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ナンワエナジー

30年以上の歴史の中で事業者との関係を深めてきた南和産業のグループ会社として電力小売事業を行う株式会社ナンワエナジーは、再エネを中心にしたエネルギーの地産地消型社会の実現など、目先の利益にとらわれない真摯な姿勢で顧客との信頼関係を築きながら、着実に販売実績を伸ばしています。

ナンワエナジーの企業情報

以下ではナンワエナジーの会社沿革や関連会社情報、ニュース等を取り上げながら同社についてより深く知るための情報をご案内していきます。

株式会社南和産業のグループ会社

南和工業有限会社として昭和54年に創業した南和産業は鹿児島に本社を持ち、建物の環境衛生管理事業を行う企業として30年以上の歴史を持ちます。関連会社には建材や事業所関連設備などを取り扱う株式会社南和(平成2年設立)、一般・産業廃棄物の収集運搬を行う南和クリエイト(平成13年設立)、法面や構造物補修補強などの工事を行うナンワ工業(平成19年に株式会社南和から独立)があります。

2013年に株式会社南和からナンワエナジーとして独立

新電力ナンワエナジーは株式会社南和がもともと担っていた電力事業の部署を分社化する形で設立されました。電力の販売実績は南和時代のものも含めると2013年4月にさかのぼり、着実に販売量を伸ばしています。

ナンワエナジーの電力事業

以下ではナンワエナジーが電力販売を行うにあたっての特徴をご案内しています。

発電設備(電源)や電力調達先について

株式会社南和は志布志市有明町に1.4MWの太陽光発電所(メガソーラー)「大隅ソーラーパーク」を建設。2013年5月から発電を開始した同施設で発電した電力は地産地消に貢献すべく、ナンワエナジーが持つ電力需要家に供給されるといいます。通常、太陽光発電は高い売電価格の長期買取が保証される固定価格買取制度を利用して地域の大手電力会社を通して売電されることが多く、ナンワエナジーのように需要家に直接提供される例は稀だと言えます。これに加えて卸売市場からの電力調達も行い、さらに他企業が開発する太陽光発電設備や自家用発電機の余剰分などからの電力購入についても積極的な構えを示しています。

電力販売以外のサービスについて

ナンワエナジーでは電力の見える化を実現するWebサービス「Power Viewer」を提供しています。これに加えて1年以上の契約継続顧客に対しては「パワーセービングリベートプラン」と呼ばれる一種のデマンドレスポンスのサービスも提供しています。

併せて株式会社南和の経験を生かしながらエコ照明器具や蓄熱式のエコ空調の提案ができるのも同社の強みと言えそうです。

電力小売り完全自由化後の戦略

ナンワエナジーは小売電気事業者として登録し、家庭用などの低圧分野への参入を計画しています。2016年の小売自由化後の戦略としてはTポイントサービスの導入により、電気料金に対してポイントを付与するサービスを導入することを明らかにしています。

他社新電力とナンワエナジーを徹底比較

以下ではナンワエナジーを電力購入先の候補とする場合に参考になる実績値を他社新電力との比較においてご案内しています。

供給実績

供給実績
販売量 14,329MWh
うち高圧 14,329MWh
うち特別高圧 -MWh
卸売量 962MWh(6%)

表では新電力ナンワエナジーの電力供給実績(2015年8月時点)をご案内しています。2015年8月時点で830施設への販売実績を持つというナンワエナジーの電力販売先はほとんどが高圧需要家となっています。

高圧および特別高圧の販売量と卸売量を合計した供給量のうち卸売供給の占める割合は6%に過ぎず、顧客への電力販売をメインに行う電気事業者と言えます。

シェア推移

以下の表ではナンワエナジーの小売販売量(高圧、特別高圧の需要実績合計)および全体におけるシェアの推移をご案内しています。

2013年から電力販売の実績を持つナンワエナジーは順調に販売量を伸ばしています。新電力全体の販売量におけるシェアは最高0.3%、順位にして20位台にとどまっているものの、2015年第一四半期の時点では昨年総計の1.8倍の勢いで販売量を伸ばしています。

  • 2015年度の供給量(販売量)においては、既に実績のある月の平均値に12を掛けた数値を推計値として掲載

二酸化炭素排出係数

環境評価
CO2排出係数※1 0.584kg-CO2/kWh
平均との差 1.21

販売する電力の二酸化炭素係数は、主な新電力の平均である0.48kg-CO2/kWh※2と比べて121%と多めになっています。

販売業種のバリエーション

販売業種
業種数 7業種
平均との差 2.18

全14業種※3のうち7業種への販売実績(2015年8月時点)をもつ同社は、新電力の平均3.2業種※4と比べてより広域なサービス提供実績を持つと言えます。中でも食料品の製造業や、自治体施設などを含むその他の需要家への販売の割合が多くなっています。

  • 1 1kWhの電力を作るにともなって排出した二酸化炭素の量。数字が少ないほど環境に優しい電力といえる。
  • 2 月間2.5万MW以上を供給する新電力上位17社のCO2排出係数の平均との比較。
  • 3 鉱業、食料品、繊維工業、パルプ・紙加工品、化学工業、石油製品・石炭製品、ゴム製品、窯業・土石製品、鉄鋼業、非鉄金属、機械器具、製造その他、鉄道業、その他の全14業種。
  • 4 2015年8月に供給実績のあった新電力の平均、最小1〜最大12業種まで幅がある。

ナンワエナジーの評価

以下では新電力他社との比較においてナンワエナジーが際立っている点や強みと言える点を独自に評価しています。

地に足の着いた営業と実績が高評価

電力小売りを始めてから2年以上が経つナンワエナジーですが、鹿児島県を中心に地元密着型で着実に実績を伸ばしている背景には、グループ会社がこれまでに築いてきた既存顧客とのつながりも大きいと考えられます。営業は代理店も利用しながらも実際の契約に際しては同社社員が顧客先に直接訪問するなど、地道で真摯な運営には好感が持てます。

ご案内した評価は当サイトの調査・編集担当の独断による判断も一部に含まれている可能性があります。実際の体験談や口コミなどのご投稿も歓迎しております。こちらからご意見をお寄せください。

(株)ナンワエナジー会社概要
所在地 供給区域 事業開始年 親会社
鹿児島県 九州 平成24年(2012年) 株式会社南和

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