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電気代の推移|燃料費・賦課金・政府補助の経緯と2026年以降の見通し

このページの要点

2020〜2022年初は燃料需要減で安定、2022年春に情勢悪化でLNG・原油急騰、燃料費調整額が高騰しました。2023年1月〜2024年5月は政府補助で見かけ軽減、2024年6月以降は補助縮小で再び高止まり。2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWhと過去最高水準を更新。月400kWhの4人家族モデルで2020年比月+4,300円・年+52,000円の負担増です。本ページでは電気代を構成する3要素、各要素の推移、月400kWh家庭の試算、2026年以降の見通し、電気代上昇への対処の4ステップをご案内します。

2022年以降の電気代変動は過去数十年でも最大級で、世界情勢と国策の両方が重なり家計への影響は月1,000〜3,000円規模で増減しました。本ページでは2020〜2026年の電気代単価推移を燃料費調整額・再エネ賦課金・政府補助金の3要素で整理し、2026年以降の見通しまでをご案内します。

電気代を構成する3つの要素

家庭の電気代は次の3要素で決まります。どれが変動しているかを知ると『なぜ高くなったか』が見えます。

電気代を構成する3要素
要素 決まり方 変動頻度
基本料金+単価 電力会社が定める 年1〜2回
燃料費調整額 化石燃料の輸入価格で月次変動 毎月
再エネ賦課金 経済産業省が年1回決定 年1回
(5月〜翌4月)

2020〜2026年 燃料費調整額の推移

電気代の月次変動の主役は燃料費調整額です。過去5年の代表的な値動きを整理しました(東京電力エリアの例)。

2020〜2026年の燃料費調整額の推移(東京電力エリア)
時期 燃料費調整額
(円/kWh)
主な出来事
2020年 約 −4〜−2 コロナ禍で燃料需要減
2021年 約 −2〜+2 経済回復で燃料高
2022年春 +5〜+10 ウクライナ情勢でLNG急騰
2022年冬 +11〜+13 過去最高水準
2023年1月〜2024年5月 政府補助
−3.5〜−7円
激変緩和措置
2024年後半〜2025年 +1〜+4 燃料価格は小康状態
2026年 +2〜+5程度で推移 補助終了、自律変動へ

月400kWhの家庭なら、燃料費調整額が1円変わると電気代が月400円変動します。2022年のピーク時には月4,000〜5,000円電気代が上昇した計算です。詳細は燃料費調整額のしくみでご確認いただけます。

再エネ賦課金の推移(全電力共通)

FIT制度で買い取った再エネ電力の費用を全電気利用者で負担する仕組みです。年1回、経済産業省が単価を決定します。

再エネ賦課金の年度別推移(2015〜2026年度)
年度 単価(円/kWh) 月400kWh家庭の負担 備考
2015年度 1.58 約632円 FIT初期
2020年度 2.98 約1,192円
2022年度 3.45 約1,380円 過去最高水準に
2023年度 1.40 約560円 卸市場高騰の反動で一時低下
2024年度 3.49 約1,396円 反動で上昇
2025年度 3.98 約1,592円
2026年度 4.18 約1,672円 過去最高を更新

賦課金は今後も緩やかな上昇が続く見通しで、2030年代前半にピークアウトする予想(FITの買取期間満了が順次到来するため)。それまでは月1,500〜2,000円の負担が続きます。

政府補助『電気・ガス価格激変緩和対策事業』の経緯

2022年以降の急騰への対応として、政府は2023年1月から2024年5月まで電気・ガス料金への補助を実施しました。

政府補助(電気・ガス価格激変緩和対策)の推移
期間 電気の補助額 内容
2023年1月〜9月 −7.0円/kWh 低圧家庭向け
2023年10月〜2024年4月 −3.5円/kWh 半減
2024年5月 −1.8円/kWh 段階終了
2024年6月〜 0(終了) 夏冬の逼迫期は再度実施の議論あり
2024年冬・2025年冬 一部期間
−2.5円/kWh
冬期限定の再発動

補助の有無で家計の体感は大きく変わります。月400kWhの家庭なら、−7円の補助が続いていた時期は月2,800円軽減されていた計算です。

月400kWhの4人家族で見る年度別電気代

月400kWhの4人家族モデルの年度別電気代試算
年度 基本+単価 燃料費調整 再エネ賦課金 政府補助 合計目安
2020年 10,800円 −1,200円 1,192円 0 約10,800円
2022年冬 11,200円 +4,800円 1,380円 0 約17,400円
2023年夏 11,400円 +1,500円 560円 −2,800円 約10,700円
2025年 11,600円 +1,200円 1,592円 0 約14,400円
2026年 11,800円 +1,600円 1,672円 0 約15,100円

2020年比で、2026年の電気代は月約4,300円・年間約52,000円の増加です。家計への負担は無視できない水準になっています。

2026年以降の見通し

2026年以降の電気代見通し(短期・中期・長期)
期間 見通し
短期
(〜2027年)
原油・LNG価格は高位安定の見込み。再エネ賦課金は4円前後で推移。大きな燃料費高騰がなければ2025-2026年水準で横ばい
中期
(2028〜2030年)
第7次エネルギー基本計画の推進で再エネ比率が上昇し、電気の脱炭素化が進行。AIデータセンター・EV普及で電力需要は増加傾向。系統安定化費用・容量市場費用が電気代に上乗せされる方向
長期
(2030年代)
FIT買取期間の満了が順次到来し、再エネ賦課金は緩やかに低下予想。一方、原子力再稼働・脱炭素化投資の回収で、電気代全体の下がり幅は限定的という見方が有力

2035年に向けたより詳しい家計負担シミュレーションは2035年に向けた電力市場の見通しでご確認いただけます。

電気代上昇への対処(効果が大きい順)

2026年以降も電気代の高止まりは続く見込みです。個人でできる対策は次の順で効果が大きくなります。

  1. 電力会社・プランの見直し:年1〜3万円削減。最も手軽で投資ゼロ。新電力プラン比較家庭の電気代を電力会社・新電力で比較で具体的なプランをご確認いただけます。
  2. 照明のLED化・省エネ家電:年1〜2万円削減。10年以上前の家電は買い替えで電気代が下がります。エアコンテレビの買い替え効果をご確認ください。
  3. 太陽光+蓄電池:屋根条件が良い戸建てなら年10万円超の削減も。卒FIT世帯はFIT満了後の自家消費移行が経済的に有利になります。詳細は卒FIT 電気プランでご確認いただけます。
  4. 断熱改修:長期的に暖冷房負荷を根本から下げる。先進的窓リノベ事業などの補助金活用が現実的です。

電気料金の見直し・新電力切替の候補

電力プランは家庭の使い方で最適解が変わります。ここでは「家計を予測しやすい安定運用」「基本料金0円・市場連動で攻める」「複数社を横並びで比較したい」の3つの典型ニーズに対応する代表的なサービスをご紹介します。

  • 家計予測しやすい安定型

    アルカナエナジー

    基本料金+3段階単価のオーソドックスな従量制で、燃料費調整には上限を設定。法人向け高圧電力で実績を積んだ事業者で、市場連動型のような単価変動リスクがなく、毎月の電気代を予測したい家庭に向きます。

    アルカナエナジー公式ページ

  • 基本料金0円・市場連動の攻め型

    リボンエナジー

    基本料金0円・燃料費調整額0円で、使った分だけを支払う市場連動型。電力量単価は卸電力市場(JEPX)に連動して30分ごとに変動するため、安い時間帯に洗濯機・食洗機・EV充電を寄せられる家庭ほど割安になります。市場が高騰する時間帯は単価が上がる点には注意が必要です。

    リボンエナジー公式ページ

  • 複数社を横並びで比較したい

    エネチェンジ

    郵便番号と現在の使用量を入れるだけで、対応エリアの主要プランの年間削減額が10分程度で試算できます。固定単価型・燃調上限あり・市場連動型を一覧で比較でき、ガス・通信とのセット割もまとめて確認可能です。

    エネチェンジで一括比較

もっと多くの電力会社を比較したい方へ

  • 新電力 主要事業者の比較表

    独立系・ガス系・通信系・石油系・再エネ特化型をタイプ別に整理。料金プランの3タイプ、セット割、再エネ比率、燃料費調整の上限有無で横並びに比較できます。

  • 電力プラン見直し

    各タイプの代表事業者を並列展示・シミュレーション活用法・申込手順までを段階的にご案内します。

よくある質問(FAQ)

2020〜2026年で電気代はどう変化しましたか?
月400kWhの4人家族モデルで、2020年約10,800円→2022年冬約17,400円(情勢で燃料費調整が+10円超)→2023年夏約10,700円(政府補助−7円で見かけ軽減)→2025年約14,400円→2026年約15,100円。2020年比で2026年の電気代は月約4,300円・年間約52,000円の増加です。家計への負担は無視できない水準で、電力会社の見直し・省エネ家電・太陽光+蓄電池の組合せで対処するのが現実的です。
電気代を構成する3要素は?
①基本料金+単価(電力会社が定める・年1〜2回改定)、②燃料費調整額(化石燃料の輸入価格で月次変動)、③再エネ賦課金(経産省が年1回決定・5月〜翌4月適用)の3つです。どれが変動しているかを知ると『なぜ電気代が高くなったか』が見えます。月単位の変動の主役は②燃料費調整額、年単位の変動は③再エネ賦課金が大きいです。
燃料費調整額はどう推移しましたか?
東京電力エリアの代表的な値動きでは、2020年−4〜−2円、2021年−2〜+2円、2022年春+5〜+10円、2022年冬+11〜+13円(過去最高水準)、2023年1月〜2024年5月は政府補助で−3.5〜−7円、2024年後半〜2025年+1〜+4円、2026年+2〜+5円程度。月400kWhの家庭なら燃料費調整額が1円変わると電気代が月400円変動するため、2022年ピーク時には月4,000〜5,000円電気代が上昇していました。
再エネ賦課金の2026年度単価は?
2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWhで、過去最高水準を更新しました。月400kWh家庭で約1,672円の負担です。2015年度1.58円→2020年度2.98円→2022年度3.45円→2023年度1.40円(卸市場高騰の反動で一時的に低下)→2024年度3.49円→2025年度3.98円→2026年度4.18円という推移です。今後も緩やかな上昇が続く見通しで、2030年代前半にピークアウトする予想です。
政府の電気代補助(激変緩和措置)はどうなりましたか?
2023年1月〜9月は−7.0円/kWh、2023年10月〜2024年4月は−3.5円/kWh、2024年5月は−1.8円/kWh、2024年6月から終了しました。2024年冬・2025年冬は一部期間に−2.5円/kWhで再発動。月400kWh家庭なら−7円の補助が続いていた時期は月2,800円軽減されていた計算で、補助の有無で家計の体感は大きく変わります。
2026年以降の電気代の見通しは?
短期(〜2027年)は原油・LNG価格高位安定で2025-2026年水準で横ばい見込み。中期(2028〜2030年)は再エネ比率上昇・脱炭素化進行とAIデータセンター・EV普及で電力需要増加、系統安定化費用・容量市場費用が電気代に上乗せされる方向。長期(2030年代)はFIT買取期間満了で再エネ賦課金が緩やかに低下するものの、原子力再稼働・脱炭素化投資の回収で電気代全体の下がり幅は限定的という見方が有力です。

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