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F-Power(エフパワー)

F-Powerの企業情報

エスコ事業者から独立

新電力の「株式会社F-Power」の前身はESCO事業者である株式会社ファーストエスコ。2009年、同社の電力供給部門を切り離す形で投資ファンドの運営会社であるIDIインフラストラクチャーズに売却されて設立されたF-Powerは同年特定規模電気事業者(PPS)に登録もしています。電力の売買やその仲介業務、発電や電力供給業務、熱エネルギー供給業務などを行っています。

  • IDIインフラストラクチャーズには複数のみずほ証券子会社が出資しています。このため、エフパワーはみずほ証券の系列と言えます。

子会社に発電事業会社など

自社の発電施設は、子会社である新中袖発電所のガスタービン発電と、新潟ニューエナジーのガスエンジン発電です。2010年には、グリーン電力を専門に扱う「(株)G-power」を子会社として設立し、カーボンクレジットを活用したCO2排出係数ゼロの電力供給もしています。供給エリアは、東北、東京、中部、関西、九州で、従来と同じ一般電力会社の送電線経由で供給しています。電力小売大手のf-powerは、工場やオフィスビル、商業ビル、ホテル、量販店、ガソリンスタンド、アミューズメント施設など、多種多様な特別高圧電力および高圧電力の事業者に供給しています。

他の新電力との比較が一目でわかる
数字で見る「F-Power」

掲載の情報は新電力F-Powerの2015年(平成27年)3月の情報です。

シェアは2位だが差は縮まるか?

実績
供給量(販売量) 250,244MWh
シェア※1 9.56%(2位)
シェアの伸び率(直近3か月比) 101%
シェアの伸び率(昨年度比) 101%

自治体などでの採用例も増えているF-Powerは、エネットに次ぐ新電力として実績のある企業です。新電力の数が増えてきた中でも2位の座を守っており、年々縮まるエネットとの差を今後埋めていくのかどうか見どころです。

  • 1 新電力全体の供給量におけるシェアと順位

二酸化炭素排出係数は平均以下の好成績

環境評価
CO2排出係数※2 0.423kg-CO2/kWh
平均との差※3 0.87
既存の電力会社との差※4 0.72

販売している電力の環境に対する影響を推し測る指標の一つにCO2排出係数があります。この指標は同じ発電量を得るのにどれだけの二酸化炭素を排出したかを比較できるものです。

新電力の中でも、そして既存電力会社と比べても、F-PowerはよりCO2排出係数が少ない電力の提供を実現しています。

  • 2 1kWhの電力を作るに伴って排出した二酸化炭素の量。数字が少ないほど環境に優しい電力といえる。
  • 3 月間2.5万MW以上を供給する新電力上位17社のCO2排出係数の平均との比較
  • 4 電力会社10社のCO2排出係数の平均との比較

F-Powerの地球温暖化対策

既に平均以下のCO2排出係数を達成しているF-Powerですが、今後拡大を予定している電力調達先としては清掃工場のバイオマス発電、風力発電、各再エネ発電所との連携強化等を計画しており、さらに自社のガス火力発電所の運転効率向上に努めるとしています。

  • 以上は2012年度の環境省に提出されたエネルギー環境計画書による

発電効率を従来比9%向上させた最新型の火力発電「新中袖発電所」

F-Powerは完全子会社の千葉県にある株式会社新中袖発電所の火力発電所からの電力供給を受けています。2014年10月時点で112.4MWの出力がある火力発電はガスタービンコンバインドサイクルという方式を採用し、従来40%程度だった火力発電の効率を49%まで引き上げた、高効率火力発電所です。

なお、F-Powerは同地にもともと保有していた中袖クリーンパワー(出力が同じく100MWの火力発電を運営)を共同運営していた丸紅に2014年1月に売却しており、同年9月に新たに新中袖発電所を開所させています。

電気代削減実例で見る
F-Powerの実績

より大口の需要家で、さらに負荷率が低い(一日を通して電力利用の時間差が大きい)場合は新電力に乗り換えてお得になるチャンスが大きいです。例を挙げると契約電力が4001~5000kWの大規模な学校施設において、F-Powerに切り替えたことで年間2900万円の削減に成功しています。同じく営業時間が短く負荷率の小さい金融機関においては3200万円の年間電気代削減効果があったといます。

逆に一日を通してまんべんなく電力を使いがち(=負荷率が高くなりがち)な宿泊施設などでも240万円の電気代削減という好例があります。

(株)F-Power(エフパワー)会社概要
所在地 供給区域 事業開始年 子会社・関連会社
東京都 東北・東京・中部・関西・九州 平成18年
(2006年)
新中袖発電所、新潟ニューエナジー、G-Power

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