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エアコンは家庭で一番電力消費量が多い家電ですが、裏を返せば上手な節電で電気代を大きく減らすことができます。このページでは、エアコンの電気代節約方法を網羅的にご案内しています。快適なのにお得なスマートライフのために、賢いエアコンの使い方を習得しましょう。
一般家庭において、一番消費電力量が大きい家電は他でもないエアコンです。図1は家電の消費電力の内訳をご案内したものですが、エアコンは一般的な家庭における電気消費量の約4分の1を占めているとされます。
注意したいのが、ひと世帯あたり一台が普通の冷蔵庫と比べてエアコンの設置台数はご家庭によって差があることです。グラフは全世帯におけるだいたいの平均値ですが、灯油ストーブなどを併用している家庭と比べて全室の暖房をエアコンでまかなっているご家庭はさらにエアコンの比率は高くなる傾向があります。
このページの後半ではエアコンの節約方法についてご案内しますが、まずはご家庭の家族構成や設備状況ごとに平均的なエアコン使用量と電気代を知って、ご家庭の省エネ対策の偏差値を推し量ることから始めます。
エアコンにかかわる電気代は世帯人数や部屋数、オール電化か否かによっても変わってきます。状況が異なる家庭でエアコンの電気代が異なるのは当たり前ですが、日本の平均的世帯のエアコン代は年間約3.5万円となっています。またエアコンの大きさや使い方で差は出てきますが、この年間エアコン代平均を、世帯当たりの平均的なエアコン保有数※2で割ると、エアコン一台あたり年間約16,000円の電気代がかかる計算になります。
表1~4では様々な家庭状況におけるエアコン代の平均をご案内しています。お住まいの状況に近い数字と見比べながらエアコンの使い方を見直してみてください。
世帯人数 | 月間暖房代 (一日当たり平均) |
月間冷房代 (一日当たり平均) |
エアコン代年間総額 |
---|---|---|---|
1~2人 | 1,000~4,900円 (33~161円) |
1,000~3,900円 (33~128円) |
25,300円 |
3~4人 | 1,600~8,000円 (52~262円) |
1,600~6,400円 (52~210円) |
41,600円 |
5~6人 | 2,100~10,400円 (69~341円) |
2,100~8,300円 (69~272円) |
54,200円 |
7~8人 | 2,400~11,900円 (79~390円) |
2,400~9,500円 (79~311円) |
62,100円 |
9人以上 | 3,400~16,900円 (111~554円) |
3,400~13,500円 (111~443円) |
88,100円 |
表1 世帯人数別のエアコン代
部屋数 | 暖房代(月) | 冷房代(月) | エアコン代年間総額 |
---|---|---|---|
1~2部屋 | 600~3,000円 (20~98円) |
600~2,400円 (20~79円) |
15,600円 |
3~4部屋 | 1,100~5,500円 (36~180円) |
1,100~4,400円 (36~144円) |
28,600円 |
5~6部屋 | 1,600~7,900円 (52~259円) |
1,600~6,400円 (52~210円) |
41,400円 |
7~8部屋 | 1,700~8,300円 (56~272円) |
1,700~6,600円 (56~216円) |
43,200円 |
9部屋以上 | 2,700~13,400円 (89~439円) |
2,700~10,700円 (89~351円) |
69,500円 |
表2 部屋数別のエアコン代
部屋数 | 暖房代(月) | 冷房代(月) | エアコン代年間総額 |
---|---|---|---|
40㎡以下 | 700~3,300円 (23~108円) |
700~2,600円 (23~85円) |
17,200円 |
40~80㎡ | 1,000~4,800円 (33~157円) |
1,000~3,800円 (33~125円) |
25,000円 |
80~120㎡ | 1,400~6,900円 (46~226円) |
1,400~5,500円 (46~180円) |
36,100円 |
120~160㎡ | 1,800~8,900円 (59~292円) |
1,800~7,100円 (59~233円) |
46,100円 |
160㎡超 | 2,000~10,000円 (66~328円) |
2,000~8,000円 (66~262円) |
52,000円 |
表3 延床面積別のエアコン代
オール電化 | 暖房代(月) | 冷房代(月) | エアコン代年間総額 |
---|---|---|---|
Yes | 2,400~12,100円 (78~397円) |
2,400~9,700円 (78~318円) |
62,800円 |
No | 1,100~5,600円 (36~184円) |
1,100~4,500円 (36~148円) |
28,900円 |
表4 延床面積別のエアコン代
図2では、年間を通したエアコンの電気代の推移を表しています。暖房期間はオレンジ色、冷房期間は青色※でエアコン稼働に関する電気代をそれぞれ示しています。
日本の多くの地域で冷房よりも暖房を使う期間の方が長く、さらに冬場のひと月の暖房費は夏場のひと月の冷房費よりも多くなる傾向があります。
エアコンは設定温度や室温によって消費する電力が変化します。例えばパナソニックの10畳用のエアコン※では冷房時の消費電力515W(100〜1,100W)、暖房時は690W(105〜1,980W)のように記載されており、消費電力には幅があることは仕様書からも読み取れます。
スペック面での消費電力がわかったところで、実際どれくらいの電力が一時間換算で使われているのでしょうか。先ほどご案内したエアコンの電気代平均一台あたり約16,000円/年は年間電力消費量にして約533kWhの電気代に相当します。一番暖房を多く使う月は一日平均で約3.39kWh、冷房時期では約2.72kWhの電力をエアコン一台で消費している換算です。一日当たりの平均使用時間は9時間程度で計算されることが多いので、暖房なら377Wh/時間、冷房なら302Wh/時間、電気代にして9〜11円という数字が一時間あたりの実質的なエアコン代と言えそうです。
ただこの数字は一日あたりの消費使用時間で割っただけのもので、エアコンのつけ始めと、エアコンが効いている状態で温度を維持するような時とは消費電力量は大きく差があります。その差としては、上述のパナソニックのエアコンの仕様にみられるように10倍〜20倍と大きいことから、エアコン代の節約に際しては、一時間あたりの電気代を気にしてスイッチのオンオフを繰り返すよりも、弱運転で穏やかに冷やすといった使い方を工夫してみる方がうまく行くこともあります。
ここからは、より手軽に実施できるエアコンの電気代削減方法をご案内していきます。
フィルターに埃のたまった状態で稼働するとファンに無駄な負荷がかかり、エアコンの効きが悪くなって電気代も上がります。 またハウスダストによるアレルギーの原因にもなるため、清潔に保つことはとても重要です。 15〜20%もの能力低下に繋がるとされるフィルタの汚れは2週間に1回掃除機等での掃除が推奨されています。
室外機に直射日光が当たるような環境に設置されている場合は、夏場のエアコン稼働に影響を及ぼします。室外機の上に遮熱シートを敷いたり冷水を上からかけたりして室外機の温度を下げることで、消費電力にして5%程度の効果につながることもあります。
例えば8畳用のエアコンの消費電力で比較すると、15年前なら約1000W、10年前は約750W、最新は約600W(いずれも暖房時)と確実に新しいエアコンの方が省エネ仕様になっています。さらに消費電力だけでなく自動運転機能の高性能化なども進んでいます。ただ、費用対効果としては買い替え費用を電気代節約分でまかなうには8〜10年程度かかる計算で、さらに廃棄にかかる費用とエネルギーを考えれば、まだ使えるエアコンを頻繁に買い換えるメリットは少ないと言えます。逆に買い替えや新築のタイミングでは、初期費用が少し多くかかってもエネルギー効率の高いエアコンを購入する方が長期的にはお得でエコになる可能性が高いと言えます。
外気温と設定温度の差にもよりますが、1度の温度調整でエアコンの消費電力は半分〜60%の節約、電気代全体としては5〜10%のインパクトがあると言われます。 ただ、夏場は26〜28度、冬場は20〜22度の目安値を超えてまでの節電努力は、快適さを損ねたり体調を崩す恐れもあるので、ここでご案内している他の方法も並行して行いながら 快適さも節約も両立できる暮らしが理想と言えます。
風量の自動運転は省エネ効果が一番高くなるよう調整されています。例えばエアコンの稼働時間を減らすために強風運転にして電源の入切を繰り返すような使い方は、コンプレッサーの負荷が上がり多くの電気代がかかってしまいます。
こうした強制的な運転に対して自動運転で電源を落とさない方が省エネだという論もありますが、これももちろん条件次第と言った方が無難です。 例えば30分程度の外出ならつけっぱなしの方が節電につながることが多いようです。他にも、帰宅後にフルパワーで
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質がありますが、エアコンの風向きを調整したりサーキュレーターや扇風機をうまく併用して部屋の中に対流を作ることで解消すると、エネルギー効率も高まり快適さも増します。
寒さや暑さをしのぐのにエアコンに頼る生活自体を見直すというのも一つです。近年は加湿機能がついていたり、風が直接当たらないような設計にしたりと、高機能なエアコンも出てきていますが、そもそもエアコンを使うのはあまり好きではないという方も少なくないのではないでしょうか?ここでは、エアコンの使用を極力抑えながら、より快適な住環境を作る方法をご案内します。
おうちの窓の位置を確認してみてください。東西に大きく開いた窓は夏場の室温を大きく上げてしまいます。逆に冬場は太陽の熱で室内を暖めてくれるため、季節に合わせてお部屋に入る日光量をうまく調整することで節電に貢献できます。
窓に貼る遮熱シートのような商品もありますが、前項でもお話ししましたように年間を通すと冷房費よりも暖房費の方が大きくなるため、冬の暖かい日射まで遮ってしまうのは少しもったいない話です。遮熱カーテンの方が気候に合わせて調整がしやすいメリットがあります。また窓の外にスペースがあり、ガーデニングがお好きな方であれば夏の間だけつた類の植物でグリーンカーテンを育ててみるのも一つの手です。
暑い夏には朝夕のうち水が効果的というのを聞いたことがある方は多いかもしれません。これは、水が気化するときに熱を奪う性質を利用したものです。同じ理論から、ベランダに洗濯物を干すことで、その窓から入る空気の温度を冷やす効果も期待できます。生乾きの洗濯物の臭いは避けたいところですが、例えば乾きやすいシーツなどを洗った時は脱水を少し甘めにして窓辺に干したり、空けた窓のカーテンレールなどに濡れタオルなどを干すといった方法も低コストで効果が期待できそうです。
「電力・ガス・灯油」光熱費の目安のページでもご案内していますが、電気代は灯油などに比べて単価が高くなります。つまり、同じだけの暖を取るのに電気を使用する機器は灯油などと比べてコストが高いのです。
安全面や温度調整のしやすさから電力をエネルギー源とした暖房器具は日本全体でも増えている傾向がありますが、ファンヒーターなどを購入するのも長期的にはメリットがあるかもしれません。
何百、何千万もの予算を要するため決して手軽な方法とは言えませんが、高性能な断熱基準を達成すれば無暖房住宅、つまりエアコンの要らない生活も夢ではないことから究極の節電・省エネ方法とも言える高気密・高断熱住宅を最後に番外編としてご案内します。
各社多様な電気料金プランを用意していますが、料金体系だけでなく本当に安くなるのかをまずシミュレーションで確認できるサービスも併せて提供されています。以下は主要な電気事業者の電気代シミュレーションができるページをご案内しています。
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