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新電力の今後と2035年展望の要点

自由化10年を経た電力市場は2026〜2035年に構造転換期へ。GX2040ビジョン・排出量取引本格稼働(2026年度)・化石燃料賦課金(2028年度)・データセンター電力需要2030年945TWh(2倍)・2035年GHG-60%目標が重なり、電源を持たない新電力は競争激化。勝ち残るのは自社電源+再エネ調達力+デマンドレスポンス対応を揃える事業者に集約されます。

新電力の今後と2035年の電力市場
データセンター需要急増・GX2040ビジョンで変わる新電力の勝ち残り条件

自由化10年の成果と課題は電力小売自由化10年の実績でまとめていますが、このページでは2026年以降の10年(〜2035年)に何が起きるかを軸に、新電力の生き残り条件と消費者が備えるべきポイントを解説します。結論から言えば、データセンターによる電力爆増・カーボンプライシング本格導入・脱炭素電源確保競争の3つが並走する時期に入り、電力会社選びの判断基準自体が変わろうとしています。

2026〜2035年の制度転換スケジュール

2025年2月に閣議決定された「GX2040ビジョン」「第7次エネルギー基本計画」「地球温暖化対策計画」の3点セットで、今後10年の電力市場の大枠が決まりました。主要な節目は次の通りです。

年度 施策・節目 電力市場への影響
2026年度 排出量取引制度 本格稼働 大規模排出企業(年10万t-CO2超)が対象。電力会社もCO2排出量に応じた排出枠購入コスト増
2026〜2027年 長期脱炭素電源オークション 実施拡大 再エネ・原子力など脱炭素電源を20年契約で確保。新電力も落札参加可能
2028年度 化石燃料賦課金 導入 化石燃料輸入事業者から徴収 → 最終的に電気・ガス料金に転嫁。全消費者が影響
2030年度 再エネ比率 36〜38% / GHG -46%(2013年比) 第7次エネ基計の中間目標。未達時は電力会社への負担増
2035年度 GHG -60%(2013年比) 2025年閣議決定の新中期目標。電源構成の脱炭素化・省エネの加速が必要
2040年度 GHG -73% / 再エネ40〜50% 第7次の最終目標。火力比率30〜40%・再エネが最大電源に

出典:GX2040ビジョン(経産省)第7次エネルギー基本計画

政府のGX投資 150兆円超

2023〜2032年の10年間で官民で150兆円超のGX投資を実施する方針が示されています。20兆円規模のGX経済移行債を先行発行し、再エネ・原子力・水素アンモニア・EV普及・送電網強化などに投入されます。

データセンター電力需要の急増(電力爆増時代)

生成AIブーム以降、データセンターの電力消費は世界的に急拡大しています。日本も例外ではなく、むしろ最も影響を受ける国の一つです。

指標 現状(2025年頃) 将来見通し
世界のDC・AI電力消費 460 TWh(2022年) 1,050 TWh(2026年) ≒ 日本の年間総消費量
DC電力需要(世界) 約470 TWh 945 TWh(2030年・2倍超)
日本のDC+半導体工場 最大需要 2025年度 2034年度に約13倍
影響を受ける地域 首都圏(印西市等)・北海道(石狩)・関西 地域内の電源不足 → 連系線増強が急務

出典:IEA『Electricity 2025』/電力中央研究所/JOGMEC

新電力への影響

データセンター需要はほぼ全て高圧・特別高圧の業務部門であり、家庭向け低圧市場とは直接競合しません。しかし、卸電力市場(JEPX)の価格水準そのものを押し上げる圧力になり、一般家庭の電気料金・燃料費調整単価にも波及します。特に市場連動型プランの契約者は影響を受けやすく、上限設定付きの安定プランへの回帰が進むと見られます。

連系線増強と新電力の電源調達

北海道・東北・九州の再エネポテンシャルを首都圏・関西圏に送るための地域間連系線は慢性的な容量不足。2024〜2030年で北海道〜本州連系線の2倍化など大規模投資が進みますが、完成までは新電力の調達コストが上振れしやすい局面が続きます。

新電力の勝ち残り条件(2035年に向けて)

2022年の燃料高騰で新電力706社のうち倒産32社・撤退87社を出した淘汰は、次の10年でも続きます。勝ち残る事業者の共通点は次の4つです。

  • 自社電源の保有比率が高い(東京ガス・大阪ガス・ENEOS・CDエナジー等のガス会社・石油会社系)
    JEPX依存度が低いほど、卸価格急騰時の耐久性が高い
  • 再エネ調達力(PPA契約・FIT卒業電源確保)
    長期脱炭素電源オークション落札・企業PPAで再エネを長期固定価格で確保できる事業者が有利
  • デマンドレスポンス・蓄電対応
    需給調整市場(2021年開設)と容量市場で収益を確保。EV・家庭用蓄電池を集約するVPP事業者が存在感を増す
  • AIコスト最適化・顧客接点のデジタル化
    料金シミュレーション・使用量分析・省エネ助言等のUXで差別化する事業者が高い解約率低下を実現

淘汰が進むと予想される層

逆に2030年までに撤退が予想される新電力の特徴:

  • 自社電源ゼロ・JEPX依存の小規模事業者(2022年の再来に耐えられない)
  • 市場連動型のみで上限設定プランを持たない事業者(顧客離反リスク大)
  • 環境価値の実態が不透明な「なんちゃって再エネ100%」(カーボン開示規制で淘汰)
  • 特定地域・特定チャネル専業で多様化が進まない事業者(DC需要シフトで需給バランスが崩れる)

消費者が備えるべきポイント

① 料金は2030年に向けて緩やかに上昇

化石燃料賦課金(2028年度)・排出量取引コスト転嫁・連系線増強費の託送料金転嫁で、電気料金の漸進的上昇は避けられない見通しです。今の料金水準を基準に「10年以内は今より下がらない」と想定しておくのが現実的。

② 自家消費(屋根太陽光+蓄電池)で影響を減らす

買電量を減らせば市場価格上昇の影響を軽減できます。太陽光発電蓄電池の組み合わせは、2035年までの10年で最も確実なヘッジ手段。FIT買取終了でも自家消費に回せば実質10円台/kWhのコストメリットが出ます。

③ 新電力は「経営安定度」を最優先で

料金単価の安さだけで選ぶ時代は終わりました。2022年の淘汰で学んだ教訓は「自社電源を持つ大手系が結局最強」ということ。東京ガス・大阪ガス・ENEOSでんき・CDエナジー・SB系・Looopでんき等、供給量が大きく財務基盤が強い会社が安心。詳細比較は新電力総合比較をご参照ください。

④ 市場連動型プランは慎重に

通常時は割安でも、2022年1月のような寒波時や将来のDC需要ピーク時に急騰リスクが再発する可能性があります。デマンドレスポンスに慣れた人・時間帯シフトを楽しめる人以外は、上限設定あり・燃料費調整ありの安定プランが無難です。

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