6畳が二部屋に8畳の居間がある2LDKのような間取りよりも、3-4畳の小さな寝室と10畳越えの大きなリビングが良い、という方が最近増えているようです。光あふれるリビング(リビングダイニングや、リビングキッチン含む)を中心にたまには友達なんか呼んでホームパーティなど、生活に彩りを与えてくれる住まいを実現するのに、古いマンションや、昔の間取りのままのお家の壁を取り払ってしまって、思い切ってリビングを広げるリフォームのプランの実例などを、以下ではご案内していきます。
ご案内する表では、健康で文化的な住生活を送るのに最低限必要な居住面積を示しています。子供は3歳未満が0.25人、3-6歳0.5人、6-10歳0.75人として計算します。
例えば都市に住むご夫婦で、子供が1人の場合は35㎡あれば良いことになりますが、同じマンションに長く住むつもりであれば子供が大きくなった時のことを考えて40㎡、もう一人考えている場合は50㎡以上あればいいことになります。これくらいであれば都内の中古マンションなどでも手に届く、という方も少なくないかもしれません。
世帯人数 | 必要面積 |
---|---|
1人世帯 | 25㎡(13.7畳) |
2人世帯 | 30㎡(16.4畳) |
2.5人世帯 | 35㎡(19.2畳) |
3人世帯 | 40㎡(21.9畳) |
3.5人世帯 | 45㎡(24.7畳) |
4人世帯 | 50㎡(27.4畳) |
4.5人世帯 | 52㎡(28.6畳) |
5人世帯 | 57㎡(31.2畳) |
最低必要面積と聞くと、この目安に限りなく近づくにつれて著しく快適性が損なわれるとお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、40㎡台でもリビングやリビングダイニングを中心に快適な住まいにリフォームすることも不可能ではありません。広すぎないお家での身の丈に合った生活に自分らしさを見出す方も、近年は増えているのではないでしょうか。こうした「身の丈リフォーム」を成功させるには、今までの常識を少し角度を変えて考え直すプロセスがとても重要になります。以下で詳しくポイントを上げながらご案内していきます。
寝室は寝るだけと割り切り、ベッドが入る大きさ程度にするプランが最近は増えているようです。清掃性なども考えて可動式のパーテーションを利用したり、朝陽を浴びて起きられるよう間仕切りは擦りガラスにするといった少しの工夫で、狭くても利便性が高く、快適な寝室を作ることができます。
表題の通り、特に40㎡台と狭いスペースで廊下に割くスペースはできるだけ減らしたいところです。しかし、開けてすぐにリビングという間取りでは、外からリビングが丸見えで配達を受ける際プライバシーが気になったり、静かなリビングで集中して本を読んでいる時パートナーが帰って来てビクッとする(筆者体験談)なんてこともあります。廊下に入ってすぐのスペースは、ウォークインクローゼットなどの大容量収納とするなどの間取りもいいかもしれません。
40㎡のような狭小スペースのリフォームで最大のポイントとなるのは、狭くても快適なバスルームを作ることです。ここでは当たり前のように求められる「バストイレ別」「浴槽付き」のどちらかもしくは両方に妥協できることが望ましいのですが、バストイレはやっぱり別がいい、あわよくば1.5坪はある広々システムバスで湯船には毎日浸かりたい、といった譲れないこだわりがある場合や4人以上の家族の場合は、50㎡以上の物件でのリフォームをおすすめします。
共働きのご夫婦などであればシャワーだけで済ませるのがほとんど、という方も増えているのではないでしょうか。欧米暮らしが長い方などはトイレ、お風呂、洗面が一緒になったいわゆるスリーインワンのプランに抵抗がないかもしれません。このように間取り的な妥協をする代わりに質やデザインにこだわった設備を導入する、といったメリハリを付けることで、省スペースでも満足感の高いバスルームが実現します。
5畳のベッドルームが2部屋で8.4畳のリビングダイニングキッチンがあるアパートの間取りを、寝室を寝るだけのスペースにして、バスルームをスリーインワンに、リビングの壁面にはぴったりおさまる収納を作り、リビング自体は8.4畳から12.9畳と50%も広くなっています。
もともとバルコニーに面した明るい部屋がどちらもベッドルームになっていたため、採光が難しく暗いリビングになりがちな間取りでした。リフォーム後は左側のベッドルームの真仕切り壁をすりガラスの可動式引き戸にし、戸を閉めていてもベッドルームを通して採光できるようになっています。また引き戸を広く開ければベッドをソファのように使うこともできるので、大人数でのホームパーティなども広々とした空間で楽しめます。右側の寝室は、大人が夜までおしゃべりしていても子供が起きてしまわないよう簡易パーテーションではなく普通の開き戸がいいかもしれません。
バルコニーに面した6畳の部屋は、お子さんが小さい時は二人で一部屋という使い方でもいいかもしれません。年齢に合わせて部屋は分割できるようにドアは2つ用意しておきます。廊下を無くし、浴室を広々と取ったら収納が物足りなくなりますが、ここで登場するのが畳収納です。30-50cm程度の小上がりの上に畳が乗ったもので、床下の大容量収納が魅力です。20畳近い大きなリビングの中に4.5畳のスペースがあるような印象です。間取りの都合上今までの和室は潰さなきゃいけないけど、やっぱり畳の上で寝たい、というご両親の寝室として使えます。昼間は小さな子供が遊んだり、リビングの続きとしてリラックスするスペースとして使えます。
このプランではキッチンの位置が大きく変わっていますが、特にマンションなどでは配線や配管、排気経路などが移動可能かどうかの確認が必要です。
先の2つの項では限られたスペースでも間取り次第で広いリビングのお家が実現することを、実例も挙げながらご案内しました。持ち家などのリフォームではスペースが特に問題にならないケースも少なくないかもしれません。居住面積に余裕があるけど間取りの使い勝手が悪い、という際もここでご案内したような、小さめの寝室、一部屋跨ぎでの採光、畳収納などのアイデアは活用できるかもしれません。
他にも例えば、戸建てなどではキッチンが独立しているようなケースも少なくないので、人気の対面・アイランドキッチンにリフォームしてリビングやダイニングの空間を繋ぎ、友達同士で料理教室やパーティなども楽しいかもしれません。
リビング拡張リフォームとはいっても、リフォームの内容と規模によって価格帯は大きく変わってきます。
単純に壁を取り除くだけであれば、ひと壁25万円でリフォーム事例があります。隣り合った和室を壊して洋室リビングを拡張するにはフローリングの貼り直しをしなければいけなかったり、前あった壁の跡がリビングの真ん中に残っていては統一性に欠けるので壁紙も新調したり、といった費用がもろもろかかってくるため、相場としては一坪20万円と言われています。6畳和室を隣のリビングと一緒にするのであれば60万円程度は見ておきたい計算になります。
リビングの拡張に合わせて、キッチンや水回りの設備の新調を行う場合は設備代と工事費がその分加算されていきます。グレードによって価格が変わりますが、ユニットバスを新調する場合は30~100万円程度(ユニットシャワールームのみなら20~75万円)、トイレは10~30万円程度、キッチンは50~200万円程度がそれぞれかかってきます。
間取りをかなり変える場合は、既存の壁や床を壊して真っ新な状態から行うスケルトンリノベーションにする場合もあります。建材のグレードなどで予算にはかなり幅が出てきますが、一応の相場は40~50㎡で700万円程度、50~70㎡で1,000万円程度、~100㎡で1,500万円程度とされます。
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