本サイトは、プロモーション(アフリエイト広告等)が含まれています。

アーバンエナジー

新電力のアーバンエナジーを30秒で要点説明

プラント開発で実績の高いJFEエンジニアリングは子会社「アーバンエナジー」を立ち上げ新電力事業に参入しています。同社の強みはJFEエンジニアリングが手掛けた発電設備が全国にあることで、これらの中でもグループで保有する電源から既に電力供給を始めています。

着実に供給量を伸ばすアーバンエナジーは、JFEエンジ関連企業への送電が多いためか特別高圧の実績が比較的に多いのが特徴と言えます。発電量にはまだ余裕があり卸売の比率が相当量ありますが、これを小売りに回せるよう今後は顧客開拓を加速していくことが予想されます。低圧への参入は予定しておらず、高圧・特別高圧中心に既存顧客への営業をまずは強めていくと考えられます。

アーバンエナジーの企業情報

以下ではアーバンエナジーの会社沿革や関連会社情報、ニュース等を取り上げながら、新電力として登録するアーバンエナジーについてより深く知るための情報をご案内していきます。

アーバンエナジーの設立について

同社の親会社であるJFEエンジニアリングは、全国でエネルギープラント(発電所)の開発、運営に関わってきました。今回新電力を立ち上げるにあたって、これまでにJFEが関わったプラントから電力を調達し、まずはグループの関連施設(工場や事務所など)に小売をすることから事業展開をしていく計画のようです。

今後は電力調達先を増やしながら販売先の拡大も同時に進めていくとしており、廃棄物発電プラントを中心に2014年の実績比10倍超に当たる年間50万MWhを販売目標に定めています。

電気設備、インフラ部門でグループは高い実績を持つ

現時点ではアーバンエナジーは電力の小売販売を専業として運営されると予想されますが、JFEエンジニアリングは他にも多くグループ企業を抱えています。

特に発電に必要なプラントの建設や運営がグループ内で行えることは強みと言えます。

他にも、リサイクル関連の会社やガス導管工事、水処理機械の製造販売など、インフラに関わる事業を行う会社もグループに多いことも、強みとして生かされることがあるかもしれません。

アーバンエナジーの電力事業

以下ではアーバンエナジーの電力小売事業における強みや特徴をご案内しています。

発電設備について
自社電源の開発や電力調達契約先を確認

親会社JFEエンジニアリングが建設、運営に関わる都市ごみ焼却発電やバイオマス発電から電力が供給されます。広島県の「福山リサイクル発電株式会社」の運営する生ごみ由来の燃料による21.6MWの火力発電からは年間8万MWhを調達、JFEエンジの子会社「グリーンエナジー津」の運営する約20MWのバイオマス発電所からも、購入予定電力量について言及はされていないものの電力調達が決まっています。

また今後は地熱発電、太陽光発電などの電源確保を計画しているといいます。

関連サービスについて
電力小売と一緒に提供できるサービスは?

発電プラントや自家用発電機の施工で実績の高い親会社のJFEエンジニアリングによって、以下の表でご案内するようなサービスの提供は可能だと考えられます。分散型電源として太陽光発電の施工が可能であると考えられます。

省エネ関連
デマンドレスポンス提案 -
電力負荷平準化サポート -
省エネ設備提案
見える化 -
ESCO -
BCP関連事業
電気保守 -
自家用発電装置
蓄電池 -
環境保全対策
分散型発電装置
グリーン電力証書の発行 -

アーバンエナジーと電力自由化
電力小売り完全自由化後の戦略

アーバンエナジーは2016年の低圧部門の自由化にあたり小売電気事業者の申請はおこなっていません。低圧市場に関して参入の意向なども示しておらず、現在の高圧、特別高圧部門にしばらくは注力すると考えられます。

高圧以上の市場においては重工業の自社工場で多く消費する電力をアーバンエナジーに切り替えるとともに、親会社JFEエンジの顧客層などを中心に実績を伸ばす可能性が高いと考えられます。

他社新電力とアーバンエナジーを徹底比較

以下ではアーバンエナジーを電力購入先の候補とする場合に参考になる実績値を他社新電力との比較においてご案内しています。

供給量実績

ご案内するのは2015年9月におけるアーバンエナジーの電力供給実績です。顧客やグループ企業などに販売した供給量は「小売供給実績」、需要家に販売しきれなかった余剰分などで卸売に回された分は「卸供給量」としてご案内しています。

電力供給を行っている自社設備の中には重機製造を行う工場も含まれていることから、特別高圧の比率は他社と比べて高くなっています。

また、グループ会社以外にも小売を行っている企業としては卸売の割合が多く、今後は余剰分とも言えるこの電力に見合う需要家を中心に開拓していくとも考えられます。

小売供給量実績
供給量(販売量) 10,758MWh
うち高圧 3,847MWh
うち特別高圧 6,911MWh
卸供給量実績
卸売量 3,187MWh
全体に占める割合 23%

アーバンエナジーの供給量推移

(MWh)

シェア推移

表ではアーバンエナジーの小売販売量(高圧、特別高圧の需要実績合計)および全体におけるシェアの推移をご案内しています。

二酸化炭素排出係数

環境評価
CO2排出係数※1 0.337kg-CO2/kWh
前年度比 -0.64kg-CO2/kWh
平均との差 -0.14kg-CO2/kWh

ご案内しているのは、同社の平成26年度(2014年度)の調整後排出係数です。販売する電力の二酸化炭素係数は、一般電気事業者(既存の大手電力会社)と新電力を含めた平均値0.48095kg-CO2/kWhと比べて0.14/kWh少ない排出量となっています。同社は前年と比べて一番CO2排出係数を減らした企業です。他にも同社は資源を有効活したごみ発電に取り組んでいます。

販売業種のバリエーション

販売業種
業種数 4業種

毎月経産省は全14の業種別における供給実績を発表しています。アーバンエナジーにおいては、届け出のある新電力の平均業種数である3.4業種と比べると少しだけ多い4業種の販売実績となっています。鉄鋼、機械器具、鉄道、その他での供給経験があります。JFEエンジ関連の顧客への送電が多いのか、重工業寄りの販売実績です。

  • 鉱業、食料品、繊維工業、パルプ・紙加工品、化学工業、石油製品・石炭製品、ゴム製品、窯業・土石製品、鉄鋼業、非鉄金属、機械器具、製造その他、鉄道業、その他の全14業種。

アーバンエナジーの評価

省エネサポート 小売実績 環境貢献度 合計
2.5/5.0点 0.9/5.0点 0.7/5.0点 4.1/15.0点

表では同社のサービス内容を独自で評価・採点した内容をご案内しています。「省エネサポート」では省エネを行いたい企業に対するサービスの充実度、「小売実績」は直近の販売量に限らず、業種数や実績年数までを総合的に評価、「環境貢献度」は二酸化炭素排出係数の評価に加えて地産地消やグリーンエネルギー証書の発行なども評価項目に取り入れています。評価項目の詳細と計算の仕方は以下注記をご参照ください。

JFEの顧客同士を電気でつなぐことも夢ではない?

電源開発や自家用発電機の設置施工運用で実績の高い親会社のJFEエンジニアリングとは、業務面でも協力できる部分が多くあると考えられます。同社がアーバンエナジーの設立を発表した際には「プラント建設から電力小売までの一貫サービスを提供」が強調されており、両社の協業によって電力の調達地と供給地を同時に拡大できるチャンスがあることは、同社の大きな強みと言えそうです。

他にもJFEエンジニアリングは省エネ空調の設置なども行えるようですが、企業にとって節電の需要が高まる中でこうした周辺事業の実績も有効活用しない手はないのではないでしょうか。

近い目標としては2016年50万MWh規模まで実績を伸ばしたいと発表している同社、順調な成長のためのステップは地道かもしれませんが、JFEグループの確実な実績を後ろ盾にすれば、難しくないかもしれません。

アーバンエナジー(株)会社概要
本社所在地 神奈川県横浜市
設立年 平成25年(2013年)12月
代表取締役 小賀坂 善久
親会社 JFEエンジニアリング(100%)
関連会社 グリーンエナジー津、福山リサイクル発電株式会社(ともに親会社JFEエンジニアリングの出資会社)
資本金 5,000万円
供給区域 北海道、東北、東京、中部、関西
電力小売事業開始年 平成26年(2014年)
  • 省エネサポート:蓄電池、デマンドレスポンス提案、ADR装置、電力負荷(デマンド)平準化サポート、省エネ設備提案、見える化(EMS)の項目において、各サービスが提供可能な場合各1点として合計点数を計算。
  • 小売実績:直近の供給量の多さ(最高1点)、事業年度の長さ(最高1点)、業種数(最高1点)、前四半期からの伸び(最高2点)を計算。
  • 環境貢献度:デマンドレスポンス提案、ADR装置、電力負荷(デマンド)平準化サポート、省エネ設備提案、見える化(EMS)、グリーン電力証書の発行の項目において、各サービスが提供可能な場合各1点、電源が廃棄物を利用した火力発電、FIT電源、FIT電源と大型水力を除く再エネ電源のいずれかを保有、活用している場合各1点、マイクログリッドの検知から地産地消について何らかの具体的な対策を行っている場合は1点として合計点数を計算。さらに二酸化炭素排出係数において平均値以下の企業は0点~最高3点の範囲で加点。
  • 3項目において全社の最高点がそれぞれ5.0点になるよう調整係数を掛ける
  • ご案内した評価は当サイトの調査・編集担当の独断による判断も一部に含まれている可能性があります。実際の体験談や口コミなどのご投稿も歓迎しております。solar@net-reach.jp(メールする)までご意見をお寄せください。同社の関係者さまからの情報提供も同メールアドレスにお願いいたします。

おうちの電気料金・光熱費を見直す

各社多様な電気料金プランを用意していますが、料金体系だけでなく本当に安くなるのかをまずシミュレーションで確認できるサービスも併せて提供されています。以下は主要な電気事業者の電気代シミュレーションができるページをご案内しています。

エネチェンジ(対象地域:全国)
月間170万人が利用するエネチェンジは、お住いの郵便番号と現在の電気料金や世帯人数などを入力するだけで、「エネチェンジ限定キャンペーン」が適用されるお得で最適な電気料金プランをご案内してくれます。電気料金の比較から切り替えまでかんたんでわかりやすく申し込みができ、さらには電気の選び方や切り替え手続きに関する相談も無料でサポートしてくれるので安心してプランの変更が可能です。

エネチェンジ

事務所・工場の電気代を見直す

タイナビスイッチビズ(対象地域:全国)
高圧・特別高圧を受給している事業者による新電力への切り替えは、すでに50,000以上の施設等で行われています。利用者数100万人を超える新電力比較サイトタイナビスイッチビズ」では、全国から厳選された最大5社から完全無料で電気料金削減プランを取得し提案してくれるので手間なく最適な見積もりを受け取ることができます。

タイナビスイッチビズ