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エコキュートの電気代|世帯人数別ランニングコストとガス比較

エコキュート電気代の要点

エコキュートは1日平均3.4〜6.0kWh消費、月の給湯費は2,500〜3,500円が目安。ガス給湯器より毎月1,300〜2,000円安く、初期費用差額(エコキュート40〜70万円 vs エコジョーズ15〜30万円)は、都市ガスエリアでおおむね15〜16年(補助金活用で約10年)、LPガスエリアで6〜10年(補助金活用で4〜6年)で回収可能です。経済性の理由は3つ:①ヒートポンプの効率は電気温水器の2.5〜3倍/②安価な夜間電力単価/③IH併用でガス基本料金不要。電力自由化以降は夜間料金が上昇傾向ですが、給湯省エネ2026事業の補助(最大10万円/台)と太陽光発電の余剰電力活用で経済性を維持できます。

エコキュートの電気代が安い3つの理由

エコキュートはガス給湯器・電気温水器と比べて光熱費が安い設備です。安さの理由は技術的・契約的に3つあります。これらを理解しておくと、自宅の電気契約・既存設備との組み合わせで最適化を判断できます。

  • ヒートポンプ方式で電気1kWhから3〜4倍のお湯を作れる(COP3〜4)。従来の電気温水器の2.5〜3倍の効率
  • 夜間電力プラン(スマートライフS等)で安い電気でお湯を沸かせる(昼間の約2/3単価)
  • IHクッキングヒーター併用のオール電化なら、ガスの基本料金(月1,500〜2,000円)が不要

主要電力会社の夜間電力プラン

エコキュート利用時は時間帯別に電気単価が変わるプランを選びます。電力自由化(2016年)以降、各社のプラン名・料金は段階的に改定されており、最新の単価は燃料費調整制度の影響で毎月変動します。下表は直近の各社主要プランの目安単価です。

主要電力会社のオール電化・エコキュート向けプラン(2026年5月時点・代表値)
電力会社 プラン名 夜間単価
(円/kWh)
割引時間帯
北海道電力 eタイム3プラス 14.37 22〜8時(10h)
東北電力 よりそう+シーズン&タイム 11.22 22〜8時(10h)
東京電力 スマートライフS 17.46 1〜6時(5h)
北陸電力 くつろぎナイト12 12.28 20〜8時(12h)
中部電力 スマートライフプラン 16.00 22〜8時(10h)
関西電力 はぴeタイム 9.94 23〜7時(8h)
中国電力 電化Styleコース 14.60 21〜9時(12h)
四国電力 スマートeプラン 14.22 23〜9時(10h)
九州電力 電化でナイト・セレクト 13.02 22〜8時(10h)
沖縄電力 時間帯別電灯 11.82 23〜7時(8h)
  • 単価は燃料費調整制度・各社料金改定で毎月変動。最新の正確な料金は各電力会社の公式サイトで確認
  • 東京電力以外の多くで基本料金が10kVA(おおむね50A契約相当)まで一律。30〜40Aの少アンペア契約だった家庭はプラン変更で月700〜1,700円の基本料金増になる可能性
  • 新電力(東電・関電以外の事業者)でもオール電化向けプランあり。同条件で各社比較すると年間1〜3万円差が出るケースも

世帯人数と適切なタンク容量

エコキュートを購入する際は世帯人数に合ったタンク容量を選ぶことが、湯切れ回避と省エネの両立に直結します。下表は世帯人数別のお湯使用量と適切なタンクサイズの目安です。

世帯人数別の必要湯量と適切なタンクサイズ
世帯人数 湯張り シャワー 洗面・台所 合計湯量 推奨タンク
1人 150L 80L 130L 360L 300〜370L
2人 170L 160L 140L 470L 370L
3人 190L 240L 150L 580L 370L
4人 200L 320L 150L 670L 370〜460L
5人 200L 400L 155L 755L 460L
6人 200L 480L 155L 835L 460L
7人 200L 560L 160L 920L 550L
8人以上 200L 640L 160L 1,000L 550L+
  • 合計湯量は42℃換算。65〜90℃でタンクに貯めて水と混ぜて使うため、370Lタンクで約650L、460Lで約850L、550Lで約990Lの42℃お湯が作れます
  • シャワー流量は8〜10L/分・1人10分程度を想定。長時間シャワーを使う家庭は1サイズ上を選択
  • 食洗機を使う家庭は手洗いの1/9程度の水量で済むため、4人世帯でも370Lで湯切れしないケースが多い

使い方による湯量の変化

同じ世帯人数でも生活パターンで実際のお湯使用量は変動します。湯切れ・容量過剰を避けるため、自宅の使い方に合ったサイズ選びが重要です。

  • 湯張りをしない(シャワーのみ):1人10分のシャワーで約80L、湯張り200L分を節約。家族全員シャワーのみなら370Lタンクで余裕
  • 食洗機利用:手洗い80Lに対し食洗機の使用水量は1回9L前後(パナソニック等の家庭用ビルトイン標準)。台所のお湯使用量を6割削減できる
  • 朝シャワー型:沸き上げ時間と使用時間が近いため保温の熱損失が少なく、効率がわずかに向上する傾向
  • 来客時の対応:「満タン運転」モードで日中に追加沸き上げ可能

世帯別の電気代シミュレーション

東京電力「スマートライフS」プランを契約した場合の、世帯人数別エコキュート電気代シミュレーションです。エコキュート分の追加消費電力で月2,400〜3,300円の電気代増になりますが、ガス代がゼロになるため総光熱費は減少します。

東電「スマートライフS」契約時の世帯別電気代(2026年5月時点)
世帯 1日消費電力
(エコキュート含む)
月間消費電力 月間電気代 エコキュート分追加
2人世帯 11.2 kWh 341 kWh 約9,774円 +約2,507円
3人世帯 15.7 kWh 480 kWh 約13,325円 +約2,425円
4人世帯 17.4 kWh 529 kWh 約14,780円 +約3,007円
5人世帯 19.1 kWh 582 kWh 約16,054円 +約3,222円
6人世帯 20.9 kWh 638 kWh 約17,461円 +約3,345円
  • 契約電圧:3人世帯まで40A、4人世帯以上50Aで計算
  • エコキュート使用電力は1日3.4〜6.0kWh(370L〜460Lタンク想定)
  • 燃料費調整制度・再エネ賦課金・季節変動で実際の請求額は変動

ガス給湯器との月額比較

エコキュートとガス給湯器(エコジョーズ)の月額光熱費差を世帯別に比較します。都市ガスエリアでは月1,300〜2,000円、LPガスエリアでは月2,000〜5,000円の差額が出ます。年間で考えると都市ガスで2〜2.5万円、LPガスで2.5〜6万円の削減効果です。

給湯のみの月額光熱費比較(2026年5月時点)
世帯 エコキュート エコジョーズ
(都市ガス)
エコジョーズ
(LPガス)
都市ガスとの差 LPガスとの差
2人世帯 約2,500円 約3,800円 約4,500円 −1,300円 −2,000円
3人世帯 約2,800円 約4,400円 約5,500円 −1,600円 −2,700円
4人世帯 約3,000円 約4,700円 約6,200円 −1,700円 −3,200円
5人世帯 約3,200円 約5,000円 約7,000円 −1,800円 −3,800円
6人世帯 約3,500円 約5,500円 約8,300円 −2,000円 −4,800円

初期費用の回収シミュレーション

エコキュート(工事費込み40〜70万円)とエコジョーズ(15〜30万円)の初期費用差を、月額光熱費の削減で何年で回収できるかを試算します。給湯省エネ2026事業の補助(最大10万円/台)を活用すると、回収期間がさらに短縮されます。

初期費用差の回収期間(補助金なし/あり)
世帯 初期費用差 都市ガスエリア
(補助金なし)
LPガスエリア
(補助金なし)
給湯省エネ補助
(10万円活用後)
2人世帯 約25万円 約16年 約10年 都市10年・LP6年
4人世帯 約30万円 約15年 約8年 都市10年・LP5年
6人世帯 約35万円 約15年 約6年 都市10年・LP4年
  • エコキュート寿命10〜15年を前提に考えると、都市ガスエリアの2〜4人世帯では補助金活用が回収可能性のカギ
  • LPガスエリアでは補助金なしでも10年以内に回収可能で、経済メリットが大きい
  • 給湯省エネ2026事業(7万円/台・高効率10万円/台)の活用方法は住宅省エネ2026キャンペーンを参照

太陽光発電との組み合わせ運用

太陽光発電の余剰電力を昼間にエコキュートで沸き上げる「おひさまエコキュート」運用は、夜間電力プランに依存しない新しい節約方法。FIT終了世帯(卒FIT)では昼間の余剰電力を高単価で売電するより、自家消費に回した方が経済的になるケースが増えています。沸き上げと使用時間が近いため保温の熱損失が少なくなるメリットもあります。

  • FIT期間中は売電単価の方が買電単価より高ければ売電優先
  • FIT終了後(10年経過)は売電単価が大幅低下(8円前後/kWh・おおむね7〜10円)するため、自家消費(買電削減)が有利
  • おひさまエコキュート対応モデル(パナソニック・ダイキン等)なら太陽光発電量に応じて自動で運転時間を最適化
  • 太陽光発電10年経過世帯では、エコキュート交換と同時に「おひさま運用」に切替えるのが経済的

おひさまエコキュートの仕組みを詳しく見る

エコキュート工事の一括見積もり

エコキュート工事の見積額は業者によって10〜20万円の差が出ることが珍しくありません。複数業者の見積もりで本体価格・工事費・補助金代行料を比較してから契約するのが、経済的にエコキュートを導入する基本です。

オール電化・エコキュート設置を一括見積もりで比較する

オール電化への切替や、エコキュート・IHクッキングヒーターの単独設置は、業者ごとに本体価格・既存設備の撤去費・電気工事費・補助金申請サポートが異なり、合計で20〜40万円の差が出ることも珍しくありません。電力契約の見直しと併せて検討する場合は、複数社の見積もりで条件を比較すると安心です。以下はオール電化リフォームに対応する主要な一括見積もりサイトです。いずれも無料でご利用いただけます。

  • オール電化と太陽光・蓄電池をセットで検討する方に

    グリエネ(太陽光・蓄電池・エコキュート)

    オール電化にすると深夜電力の比重が増える一方、昼間の電気代は逆に高い時間帯単価がかかります。太陽光パネル・蓄電池を組み合わせると昼間の電力を自家消費に回し、深夜電力でエコキュートを沸かす最適化が可能です。卒FIT後の余剰電力を蓄電池に貯めてエコキュートで使う組み合わせも、太陽光・蓄電池・エコキュートをまとめて見積もれるグリエネで一度に検討できます。

    グリエネで太陽光・蓄電池・エコキュートの見積もり

  • 給湯器交換と同時にキッチン・浴室も検討したい方に

    リショップナビ

    エコキュート交換と同時にキッチン・浴室・トイレなど水回り全般のリフォームを検討する場合の総合一括見積もりサイト。1社で複数の工種をまとめて依頼できる業者を紹介してくれます。築年数が経過し全体的な設備更新を検討する家庭の2社目候補として便利です。

    リショップナビ公式ページ

よくある質問(FAQ)

エコキュートを使うと電気代が増えますが、本当にお得なのですか?
電気代単独では月2,400〜3,300円増えますが、ガス代がゼロになるため総光熱費は減少します。4人世帯の試算では、エコジョーズ(都市ガス)の総光熱費約1.5万円/月に対し、エコキュート+オール電化なら約1.3万円/月で、月1,700円の削減になります。LPガスエリアではこの差額がさらに大きく、月3,000円以上の削減も可能です。
夜間電力プランは将来も継続しますか?
従来の深夜電力プラン(特安単価10円/kWh前後)は段階的に縮小されており、現行のスマートライフプラン等では夜間単価が15〜18円/kWhに上昇しています。一方で太陽光発電の余剰電力を昼間に使う「おひさまエコキュート」運用が新しい主流になっており、夜間電力プランに依存しない経済性を維持できます。
世帯人数より小さいタンクを選んだら湯切れしますか?
湯切れする可能性が高いです。4人世帯で300Lタンクを選ぶと、シャワーをまとめて使う夜・湯張りを2回する日などに湯切れが発生します。湯切れすると追い焚き運転で2〜3時間かかります。家族構成に余裕を持ったサイズ(4人世帯なら370L以上)を選ぶのが安心です。一方で6人世帯に550Lを選ぶより、4人世帯に460Lの方が保温コストの過剰負担を避けられます。
夏と冬で電気代はどれくらい変わりますか?
冬は外気温が下がりヒートポンプの効率(COP)が落ちるため、夏より給湯電気代が約1.5〜2倍になります。夏の月給湯電気代1,500〜2,000円に対し、冬は3,000〜4,500円程度。年間平均すると2,500〜3,500円/月になります。寒冷地ではこの差がさらに大きく、冬の効率低下が顕著です。
関西電力の夜間単価が一番安いですが、関西在住なら絶対お得?
夜間単価の安さは経済性の重要要素ですが、昼間単価・基本料金・割引時間帯(5時間か12時間か)の総合で判断する必要があります。関西電力の「はぴeタイム」は夜間9.94円/kWhと最安ですが、昼間単価は24〜32円/kWh。家族構成・在宅時間で実質単価は変わるため、各電力会社の電気料金シミュレーションで具体的に試算するのが確実です。
新電力(東電・関電以外の事業者)でもエコキュート向けプランはありますか?
はい、ENEOSでんき・auでんき・楽天でんき・Looopでんき等の新電力でもオール電化向けプランがあります。大手電力会社より3〜5%安いケースが多く、年間1〜3万円の節約になることも。エコキュート設置時に契約見直しも同時に検討すると、経済性を最大化できます。
給湯省エネ2026事業の補助で本当に10万円もらえますか?
はい、対象機種・要件を満たせば7万円/台(基本)または高効率モデルで10万円/台の補助が出ます。さらに電気温水器からの撤去で2万円/台、蓄熱暖房機の撤去で4万円/台×最大2台の加算も。最大14万円までの補助が可能です。詳しくは住宅省エネ2026キャンペーンを参照。
太陽光発電がない家庭でも経済的ですか?
都市ガスエリアの2〜3人世帯では補助金なしの単独導入は回収期間が長く(15年前後)、機器寿命との競争になります。LPガスエリア・4人以上世帯では補助金なしでも8〜10年で回収可能。太陽光発電がない家庭は、まずLPガス・大家族の条件があるか、給湯省エネ補助の活用ができるかで経済性を判断するのが現実的です。

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