サイサンがお届けする
「エネワンでんき」

エネワンでんき

2013年4月からすでに開始している業務用高圧電力の販売では、継続利用率は99.6%と契約者から信頼されているエネワンでんきは、2016年4月一般家庭向けへの電力販売を展開しています。供給エリアは、東北電力管内・東京電力管内・中部電力管内・九州電力管内となります。料金プランは、各電力会社が提供している従量電灯の電気使用量が多くなれば安くなるという料金体系と同じになりますが、LPガスやウォーターサーバーとのセットでご利用すれば大幅な割引が可能です。

エネワンでんきと東京電力(従量電灯B)の料金比較
(2016年10月時点)

エネワンでんきの基本料金と3段階の従量料金(1kWhあたりの料金)ともに東京電力の従量電灯Bと比べ、安い設定となっています。

基本料金
20A 30A 40A 50A
エネワンでんき -- 810.00円 1,080.00円 1,350.00円
東京電力 561.60円 842.40円 1,123.20円 1,404.00円
  • 契約アンペアは、30A以上からとなります。
従量料金(1kWhあたりの料金)
1カ月の電気使用量
最初の120kWhまで 120~300kWhまで 300kWh超過
エネワンでんき 19.52円 26.00円 26.42円
東京電力 19.52円 26.00円 30.02円

オプションメニュー

セット割引

サイサンでは、電気以外にもLPガスやウォーターサーバーのサービスも提供しています。それらとのセットで申し込むとお得な割引価格でご利用できます。

セット内容 割引額
月間 年間 年間
(電気代含む)
3点セット でんき
LPガス
ウォーターサーバー
250円 3,000円 約8,000円
2点セット でんき
LPガス
200円 2,400円 約7,400円
でんき
ウォーターサーバー
150円 1,800円 約6,800円
  • 電気代を含む年間割引額は、東京電力管内で契約アンペア数:40A、月間使用電力量:400kwhとした場合で試算しています。

おうちの電気料金・光熱費を見直す

各社多様な電気料金プランを用意していますが、料金体系だけでなく本当に安くなるのかをまずシミュレーションで確認できるサービスも併せて提供されています。以下は主要な電気事業者の電気代シミュレーションができるページをご案内しています。

エネチェンジ(対象地域:全国)
月間170万人が利用するエネチェンジは、お住いの郵便番号と現在の電気料金や世帯人数などを入力するだけで、「エネチェンジ限定キャンペーン」が適用されるお得で最適な電気料金プランをご案内してくれます。電気料金の比較から切り替えまでかんたんでわかりやすく申し込みができ、さらには電気の選び方や切り替え手続きに関する相談も無料でサポートしてくれるので安心してプランの変更が可能です。

エネチェンジ

事務所・工場の電気代を見直す

タイナビスイッチビズ(対象地域:全国)
高圧・特別高圧を受給している事業者による新電力への切り替えは、すでに50,000以上の施設等で行われています。利用者数100万人を超える新電力比較サイトタイナビスイッチビズ」では、全国から厳選された最大5社から完全無料で電気料金削減プランを取得し提案してくれるので手間なく最適な見積もりを受け取ることができます。

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