ユニットバスメーカー比較の要点
2026年のユニットバス市場はLIXIL(約28〜32%)とTOTO(約25〜30%)が3割前後で拮抗、Panasonic(12〜15%)が続きます。タカラスタンダードは2.5cm刻みの自由設計、トクラスは人造大理石浴槽、ノーリツは浴槽自動洗浄と各社に明確な強みがあります。
国内のユニットバス市場においては、独自の特長を生かしながらシェアに関わらず一定のファン層を獲得しているメーカーが少なくありません。
LIXILはデザイン性や機能などをしっかり押さえながらもコストパフォーマンスが良い製品を予算に合わせて数種展開しており、シェア3年1位を継続して獲得しています。ユニットバスを日本で初めて開発したTOTOはその技術力で長年市場を牽引してきました。戸建て住宅で様々なバリエーションから自分だけの浴室が作れるサザナなどが定番です。
他にも、総合住宅設備メーカーとして住宅全体のバランスと調和が実現できる製品がそろったパナソニック、上質な人造大理石の浴槽にこだわり続けるトクラス(ヤマハ)、2.5cm刻みの自由設計で浴室をより広く設計できるタカラスタンダード、忙しい人にはかなり嬉しい浴槽自動洗浄機能が付いたノーリツなどがあります。
現在のユニットバス市場は、LIXILとTOTOが3割前後のシェアで拮抗しており、Panasonicが続く構図です。TOTOが圧倒的シェアを持つトイレメーカー市場と比べ、ユニットバスは各社が一定の層を保持しながら競り合っている市場と言えます。
| メーカー | 2026年推定シェア(目安) | 特長 |
|---|---|---|
| LIXIL(INAX) | 約28〜32% | コストパフォーマンス、デザイン性、サーモバス・くるりんポイ排水口 |
| TOTO | 約25〜30% | ほっカラリ床・エアインシャワーなどの技術力 |
| Panasonic | 約12〜15% | 住宅全体のコーディネート、酸素美泡湯 |
| タカラスタンダード | 約8〜12% | 2.5cm刻みの自由設計、耐震・ホーロー素材 |
| トクラス(ヤマハ) | 約5〜7% | 人造大理石の高級感、オーディオ機能 |
| ノーリツ/その他 | 約10〜15% | ノーリツは浴槽自動洗浄が特長 |
高級感やデザイン、保温機能や掃除のしやすさなどメーカーによって機能や強みがそれぞれ違うため、シェアにこだわらず自分のニーズを満たすメーカーを選ぶことをおすすめします。以下にご案内するユニットバスメーカー一覧とその特長もあわせてご確認ください。
コストパフォーマンスで選ばれることも多いLIXIL(INAX、トステムなどが合併)ですが、デザインが好き、という声も少なくありません。ドアやフロアなどの表面部は汚れにくく、綺麗を保ちやすい素材や構造を追及、「くるりんポイ排水口」はうずの力でまとまったゴミをポイっと捨てるだけの楽ちんメンテナンスが定番です。断熱層を持った「サーモフロア」は足裏から熱が逃げるのを防ぎます。
浴槽を断熱材で包んだ「サーモバス」は標準装備もしくはオプション(2〜3万円程度)で付けることができ、4時間で-2.5℃まで湯温低下を抑えます。
LIXILのユニットバス 価格帯(2026年の目安・1坪サイズ本体定価ベース):マンション定番「Renobio V(リノビオV)」は80万円台〜、戸建て定番「Remore(リモア)」は90万円台〜、自由度の高い「SOLEO(ソレオ)」は110万円台〜、最上位「SPAGE(スパージュ)」は200万円台〜。施工費は別途15〜30万円程度が加算されます。
湯船の内側にはスリットが入り、そこから肩に湯を流す「アクアフィール」の肩湯は、頸の血行を促進させ肩こり改善にも効果が期待されます。半身浴の際に肩が寒くなるデメリットを解消し、入浴がさらに快適になります。これに加えて「オーバーヘッドシャワー」「打たせ湯」といったリゾートのようなシャワー機能は自慢したくなるバスルームを実現してくれるに違いありません。
充実の機能を盛り上げてくれる、素材の質の良さも注目したいところです。浴槽とカウンターには滑らかで上質な深みが特長の人造大理石「グランザ」を使用。壁や床はパネルはもちろんタイル素材も用意しており、ユニットバスでありながら在来工法のお風呂のような高級感が味わえます。計算しつくされた照明は空間をより美しく際立たせるとともに、実用的な読書灯も装備しています。
サイズバリエーションが豊富なリモアは戸建て住宅のリフォームで選ばれることが多い商品です。スタンダードプランに加えて、収納豊富なプラン、暖房付きのプランなど4つのおすすめプランが用意されている他、オプションの組み合わせでデザインや機能などを自分好みに設計できます。
マンションリフォームで選ばれることが多いのがリノビオVです。ベーシックなプラン設定に、ジェットバス浴槽、洗濯用風呂水利用システム、浴室テレビやスピーカーなどのオプションも選べます。
リノビオよりもプランの自由度やオプション選択が充実したソレオは、間接照明やアクアタワー(天井付け・オーバーヘッドシャワー)、ボディシャワーなども選択でき、シックな大人のバスルームが実現します。
これらの他に、賃貸アパート用などに価格を抑えたシリーズや、ホテルや病院向けにトイレや洗面台が一緒になった3点ユニットバスなども用意しています。
ユニットバス生みの親でもあるTOTOは、浴槽まわりの仕上がりや床壁の素材などの質の良さに多くの信頼性が寄せられています。また同社は技術力の高さも強味で、すぐに水が引き柔らかくて暖かいと感じる「ほっかカラリ床」は、他社の類似製品と比べても性能が高いようです。(ほっカラリ床はシンラシリーズ以外ではオプション)より感覚的な心地よさを数値化することで実現した「エアインシャワー」は浴び心地の良さだけでなく、空気を水に含ませることで節水にもなる優れものです。
TOTOのユニットバス 価格帯(2026年の目安・1坪サイズ本体定価ベース):マンション用「リモデル・バスルーム」は80万円台〜、戸建て定番「sazana(サザナ)」は100万円台〜、最上位「SYNLA(シンラ)」は220万円台〜。施工費は別途15〜30万円程度が加算されます。
戸建て、マンションのリノベーションに対応したモデルで、浴室や壁床、水栓やタオル掛けなどアクセサリーに至る隅々の質感にこだわったハイグレードモデルです。魔法瓶浴槽やほっからり床も標準装備しています。
戸建て住宅用ユニットバスのサザナは、壁床の色や素材はもちろん、浴槽の形状もクレイドル型、ラウンド型、スーパーワイド型などの選択肢も豊富なので、シンプルにもゴージャスにも自分好みに浴室を作れる楽しさがあります。
マンション用にはリモデルバスルームを用意しています。リモデルバスルームでは付いているオプションの組み合わせで4つのシリーズから選び、さらにカウンターと水栓のデザインで6タイプから選びます。そこからさらに浴槽の形状や壁の色なども選ぶことができます。
TOTOはこのほかに、ハーフユニット(浴槽から下のみモジュール化された商品)や3点ユニット、シャワーブースなども取り扱っています。在来工法の浴室用に浴槽のみも作っている他、子会社のセラトレーディングを通じてフィリップ・スタルク、マティオ・トゥーンといった世界的に有名なデザイナーの手がけた浴槽などの輸入販売も行っています。
家電・住宅設備の総合メーカーとしてバスルームだけでなく、浴室を取り囲む設備や部屋との関係性まで踏み込んだコーディネートを得意とするパナソニックは、ベーシックなシステムバスルーム以外にも幅広いニーズにこたえられる商品を取り揃えています。
Panasonicのユニットバス 価格帯(2026年の目安・1坪サイズ本体定価ベース):ベーシックな「オフローラ/FZ」は70万円台〜、マンションリフォーム用「リフォムスMR-X」は100万円台〜、戸建てリフォーム用「Refoms(リフォムス)」は120万円台〜、最上位「ココチーノLクラス」は200万円台〜。施工費は別途15〜30万円程度。
住宅設備の中でもキッチン、バスルーム、洗面所を、一つのストーリー性を持ったシリーズとして展開しているパナソニック、本物・本質を追求した開発思想を「L-CLASS」というシリーズ名で紹介しています。バスルームにおいては「酸素美泡湯」や「オーバーヘッドシャワー」、カビを防ぎ衣類乾燥もできる暖房換気乾燥機、間接照明などにもこだわったパナソニックのココチーノ。ミストサウナやアロマ照明といったオプションは総合家電メーカーならではです。
築年数の経った戸建て住宅はおうちの寒さが大きな課題であることが多いのが特徴としてあります。そこをしっかりカバーしたパナソニックの戸建てリフォーム用「リフォムス」では、標準装備として浴室暖房乾燥機、床暖房「スゴぽかフロア」、まるごと断熱、保温浴槽が付いています。
マンションのリフォームには、限られたスペースの中でシンプルを極めることで、ミニマルで上質な空間づくりを目指した商品となっています。
低価格帯の商品としては戸建て、マンションいずれも対応可能で一番シンプルな「FZ」と、戸建てに対応し、オプションの選択肢がさらに広い「オフローラ」の2つのラインナップがあります。
パナソニックはシステムバス関連商品として他にも、そのミニマルな美しさでグッドデザイン賞を受賞した「i-X(イークス)」、左右の二本のポールからきめ細かなシャワーを両肩に浴びて包み込むような暖かさが嬉しい「Theシャワー」といった商品も展開しています。また、広く自由な新規格のスペースを追及したシリーズ「Archi-spec」では、これまでサイズや場所が制限された浴室の窓を、壁一面に広げるプランなども提案しています。
いずれのシリーズでも標準装備のうつくし浴槽「スターク」は人造大理石で、美しい艶が20年経っても続く優れた耐久性が特長です。
トクラス(ヤマハ)のユニットバス 価格帯(2026年の目安・1坪サイズ本体定価ベース):マンション向け「VITAR(ヴィタール)」は85万円台〜、戸建て用「STORY(ストーリー)」は100万円台〜、高級ライン「Beaut(ビュート)」は130万円台〜。施工費は別途15〜30万円程度。人造大理石「スターク浴槽」は全シリーズ標準装備です。
前身のヤマハの時代から人造大理石の浴槽を素材からこだわって作ってきたトクラスは、浴槽の形状によって「STORY(ストーリー)」、「Beaut(ビュート)」そして「VITAR(ヴィタール)」のシリーズを展開しています。
ストーリーは優しくやわらかい形状のフィット感、ビュートは計算された曲線形状のエルゴデザイン(人間工学設計)を取り入れたゆったり設計、ヴィタールはスペースの限られたマンションでもゆったりくつろげる形を実現しました。
床や付属アクセサリーは選択肢の数が少しずつ異なるもののほぼ同等のものをえらぶことができます。関連会社にヤマハがあることもあり、オーディオの質には定評があります。またビュートに付くミストサウナが快適という声もあります。
ほぼ10cm刻みで規格が決まった他のメーカーの製品とは異なり、タカラスタンダードのユニットバスは2.5cm刻みで幅、奥行、高さを選べるのでスペースの限られたリフォーム案件でもより広いバスルームを設計できます。サイズ設定の柔軟性は小規模浴室にも生かされ、0.5坪(間口150cm、奥行100cm)のような小さなスペースにも対応しています。
また唯一「耐震」をその特長として謳うタカラスタンダードの浴室は、フレーム構造の架台で水が入った重い浴槽もしっかり支え、震度6強相当の振動にも耐えるといいます。
タカラスタンダードのユニットバス 価格帯(2026年の目安・1坪サイズ本体定価ベース):ベーシッククラスが60万円台〜、中価格帯「エーデル/エマーユ」は75万円台〜、最上位「プレデンシア」は120万円台〜。耐久性の高いホーロー素材を標準採用し、2026年も工事費込みでコストパフォーマンスの高さが際立ちます。施工費は別途15〜30万円程度。
ノーリツのユニットバスには浴槽を自動洗浄してくれる機能が標準装備されていて、忙しい共働き家庭などにはとても嬉しいです。一日19円程度のランニングコストがかかるものの、市販の一般的な洗剤を利用できるので敷居も低いのが嬉しいところです。
デザイナーとコラボレーションしたウォールパネルが選べたり、大きな出窓をプラスできたりといった独自商品も揃えています。
気になるメーカー・モデルが決まったら、次は施工業者選びです。Kirei Oneはどのメーカーのユニットバスでも対応可能な施工サービスで、LIXIL・TOTO・パナソニック・タカラスタンダード・ノーリツなどを横断して商品選定から施工までワンストップで依頼できます。特定メーカーの販売店に縛られないため、カタログを複数並べて比較したい方におすすめです。
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