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塗るだけで住宅内でのエネルギー消費を抑えられる塗料は断熱塗料や省エネ塗料などと呼ばれます。省エネ塗料には種類がいくつかありますが、このページでは市場の大部分を占める遮熱塗料、熱を運動エネルギーに変えて消費する熱交換塗料、そして室内外で温度を均衡化させる特殊中空セラミック塗料についてご案内しています。
断熱塗料のほとんどは遮熱塗料に分類される種類のものです。太陽光の赤外線を反射させて壁や屋根を通過する赤外線の量を減らすことで、おうちの中に熱が入らないようにする(遮熱・遮光)ことができる塗料を指すのが通常で、日本ペイントやエスケー化研、日本特殊塗料のようなメーカーがあります。
一方、こうした遮熱塗料は冬場の寒さに対する断熱効果は期待できません。この点を解消した塗料に熱交換塗料というものがあります。熱交換塗料は、塗料に含まれる物質が熱を運動エネルギーとして塗料内で消費し、室内に侵入するのを防ぎます。驚くのがこの物質による熱の消費活動は25度の温度で止まるため、冬など積極的に日射の熱を取り入れたい時期には通常の壁と同程度の熱を取り込むことができます。
他に断熱塗料の中でも特殊で注目を集めているのが、日新産業が2006年から発売を始めた「ガイナ(GAINA)」という商品です。セラミックの中に空気が含まれた特殊なビーズでできているこの商品は、塗装面の内と外で温度を均衡化させるため、外気の温度を室内に伝えず、逆に室内の温度を室外に逃がさない働きがあります。
ご案内した3種類の断熱塗料の種類と主なメーカー・商品、そしておすすめの条件などをまとめたのが以下の表です。
省エネ塗料・断熱塗料の種類 | 遮熱塗料 | 熱交換塗料 | 特殊中空セラミック塗料 |
---|---|---|---|
断熱の原理 | 太陽の赤外線を反射して室内に入り込まないようにする | 塗料に含まれた物質が25℃以上の環境で熱エネルギーを運動エネルギーに変えながら消費し、室内に熱を伝えるのを防ぐ | 中空セラミックビーズが塗料の内と外でとれぞれ温度を均衡化させ、家の内外の熱の移動を抑える |
メーカー(主な省エネ塗料製品) |
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アルバー工業(熱交換塗料タフコート)など | 日新産業(ガイナ)が毎年省エネ塗料シェアの1位もしくは2位を獲得 |
おすすめの利用条件や注意点 |
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おうちの断熱性能を上げる建材の性能を推し量るための重要な指標のひとつに熱伝導率や熱貫流率というものがあります。これは、熱が伝わりにくい(熱伝導率が低い)素材を壁の中に一定の厚さで敷き詰めることで断熱効果を得る一般の断熱材において重要となる指標です。
一方、厚くても1mm程度しかない断熱塗料はどんなに熱伝導率が低い素材を使っていてもその厚み自体で寒さ暑さを食い止める役割はほぼ果たせません。断熱塗料は遮熱によって(夏場の日照時のみ)外からの熱を遮ったり、表面で温度を均衡化させて内外の熱の移動を抑えたりと、熱伝導と直接関わりのない部分で断熱効果を発揮しています。
断熱塗料は実際どれくらいの省エネ効果があるのでしょうか。断熱塗料をお使いになっている方の声には「夏場外から帰った時のムっとするような熱気がよくなったような気がする」とか、「夏の暑さが和らいだように感じる」とか、あまりはっきりしない口コミが多いことにお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。昨年の夏から年を跨いだ今年の夏の室温が1度や2度低くなったところで、「去年より室内が快適」と実感できるほど、長期で体感的な記憶を覚えいられる方はめったにいません。
断熱塗料の効果を推し量るには、塗装前後の電気消費量の変化をより長期的なスパンで比較するのが一番分かりやすいと言えます。以下では断熱塗料の種類や製品ごとに、実証実験やメーカー公表値による省エネ効果をまとめています。
遮熱塗料は、赤外線の反射率や、屋根下や屋根表面の温度の上昇がどれだけ抑えられたかについての数値・データは多いものの、実際どれくらいの電気消費量および電気代の削減に貢献したのか、という情報に乏しくなっています。考えられる理由としてメーカーがグレードなどによって商品ラインナップを多く用意していたり、塗装色によって大きく効果が変わることが考えられます。以下でご案内するのはメーカーによる公表値ですが、平均で大体5~10%の消費電力削減が期待できると考えられます。施工店や実際の使用者など、第三者によるデータではないことに注意が必要です。
遮熱塗料「サーモアイ」の効果 | ||||
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塗装場所 | 参照 | 効果 | ||
工場 | 屋根+外壁 | URL | 反射率52%の塗料を使用し、空調使用量8.2%削減 |
遮熱塗料「パラサーモ」の効果 | |||
---|---|---|---|
塗装場所 | 参照 | 効果 | |
屋根 | URL | メーカー公表値で冷房使用量5~10%削減 | |
外壁 | メーカー公表値で冷房使用量5%削減 |
先ほどもご案内したように、遮熱塗料は冬場の日射も遮ってしまう特長があります。日本ペイントが行った実証実験では冬場の影響について、「月ごとの空調電力消費量では、塗装後の方が12月で6.0%の増加、1月はほぼ増減無し、気温の高めだった2月では20.7%の削減となった」ことから「遮熱塗料による暖房負荷の影響は非常に小さいことが確認されたと言える」としています。
施工例が限られている熱交換塗料ですが、製造メーカーの一つであるアルバー工業は実際の住宅において約7年にわたる実証実験を行い、その結果を公表しています。上述の遮熱塗料のデータを上回る年19%の電気使用量削減という結果になっています。
アルバー工業「熱交換塗料」の効果 | ||||
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塗装場所 | 参照 | 効果 | ||
戸建て 住宅 |
屋根+外壁 | URL | 空調使用量年間で約19%削減 電気代は年で16.7万円から14.7万円と約20,000円節約※ |
「塗る断熱材」の異名もある特殊中空セラミック塗料の「ガイナ」は遮熱塗料と違い、冬場もしっかり省エネ効果が確認されています。他の断熱塗料は外壁もしくは屋根の塗装を目的とした塗料であるのに対し、ガイナは内壁に塗ることで内側から断熱性能を発揮させられる商品も展開しているので、冬場の寒さが厳しくなる地域においては内装、もしくは内装と外装の両方にガイナを使うのがおすすめです。
効果は地域や選択する色で変わってきますが、50%もの省エネ効果が得られている事例もあることから、断熱塗料の中では一番効果が期待できると考えてもよさそうです。
一方ガイナは通常の塗料と比較してかなり厚く塗装する必要があり、適当な厚みを得るのに相当のコストや施工経験が必要になります。さらにはコロニアル葺きなどの屋根では、うまく施工しないと雨漏り対策のための通気層まで塞いでしまう可能性があるので、業者選びは間違いなく行いたいところです。
特殊中空セラミック塗料「ガイナ」の効果一覧 | ||||
---|---|---|---|---|
塗装場所 | 参照 | 効果 | ||
夏場 | 冬場 | |||
戸建て 住宅 |
外壁+内壁 | URL | 暖房用の灯油消費量が年7缶から3.5缶と50%削減 1シーズン約5,000円節約※ |
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屋根+外壁 | URL | 1月の消費電力が545kWhから387kWhに約30%削減 ひと月で約4,400円節約 |
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屋根+外壁 | URL | 電気代が約28%削減 3カ月の合計38,500円から28,000円と合計約11,000円節約 |
電気代が約26%削減 3カ月の合計60,000円から44,000円と合計約16,000円節約 |
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工場 | 屋根 | URL | 7月の消費電力約15%削減 | 1月の消費電力約16%削減 |
屋根 | URL | 電気代約45%削減 | 電気代約41%削減 | |
屋根 | URL | 電気代約50%削減 | 電気代約40%削減 |
通常の遮熱塗料と比べて非常に高い節電効果が期待されるガイナ。しかし施工の質によっては思ったほど効果が出ない、さらには雨漏りなどの原因となってしまうような事例も出ています。
ガイナは厚み1mm(1000ミクロン)と、塗装材にしてはかなりの厚みを持たせる必要があります。この厚みを得るためには、35㎡あたり1缶(遮音効果も得るためには30㎡で1缶)を使います。一度の塗布の後は夏場は2時間、冬場は4時間置いて乾燥させ、再度その上から塗っていく、つまり2度塗り以上で施工することで、亀裂の発生を抑えます。
またコロニアル屋根などに塗装する際は、通気のためのスペースをガイナの厚みでつぶしてしまう恐れがあります。ここで重要となってくるのが「縁切り」という行程で、通気スペースを覆った塗装を切っていく作業を行わなければいけません。この作業をどのタイミングでどのように行うかが屋根の命運を決めることになりますが、実績の高い施工店であれば長年の施工経験から、独自のセオリーをそれぞれ培っているはずです。
ガイナでの施工をお考えの際は、見積書を出してもらった段階で「施工面積÷使用缶数」が30~35(㎡)になるかどうか(それ以上なら水で薄めて使われる可能性が高い)、何回重ね塗りをするのか、また縁切りの対処はどうするつもりか、といったことを聞きながら、その施工店の経験値を推し量ることが重要です。
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以下は断熱塗料の中でもコストがかかりやすいガイナを使ったときにどれくらいの費用になるかを、一般的なシリコン系塗料を使う時と比べたものです。壁および外装をシリコン系の塗料で行う場合と、ガイナで行う場合では36%程度費用が上がる計算になります。塗料自体の単価はガイナはシリコン系より60~70%程度高いものの、実際に外装工事をする場合は足場代や人件費の比率が大きくなるため、価格差が小さくなります。
対して耐用年数はシリコン系が約10年、ガイナが15~20年と最低でも50%の差は出ると言われています。ガイナの発売開始が2006年で、施工後15年経っている例がまだないためなんとも言えませんが、施工費用の差(36%)は長期耐用の特長によって相殺できる可能性が高いと考えられます。これに加えて電気代の削減額が毎年数千円~2万円程度期待できるので、耐用年数に乗じた金額だけ実際にかかるメンテナンス関連の負担額が減ることになります。
建築面積 | 15坪 | 20坪 | |
---|---|---|---|
階層 | 3階建て | 2階建て | 3階建て |
壁と屋根を シリコン系塗料で塗装 |
104万円 内訳: 屋根塗装11万円 外壁塗装52万円 足場など41万円 |
109万円 内訳: 屋根塗装15万円 外壁塗装49万円 足場など45万円 |
124万円 内訳: 屋根塗装15万円 外壁塗装60万円 足場など49万円 |
屋根はガイナ 壁はシリコン系塗料で塗装 |
108万円 内訳: 屋根塗装15万円 外壁塗装52万円 足場など41万円 |
115万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装49万円 足場など45万円 |
130万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装60万円 足場など49万円 |
屋根はシリコン系塗料 壁はガイナで塗装 |
138万円 内訳: 屋根塗装11万円 外壁塗装86万円 足場など41万円 |
142万円 内訳: 屋根塗装15万円 外壁塗装82万円 足場など45万円 |
165万円 内訳: 屋根塗装15万円 外壁塗装101万円 足場など49万円 |
壁と屋根を ガイナで塗装 |
142万円 内訳: 屋根塗装15万円 外壁塗装86万円 足場など41万円 |
148万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装82万円 足場など45万円 |
171万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装101万円 足場など49万円 |
建築面積 | 30坪 | ||
---|---|---|---|
階層 | 平屋 | 2階建て | 3階建て |
壁と屋根を シリコン系塗料で塗装 |
115万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装42万円 足場など52万円 |
140万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装60万円 足場など59万円 |
159万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装75万円 足場など63万円 |
屋根はガイナ 壁はシリコン系塗料で塗装 |
124万円 内訳: 屋根塗装30万円 外壁塗装42万円 足場など52万円 |
149万円 内訳: 屋根塗装30万円 外壁塗装60万円 足場など59万円 |
168万円 内訳: 屋根塗装30万円 外壁塗装75万円 足場など63万円 |
屋根はシリコン系塗料 壁はガイナで塗装 |
143万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装70万円 足場など52万円 |
181万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装101万円 足場など59万円 |
209万円 内訳: 屋根塗装21万円 外壁塗装125万円 足場など63万円 |
壁と屋根を ガイナで塗装 |
152万円 内訳: 屋根塗装30万円 外壁塗装70万円 足場など52万円 |
190万円 内訳: 屋根塗装30万円 外壁塗装101万円 足場など59万円 |
218万円 内訳: 屋根塗装30万円 外壁塗装125万円 足場など63万円 |
建築面積 | 35坪 | ||
---|---|---|---|
階層 | 平屋 | 2階建て | 3階建て |
壁と屋根を シリコン系塗料で塗装 |
128万円 内訳: 屋根塗装25万円 外壁塗装45万円 足場など58万円 |
162万円 内訳: 屋根塗装25万円 外壁塗装65万円 足場など72万円 |
177万円 内訳: 屋根塗装25万円 外壁塗装81万円 足場など71万円 |
屋根はガイナ 壁はシリコン系塗料で塗装 |
138万円 内訳: 屋根塗装35万円 外壁塗装45万円 足場など58万円 |
172万円 内訳: 屋根塗装35万円 外壁塗装65万円 足場など72万円 |
187万円 内訳: 屋根塗装35万円 外壁塗装81万円 足場など71万円 |
屋根はシリコン系塗料 壁はガイナで塗装 |
159万円 内訳: 屋根塗装25万円 外壁塗装76万円 足場など58万円 |
206万円 内訳: 屋根塗装25万円 外壁塗装109万円 足場など72万円 |
231万円 内訳: 屋根塗装25万円 外壁塗装135万円 足場など71万円 |
壁と屋根を ガイナで塗装 |
169万円 内訳: 屋根塗装35万円 外壁塗装76万円 足場など58万円 |
216万円 内訳: 屋根塗装35万円 外壁塗装109万円 足場など72万円 |
241万円 内訳: 屋根塗装35万円 外壁塗装135万円 足場など71万円 |
こちらでご案内した相場表などもご参考にしていただきながら、適正な価格設定で施工実績の高い業者を是非お探しください。
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